「はやぶさ HAYABUSA」:竹内結子が跳ねる
『はやぶさ HAYABUSA』はメジャー3社競作の「はやぶさ劇映画」第1弾。20世紀FOXの配給で、監督は堤幸彦ってことからも想像できる通り、わかりやすいエンタテインメントに仕上がってました。
何せ小生は科学や宇宙には縁遠い人間なもので、はやぶさに関してもほとんど興味がわかず、従ってどういうことが起きていたのか知らないのですが、丁寧過ぎるほどの解説映像などで実にわかりやすく解き明かしてくれています。小中学生にオススメです(まあ大人にも)。
宇宙に賭ける人々の群像劇的なところもいいですね。竹内結子以外は西田敏行も、佐野史郎も、高嶋政宏も、鶴見辰吾も、山本耕史も、マギーも、筧利夫も等価の描き方。そこに、少しづつ立場や角度の異なるそれぞれの思いが浮かび上がって、ドラマが生まれるのです。実際みんな好演してます。佐野史郎も淡々として(演りすぎないで)良かったですけど、鶴見辰吾が彼のキャリアでも1、2を争う素晴らしさです。
でも最高なのは竹内結子! メガネに冴えない服でキョドりながら、この典型的宇宙オタク女子を演じています。他人と目を合わせられない最初の頃から、彼女なりの成長がちゃんと演じられています(最後には博士として講演までしちゃいますから)。コミカルな役でありながら、そこに真摯な人物像が立ち上がってきます。いいです。 何しろ喜ぶとピョンピョン跳ねちゃうんですよ、子供みたいに! いいです、いいです。
クライマックスではそれなりに感動させてくれます。でもやはり人間の命がかかっているわけではないので、『アポロ13』なんかに較べちゃうと、「感銘も中ぐらいなり・・・」ってところです。 それにしても、生瀬勝久演じる引きこもりの宇宙オタクって、ほとんど「アッと驚くタメゴロー」ですよね? 堤さんらしいや。
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コメント
こんにちは♪。
~「世界で初めての事」を成し遂げたのは、こういう人達で、こんなふうに進めていったんだよ、その時、この人達が感じたのはこういう事だったんだ~という事が、丁寧に描かれている作品だと思いました。
役者さん達皆さん、お上手ですよね。
私も竹内結子さん演じる水沢、好きです。
PCと睨めっこしてポチポチキーボード打ってった人が、壇上で講演するまでに成長していく様子も、はやぶさやスタッフの頑張る姿といい感じでリンクしていたと思います(^^)。
投稿: みぃみ | 2011年10月19日 (水) 09時41分
みぃみさん、いつもコメントありがとう!
竹内さん、体が細かったというか平板でしたね。あの体型で、手ぇ回しながらピョンピョン跳ねて移動したりすると、ほとんど子供でサイコーでした。
映画『イノセント・ワールド』から見守って来た(?)甲斐があったって言うもんです。
投稿: 大江戸時夫 | 2011年10月20日 (木) 00時40分