「家政婦のミタ」完結
ついに完結しました、『家政婦のミタ』(NTV)。実は断片的にしか見ていなかったのを、特別篇みたいなダイジェスト番組で補完して本日を迎えたのですが、いやーここ数年で1番の視聴率を稼いだドラマって理由がわかりますね。今日の最終回は30%超え確実なのでしょうが、エキセントリックな設定でもあり、オーセンティックな家族ドラマでもありってあたりが絶妙に新しいですもん。
ほんと脚本の遊川和彦さん、いい仕事をしました。時代性と普遍性、過激さと温かさといった対立要素をきっちりとまとめ上げて、通俗の強さを打ち出しました。 もちろん松嶋菜々子には誰もが賛辞を贈るでしょうし、ちょうど今日(12月22日)が誕生日の忽那汐里や次女の八の字眉毛おでこちゃんも印象的でした。長谷川博巳は最後まで、「役柄より若すぎる」ギャップが気になっちゃいました。
(以下ネタバレあり)第8回における三田の突然の告白の淡々としたド迫力、その暗い本流にも、嗚咽したいほどの胸締めつけられる思いを経験しましたが、今回の三田さんにもやられました。今日も前半では圧倒的な怖さを発していた三田さんが後半、素敵な笑顔を見せました。そしてその美しい笑顔が泣き笑いに変わっていきました。TV史に後々まで残るであろう名場面です。最後はとてもヒューマンだってところが、この時代に「家族」を考えさせたところが、多くの人々の支持を得た理由なのでしょう。「三田=サンタ」説も、なるほどではありました。翼の折れた天使ってとこですね。
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