「ザ・ウォード 監禁病棟」:ザ・端正な小品
ジョン・カーペンター9年ぶりの新作『ザ・ウォード 監禁病棟』を公開初日の銀座シネパトスで観ました。特にカーペンター・ファンってわけじゃないんだけれど。 なんせカーペンター作品は21世紀になって2本目。相変わらずのワイドスクリーン、相変わらずのコンパクトさ(1時間29分)でした。
ますますもっての低予算が見た目にも明らかで、ちょいと寂しいですが、主演のアンバー・ハードはキレイだし、なかなかの逸材で、これから伸びていくことと思われます。
ミステリーとして、サスペンスとして、ホラーとして、「キチンと」出来ています。ちょっと端正過ぎるぐらいですが、うまいもんです。コンパクトな物語を、的確に語っていきます。ムダがありません。 結末もサイコホラーとして、実に正統な作りとなっております。
まあ、そこそこの作品ではありますが、CGなど使わずに20世紀的な映画の味を出しているところに好感とノスタルジアが芽生えます。 でも、あのシンセサイザーでの繰り返しフレーズによるカーペンター音楽が聴きたかったなあ(本作の音楽は違う人)。あのエンドタイトルにかぶさるリフレインを・・・。
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