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2011年12月17日 (土)

「ラビット・ホール」:ラスト10秒で映画が生きた

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映画『ラビット・ホール』はシリアスな佳作で、繊細な質の高さ。アメリカ映画もまだこういう作品を作れる限りは大丈夫です。日本もこういう映画を劇場公開してくれている限りは大丈夫です(とんと減ったけどねえ)。

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4歳の息子を事故で喪った心の傷と空洞を埋めようとして埋まらない「喪の仕事」の夫婦日記。脚本も演出も撮影も音楽も演技も・・・すべてのクォリティーがしっかり高い。

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でも話が話だけに、観てるのがちょっと辛いですね。ニコール・キッドマンの精神病院一歩手前の神経の擦り減り具合が、なんともしんどいです。夫役アーロン・エッカートの方も、持ちこたえてるけど実はやっぱり擦り減ってたりして。ダイアン・ウィーストや他の家族も、そして加害者も・・・辛いですね。胸が苦しいです。

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でもこの映画、ラスト10秒で生きました。再起への希望が垣間見られるラスト10秒。見事な幕切れです。これで心がホッとして席を立てるという素晴らしさ。微かな表現が「巧い」です。

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受信: 2011年12月18日 (日) 21時16分

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