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2012年1月31日 (火)

うなぎマンガ「う」の第2巻

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昨年10月に当ブログでも紹介した“うなぎ食うだけマンガ”『う』(ラズウェル細木)の第2巻を買いました。今度の帯には「まさかの うなぎだけで第2巻発売!!」「鰻画(まんが)」という文字が踊ります。

相変わらず、潔く、ただただうなぎを食うことの周辺を描いたマンガです。あっぱれと言えますでしょう。今回も、鰻を食べたくなってしょうがありません!

第1巻の紹介はこちら ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2011/10/post-5175.html

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北菓楼のバウムクーヘン「妖精の森」

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新宿の某デパートの北海道物産展で買った北菓楼のバウムクーヘン『妖精の森』です。「日本一のしっとりクーヘン」と呼ばれるそうですが、なるほど日本一かどうかはわかりませんがしっとりしてます。けれど、最近のやわらか系バウムクーヘンのようにカステラに近い「ふわふわ」系ではなくて、「じゅんっ」とした感じ。で、味もトラッドなバウムクーヘンに近いものがあり、好感が持てます。しかも外側の焦げ茶部分にカラメルシロップが「じゅくっ」とジューシーに吸い込ませてあって、凝ってます。 大当たりじゃあないけれど、悪くはありません。

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2012年1月30日 (月)

「DOCUMENTARY of AKB48 show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る」:驚愕のバックステージ

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映画『DOCUMENTARY of AKB48  show must go on  少女たちは傷つきながら、夢を見る』は、ちょうど1年前に公開された前作に続く傑作ドキュメンタリー。前作を2011年の邦画第1位に選んだ大江戸ですが、本作もあのレベル、いやそれ以上とも言える見事なドキュメンタリーになっていました。

東北大震災の被災地からスタートする本作。2011年という時と、その時代の象徴としてのA341523_002KB48。 選抜総選挙、西武ドーム公演、じゃんけん大会・・・と、私たちが報道で知っていた出来事の驚愕の裏側が、余すところなく描き出されます。「面白い」ではなく、「凄い」裏側が・・・。

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総選挙のパートではかなり泣かされました。もちろん横山、板野、大島、前田あたりは、TVでも見たような部分なのですが、やはりショービジネスにおける厳しさが胸に迫ります。で、あっちゃんが1位復帰した後のステージ裏、麻里子さまの胸で泣きじゃくる大島!うーん、すごい絵です。

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たかみなの「男前」は相変わらずスゴイ! 彼女がいる限りAKBは大丈夫!って気になりますもん。「上司にしたい芸能人」に推したいですよね。むしろ「理想のリーダー」として、総理大臣にしたいくらいです。

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西武ドーム・コンサートの舞台裏の凄さは圧巻。これ、公開しちゃっていいんでしょうか?ってとこまで写ってます。大島が「戦場でした」と語るように、真夏の暑さと緊張とドタバタの中で、過呼吸やら熱中症やらで、メインのメンバーからどんどん倒れていっちゃう修羅場。冷却剤や酸素吸入器が大活躍し、あの人が壊れ、あの人が崩れ落ちという、まさに野戦病院状態。これってかなりヤバイんじゃないでしょうか。 それでも気力を振り絞ってステージに立つと、ニッコリ元気で歌って踊るプロ根性。 前作でも感じましたが、これからの日本は彼女たち女子にまかせておけば安心だ、と思えてきます。

341523_011 それにしても西武ドームでも紅白でも、SKEとかNMBとかもろもろ一緒になって100名ぐらい女の子だらけになって、トイレとか大丈夫なんでしょうか?マラソンみたいに仮設トイレとか用意しなくていいんでしょうか?などと、いらぬ心配までしてしまいました。

前作の寒竹ゆり監督に代わって、今回の監督は多くのMVを手掛けてきた高橋栄樹。被災地訪問という縦糸を通しながら、前作よりもバックステージものとしての「これぞドキュメンタリーの面白さ」を打ち出しました。ホントよく撮らせたし、よく出した、です。やはり国民必見です。

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2012年1月29日 (日)

新しいウォークマン

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7-8年愛用していたソニー・ウォークマンの携帯用デジタルオーディオプレイヤーが、去る12月に突然死んでしまいました。どこを押しても回しても全くの無反応。手の施しようが無いとはこのこと。 結構気に入ってたんですよねー、このライターみたいなフォルムとミッドナイト・ブルーの輝き。 2週間以上も音楽と歩けない日々が続きました。

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で年明けにカメラ量販店の目玉で7,900円ぐらいで出てたもんで、開店20分前から並んで整理券をゲットして買っちゃいました、新しいウォークマンです(普通は倍以上するもののようです)。 明らかにi-podの影響下にあるようなデザインですが、機能は今までの愛機と比べて格段の進化。今までのは曲名と演奏時間ぐらいしか表示されなかったのですが、こいつは扱いようによっては画像とか歌詞とか動画とかFMとかいろんなもんが出て来てくれるスグレモノのようです。まあスゴイ・・・って、今では当たり前っすか?

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デモで入ってた英語教材なんかは、音声に合わせてディスプレイに英文が現れます。こりゃいいですね。 カラオケ・モードなんてのもあって、普通のヴォーカル付きの曲が楽器中心(ヴォーカル抑制)の音に変身したりします。

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で、付属のスピーカーユニットの真ん中に本体を差しこむと、ミニステレオ的にどこでも音を出して楽しめます。こりゃ便利。しかもスピーカーは電源いらずで、プレイヤー本体からの電気で鳴るのです。 てなわけで重宝してます。 大江戸はけっこうソニー派だったりするのです。

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2012年1月28日 (土)

マックのラスベガスバーガー

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マクドナルドのBig Americaシリーズ、今回の第2弾はこの『ラスベガスバーガー』です(第1弾は1月20日参照)。

クォーターパウンダー・ミートに加えて、なんだか牛のしょうが焼みたいなものが乗ってます。まあ正しくはビーフスライスのオニオン焼きらしいのですけど。で、部分的にはそいつ、また別の所にはクリームチーズソースみたいな多面性が感じられます。かじる場所によって、別の顔が現れるのですね。何が出るかわからないところがラスベガスなのでしょうか。

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あとはレタスとチーズ。 うーん、まあグランドキャニオンバーガーの勝ちですね。やはり常に一番の自信作をトップバッターに持ってくるってのは、鉄則のようです。 次は2月中旬からの『ブロードウェイガーガー』だよん。

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2012年1月27日 (金)

今日の点取り占い180

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ものすごくおもしろい話がきける   10点

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2012年1月26日 (木)

「ロボジー」:もっと脚本練らないと

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映画『ロボジー』は、矢口史靖らしさはあるものの、うまくいってない部分も多くて、中ぐらいの出来。ちょっと脚本の練り上げ方が足りないと思いました。比較してもしょうがないけど、ハリウッドだったらもっと徹底して脚本を練り上げて、二転三転のアイディアで納得しながら興奮できるものにしたに違いありません。

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なんか「え?それってあり得ないでしょ」みたいな場面を、「ま、おハナシなんで」と多めに見てもらう暗黙の了解に甘えちゃってる気がしてなりません。もともと矢口監督にはそういうとこあったけど、別のパワーが強かったんで、そこらが気にならなかったんですね。でも本作は話自体がシンプル過ぎて、観てる方がそこらを考えるようになってしまいました。

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ベタなギャグを(実写としては無理があっても)マンガみたいに提示する描写とか、カット尻の長さとかも矢口監督の欠点だと思っていたのですが、本作ではそこらも気になってしまいました。 まあ根本的には研究者トリオがダメダメ過ぎる上にずるくて、ぜんぜん感情移入できないってあたりが一番の問題だと思いますが。

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とは言え、気軽にゆるりと楽しめる作品ではあります。ミッキー・カーティスこと五十嵐信次郎の憎めないチョイ悪じいさんと、吉高由里子のロボットオタク女子のヘンな個性が救いになっています。 だから脚本をもっと練り上げて、もっと密度を濃くしてほしかったです。今までの矢口作品に較べても、テーマとなる「ロボット」に関する掘り下げが足りないように思っちゃうんですよねー。そこらの情報って(『ハッピー・フライト』を観てもわかるように)ネタの宝庫のはずなんですけど。

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2012年1月24日 (火)

2011邦画トップテン

さて今度は日本映画のテンです。

1.DOCUMENTARYof AKB48  to be continued  10年後、少女たちは今の自分に何を思うのだろう?(寒竹ゆり)   2.冷たい熱帯魚(園子温)   3.モテキ(大根仁)   4.うさぎドロップ(SABU)   5.ハラがコレなんで(石井裕也)   6.わが心の歌舞伎座(十河壮吉)   7.探偵はBARにいる(橋本一)   8.コクリコ坂から(宮崎吾朗)   9.阪急電車 片道15分の奇跡(三宅喜重)   10.ネムリユスリカ(坂口香津美)   次点.エンディング ノート(砂田麻美)

<その他の記憶すべき作品>   監督失格  一枚のハガキ   けいおん!   聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-  アンフェア the answer  

監督賞:園子温(冷たい熱帯魚)  脚本賞:該当者なし  主演女優賞:竹内結子(はやぶさ HAYABUSA)、仲里依紗(ハラがコレなんで)  主演男優賞:市川海老蔵(一命)  助演女優賞:宮本信子(阪急電車)、冨樫真(恋の罪)  助演男優賞:古舘寛治(マイ・バック・ページ)、安藤政信(スマグラー おまえの未来を運べ)  怪演賞:高嶋政弘(スマグラー)、高嶋政伸(探偵はBARにいる)

日本映画は空前の不作でした。何十年もベストテンを選出してて、ここまで不作の年はありませんでした。上位の作品でも、豊作の年ならテンに入るかどうかってところ。 それでもAKBのドキュメンタリーには、今という時代と現代の女子が見事に、そして頼もしく描出されていました。 『冷たい熱帯魚』にも『モテキ』にも『うさぎドロップ』にも、今という時代の反映は濃厚でした。 仲里依紗ってテレビで見るとハスッパでバカでしょーもない感じなのに、なんで映画の中ではあんなにいいんだろう? それにしても高嶋兄弟はなぜ時を同じゅうして、秋の東映映画の中で、あそこまで超絶ぶっとびの変態さんになっちゃったんでしょうねえ? 2012年は邦画の巻き返しに期待してます!

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2011洋画トップテン

お待たせしました!恒例の「2011マイ洋画トップテン」。(  )内は監督名です。

1.ソーシャル・ネットワーク(デイヴィッド・フィンチャー)   2.アンストッパブル(トニー・スコット)   3.猿の惑星 創世記<ジェネシス>(ルパート・ワイアット)   4.風にそよぐ草(アラン・レネ)   5.トゥルー・グリット(ジョエル&イーサン・コーエン)   6.わたしを離さないで(マーク・ロマネク)   7.SOMEWHERE(ソフィア・コッポラ)   8.ソリタリー・マン(ブライアン・コッペルマン、デイヴィッド・レヴィーン)   9.シリアスマン(ジョエル&イーサン・コーエン)   10.127時間(ダニー・ボイル)   次点.ブラックスワン(ダーレン・アロノフスキー)

<その他の記憶すべき作品>   ブルーバレンタイン  ツーリスト   RED   塔の上のラプンツェル   マネーボール  ハウスメイド   世界侵略 ロサンゼルス決戦   リアル・スティール   宇宙人ポール   SUPER8 スーパーエイト  サラの鍵

監督賞:デイヴィッド・フィンチャー(ソーシャル・ネットワーク)  脚本賞:アーロン・ソーキン(ソーシャル・ネットワーク)  主演女優賞:ミシェル・ウィリアムズ(ブルーバレンタイン)、ナタリー・ポートマン(ブラック・スワン)  主演男優賞:ライアン・ゴズリング(ブルーバレンタイン)  助演女優賞:ヴァネッサ・レッドグレイヴ(ジュリエットからの手紙)  助演男優賞:該当者なし  新人賞:イモジェン・ブーツ(ソリタリーマン)

外国映画はえらく豊作。やはりアメリカ映画が圧倒的に強かったです。粒揃いのおかげで、なんと『ブルーバレンタイン』が次点にはみ出してしまい、『ブラック・スワン』も入れられませんでした(苦悩!)。 1位の『ソーシャル・ネットワーク』はタイトでエネルギッシュなテンポの中に、今という時代と現代の人間を活写していました。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』~本作とピークを迎えたフィンチャーの2作にオスカー像を与えなかったアカデミー協会、ダメじゃん。 そんな中でアラン・レネ翁の「自由」さかげんには、あっけにとられました。 マイク・リーの『家族の庭』とソダーバーグの『コンテイジョン』の見落としがちょっと気がかりです。  (明日は邦画篇)

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2012年1月22日 (日)

「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」:目と耳と心で

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映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』は、成島出らしくウェルメイドな140分。オーセンティックでありながら、現代の戦争映画らしい視点も兼ね備えた良作です。

戦争の全体像ではなく人間・山本五十六にフォーカスしたことが、作品成功のポイント。大きい人です。見事な人です。少なくともこの映画の中では。 オンでもオフでも魅力的な人として描かれていますし、役所広司が説得力を持って堂々と演じています。 結局今こういう人物を演じられる日本人俳優って、役所さんか渡辺謙かのどちらかになっちゃうんですよねー。

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現代へ通じる要素として、組織の中での人間の葛藤なども描かれますが、それ以上に痛烈に描かれるのが新聞報道の戦争責任。新聞社主幹役の香川照之が本作中唯一の悪人キャラとして、とっても嫌な感じを振りまいています。彼の独善性と変わり身の早さが、まさに五十六の対極として描かれます。製作委員会に読売新聞社も入っているのに、いいのか? まあ読売は紙面においても5-6年前に、戦争責任の検証ということで自己批判しておりましたからね。

真珠湾攻撃の後から終盤までの間、やや中だるみがあったのが惜しいで340493_012すけど、悪くない出来。少なくとも去年の成島作品としては『八日目の蟬』よりもこっちです(まあ小生の一番好きな成島作品は『ラブファイト』ですけど)。 

ラストの焼跡となった廃墟・東京は、今の日本人が見ればどうしても東北大震災の被災地とオーバーラップしてくる光景です。本作においてはそこを深読みする必要はないのですが、「自分の目で見て、耳で聞いて、心で感じて、広い世界を見る」ことは、昔も今も変わらず心すべきことに違いありません。

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あずきとはちみつのキャラメル

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突如としてマイ・ブームになっています、キャラメル。 老舗森永の『あずきキャラメル』。十勝産あずきを使用、色はお赤飯的なピンク。よくよく見てみると、このアール・ヌーヴォーな箱の意匠がいいですねー。 確かにあずき味というかあんこ味で、最初はちょっと淡い味が物足りないかなーと思いましたが、結構クセになる味なんです。いいですよ。

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で、こちらも森永の『はちみつキャラメル』。れんげはちみつの豊かな味わいってことで、確かに濃厚に香ります。素晴らしくれんげはちみつです。美味です。本当に、感動的においしいです!! 絶対のオススメです。

色は普通のミルクキャラメルより濃い目の茶色。 箱に描かれたみつばちさんがカワイイです。このシリーズすべてについている「滋養豊富 風味絶佳」なるコピーも見事ですね。

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2012年1月21日 (土)

東京大江戸化計画20

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←新宿にて

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朝日新聞より(下2つ)↓

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2012年1月20日 (金)

マックのグランドキャニオンバーガー

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今年も始まりました!マクドナルドの「ビッグアメリカ」シリーズ。確か3年目でしょうか。ずーっと制覇している(んじゃないかな?)大江戸です。今年の第一弾は『グランドキャニオンバーガー』。

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「グランドキャニオンの岩肌・地層をイメージした三段バンズ」で「エッグ、ビーフパティが高くそびえ立つ」んですって。ワイルドにフライド・オニオンとか何かクリスピーなチップが入っていて、テリヤキ・ソースがどろんとかかっています。さすがにガツンと食べ応え十分な感じ。粒マスタードがアクセントとして効いてます。チーズも上下2種類だし。 それにしても単品420円、セットだと740円ってのは、マックとしてはえらく高い!客単価向上週間ですね。

今月末からは第2弾『ラスベガスバーガー』でーす(ああ、こうしてまた律儀に4種目制覇しちゃうんだろうなあ)。

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2012年1月19日 (木)

「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」:鬼畜チャンピオン

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映画『デビルズ・ダブル ある影武者の物語』は、サダム・フセインの長男ウダイ・フセインの影武者(ダブル)にされた男とウダイの物語。実話に基づく手記の映画化だそうで、そのウソみたいな話に唖然とします。

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とにかくこのウダイってやつがウザイ! いや、それ以上に極悪非道の狂犬で、映画史上でも稀に見る凶悪ぶり。鬼畜に金と権力と武器を持たせると、ここまでひどいことになりますって見本。現代の実話とは思えぬほどのやり放題、殺し放題。特に女子学生の件りと花嫁の件りは、観ているこちらが憤ってしまうようなひどさ、むごさです。111014_debiruzudaburu_sub1

それにしてもここまでのご乱行がまかり通ったとは・・・独裁者のバカ息子ってのは、手がつけられませんね。あの国もそうならないか心配です。周りの人間も、何か言ったり反抗したりしたらすぐ殺されちゃうってのを、嫌というほどわかってますからねえ。父親と懇意にしている者でさえ、パーティーの席上で斬り&撃ち殺しちゃいますから(まあ殺られた御仁も天井にマシンガン乱射したりして、かなりひどい奴でしたが)。

これほどまでの外道権力者ってことで思い出しました。『十三人の刺客』(三池版)の111014_debiruzudaburu_sub2稲垣吾朗演じる殿様も残虐至極な異常者でしたが、あれに似てます似てます。

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(ちょいとネタバレ) 主人公が終盤に逃亡を企てる場面で、ある女と一緒に馬で砂漠を走っていくのですが、ちょっと笑っちゃいました。ルドルフ・バレンチノ(古!)ですか?!

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2012年1月17日 (火)

コマ劇場跡地と新宿ミラノ

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一昨年閉館となった歌舞伎町のコマ劇場&新宿プラザの跡地、長いこと囲いに覆われていましたが、今日見たらもう建物がほとんど取り壊されて、広い空が見えていました。

左の写真は新宿駅方向から(ドンキホーテの方から)来た時の突き当たり。低めの囲いの上は、もう何もありません。

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新宿あたりでこれだけスコーンと空が抜けた風景ってのは、なかなか見えないだけに貴重で新鮮な眺めです。人はあまりいません。これまでの賑わいに較べると、異様に少なくて寂しい感じです。言っちゃあ悪いけど、半分ゴーストタウンっぽくなっちゃってます。

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左の写真は、新宿プラザ入口横のロッテリアがあったあたり。部分的に残っている最後の砦状態です。解体現場マニアにはたまらない光景ですね。

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で、最後に新宿ミラノ(旧「ミラノ座」)前からの眺め。うわー、正面スコーンとあいちゃってます。この広場回りも映画館が一気になくなったせいで、めっきり寂しくなっちゃいました。1-2年の間に9つの映画館と1つの大劇場と1つの中劇場がなくなったんですもんねえ。孤軍奮闘している新宿ミラノ1-3とシネマスクエアとうきゅうを応援しましょう! 最近は客足も落ちてるので、シネコンでは席が取りにくいヒット作品でも時間通りでオッケーです。そして指定席制ではないので、様子を見ながら好きな席に座れます。大抵空いているので、まわりに人がいないのがラクです。 特に東京最大のキャパシティを誇るミラノ1は、文化財として保存したいぐらいです。再開発の噂もある中、さあ皆さんも今のうちに足繁く通ってくださいね。

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キネマ旬報ベストテン発表

2011年「キネマ旬報」ベストテンが発表されました。新聞各紙には数時間後の朝刊に載るわけですね。いやー、今年はいろいろびっくりしました。

http://www.kinejun.com/kinejun/85/tabid/250/Default.aspx

邦画が不作でテンが選べないってのは、昨年末にもも小生が書いたことですけど、まあそんな中で無理して選ぶので『一枚のハガキ』が1位っていうのは、ある意味順当。新藤兼人監督最後の作品へのサービスってこともありますしね。それを言ったら2位『大鹿村騒動記』や原田芳雄の主演男優賞は、まさに芳雄さんへのはなむけでしょう。4位『まほろ駅前多田便利軒』、5位『八日目の蟬』は、そこまで良かったかあ?って感じ。 でも園子温の監督賞には納得です。今一番スゴイ監督と言えるでしょう。

洋画1位が『ゴーストライター』だってのには心底驚きました。そこまで評価されていようとは! 大江戸的にはそんなに高く評価していませんでした。ムードの醸成とかラストの処理とか巧いですけど、テーマ性や時代性のある作品ではない職人仕事ですし。 そして外国映画監督賞がポランスキーでもフィンチャーでもなく、4位『無言歌』の王兵だってのにも大いに驚かされました。 

ああ邦洋20本(次点を加えれば22本)のうちマイク・リーの『家族の庭』だけは見落としてしまいました。これから何とかせねば。

てなわけで、恒例の大江戸時夫ベストテン発表まではもうしばらくお待ちください(あと少し「落ち穂拾い」をしますので)。

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2012年1月15日 (日)

鳩森八幡神社の富士山

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で、新宿マラソン終了後仲間との打ち上げからの流れで、東京体育館のちょっと先の鳩森八幡神社をモヤモヤと散策。

「茅(ち)の輪くぐり」ってやつを行ってから、何度目かの初詣。 ここは境内に立派な能舞台もあります(ガラス窓が張ってあるのが珍しい)。

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そして「富士山」もあるんですねー。当ブログでも以前紹介したように、品川神社や鉄砲洲稲荷神社など都内にも江戸時代の富士山信仰によって、人工的に造営された富士塚がいくつかあるのですが、ここもその一つ。当然、登頂に挑みました(モヤモヤと)。

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30秒もあれば山頂に到達できるので、ラク。山頂にはこんな祠(ほこら)がありました。富士信仰いえばココの「浅間神社」ですね。

ちなみにこの富士塚は1789(寛政元)年の築造。山頂付近の溶岩は本物の富士から運んだものだそうです。

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なお七合目の洞窟?には、こんなお坊様が鎮座なさっていました。

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というわけで本物の富士山以外ならいくつも登頂成功せいているアーバン・アルピニストの大江戸でした。

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新宿シティマラソン10km

快晴の国立霞が丘競技場をスタート&ゴールドに開催されれる「新宿シティ ハーフマラソン」。数年ぶりに出場した大江戸ですが、申し込み開始日の夜にエントリーしようとしたら既にハーフは定員に達していたため、今回は10kmの部に参戦です。

ハーフ終了後の11時40分スタート。国立競技場の電光掲示板にランナーたちの映像が・・・というあたりが、この大会の魅力。なんせ一流ランナーの走るトラックに立てるのですから。新宿区ならではのメリットですね。 神宮外苑あたりの周回コースを3周して4回目は国立競技場へ直進みたいなコースです。

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結果はヨーイドンからのグロスタイムで51分45秒。スタート地点からのネットタイムでは51分13秒でした。まあ練習してないので、こんなもんでしょう。 いいんです、本日のレースの大江戸的位置づけは、来月の青梅マラソン(30km)への「足慣らし」ですから(それにしちゃ疲れましたけど)。

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今期のベルマーレ大丈夫?

湘南ベルマーレのサイトに「本年チーム新体制及び背番号決定のお知らせ」が出ててびっくり。ありゃりゃりゃ、もう固まっちゃったんですかい?! ↓

http://www.bellmare.co.jp/46452

今期は主力が大量に抜けて、生え抜きの若手中心に切り替えたのでしょうけど、それにしてもかなりの「軽量化」です。田原、アジエル、臼井、西部、佐々木、巻、石上、大井といったレギュラー格が一気にいなくなってしまいました。その上、反町監督が腹心のGK野澤を松本山雅につい数日前に引き抜いてしまったので、正副GKが一気に消えちゃいました。

逆に移籍加入で期待できそうなのって、モンテディオから来た下村東美、古橋達弥ぐらいなのでは・・・? 韓国の二人(キムヨンギ、ハングギョン)以外の外国人選手も、ブラジルから来たFWのマセナだけとなりました。背の高いFWも彼しかいなくなっちゃってます!ホント活躍してくれることにに期待するしかありません!頼んますっ!!

監督も曺貴裁(チョウキジェ)さんの内部昇格だし、これ人件費は相当浮いたのではないでしょうか? まあ反町さん1年目における田原みたいに、開幕ギリギリでの滑り込み補強選手がいるんだと信じて、期待するしかありません(そうでないと不安で不安で。何しろどのポジションも、ケガ人が出たらアウトな感じですもん)。 こうなったら3年計画で、しっかりした新しいチームを築き上げて頂きたいものです。

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2012年1月14日 (土)

「無言歌」:重い・暗い・辛いの三拍子

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映画『無言歌』は、1960年の中国における歴史上の汚点を描いた告発的作品。当然、中国国内では公開されていない作品です。 重く暗く厳しい作品なので、覚悟してご覧ください。間違ってもデートムービーに選んだりしてはなりませぬ。正月に観る映画でもないですよねえ。

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騙し打ちのような右派弾圧で、ゴビ砂漠の収容所に送られた男たちを襲う苛烈な日々。筆舌に尽くしがたい飢え(と寒さ)が描かれます。ほとんど「汁」にしか見えない「粥」はともかくとして、飢餓の果てにネズミや、吐瀉物の中の木の実や、仲間の死骸までを口にする「地獄」。こりゃあ確かに、どんどん死んじゃいますわ。

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上海から来た女が、夫の死を知った時の慟哭の凄さ。墓(土饅頭)を探してさまよう彼女。 とにかく「観たくないもの・辛いもの・嫌なもの」を延々と見せられる感じです。 大江戸本人も「なんで金払って、こんな辛い思いをせにゃならんのか?」と思いますけど、まあ映画マニアにとっての「義務」のようなもの。楽しい映画がある一方での「税金」のようなものと考えるしかありますまい。

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それでも新藤兼人監督がコメントしたように「人間がおかした罪として、はっきりと残しておかなければならない。」ってことですよね。ナチスの罪と同じように、きっちり記録して伝えて、風化させないように次の世代につなぐことが、私たち一人一人の義務なのだと思います。

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2012年1月13日 (金)

今日の点取り占い179

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犬とランニングをしてまけました   3点

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2012年1月12日 (木)

不二家のミルキーパイシュー

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不二家の数寄屋橋店限定商品『ミルキーパイシュー』(210円)です。大ぶりです。ここの店でしか買えません。 ミルキーの包み紙を巨大化させたものにくるまれています。サクサクのパイ皮を割ってみると・・・

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クリーム白いっす。水分多めのとろとろ系です。パイ皮のサクサク感とのマッチングもよろしい。でも最近よくあるパターンで、味が薄いんですよねー。これでミルキーのあのミルク感が濃厚に出ていたら良かったんですけどねー。

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2012年1月10日 (火)

三角スイーツの明暗

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マクドナルドの新作『ブルーベリークリームチーズパイ』です。絶対おいしそうですよね。

Dsc_1030ところが人生はなかなかままならないもので、これがイマイチだったんですよ。形状が同じ『三角チョコパイ』はかなり美味だったのにねえ。

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フィリングの量が足りないんですよ。さらにクリームチーズの量に比べてブルーベリーソース(ジャム?)が足りません。スイーツとしてのバランスがよろしくないのです。もう少し強い味を表現して欲しかったと思います。低価格でここに挑んだ心意気は良いのですから。

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そこいくと同じ三角形でも、こちらはかなり立派です。発売2カ月で1,000万個を販売したというセブンイレブンの『濃厚フロマージュ』。しっかりした焼きチーズケーキの味わい。濃厚なチーズ感とバターや卵黄のコク。コンビニなのに、150円なのに、そんじょそこらのケーキ屋のチーズケーキより堂々としたおいしさ!あっぱれです。

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2012年1月 9日 (月)

「リアル・スティール」:正統派父子ムービー

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映画『リアル・スティール』は、今日び珍しいほどの正統ハリウッド的ファミリー・ムービー。SF+スポ根+親子モノ+負け犬の挽回モノのよくある話をまとめ上げつつ、上出来のエンタテインメントに仕立ててあります。

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ヘアスタイルを短くしたヒュー・ジャックマンが、なかなかよろしいです。オーストラリア男の彼が、アメリカ男の一つの典型(しかも負け犬の復活劇)を、いい味出して演じます。 子役くんも想定通りの好演で、さすがハリウッド、こういうところはハズしません。

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ロボットまわりで妙に日本がらみの台詞や設定が多くてびっくり。まあ、戦闘ロボット発祥の地でありアニメとゲームで発展させたのは、日本ですからね。 ロボット・ボクシングの描写はきっちり重量感やスピードがあって、なかなかの出来でした。

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本当に王道の、いつか見たお話ばかりを組み合わせたような脚本ですが、こういうものが作り続けられていくことも必要だと思います。ハリウッドのエンタテインメントであり、ファミリー・ピクチャーなんですから。 それにしても終盤とかはまさに『ロッキー』ですよねえ。

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2012年1月 8日 (日)

「風にそよぐ草」:自由だ!

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映画『風にそよぐ草』は撮影時86歳だったアラン・レネ(いまだ現役!)監督作品。 驚きました!何千本と映画を観て来ましたが、こんなおかしな(奇妙な)作品観たことないです。よりによって、あの『ヒロシマモナムール(二十四時間の情事)』や『去年マリエンバートで』のアラン・レネが、こんな軽妙かつシュールなコメディータッチの「妄想恋愛映画」を作ってくれるとは!

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主人公である初老の男の妄想が、とにかく暴走しまくってて笑えます。『モテキ』のセカンド童貞君以上の妄想っぷりで、さすがはフランス人と言うべきなのか・・・。 ただ、十分ストーカー・レベルに至っているこの妄想オヤジの溢れる愛を、なぜかそのマドンナ(?)がガッチリと受け止めちゃううんですよねー。割れ鍋に閉じ蓋ってこと? 一方で、美人の若い奥さんは淡々と受け流してるし・・・。ますますヘン。

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まあ、その他にも(アルモドバルばりの)カラフルな映像の中に繰り広げられるディテールや台詞のおかしさやくすぐりが、本当に楽しいと同時に、レネの余裕綽々たるところを感じさせてくれますが、やはり怒涛の終盤で、その「何ものにも縛られない自由さ」はピークに達します。観ていて、「えーっ?!」の連続です。そ、それってアリですか・・・? レネ御大にとっては、何でもアリのようです。じ、自由だ・・・!

(以下ややネタバレあり) ラストの唐突かつ不可思議な台詞「猫になったら猫のエサ食べられる?」をどう解釈するかは、観る者に委ねられています。 小生としては、「猫になれば失うものも多いけど、確かに猫のエサは食べられる。猫にならなければ、その反対。どっちを取るかは、その人の考え方次第。」ってあたりかなあと思うのですが・・・でも、こんなノーマルな解釈では、レネの破天荒なまでの自由さに吹き飛ばされてしまうんでしょうね? 『一枚のハガキ』の新藤兼人もかなりスコーンと突き抜けてましたけど、本作のアラン・レネこそは最強です。無敵です。

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「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」:ザ・ハリウッド娯楽大作

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映画『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』は期待通りの王道スーパー・アクション。ハリウッド娯楽映画のど真ん中です。やっぱりトム・クルーズって、今一番スターらしい華やかさのあるスターだしね。340335_007

それにしても今回は、ほとんどジェームズ・ボンドですね。いや前からだという説もあるかも知れませんが、変装からダンディズムから秘密兵器から乗り物を使ったアクションから・・・、この脚本で役名だけ替えたら『007』撮れちゃいそうですもん。 ぴったりサイズで廊下に置くスクリーンに、廊下の風景を投影して・・・ってガジェット(ある意味珍発明)なんか面白かったなあ。よく考えました。340335_003

何にしてもドバイの超高層タワー=ブルジュ・ハリファのガラス壁面を使ったトムのアクションが圧倒的です。どうやら合成とかではなく、リアルみたいです。ロープ片手に垂直壁面全力疾走降下のシーンは、さすがにあっけにとられます。 まあ基本的に高所恐怖症の人は見られませんよね、今回は。

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ラストのエピソードに、良い後味で劇場を出られるって趣向です。 それにしてもトム・クルーズと郷ひろみって、顔も肉体も若々しくって、年取らないし、アクションがスゴイし、ホント超人ですね。

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2012年1月 7日 (土)

宝島社のメッセージ広告とJCB

1月5日の日本経済新聞に出た宝島社の見開き広告、またやってくれましたね。 ↓

http://tkj.jp/company/ad/2012/index.html#ad_area03

関東大震災後に立てられたという看板の言葉を使って、今の日本に気合いを入れる広告となっています。宝島社が昨年9月に出した、マッカーサーのビジュアルがパワフルな「いい国つくろう、何度でも。」と並べてみたいような広告です。 そう、やっぱり「不安を感じて、節約して貯め込む」んじゃなくて、適当に散財していかないと、世の中にお金が回っていかないんですよね。

同工異曲のJCBの広告が、震災前の2010年にありました。ダルマ宰相高橋是清の言葉をフィーチャーしたもので、ちょっと長いけど引用しますと下記の通り。

「1929年11月、高橋是清かく語りき。

例へば茲に、一年五万円の生活をする余力のある人が、倹約して三万円を以って生活し、あと二万円は之れを貯蓄する事とすれば、其の人の個人経済は、毎年それだけ蓄財が増えて行って誠に結構な事であるが、是れを国の経済の上から見る時は、其の倹約に依って、是れ迄其の人が消費して居った二万円だけは、どこかに物資の需要が減る訳であって、国家の生産力はそれだけ低下する事になる。(中略)
更に一層砕けて言ふならば、仮に或る人が待合へ行って、芸者を招(よ)んだり、贅沢な料理を食べたりして二千円を消費したとする。是れは風紀道徳の上から云へば、さうした使方をして貰ひ度くは無いけれども、仮に使ったとして、此の使はれた金はどういふ風に散らばって行くかといふのに、料理代となった部分は料理人等の給料の一部となり、又料理に使はれた魚類、肉類、野菜類、調味品等の代価及び其等の運搬費並に商人の稼ぎ料として支払はれる。此の部分は、即ちそれだけ、農業者、漁業者其の他の生産業者の懐を潤すものである。而(しか)して是等の代金を受取たる農業者、漁業者、商人等は、それを以て各自の衣食住其の他の費用に充てる。それから芸者代として支払われた金は、其の一部は芸者の手に渡って、食料、納税、衣服、化粧品、其の他の代償として支出せられる。(中略)然るに、此の人が待合で使ったとすれば、その金は転々して、農、工、商、漁業者等の手に移り、それが又諸般産業の上に、二十倍にも、三十倍にもなって働く。故に、個人経済から云へば、二千円の節約をする事は、其の人に取って、誠に結構であるが、国の経済から云へば、同一の金が二十倍にも三十倍にもなって働くのであるから、寧ろ其の方が望ましい訳である。

(参考文献 高橋是清随想録:本の森/仙台)

買い物は世界を救う。
その時カードはJCB 」

ってことなんですけど、なるほどですよね。 今回の宝島社と根っこが同じだと思ってスタッフリストを見たら、エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターの古川裕也氏(電通)が両作に共通していました。さもありなん。

さあ、日本のために Let's 無駄遣い!

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2012年1月 6日 (金)

「ミラノ、愛に生きる」:意外やトンデモ映画です

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映画『ミラノ、愛に生きる』は、Bunkamuraル・シネマのリニューアル・オープン作品なのですが、何と申しましょうか、相当な怪作です。外見は品の良い、教養のある、いかにもBunkamuraテイストなのですが、その実態は・・・ヘンです。突っ込みどころ満載です。むしろ「トンデモ映画」です。 それはそうとBunkamura、座席といい館内といい、ほとんど変わっていませんでした。夏から休館してリニューアルしてたのにね。大震災を受けての耐震工事メインだったのでしょうね、たぶん。340910_002

ミラノ、サンレモ、ロンドンを舞台に、ジル・サンダーのクリエイティブ・ディレクター、ラフ・シモンズによるスウィントンの華麗な衣装、そして豪邸のインテリアやキュイジーヌ・・・と、絵に描いたような上流ワールド=Bunkamuraワールド。そこで繰り広げられる年の差よろめきメロドラマと、これまたBunkamuraチック。 でも、なんかそれほどリッチな感じ、ゴージャスな感じにはならないんすよねー。重厚さがまるで無い。 宣伝文句には「ヴィスコンティ」の名もあったけど、いやいや全然違いますよ。確かにティルダ・スウィントンが嫁ぐのがタンクレディの家で、タンクレディといえばヴィスコンティの『山猫』におけるアラン・ドロンなんですけどね。

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それにしてもエビの料理を食べて、雷に打たれたかのように(官能的に)感動してしまうあたりの描写からして、ちょっとヘンです。えーっ!?そこまで? まあ、その後も二人が道ならぬ恋に突き進む展開が、説得力を持って描かれていなくて、むしろ唐突な印象。二人が野原で愛を交わす場面も、花や虫など自然描写のカットを重ねたり、音楽がトゥー・マッチだったりして、ちょっとやり過ぎな感じ。なんかヘンです。

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(以下ネタバレあり) でも本当にヘンなのは終盤。とにかく「まさかの展開」になります。だって、突然の親子口論の末にプールの角に頭ぶつけて死んじゃうのって、アリですか?ギャグ? 描写もなんだかカットが足りてないような、不正確さだったし。 あり得ないでしょ、これ。観てて唖然としますよね、やっぱり。 で、その後のラストも、普通なら「元の鞘に収まる」ところを、この「愛に生きる」ヒロインは愛する人のもとに飛び立って行っちゃうんですねえ。そこらへんの描写も、やけに気合が入っていて、音楽は過剰に高なるし、ヒロインとメイドはスポーツ選手のようにがっちりハグするし、メイドは号泣するし・・・ヘンなの。ある意味、途中までは誰にも想像できないような驚愕の終盤ではありました。

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2012年1月 4日 (水)

「CUT」:直球すぎて気恥ずかしい

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映画『CUT』はイラン人監督アミール・ナデリによる日本映画。大真面目なんだけど、なんとも珍妙な作品ではありました。

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映画マニア(シネフィル)の西島秀俊が、借金返済のために殴られ屋としてひたすら殴られる」ってだけの映画なんですけど、そこに超「映画愛」をからませたところが、良くも悪くもユニークなところ。っていうか、決して成功しているとは思えません。

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だって、あれだけ青臭くストレートにシネコン批判、「娯楽映画だけ」批判、芸術映画賞賛を叫ばれても、こちらとしては随分とむずがゆく、気恥ずかしく、なんだかたまらない感じです。そういうことは、もっと小さな声で語って欲しいと思います。

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確かここでの西島には鬼気迫るものがありますし、ナデリのストイックな演出には、何かしら宿るものがあります。けれでもこの過剰に直球な映画愛は、あまりにも自慰的すぎて「芸術」に昇華していません。娯楽としても成立していませんし・・・そこが残念です。 若々しい常盤貴子はいいんだけどね。340630_004

(以下多少ネタバレあり) クライマックスの「映画100本」は、欧文のタイトルと制作年度のみ(ベストテンは画像付き)ながら、大江戸のようなシネフィルにはこたえられないところ。数えてたのに間違い無ければ100本中13本が日本映画でした。 第1位『市民ケーン』では、かの名作のフッテージも引用されています。 ああ、みんなも映画好きだったら、ちゃんと『市民ケーン』観てね。

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2012年1月 3日 (火)

「ブリューゲルの動く絵」:生活描写の面白さ

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映画『ブリューゲルの動く絵』は、16世紀フランドルの画家ピーテル・ブリューゲルの代表作の一つ『十字架を担うキリスト』を映画にしたもの。一幅の絵画を1本の映画に仕立て上げたっていう異例の作品です。

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とにかく背景から人物から衣装から色彩から・・・まさにブリューゲルの絵画そのものが、実写&CGで「動く絵」となっている不思議な世界。比較的近い世界を挙げるとすれば、ピーター・グリーナウェイの『レンブラントの夜警』でしょうか。まあ『ブリューゲル』の方がデジタル全開ですが・・・。それにしても、こういうデジタル技術の使い方って、たまに美術番組や展覧会の再現フィルム的なもので使われてますけど、良い使い方だし、もっと切り拓かれていっていい部分だと思います。

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登場人物たちが(当然絵の中の人物たちです)送るそれぞれの生活が、実に面白く描かれています。きちんと時代考証をしているのでしょうけど、着替え、食事、パン、手洗い、足洗い・・・といった一つ一つの生活描写が、見ていて飽きません。へー、なるほどーと、興味深く見続けちゃいます。逆に言えば、絵画の再現と生活の再現だけで成り立っている映画なのですけど・・・。 ま、大江戸的にはむしろヒエロニムス・ボスの『快楽の園』を「動く絵」にしてもらいたいところです(それこそグリーナウェイとか、デイヴィッド・リンチとかにお願いしたいものです)。

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ルトガー・ハウアーがブリューゲル本人の役なのですが、いやーイビチャ・オシムそっくりになっておりました。 シャーロット・ランプリングは影が薄く、懐かしやマイケル・ヨークはさすがに老けましたねえ。 3人揃って「懐メロ」的キャスティングの妙?、なかなかです。

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2012年1月 2日 (月)

ユーハイムのバウムクーヘン

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正月用にほぼ毎年買っているのが、ユーハイムのバウムクーヘン。え、何かヘン? そんなことはありません。大江戸的には「正月のお菓子」といえば、バウムクーヘンか月餅なのです。意味は無いけど、そうなのです。

今年のはこんな形の『デア・バウムクーヘン』。これで1,050円はリーズナブルですね。これか、もっと細長い(木の幹のような)『バウムクーヘン・トゥルム』をいつも買ってます。

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うーん、王道のバウムクーヘンです。ぶれない、揺るぎない、ど真ん中のバウムクーヘン。タマゴ感たっぷりの生地といい、外側のシュガー・コーティングといい、絶妙に美味です。最近の流行のように妙に軟らかくない、適度な硬さも高評価です。

だいたいユーハイムなんて言うと、当たり前過ぎて軽く見られちゃうかも知れないのですが、いえいえどうして、本当においしいんです。 コージーコーナーの『ジャンボシュークリーム』が、これまた当たり前過ぎて軽く見られちゃうけど、大抵のシュークリームより全然うまいのと同じ感じですね。

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2012年1月 1日 (日)

妙法寺に初詣

Dsc_1022今年の初詣は、杉並区堀之内の妙法寺に行きました。ここは以前にも紹介しましたが、かなり由緒あるお寺で、東京の隠れた名刹 です。以前の記事はこちら ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/post-fca9.html

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境内の鐘楼には「重要文化財に指定されたので、鐘つきは中止とか書いてありました。いやはや鐘つき堂の鐘つきを中止してしまうとは、なんか本末転倒な気が・・・。

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参拝客はまあそこそこ。困るほど混んではいないが、人気がなくて不安になることもないという丁度良さ。境内にはなかなかいい感じに、チョコバナナとかお面とかくじ引きとか盆栽とかの屋台も出ておりました。

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で参道にある2軒の和菓子屋さんのうち右側=庶民的なお店で、揚げたての「揚げまんじゅう」を買って食べました。粒あんとこしあんがあって、大江戸は迷わず粒あん。うーん、おいしかったです。

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女子決勝&天皇杯決勝

元日といえばサッカー天皇杯決勝のTV観戦が大江戸の定番行事なのですが、今年はそれに加えて全日本女子選手権大会の決勝も、朝10時半からのTV中継を見ておりました。

INAC神戸レオネッサvs.アルビレックス新潟レディースの対決。日本代表7人を擁するバルサ的戦力の神戸の優位は誰の目にも明らかな1戦ですが、前半は新潟の運動量豊富な守備と9番の大型FWの動き、そしてもちろん阪口の攻守にわたる目端の効いたプレーのおかげで、結構いい勝負。たださすがに神戸で、前半終了近くに1点をもぎ取ると、後半には6分、25分と加点して勝負あり。特に後半運動量の落ちたアルビは、なかなかチャンスを作ることができませんでした。 結果は3-0で神戸が完勝。川澄キャプテンも嬉しそうでした。 心情的には判官びいきで新潟にちょっと肩入れしたくもあったのですが、神戸が勝つと川澄ちゃんも喜ぶので、まいっかです。

で、14時からはいつもの通り天皇杯決勝。京都サンガFCvs.FC東京という「史上初のJ2対決」にして「東西対決」、そして「FC対決」です。これまたタレント的にはFC東京が絶対優位ですが、上り調子の京都の勢いも侮れません。 カップ戦の決勝って、一発勝負なだけに慎重に戦ってロー・スコアになることが多いのですが、今日の両チームは攻めの姿勢でした。まず前半13分に京都が先制して面白くなったと思ったら、2分後に東京が同点に追いつくという波乱含みの展開。その後、森重のすんごいフリーキックと前半終了間際のルーカスのシュートでFC東京が3-0とリード。 後半4-1まで点差が広がるも、京都のトップスコアラー高校生、久保裕也が決めて4-2に。しかしそのまま試合終了という結果でした。 東京やるなあ。来シーズン、J1リーグでも台風の目になるのではないでしょうか。小生は羽生と石川直宏が好きですねえ。ところでマスコットの東京ドロンパ君が、試合後のナオや今野のインタビューの時に、その後ろ側で選手の肩越しにおどける姿がずっと映っていました。明らかに絶妙の位置で、狙ってましたね。 それにしても「どっちが勝ってもいいや」というニュートラルな状態で観戦するっていうのは、リラックスしながら純粋にサッカーの面白さを味わえて、ラクでいいですね。

2011年の日本サッカーがこれで終了となり、しばらくはお休みの季節です。さて、2012年はロンドン・オリンピック! 女子も男子も伸び伸びと悔いの無い戦いを!!

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