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2012年2月 5日 (日)

「J・エドガー」:レオ≒P.S.ホフマン

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今や世界一の巨匠クリント・イーストウッドの新作『J・エドガー』は、やはり格調高くも「闇」を抱えた、孤高のイーストウッド・ワールドです。

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20歳から77歳のフーヴァー長官を演じるレオナルド・ディカプリオが見事!スコセッシ映画をはじめディカプリオの芝居って、一度もいいとは思わなかったんですけど、本作は頑張りました。特に老けメイクで演じる老境の演技が素晴らしいのですが、レオと知らずに観たら「フィリップ・シーモア・ホフマンがフーヴァーを演じてる」と思ったに違いありません(似てるんだもん)。なぜオスカーのノミネートから漏れてしまったのか、確かに不思議です。

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それにしてもこのJ・エドガー・フーヴァー氏ときたら、ゲイでマザコンでエキセントリックで・・・、なかなか深い闇を抱えた人です。そういった意味では、イーストウッド映画にピッタリなのかも。 男二人の取っ組み合いにはケン・ラッセルの『恋する女たち』におけるオリバー・リードとアラン・ベイツの裸レスリングをちょっと連想したりもしました。

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でも魅力的な人物とは言い難い(むしろ「厄介な人」ですよね)ので、大江戸としては彼よりもむしろ長年にわたる秘書を演じたナオミ・ワッツの方に興味が向かいます。首のシワとかまで老けメイクで演じた彼女が演じた秘書の人生っていったい何だったんだろう?と考えると・・・、そっちの方がよっぽど人生の謎を感じさせてくれます。

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発色を抑えた撮影が上質で、美術も衣装も一目でクォリティの高さが見て取れます。そこらが「さすがイーストウッド映画」ってところなんですよねー。彼自身による音楽も相変わらず美しいのでありました。

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