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2012年1月 3日 (火)

「ブリューゲルの動く絵」:生活描写の面白さ

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映画『ブリューゲルの動く絵』は、16世紀フランドルの画家ピーテル・ブリューゲルの代表作の一つ『十字架を担うキリスト』を映画にしたもの。一幅の絵画を1本の映画に仕立て上げたっていう異例の作品です。

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とにかく背景から人物から衣装から色彩から・・・まさにブリューゲルの絵画そのものが、実写&CGで「動く絵」となっている不思議な世界。比較的近い世界を挙げるとすれば、ピーター・グリーナウェイの『レンブラントの夜警』でしょうか。まあ『ブリューゲル』の方がデジタル全開ですが・・・。それにしても、こういうデジタル技術の使い方って、たまに美術番組や展覧会の再現フィルム的なもので使われてますけど、良い使い方だし、もっと切り拓かれていっていい部分だと思います。

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登場人物たちが(当然絵の中の人物たちです)送るそれぞれの生活が、実に面白く描かれています。きちんと時代考証をしているのでしょうけど、着替え、食事、パン、手洗い、足洗い・・・といった一つ一つの生活描写が、見ていて飽きません。へー、なるほどーと、興味深く見続けちゃいます。逆に言えば、絵画の再現と生活の再現だけで成り立っている映画なのですけど・・・。 ま、大江戸的にはむしろヒエロニムス・ボスの『快楽の園』を「動く絵」にしてもらいたいところです(それこそグリーナウェイとか、デイヴィッド・リンチとかにお願いしたいものです)。

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ルトガー・ハウアーがブリューゲル本人の役なのですが、いやーイビチャ・オシムそっくりになっておりました。 シャーロット・ランプリングは影が薄く、懐かしやマイケル・ヨークはさすがに老けましたねえ。 3人揃って「懐メロ」的キャスティングの妙?、なかなかです。

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