「セカンドバージン」:ムリな作りで退屈
映画『セカンドバージン』、こりゃあひどい。今年のワーストワン候補かも知れません。 もしかしたらTVシリーズを見てた人には、きちんと届いているのかも、響いているのかも知れません。けど、見てなかった小生には、かなりしんどい出来でした。
TVシリーズで描かれなかった数日を中心に描き、そこに回想が挟み込まれるという展開に、そもそも相当に無理がありますね。 17歳年下の妻ある男性とのスキャンダラスな恋が、どう発展したかっていう山あり谷ありの部分にこそ、この設定、この物語のキモがあるのでしょうに、そこんとこはほとんどカットなわけですから・・・。 TVを見てなかった人が「単発の映画作品として観ても、きちんと楽しめる」って線は、端っから放棄しちゃってるようです。
とにかくマレーシアでの看病場面がほとんどなので、動きも展開も少なく、しかもテンポがえらくのろいのです。延々と鈴木京香が悲しんだり歩き回ったり・・・、退屈です。深田恭子がやって来て、女二人の対決風になっても、大江戸の場合、鈴木京香が苦手なのとフカキョンにも特段の思い入れが無いので、しょーもない人たちだと感じるだけでした。
それにしても京香さん、さすがに顔のたるみとかが隠しようもない感じで、厳しいです。いったい長谷川博己演じる青年社長は17歳も上の彼女のどこに惚れたのやら・・・少なくともこの映画を観ている限りでは、巨きな謎です。 逆に、長谷川博己がモテるのはよくわかります。怜悧なキレ者感と無邪気な少年の顔が同居してて、上り調子の勢いみたいなものが感じられるのです。
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