「デビルズ・ダブル ある影武者の物語」:鬼畜チャンピオン
映画『デビルズ・ダブル ある影武者の物語』は、サダム・フセインの長男ウダイ・フセインの影武者(ダブル)にされた男とウダイの物語。実話に基づく手記の映画化だそうで、そのウソみたいな話に唖然とします。
とにかくこのウダイってやつがウザイ! いや、それ以上に極悪非道の狂犬で、映画史上でも稀に見る凶悪ぶり。鬼畜に金と権力と武器を持たせると、ここまでひどいことになりますって見本。現代の実話とは思えぬほどのやり放題、殺し放題。特に女子学生の件りと花嫁の件りは、観ているこちらが憤ってしまうようなひどさ、むごさです。
それにしてもここまでのご乱行がまかり通ったとは・・・独裁者のバカ息子ってのは、手がつけられませんね。あの国もそうならないか心配です。周りの人間も、何か言ったり反抗したりしたらすぐ殺されちゃうってのを、嫌というほどわかってますからねえ。父親と懇意にしている者でさえ、パーティーの席上で斬り&撃ち殺しちゃいますから(まあ殺られた御仁も天井にマシンガン乱射したりして、かなりひどい奴でしたが)。
これほどまでの外道権力者ってことで思い出しました。『十三人の刺客』(三池版)の稲垣吾朗演じる殿様も残虐至極な異常者でしたが、あれに似てます似てます。
(ちょいとネタバレ) 主人公が終盤に逃亡を企てる場面で、ある女と一緒に馬で砂漠を走っていくのですが、ちょっと笑っちゃいました。ルドルフ・バレンチノ(古!)ですか?!
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