« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »

2011年11月30日 (水)

ケン・ラッセル死す

ケン・ラッセル監督が亡くなりました。享年84歳。大江戸的には大ショックなのですが、新聞各紙の扱いは経済人なんかと並びで、文字だけの地味な訃報欄。まあ、ここ20年は映画を作っていなかったので、映画史の中ですっかり忘れ去られてしまってましたから、当然と言えば当然ですが・・・。たぶん小生の一番好きな映画監督です。

最後の日本(劇場)公開作は'95年の『チャタレイ夫人の恋人』。でもそれは英国のTV版の再編集だったので、映画としては'91年の(ラッセルらしくなかった)『逆転無罪』まで遡ります。 やっぱり映画監督の全盛期って、大抵10年ぐらいですね(中には例外もありますけど)。ケン・ラッセルも'69年の『恋する女たち』から'79年の『アルタード・ステーツ 未知への挑戦』までの10年間は圧倒的でした。 『恋人たちの曲 悲愴』『ボーイフレンド』『肉体の悪魔』『狂えるメサイア』『マーラー』『トミー』『リストマニア』『バレンチノ』・・・いやー、スゴイですって、観てない人には「何のこっちゃ?」でしょうが、こんな人あとにも先にもいないんです。これだけ独創的で、アクが強くて、幻想的にカラフルな映像美で、トゥーマッチで、スキャンダラスで、パワフルで。'70年代を代表する映画監督でありました(だから'80年以降は一気に失速しました)。 音楽家をはじめ実在の人物を思いっきりデフォルメした伝記映画が得意で、『恋人たちの曲 悲愴』(狂気のチャイコフスキー伝)は小生のオールタイム・ベスト5に入る傑作中の傑作です(→それなのに現時点で、Wikipediaの「ケン・ラッセル」の項には本作が載っていませんでした。オドロキです)。

ああ、あの一目見てケン・ラッセルだとわかる、トリップ感に満ちた映像(色彩)と編集が懐かしいです。『トミー』とか『アルタード・ステーツ』あたりは、まさに「観るドラッグ」ですもんね。 どこかの配給会社さんとか劇場さんが、これをきっかけに「ケン・ラッセル回顧特集上映」なんか組んでくれないもんでしょうか? DVDも出してほしいなー(ほとんどDVD化されていないんです!)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月29日 (火)

「ジョージ・ハリソン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド」:3時間半の人生劇場

340884_001

映画『ジョージ・ハリソン リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』は、マーティン・スコセッシ監督によるジョージ・ハリソンの生涯を追ったドキュメンタリー。なんと3時間30分! 休憩をはさんでパート1が約1時間35分、パート2が約1時間55分という、ほとんど2本立て状態の長編なのですが、それほどの長さは感じずに観られます。

340884_002

ジョージは、特に若い頃の彼は、実に見事にハンサムです。でもやはり地味で、性格的には「ベーシスト」ですよね。ビートルズの面白いところは、性格的にギタリストのポールがベース弾いてて、その反対にジョージがギター弾いてたってこと。まあ、そんな彼がギターから「シタール」に傾倒していっちゃうわけですけれど。

340884_005

パート1,2を通して延々と描かれるジョージとインド音楽やハレ・クリシュナ教との関係。ここらがさすがに飽きちゃうところですね。パート1は、なかなかのテンポと編集で面白く観られるのですが、パート2はちょっと冗長かな。

340884_008

そんなふうに感じるのも、この人って、結局何をしたかったのか、何者だったのかが最後までよくわからない人であり、行動の裏に何もない、厚みの無い人であったってことなんだろうなあ、と思いました。インドへの傾倒も、「だから何?」って感じで、彼自身の思想とか信条とか信念とかってやつが、一向に見えてこないのです。ある意味、恐ろしいほど「からっぽ」な人だったのかも知れません。

340884_003_2

タイトルになっている『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』は、ビートルズ解散後に出したジョージのソロアルバム2作目のタイトル。同名曲は、なぜかこの映画に使われていません。 “material”なこの世に生きた“spiritual”野郎の不思議な人生ってとこですかね。 女性にモテモテだったことも、証言でわかりました。なるほどです。

関係ないけど驚いたのは、TVのトーク番組なんかで出演中の人々が当たり前のようにタバコを吸ってること。リンゴもミック・ジャガーもコメンテーターさんも、何食わぬ顔してタバコに火をつけて、相手の目の前で吸い始めます。さすがに隔世の感がありますなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月27日 (日)

サッカーU22代表、ミス多発

サッカーU22ロンドン五輪アジア最終予選のバーレーン戦(アウェイ)、シリア戦(ホーム)が立て続けに開催され、TV観戦。2-0、2-1で勝利を収めたものの、なんだかなあって戦いぶり。 だってミスが多すぎますよ。フル代表よりミスが多いのは当たり前ですが、過去の五輪代表の中でもこれだけパスをかっさらわれるチームは無かったように思います。しかも攻撃のメリハリやバリエーションが無いっていうか、単調。中からパスでこじあけようとして網にかかったり、精度の低いクロスを大ざっぱに放り込むだけ。交代して永井を入れても、足を生かせるパサーがいない。そもそも両サイドバックがイマイチ。失点のシーンだって、DFのコンビネーションのミスと言えるのでは・・・。

でも今日のシリア戦の2点目は比嘉からの低弾道のクロスが飛びこんだ大津にドンピシャで合った見事なもの。比嘉は今日の試合でも結構ミスが多く、ブレーキになっていたのが、ここで評価を上げました(それにしても、見るからにワルそうだよなあ、こいつ)。 一方で大津は「チャラ男」とか言われてるって割には献身的な守備も見せるし、この2試合でのアピール度は相当なものでした。

まあ、今はA代表に専念している原口や清武、故障の山村も本番には間に合うでしょうし、海外からの(香川、乾あたりは呼べるのかどうか・・・ですが)宮市、宇佐美あたりの可能性も、そしてオーバーエイジ枠もあるわけですから、これからの成長に期待してみましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

定番ロングセラーの変化2

Dsc_0868森永の『小さなマリー チョコビスケット』です。チョビスケです。 あのロングセラー『マリー』を小さくして片面にチョコをかけました。そう、マクヴィティ・ダイジェスティブ・ビスケットみたいな感じです。で、むしろマクヴィティよりおいしいです。やるね、チョビスケ。Dsc_0883

『極細ポッキー』です。「ポッキー史上最も細い」50本だそうです。確かに細いです。線香花火のような・・・。細い分比率的にはチョコが多くなって、おいしいです。

で、『ミンティア』の「ハニー・ジンジャー」です。とってもハチミツ味とハチミ

Dsc_0884

ツ香が

濃厚です。なんだかお菓子みたいなミンティア。ジンジャー・ブームに乗っての登場

です。Dsc_0893

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月26日 (土)

反町監督とアジエルの退団

湘南ベルマーレ、反町監督今期限りで退任ですね。1年目にJ2で3位になり、悲願のJ1昇格を果たすも、2年目のJ1ではぶっちぎりの最下位で降格。3年目の今期は良い時期もあったものの現在13位と低迷。シーズン途中からはソリさんの(というか、このチームの)限界も見えてしまってました。 ハッキリ言って、1度チームをぶっこわして1から出直すしかないと思います。

そういった意味では、アジエルの退団決定というのもちょうどいいタイミングだと思います。6年間にわたりチームの中心として活躍してくれましたが、肝腎のJ1の年だけは故障で1試合も出られなかったという不運のエース。ただ今年は、超絶技巧もたまに出たものの、ミスが増え、ボールを奪われることも多く、もう「普通の選手」になっちゃってました。おまけに守備は出来ないし。 なので、来期からはアジエル、坂本、臼井に頼らない、新しいサッカーを目指すべきですし、そのためにも内部昇格でなく外部からの監督を招聘する必要があると思います。いずれにしても一つの時代の区切りです。

それにしても今年は、J2の試合数が少なかったこともあり、それ以上に公私ともにスケジュールが試合スケジュールと合わず、9月以降はホームゲームに行けずじまい。本日のホーム最終戦にも行けないのです!(ここんとこ毎年必ず行ってたのに。ソリさんやアジの挨拶もあるのに・・・) まあ、最終節アウェイのヴェルディ戦(@味スタ)と12月17日の天皇杯vs.川崎戦(@等々力)は行くつもりですし、天皇杯を勝ち進めばその後もありますからね!

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年11月25日 (金)

ローソンの「けいおん!」フェア

Dsc_0907

ローソンでまたやってます、「けいおん!」フェア。なんせ映画公開が12月3日に迫ってますからね。TBSが深夜に再放送もやってますし。

じゃん、「ホイップあんぱん」です。こいつはなんと・・・♪音符入りだあ。

Dsc_0908

Dsc_0910

「けいおん!チップス」はコンソメ味。カード付きです。

Dsc_0912

そしてフリスクみたいなタブレット。ケースは「詰め替え用」として使おかな。

Dsc_0909

で、そういった対象商品(「けいおん!」の絵はついていない「午後の紅茶」なども含まれます)を2点買うと、こんなクリアファイルがもらえるのです。ふふふ。

5人一緒のこいつの他に、それぞれのキャラのバージョンあり。「エヴァンゲリオン」の時と同じ手法ですね。 うーん、集めちゃいそうです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月23日 (水)

談志が死んだ

小学生の頃に言ってました・・・

上から読んでも、下から読んでも

だんしがしんだ

ご冥福をお祈りします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月22日 (火)

「カイジ2 人生奪回ゲーム」:あまりにもマンガ

110721_kaiji2_sub3

映画『カイジ2 人生奪回ゲーム』、うーん前作同様にマンガですねー。あくまでもマンガの実写版であり、映画として自立する力や、映画ならではの効果や味には乏しいのです。

110721_kaiji2_sub8

相変わらず暑苦しくて、到底ギャンブル向きではなさそうな藤原竜也が、仲間の力を得ながら勝てちゃうあたりが、1作目同様にマンガのマンガたるところ。生瀬勝久、香川照之、そして伊勢谷友介らのキャラも実にマンガだなあ。 いや、小生はマンガをバカにしているとか、低く見ているとかではないのです。ただ、映画には映画の表現や手法があってしかるべきだと思うのですね。マンガにはマンガの表現や手法があるように。 なのに本作ではあまりにも「まんま」すぎて、リアリティーのカケラもありません。

110721_kaiji2_sub2

それにしても伊勢谷友介のダンディーでニヒルな悪役が、いかにも!のキャラクターで、笑えます。だって、超強気だったかと思うと、「ああ、これで何もかもおしまいだ」的にボロボロになっちゃうし、そん時は髪の毛かきむしってグチャグチャだし。マンガ的怪演と言えるでしょう。

110721_kaiji2_main

まあ今回は、ほとんど全編の勝負が「沼」と呼ばれる巨大パチンコ台に終始していたのが敗因。さすがに飽きました。しかも終盤になるにつれて、そのマンガ的荒唐無稽さがエスカレートしていくという・・・。 さすがに、そこまで実写でやられるとキツイわ、って感じです。

| | コメント (0) | トラックバック (6)

ジョージア×グリーン 和スタイル

Dsc_0896

銀座は松屋通りの松屋脇にあるコカコーラ社の自動販売機。小生がある種の現代美術と認定して、「ウォーホル」と呼んでいるやつです。

Dsc_0895

いやー、並んでます。コーク瓶やキャンベル・スープ缶のようです。 ジョージアの『ジョージア×グリーン 和スタイル』。宇治抹茶入りのコーヒーです。

うーん、でもそのデザインの割に・・・抹茶がろくに香らずにコーヒーが勝っていて、両者打ち消し合うようにうまくいってません。マリアージュがありません。コーヒーにとっても、抹茶にとっても不幸な結果になっています。意味なーし。

Dsc_0901_2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月20日 (日)

「マネーボール」:野球映画<仕事映画

110916_moneyball_sub4

映画『マネーボール』は、2002年のアスレチックスの実話に基づく映画化。良質のアメリカ映画の面白さです。決して「野球映画」とは言えないかも知れないですが、野球をネタに極めて興味深い物語を見せてくれました。

110901_money_sub1

むしろ「仕事映画」なのかも知れませんね。挫折、困難、辛苦、信念、決断、責任、意地、希望・・・などが、ブラッド・ピットの好演を通して描かれます。これはブラッド・ピット史上でも最高級の好演ではないでしょうか。 そしてポスターのピットの写真がロバート・レッドフォードにそっくり。二人の相似は、『リバー・ランズ・スルー・イット』(ロバート・レッドフォード監督!)の頃にはよく言われていたものですが、最近は聞かなくなりました。

110812_maney_main

でも、同じぐらいの年齢で、レッドフォードは『ナチュラル』、ブラピは本作という野球ネタ映画に主演してるのも(かたや高年齢ルーキー選手、こなたゼネラル・マネージャーですが)、面白い偶然です。2作とも終盤に印象的なホームランの、美しい場面があるし。

111021_moneyball_sub13

『カポーティ』のベネット・ミラー監督の腕も冴えてます。的確に、アメリカ映画の伝統を受け継いだ、手堅いと同時に才気も窺える演出です。ウォーリー・フィスターによる撮影も、いい絵が撮れてます。

110928_moneyball_sub9

この話は野球ですけど、大江戸は観ていてサッカーの事例を連想しました。オシムが監督して劇的に変革させた頃のJEFユナイテッド千葉とか、去年はJ2だったのに、あと2試合の時点で優勝に一番近い所にいる柏レイソルだとか。 そう、来期はベルマーレだって・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (10)

「恋の罪」:わたしのとこまで堕ちて来い!

110914_koinotumi_main2

映画『恋の罪』は、『冷たい熱帯魚』に次ぐ絶好調・園子温の長編。こいつもかなりの毒性を持った狂気の作品です。ただ『熱帯魚』のようなナマな人体損壊描写はほとんどなくて(ま、序盤にちらりとありますが)、むしろ精神的損壊というか、心の闇に迫ろうとしています。

110209_koinotumi_main

ただ、それがどこまで成功したかと言うと、今回はちょっとコントロールし損ねたのでは?といった印象です。『紀子の食卓』や『愛のむきだし』や『冷たい熱帯魚』に較べると、爆発力も闇の深さも底知れぬ狂気も、みな中途半端で不完全燃焼な気がしてなりません。女性の描写が男目線過ぎる気もします。 詩人でもある園監督らしく、田村隆一の詩やカフカの『城』を象徴的に用いたりしているのですが、これまた成功しているとは思えません。

110914_koinotumi_sub1

でもでも、冨樫真の大学助教授/立ちんぼ娼婦はメフィストフェレスとして、凄かったです。ほとんど演技賞ものの狂ったパワー!その顔の、目の、声の、強さ! 「おまえはきちっと堕ちて来い! わたしのとこまで堕ちて来い!」という怒声には、圧倒されます。映画史に残る名言の場面です。 彼女の母親役の大方斐紗子の“上品”な悪意も、笑えるし圧巻でした。

| | コメント (0) | トラックバック (2)

2011年11月19日 (土)

ミッドタウンのバウムクーヘン

Dsc_0865

東京ミッドタウン限定『Four leaves cafe M sweets』のバウムクーヘン(1,380円)です。関西パティシエ界の重鎮、宮本雅巳シェフのお店だとか・・・。 うん、いいですね。 あんまりふわふわすることなく、しっかりした味わいです。良い材料を使った、ちゃんとしたバウムクーヘンです。

Dsc_0866

でも大江戸の好みとしては、あと少し固めの方がいいんですよねー。周囲にシュガーのコーティングがしてあれば、更に良しです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月18日 (金)

今年のボージョレ・ヌーヴォー

Dsc_0899

ブームの頃に較べるとすっかり影が薄くなったボージョレ・ヌーヴォー。まあ、それでも一応「今年もちゃんと葡萄が実って、新酒ができました」ってことを寿いで、飲んでしまうわけです。江戸っ子にとっての初ガツオみたいなもんですね。

今年はハーフボトルが出てたんで、「ああ、これでいいや。そんなに大量に飲むもんでもないし」と、サントリー『ジョルジュ・デュブッフ ボージョレ・ヌーヴォー2011』を買いました。うん、ただジューシーなだけでなく、それなりにたっぷりした果実味があって、華やかでおいしかったです。1ランク上のボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーでなくてもこれだけの味なら、オススメですね。

Dsc_0897

このボトル、エチケット(ラベル)のみならずキャップのシールもカラフルな花柄で、なかなかステキです。カワイイので、プレゼントにしても喜ばれそうです(別にサントリーの回し者じゃないんですけど)。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月17日 (木)

チーズと苺の傑作シュークリーム

Dsc_0890 スーパーやコンビニでよく見かけるモンテールのシュークリーム。全般的になかなか良い出来なのですが、季節限定の傑作が登場しました!

『ストロベリーフロマージュのシュークリーム』! シューの中にたっぷり入っているフロマージュ(チーズ)クリームの芳醇な風味。それが苺のコンフィチュール(ジャム)と合わさった時のハーモニー。なんたる相性の良さでしょう。ふくよかでコクのあるチーズクリーム味と、苺のみずみずしい甘酸っぱさが溶け合う、幸福なマリアージュ。ホント、おいしいです。口福です。

Dsc_0891

で、その姉妹品『トリュフショコラのシュークリーム』。こちらは生チョコクリームに加えて、ベルギーチョコペーストが本格的な風味を作り出しています。確かにチョコが美味なのですが、まあ『ストロベリーフロマージュ』ほどには感激しませんでした。それでも、おいしいですけどね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月16日 (水)

北朝鮮戦、究極のアウェイ

FIFAワールドカップ3次予選のアウェイ2連戦。タジキスタン戦は、まあ順当な0-4の勝利。はげちょろけた枯れ芝のピッチは、パッと見「校庭」のようでした。まあ、香川-清武コンビが華麗なパス交換でお膳立てした岡崎の4点目以外は、あまり見るべきものの無い試合ではありましたね。

で、北朝鮮戦@金日成競技場。総じて黒っぽい服の5万観客の異様なムード。さいスタや駒場の「出島」以上にひどい150人ばかりの日本人観客席。国歌吹奏で「君が代」がほとんど聞こえないという歓声。地響きのような応援。いかにも「動員」された女子学生の集団。そしてバックスタンドで試合中えんえんと繰り広げられるマスゲームの如き人文字や色の転換・・・。確かにこれは戦いにくい(汗)。

そんな中、主審はフェアかつクレバーにゲームをコントロールしておりました。エライ! でも大声援を受けて「押せ押せ」になっている北朝鮮は、後半5分にFKから先制点をゲット。その後後半33分にはイエローカード+審判への抗議で北朝鮮に退場者が出て、「よし、行ける!」と思ったのですが・・・。結果は逃げ切られてしまいました。ロスタイム前後からのあからさまな時間稼ぎ(スローインのボールまで、なかなか渡されない!)にはイエローもバンバン出てひどいもんでしたけど、負けちゃいました。ザック・ジャパンの不敗記録も16でストップ。 あの国でどう報道されるかが目に浮かぶようで、不愉快ですね。 まあ、日本は最終予選進出も決まったのでサブのメンバー中心の先発でしたからね・・・と、負け惜しみの一つも言っておきましょう。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2011年11月15日 (火)

「サラリーマンNEO 劇場版(笑)」:サントリーからタイアップのビール(もどき)も

340199_006

映画『サラリーマンNEO 劇場版(笑)』はねえ、NEOファンとしては複雑です。TV版の良さを再認識できましたから・・・。

340199_001

NEOはやはりコント集以外の何者でもないわけですから、それを無理くり長編の物語に仕立ててもねえ。しかもサービス精神たっぷりに、一応人気コーナー、人気キャラはちゃんと出しておこうとしてくださるものですから、これはまとまりません。成立しません。

340199_007

だって、コメディーとはいえ一応リアルなサラリーマン物語の中に「OL夜叉」だとか「セクスィー部長」だとかが出て来たって、・・・そりゃあ浮きますよね。無理矢理すぎますよね。

340199_003

なじみのキャストに小池徹平が混じって、彼が映画を牽引するわけですけど、今一つ成功していないですね。本来なら彼のピュアさのおかげで、周りの怪しさ、うさん臭さ、腹黒さなどが際立たなきゃいけないのに、どうもうまくいっておりません。

340199_010

そんな中で、デザイン部のメガネっ娘(金子さやか)が、大江戸的にはストライク!でした。台詞にもあるように「地味だけど頑張り屋さん」という設定に加えて、「パジャマでないと眠れないんです」というあたりの天然系セクシーさ(なぜかメガネを取った時の方がバッチリメイクになってるんですけど)がたまりません。

Dsc_0882

舞台となっている会社は根尾麦酒というビール会社なのですが、そこで開発される「セクスィービール」同様のピンクの液体、よく似たデザインの缶を、この映画とのタイアップでサントリーが出してます。缶には「NE♡」の文字も。その名も『レッドロマンス』。カシス果汁4%使用の赤い新ジャンル(第3のビール)です。うーん、なんか嫌な苦みがかえって強調されちゃってますねえ。こりゃー売れんわ。

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2011年11月13日 (日)

ベルマーレ、三ツ沢の悲劇!

Dsc_0878

三ツ沢のニッパツ・スタジアムに横浜FCvs.湘南ベルマーレの一戦を見に行って来ました。10月は試合のスケジュールと小生のスケジュールが合わなかったりして、久々のナマ観戦です。ここはサッカー専用競技場で、スタンドからピッチがすぐ近くなのがいいんですよね。

Dsc_0879

神奈川ダービーってことで、ベルマーレ・サポの方が多かったゴール裏席。応援では湘南が勝ってました。 試合の方はなんかバタバタと落ち着かない前半序盤に1点先制されたものの、その1分後にすぐ田原のヘッドで同点に! そして高山のセミロング・シュートで1-2と逆転! そこから後は完全にゲームを支配していました。

Dsc_0877

しかし好事魔多し。明らかに緩んでました。1点差なのに、楽勝ムードが漂ってました。早く3点目を取れなかったのが敗因です。そう、86分に同点にされ、90+4分のロスタイム最後に逆転されてしまったのです。

Dsc_0880

うーん、横浜FCのサポにとってみれば最高の試合だったでしょうね。こういうことがサッカーでは時々あるのです。 反町監督の選手交代も相変わらず遅くって、同点にされた後の87分に1人目、ロスタイムに入ってから2人目ですよ。アジエルにしても菊池にしても、引っ張り過ぎました。

Dsc_0881

これをちゃんと勝ちきれないのが、いかにも今期の湘南です。反町監督は今季限りでチームを去るようですが、確かに潮時でしょう。そしてまた1から作り直さないと、J1に上がるチームは出来あがらないと思います。

カズは出てこなかったなー。フランサ(あ、ここにいたのね)は出てきましたけど。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

「スマグラー おまえの未来を運べ」:拷問痛い!

340196_001

映画『スマグラー おまえの未来を運べ』は、石井克人ならではのポップさ+タランティーノ派としてのバイオレンス+コミック原作の荒唐無稽な味が融合した作品。エグくも力強いです。

340196_005

ニュートラルで軟弱な妻夫木聡以外は、スゴイ顔の変態&悪人ばかりが勢揃いしてます。女性(松雪&満島)はさすがにスゴイ顔とは言えませんが、変態&悪人ではあります。永瀬正敏はじめ、みんな好演してますけど、圧倒的なのは安藤政信!と高島政宏!二人とも助演男優賞ものです。

340196_004

久々の安藤は、中国人役で中国語を流暢に話し、ただならぬ妖気を発しながらこの「背骨」役を演じ切ります。鋼鉄のヌンチャクをぶん回し、猛スピードで動き回り、猛烈な殺気を漂わせた人間凶器として、『アジョシ』のウォン・ビンを思わせたりもします。しかしながら、拘束された姿はむしろハンニバル・レクターのようでした。神性を漂わせる究極の悪として・・・。

高嶋<お兄ちゃん>政宏のマンガチックでサディスティックな変態ヤクザの怪演ぶりにはブッとびました。なんなんだ、これは! いやー、スゴイです。笑いながら戦慄できます。心の底から愉しそうに拷問を行う凶暴な怪人物。 高嶋<弟>政伸が(東映系で本作の前に公開していた)『探偵はBARにいる』で、やはり変質者的な悪役を怪演していたと思ったら、今度は兄貴がコレですよ! いったい高嶋家に何が起きているというのでしょうか?!

340196_002

それにしても拷問、ひどかった、怖かった、スゴく痛そうだったです。妻夫木ファンは正視できなかったのでは? 途中から髪の毛が(極限を超えた恐怖と苦痛のため)真っ白になっていたのも、なるほどって感じでした。 小生は拷問には耐えられをうもありません。もう、すぐゲロっちゃいそうです。 (以下、多少のネタバレあり)あれだけひどい状態になっていたのに、妻夫木くんたらラストでは平気な感じで歩いてましたね。それって、あり得ないです。

| | コメント (0) | トラックバック (5)

2011年11月11日 (金)

原研哉の「日本のデザイン」

Dsc_0871

岩波新書から出た原研哉『日本のデザイン --美意識がつくる未来』を読みました。あのデザイン哲学者とでも呼ぶべき原さんが雑誌『図書』に連載していたデザインに対する考察を集めた1冊。原さんってデザイナーは、無印良品のコピーなども書いてしまう人だけに、実に文章のうまい人なのです。これまでの著作『デザインのデザイン』や『白』などでもそれは明らかでしたが、本書においても見事な筆致で、美しく才気溢れる文を展開していきます。

「美意識は資源である」と題した序章からして、読む者を惹き込みます。天然資源の無い日本の資源とは「繊細、丁寧、緻密、簡潔」にものや感興をしつらえる知恵や感性なのだそうです。実にうなずける話です。繊細、丁寧、緻密、簡潔・・・それは茶道や生け花、作庭などの伝統文化に共通するのみならず、クルマ作りや建築やパッケージデザインや、それこそサッカー日本代表のスタイルにまで生き続ける日本の美意識のキーワードです。もちろん原氏のデザインこそがそうであることは、言うまでもありません。

移動、シンプルとエンプティ、家、観光、未来素材、成長点 という各章が、デザインのみならず日本という国のこれからのあり方を解き明かしていきます。今後の日本の生きる道を指し示す原氏の論調は、さすがに武蔵野美術大学教授だけあって、深いレベルでの本質的考察となっています。むしろ章を追うごとに「デザイン」からはどんどん離れていくのですが、「もの」ではなく「こと」の創造に関わってきたと自認する著者にしてみれば、極めて自然なことなのでしょう。 2011年の地平から未来の日本を透視する好著だと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

浪花のマック

大阪府知事選にマック赤坂出馬ですね。4月の都知事選にも出馬してましたね。ある意味ぶれませんね。これはユーチューブあたりで、政見放送をチェックしなければ・・・。

4月と6月のマックはこちら ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/post-4825.html

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-faee.html

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 8日 (火)

「ハラがコレなんで」:粋な女版寅さん

340505_001

映画『ハラがコレなんで』は、かなり笑える人情コメディー。『川の底からこんにちは』で高評価を得た石井裕也監督、本年の『あぜ道のダンディ』では、非常にギクシャクとして面白くなかったのですが、本作ではなかなかに楽しませてくれます。

340505_002

それにしても映画の仲里依紗って、なんでこんなにいいんでしょう!(TVだと大したことなかったりするのに) 『モテキ』では登場場面が少なくて「見足りない」印象でしたが、この作品では出ずっぱりの堂々たる主演です。彼女の妊婦姿の堂々たること!足を開いて、おなかを支えながらの妊婦歩きが本物っぽいったらありゃしません(ちなみに役柄は24歳、彼女自身は21歳です)。そして仲さんは表情が豊富で、いいんですよ。

340505_004

彼女の台詞がことごとく名文句です。「OK」と「粋だねぇ」が口癖で、きっぷのいい下町っ子って感じ。「粋か粋じゃないか」が全ての価値判断の基準。「大丈夫。風向き変わったら、その時ドーンと行けばいい」だとか「今までもこれからも、あたしの人生に安定期なんてないんですよ」だとか、「風に聞いてごらん」だとか名言の宝庫。こりゃー、「女寅さん」ですね。粋でハードボイルドな妊婦ヒロイン(ヒーロー?)。是非シリーズ化してもらいたいもんです。1作ごとに一人産んだりしたら・・・、笑えます(?)。

340505_003

仲さんに較べると、中村蒼くんはじめ周りの役者はちょっとパワー不足で魅力薄。唯一、『川の底からこんにちは』の稲川実代子さんが、お見事です。80代の老女役ですが、プロフィール見ると彼女ってまだ60歳なんですね!びっくり。

大江戸も「粋」は「でえ好き」でしてね。本作でも「日本人の美意識」とか言ってますけど、小生の定義の一つとしては「実利を後回しにするやせ我慢の美学」ってところ。いかがでしょうか?

| | コメント (0) | トラックバック (3)

「モダン・アート,アメリカン」展の物足りなさ

先日、国立新美術館で展覧会『モダン・アート,アメリカン -珠玉のフィリップス・コレクション-』を見たのですが、うーん、期待外れでした。19世紀後半からのアメリカン・モダン・アートの流れを展観する企画なのですが、この規模の展覧会にしては作品がしょぼいのです。そもそも展覧会メイン・ビジュアルが、ホッパー、オキーフの中でもそれほどの秀作ではなく、それ以外の作品も各作家の代表作の一つと言えるようなものは含まれていません。このフィリップス夫妻の個人コレクションってやつが、どうにも限界がある感じなんですよねー。 

だって、唯一のポロックがドリッピング以前のアレってのはどうなのよ? ロスコがあんな小さくちゃ、あの魔力が発揮できるわけないですよ。サム・フランシスも小さいし、色も良くないです。 平均的に各年代の作品を集めてあるだけに、抽象以降のモダン・アートが質量ともに物足りないという残念な状況でした。主催の読売さん、これはないっすよ。 まあ、小生が好きだったのはブルース「パワー」、スローン「冬の6時」、ホッパー「都会に近づく」というNYを扱った3作品でした。

展覧会グッズとして、ホッパーのメイン・ビジュアルに描かれた「腰かけるハゲ頭の男性」のピンバッジが売られていたのがツボでした。わはは、こんなもん部分で抜き出してキャラクター仕立てって、いいんでしょうか? ってゆーか、誰が買うんだ? 誰がつけるんだー?

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 7日 (月)

「ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ」:ステキな深津絵里

フジテレビで放映された『ステキな隠し撮り 完全無欠のコンシェルジュ』は、三谷幸喜自身による『ステキな金縛り』の変奏曲。って言うか設定自体は全く変わっているのですが、『金縛り』の主要キャストが、それぞれ別の役を演じるって形式。深津絵里演じるホテルのダメダメ・コンシェルジュとわがままな客をめぐるエピソードが、いくつも積み重ねられる趣向です。出たがり三谷さんも役者として出演してます(本人役で、『金縛り』のことを語るってところがミソ)。

まあ、そこそこ面白いんですけど、隠し撮り映像をつなげているってのが足かせになっていて、どうにもこうにも隔靴掻痒の感あり。映画がキチンと効果的に弾んで行きません。 それに、同じようなことの繰り返しという制約を打ち破ることができるほどメッチャ面白くはなりませんでしたし、これで2時間10分枠はちょっと長過ぎですね。オチも決まらずでしたし・・・。

でも、いいんです。ふかっちゃんはやっぱり可愛かったし面白かったのですから。小さな体で、あれやこれやチョコマカと奮闘しておりました。あのヘンな踊りときたら! パッツン前髪のヘアスタイルもなかなかキュート。そしてラストの笑顔がステキで、金縛りに遭いそうでした。

それに較べて数日前WOWOWでやった三谷幸喜脚本・監督のオリジナル新作ドラマ『short cut』は、2時間弱を全編1シーン1カットという驚異の試みではありますが、その勇敢さには敬意を表するものの、面白くはなかったなあ。中井貴一のひ弱な都会男と、鈴木京香演じるその妻のいがみ合いやらあれこれが、あたかも三谷/小林夫妻の離婚に至るあれこれを反映しているように見えてなりませんでした。まあ小生は鈴木京香が苦手なこともあり、けっこうしんどかったです。妻の幼なじみの山男をえんじる梶原善も含めて3人しか登場しないドラマなのですが、誰にも感情移入できない、かなり鬱陶しい物語でありました。 でもこの鈴木京香の役だって、ふかっちゃんが演じたらどれだけ魅力的になったことか・・・と思ってしまうのでありました。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2011年11月 6日 (日)

今日の点取り占い174

Dsc_0866

まんがの本をよみすぎた   5点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 5日 (土)

「カウボーイ&エイリアン」:新時代のウエスタン

339354_005

映画『カウボーイ&エイリアン』は、作られるべくして作られた、ちょっとした「発明」です。つまり、西部劇で単純な悪者のインディアン(ネイティヴ・アメリカン)は、'60年代末のニューシネマ以降描かれなくなった、というか描けなくなった→西部劇も衰退し、その代わりに『スター・ウォーズ』以降は宇宙人(エイリアン)を単純な脅威としてバンバンとゲーム感覚でやっつけるようになったわけですね。 で、それなら西部劇の中でエイリアンをやっつけちゃえばいいじゃん、ってのがこの映画の画期的なところ。むしろ、思いつくのが遅すぎた感もありますね。

339354_011

それにしても西部劇の風景の中に宇宙船が現れるヴィジュアル・ショックはなかなかのもの。カウボーイの腕にSF的スーパー・ウェポンってのもオドロキですね。まあ、ある意味キワモノ的な融合を何とか不自然にならずにまとめられたのは、ジョン・ファブローの正統的剛腕のおかげでしょうか。

339354_001

英国人ダニエル・クレイグが、タフな西部男を演じてサマになってます。ハリソン・フォードを脇に置いての堂々たる主役っぷりです。 ハリソンの方も、初老の役がサマになって来ました。

339354_003

まあ、全体的にはSF濃度よりもウエスタン濃度の方が高いと思います。エイリアンをインディアン代わりの悪者に仕立てたとは言え、途中からネイティヴ・アメリカンの一族も出てくるのです、この映画。でもさすがにこの時代ですから、彼らの描写には注意を払っていて、白人と互いにリスペクトして共闘するようになるのです。精神はあくまでもウエスタンです。

ただ賞賛すべき作かというと、微妙なところ。まあ、もう少し尺をつまんで、もう少しユーモアをまぶした方が良くなったと思いますね。

339354_009

| | コメント (0) | トラックバック (4)

2011年11月 3日 (木)

横浜・景徳鎮の麻婆豆腐!

Caxb0z1y_2

先日の『モヤモヤさまぁ~ず2』において、大江麻理子アナの一番好きな(と思われる)本格四川麻婆豆腐が紹介されていた横浜中華街の「景徳鎮」に行って来ました。

一番人気の四川麻婆豆腐はやはり凄かったです、いろんな意味で。花椒(ホワジャオ=中国山椒)と唐辛子の両方がメチャメチャ利いたスーパー・ダイハードな味。花椒のしびれるような辛さのことを「麻(マー)」、唐辛子のヒーハーな辛さを「辣(ラー)」と言うのですが、まさに究極の「麻辣(マーラー)味」です。見た目もかなりオレンジに辣(ラー)油がたまってますし。

かなり神経系に来て、ぼーっとしてしまうような辛さであり、白ご飯なしでは食べ進めることはできません。辛いの結構好きな大江戸がなかなか苦戦するほどですから、辛いの苦手な人は一口でアウトかも知れません。途中から顔面や頭の汗が大変なことになってきます。食べた後はダメージが強くて、人間として使い物にならなくなるような食べ物です。

でも、これはウマイです! これぞ!って味です。さすがのおいしさでした。大江どんが大好きな味ってのに納得です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

大人のうまい棒?

Dsc_0851_2

映画『モテキ』で森山未來と長澤まさみが初めて顔合わせをするのが、下北沢ヴィレッジ・ヴァンガードの前。そのシモキタ・ヴィレヴァンで「大人のうまい棒」ってPOPが出てたので買ってしまったのがコレ。ニッポーの『大人の極-きわみ- プレミアムスティック』の「モッツァレラチーズ味」と「ペッパーベーコン味」です。

Dsc_0853

形状はうまい棒同様のちくわ型。モッツァレラはオトナなチーズ風味ですし(カールに近いかも・・・ですが)、ペッパーベーコンは確かにペッパー効いてます。 まあ強調するほど「大人」ってわけでもないですよね。そんなこと言ったら、うまい棒の「牛タン塩味」だって、かなり大人です。

Dsc_0852

調べたら、うまい棒は墨田区横川の「やおきん」、こちらは千葉県鎌ケ谷市のニッポーと、違う会社の製品でした。でも、これって製品に関してはもろパクリでしょう。いいのかしらん? でも、そんなこと言ったら、うまい棒のキャラだって○○えもんのリーパクですしね・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2011年11月 1日 (火)

「ステキな金縛り」:ふかっちゃんは良いけれど・・・

338649_004_2

映画『ステキな金縛り』は、期待に届かなかったなー。三谷作品なここのところオールスター大作になっちゃって、『THE 有頂天ホテル』にしても『ザ・マジックアワー』にしても大味でねえ。本作でもその傾向は変わりません。一番良かったのは第1作の『ラジオの時間』です。

338649_001_2

2時間22分ってのは、この手のコメディーには長過ぎますよ。確かにシーンの長過ぎる所も多いと思いますし、2時間以内にまとめた方がテンポも出て、軽快に駆け抜けたろうにと感じました。 『スミス都へ行く』とか『素晴らしき哉、人生!』とかへのオマージュは、小生あたりだとニンマリしますけど、大多数の観客には「?」かも知れませんね(アメリカの観客だと、今でも馴染み深い作品なのでしょうけど)。それでも三谷幸喜としては、そんな要素を入れちゃうんですねえ。

338649_002

まあ三谷氏の近作は役者を見せる映画となっていることも確かで、本作もその例外ではありません。西田さんも、中井貴一も阿部寛も、とにかくその人のクセをこってりと見せることを目的にしているようで、それを過剰になろうがやらせちゃったのが竹内結子であり山本耕史であり市村正親であり・・・と、ここらはやはりトゥー・マッチでした。破綻してます。

110902_stekinak_sub11

それでも深津絵里さまだけはカワイイんだなあ。38歳と年齢的にはこの役にギリギリなのでしょうけど、個性と演技力でオッケーにしちゃってます。チビッコな彼女がチョコマカ動く感じが、なんともステキです。声も笑顔も利いてます。だからこそコメディエンヌ深津絵里として、『SWITCH』誌で特集されるんでしょう。

338649_005

法廷ものとしては、ゆるいし、甘いし、かなり残念。ドタバタやアチャラカが幅を利かせ過ぎていてバランス悪いです。ああ、あの『12人の優しい日本人』(映画版は三谷脚本&中原俊監督)は何処へ・・・?

| | コメント (0) | トラックバック (13)

今日の点取り占い173

Dsc_0847

損だけれども辛棒しょう   9点

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2011年10月 | トップページ | 2011年12月 »