「ライフ -いのちをつなぐ物語-」: 驚愕の映像
映画『ライフ -いのちをつなぐ物語-』は、撮影日数3000日、製作費35億円という驚くべきスケールのいきものドキュメンタリーです。「いのちをつなぐ」というテーマを打ち出しているので、日本版ナレーターも松本幸四郎・松たか子親子という趣向。
アザラシが、カエルが、サルが、ゾウが、クジラが、オオトカゲが、鳥が、タコが、クワガタが・・・いのちを産み、育て、守っていきます。DNAにプログラムされた「種を保存、発展させる」という本能の凄さと生命の本質。
キャメラの進歩により、とにかく凄い映像が撮れてます。鮮明なハイスピード映像や、超クロースアップなど。そのクリアーさは、『アース』や『オーシャンズ』といった近年の類似作よりも明らかに見事です。陸・海・空をそれぞれクォリティーの高い映像で描いていきます。 いろんなアングルからのショットをモンタージュした編集も、気が利いてます(クワガタのとこなんか、笑えます)。
とりわけ驚きあきれたのは、背中にオタマジャクシを乗っけて、樹上の水たまりに移して、エサとして無精卵を産んで育てる、ある種のカエル。ひえー。 一噛みの殺し屋コモドオオトカゲの持久戦にも慄然としました。こわー。 カメレオンの舌とか、ハエトリ草の動きとかは、まさに驚異の映像です。
1時間25分はあっという間で、なんかもっともっと観続けていたい面白さでした。 「野生の王国」的なTV番組があまりない今日、世の中の子供達には必要な名作だと思います。
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