« コマ劇場跡地と新宿ミラノ | トップページ | マックのグランドキャニオンバーガー »

2012年1月19日 (木)

「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」:鬼畜チャンピオン

111014_debiruzudaburu_main

映画『デビルズ・ダブル ある影武者の物語』は、サダム・フセインの長男ウダイ・フセインの影武者(ダブル)にされた男とウダイの物語。実話に基づく手記の映画化だそうで、そのウソみたいな話に唖然とします。

111014_debiruzudaburu_sub5

とにかくこのウダイってやつがウザイ! いや、それ以上に極悪非道の狂犬で、映画史上でも稀に見る凶悪ぶり。鬼畜に金と権力と武器を持たせると、ここまでひどいことになりますって見本。現代の実話とは思えぬほどのやり放題、殺し放題。特に女子学生の件りと花嫁の件りは、観ているこちらが憤ってしまうようなひどさ、むごさです。111014_debiruzudaburu_sub1

それにしてもここまでのご乱行がまかり通ったとは・・・独裁者のバカ息子ってのは、手がつけられませんね。あの国もそうならないか心配です。周りの人間も、何か言ったり反抗したりしたらすぐ殺されちゃうってのを、嫌というほどわかってますからねえ。父親と懇意にしている者でさえ、パーティーの席上で斬り&撃ち殺しちゃいますから(まあ殺られた御仁も天井にマシンガン乱射したりして、かなりひどい奴でしたが)。

これほどまでの外道権力者ってことで思い出しました。『十三人の刺客』(三池版)の111014_debiruzudaburu_sub2稲垣吾朗演じる殿様も残虐至極な異常者でしたが、あれに似てます似てます。

111014_debiruzudaburu_sub3

(ちょいとネタバレ) 主人公が終盤に逃亡を企てる場面で、ある女と一緒に馬で砂漠を走っていくのですが、ちょっと笑っちゃいました。ルドルフ・バレンチノ(古!)ですか?!

|

« コマ劇場跡地と新宿ミラノ | トップページ | マックのグランドキャニオンバーガー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」:鬼畜チャンピオン:

» デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-/The Devil's Double [LOVE Cinemas 調布]
イラクの独裁者サダム・フセイン。あの独裁者をも呆れさせる息子ウダイの影武者をだった男、ラティフ・ヤヒアの自伝を映画化。ラティフとウダイの一人二役を見事に演じ分けるのは『マンマ・ミーア!』のドミニク・クーパー。共演に『引き裂かれた女』のフランス人女優リュディヴィーヌ・サニエが出演している。監督は『007/ダイ・アナザー・デイ』のリー・タマホリが務める。... [続きを読む]

受信: 2012年1月19日 (木) 01時15分

» 『デビルズ・ダブル −ある影武者の物語−』 [京の昼寝〜♪]
□作品オフィシャルサイト 「デビルズ・ダブル −ある影武者の物語−」□監督 リー・タマホリ □脚本 マイケル・トーマス□原作 ラティフ・ヤヒア□キャスト ドミニク・クーパー、リュディヴィーヌ・サニエ、フィリップ・クァスト、ラード・ラウィ、       ミム...... [続きを読む]

受信: 2012年1月21日 (土) 07時28分

» デビルズ・ダブル -ある影武者の物語- [だらだら無気力ブログ!]
二役の演じ分けが素晴らしい!! [続きを読む]

受信: 2012年1月23日 (月) 00時52分

» 映画「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」これが事実の物語 [soramove]
「デビルズ・ダブル -ある影武者の物語-」★★★★ ドミニク・クーパー、リュディヴィーヌ・サニエ出演 カン・ジェギュ監督、 109分、 2012年1月13日公開 2011,ベルギー,ギャガ (原題:The devil’s double ) ... [続きを読む]

受信: 2012年1月30日 (月) 07時53分

» 『デビルズ・ダブル ある影武者の物語』お薦め映画 [名機ALPS(アルプス)MDプリンタ]
見どころはなんといっても、ドミニク・クーパーがウダイとラティフを一人二役で演じていることである。2人を見比べているだけで退屈しないし、2人が同じ画面に登場しても、全く白けた感じにならない。素晴らしいと思う。フセイン政権は2003年に崩壊したが、隣国でも最高権…... [続きを読む]

受信: 2012年2月13日 (月) 15時34分

« コマ劇場跡地と新宿ミラノ | トップページ | マックのグランドキャニオンバーガー »