キネマ旬報ベストテン発表
2011年「キネマ旬報」ベストテンが発表されました。新聞各紙には数時間後の朝刊に載るわけですね。いやー、今年はいろいろびっくりしました。
http://www.kinejun.com/kinejun/85/tabid/250/Default.aspx
邦画が不作でテンが選べないってのは、昨年末にもも小生が書いたことですけど、まあそんな中で無理して選ぶので『一枚のハガキ』が1位っていうのは、ある意味順当。新藤兼人監督最後の作品へのサービスってこともありますしね。それを言ったら2位『大鹿村騒動記』や原田芳雄の主演男優賞は、まさに芳雄さんへのはなむけでしょう。4位『まほろ駅前多田便利軒』、5位『八日目の蟬』は、そこまで良かったかあ?って感じ。 でも園子温の監督賞には納得です。今一番スゴイ監督と言えるでしょう。
洋画1位が『ゴーストライター』だってのには心底驚きました。そこまで評価されていようとは! 大江戸的にはそんなに高く評価していませんでした。ムードの醸成とかラストの処理とか巧いですけど、テーマ性や時代性のある作品ではない職人仕事ですし。 そして外国映画監督賞がポランスキーでもフィンチャーでもなく、4位『無言歌』の王兵だってのにも大いに驚かされました。
ああ邦洋20本(次点を加えれば22本)のうちマイク・リーの『家族の庭』だけは見落としてしまいました。これから何とかせねば。
てなわけで、恒例の大江戸時夫ベストテン発表まではもうしばらくお待ちください(あと少し「落ち穂拾い」をしますので)。
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