今日のいたずら8
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マクドナルドのBig Americaシリーズ、今回も最後の4つ目までたどり着きました。制覇しました! 『ビバリーヒルズバーガー』は、やっぱり4番手にふさわしいものでした。以前からこのシリーズの最終4番手は、(もう後がないので)4つの内で一番マズイもんと決まっていたのですが、今回もその通りでした。
高級住宅地ビバリーヒルズの名を冠するのが恥ずかしいぐらい、出来が悪かったです。 基本が(大江戸の嫌いな)「月見バーガー」だし、オニオンフライはなんだかゴミみたいな小片で、むしろオキアミのフライ(?)みたいだし。アボカドソースとシーザーサラダソースを使ってるってことですが、なんかアボカドの方はちょっとすっぱいようなヘンな風味ですし・・・。 こりゃダメです。値段に見合いません。
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映画『生きてるものはいないのか』は、石井聰互改め石井岳龍の久々の新作。と言うよりは生まれ変わった新生・石井岳龍の第1作といった趣き。
岸田賞を受賞した前田司郎の戯曲をもとにした映画化(脚本も前田)だけに、その台詞の応酬が実に舞台的。軽ーいノリの大学生たちの脱力系リアルな台詞が、絶妙な間で繰り出されて、実に新しい感覚。しかもかなり笑えます。 相当新しい「映画の冒険」をやっている感じ。もし、これをコメディーと呼んでいいのなら、森田芳光が『の・ようなもの』でやった事に匹敵する革命です。 まあコメディーだとしても、「狂ったコメディー」と呼ぶべきでしょうが・・・。
『メランコリア』『ニーチェの馬』など、最近妙に目につく「終末映画」の1本に数えることもできるでしょう。この3本に共通するのは、「情報から隔絶された状況」ってあたりも、興味深いところです。 そして本作のキモは、いつもの日常が「じわじわと」変質していくところです。 知った顔も少々いますが、多くの無名の役者たちが効いてます。
(以下ネタバレあり) 染谷将太くんが出てくるので、観てる方としてはどうしても『ヒミズ』を連想してしまったりもします。特にラストで「生きてるものが誰もいなくなってしまったかもしれない」世界にたたずむ彼のショットに、ある種の既視感を感じながらも、そこに漂う絶望感と諦念は『ヒミズ』の真逆に位置するものでしょう。むしろゾンビ映画のような・・・。
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劇映画版「はやぶさ」競作の第3弾『おかえり、はやぶさ』を3Dで観ました。 ドキュメンタリー版は未見なのですが、劇映画版は3本制覇。ワーナー版(堤幸彦監督)→東映版(瀧本智行監督)→この松竹版(本木克英監督)と、だんだん出来が悪くなっていきました。
はやぶさ初心者にも、何が起こって、何がどうなったのかという物語をしっかり伝えるってことに関しては、圧倒的に堤幸彦版が良く出来ていました。感動をしっかりと与えてくれることに関してもです。 この本木版は全体的に「子供向け」風ですし、ところどころでわかりやすい絵解きをしてくれたりしているのですが、いかんせん脚本の軸足が「はやぶさ」の物語ではなく、その周辺の人物のどうでもいいような話に寄っているので、意外と何が起きているか、どういうことなのかがわかりにくいと思います。 それにしても、父と子の物語も鬱陶しいけど、母親の肝臓移植の話なんて、なんでこの作品に持ち出してくるの? 中盤などあまりにもダレて、参りました。
それにしても配役でいうと、佐野史郎=渡辺謙=大杉漣ってことでしょ。笑えますね。 あと、子役の前田旺志郎君が、最後の場面のバストショットでは(年月の経過を反映して)お母さんより身長が高くなって、髪の毛もお兄さんっぽくなっていたのですが、顔はそのままなのが、ちょいと笑えました。 藤原竜也は常に芝居に変化が無く、小生の嫌いな役者の一人ですね。一方、三浦友和さんは、近年ほんとに良いですねえ。
3Dの威力や魅力もほとんどなし。そもそもCGも安っぽいし、映像の魅力は皆無でした。 眼精疲労と鼻梁の痛みだけが残るような映画でした。
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ケンタッキーのバーボン『メーカーズマーク』です。生産量が少なめなことと、ご覧のようなボトル上部の真っ赤な封蝋で知られています。
なんでもこの封蝋は女性たちが手作業でワックスに浸しているのだそうで、その形状のクセにより誰が手がけたかがわかるのだとか。凄い話ですね。
自然な甘みを感じさせるまろやかさと、(一般的なバーボンの荒々しさとは違った)高貴なニュアンス。小生の好みのバーボンは『I.W.ハーパー』ですが、こちらもいいですよね。 最近観た映画『ヤング≒アダルト』の中で、シャーリーズ・セロンがガブ飲みしてました。
公式サイトはこちら ↓
http://www.meidi-ya.co.jp/makersmark/top.html
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Shonan BMWスタジアム平塚で、湘南ベルマーレvs.岐阜FCを観戦。開幕3連勝でJ2首位と絶好調の湘南だけに、今日は勝ちが読める試合。一方で絶対落としてはいけない試合です。
中2日でもハードワークで厳しくチェックし、ボールを奪い取ってゴールに向かう今期の湘南。しかし前半13分に馬場のゴールで先制すると、その後はずっと余裕あり過ぎなのか、テクニックに走ったり、あえて難しいことやったりして、どうにも有効な攻めができませんでした。けっこう岐阜の拙攻に助けられていました。
しかし後半30分に今期の新戦力・大野和成のプロ初ゴールで2-0として勝負あり。ただ、その後もピリッとせず、ロスタイムの失点は、「ああ、点取られそう」という空気の中で、案の定取られちゃいました。ここはきっちり完封で試合をクローズさせないといけません。そこらが今後の課題ですね。
これで今期はホームで3度目の「勝利のダンス」。J1だった2010年シーズン(2回だけ)を早くも抜いてしまいました。勝ち星も3つだけだった同シーズンを上回っております。唯一の4連勝で勝ち点12の単独首位です。
(写真はハーフタイムにメインスタンド最上段から西側を見たところ。夕陽に富士山!)
というわけでセンターの井上ゆりなちゃんをはじめ、ベルマーレクイーンの皆さんも4連勝にゴキゲンでした(美瑛ちゃんは本日不在)。(今年復帰の)ゆりなちゃんも未沙ちゃんも一昨年はさんざんでしたから・・・よかったよね!
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大江戸の時ならぬキャラメル・ブームはまだ続いているってことで、森永の『プリンキャラメル』です。
パッケージにはちびまる子ちゃん!(まるちゃんの好物であるプリンをイメージした商品だそうです) 味は確かにプリン風。なるほど、悪くないです。 箱の横に書いてある英文も“Pudding Caramel”ではなくて、“Purin Caramel”なのでありました。
一方こちらはグリコの『アーモンドグリコ』。「1粒で2度おいしい」という名コピーは健在で、パッケージにも4ヶ所も記してあります。ミルキーなキャラメルの風味と、中に散りばめられたアーモンド(の破片)の風味と、2度楽しめるって寸法です。こんなアーモンドのカケラで本当に楽しめるんでしょうか?微妙です。
ああ、このロゴもアメリカンな感じでポップですね。
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映画『戦火の馬』は、堂々たる「古典(Classic)」です。何の情報もなしで1950年代の映画だと言われたら、信じかけちゃいそうなトーン&マナーを持っています。
良くも悪くも古典的なので、この映画を悪く言う人もいるのでしょうけど、大江戸はスピルバーグを悪く言ったりはしません。映画らしい映画・・・実際には舞台の映画化なんだそうですが、もとの芝居が想像できないほど「ザッツ映画!」な作りです。それは「ミスター映画」=スピルバーグならではのことなんだと思います。1940-60年代の映画に見られた、ストレートな物語を正攻法で語る作劇。その復活に、本作のスピルバーグは力を注いでいます。
鉄条網にからまった馬をイギリス兵とドイツ兵が協力して助ける場面なんて、オールド・ハリウッド的なヒューマニズム。こういった時代がかった描写も、今見るとなんか新鮮です。 また、銃弾飛び交う戦闘シーンや馬の疾走シーンなどの迫力は、まさにスピルバーグ印。
主人公の男の子は、日本版だったら岡田将生くんですね。似てます。 そしてエミリーちゃんみたいな美少女を用意してくれるあたり、やっぱりスピルバーグだなあ。 馬の演技、特に「眼」!が素晴らしいんだけど、あれはCGだったりするのかなあ。
緑豊かに美しいイギリスの田園風景を捉え、ラストの夕焼けにシャドーっていう、これまた古典的に圧倒的な絵作りをしてくれたヤヌス・カミンスキーの撮影は、今回も脱帽ものの見事さでした。
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映画『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』は、とにかくメリル・ストリープを見る映画。小生、メリルの顔は嫌い(失礼)なんですけど、この演技の素晴らしさは認めざるを得ません。
特に老境の演技が見事ですね。62歳のストリープが86歳のサッチャーを演じるためにお世話になった特殊メイクの出来が、これまた上々。その助けを受けて、メリルが全身で老女の動きや体型や表情を表現します。
また英国首相だった頃のパワーと威厳に溢れる演技もさすがでして、こんな人に怒られたらさぞや怖かったろうなーと思わせるもの。フォークランド紛争で攻撃を決意した時の言葉が、“Sink it!”(沈めちまえ!)ですもん。
まあなんだかんだ言って、メリルのオスカー受賞は、当然。本来あの長い顔でサッチャーってのは結構無理なんですけど、ヘアスタイルや表情演技などで成りきってます。もちろんソックリさん大会ではないので、その演技が深く繊細だからこそ・・ということは、言うまでもありません。
彼女を生涯支え続けた夫デニス役のジム・ブロードベントも好演。ちょっと淀川長治さんに似たお顔で、理想の「内助の功」ダンナを演じておりました。
ただ老境からの細切れ的回想形式による本作は、作品賞としてのオスカー・ノミネーションが無かったことも示す通り、今一つの出来。悪くはないんだけど、終盤の処理がうまくいかなかった印象です。
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サッカーU-23日本代表が国立競技場でバーレーンを2-0で下し、ロンドン・オリンピック出場を決めました。いやー、ひと安心。関塚さんもホッとしたことでしょう。
今日はホームということと、清武、大津を含むほぼベストメンバーが揃ったということで、メンバーにはなんか余裕がありました。まあもし負けても、得失点差でほぼ行けちゃうってところがありましたからね。それがあだとなり、前半はちょっと有効な攻撃ができなかったのですが、後半は地震があろうと何であろうと、試合を支配しておりました。1点目の扇原、2点目の清武ともに、流れからの見事なシュートで決めてくれました。
ただどうしても左サイドは比嘉ではオリンピック本番を戦えないと思います。ここはオーバーエイジの使いどころでしょう。
試合後にみんなで来てた赤いユニフォーム、これをロンドン五輪ではブルーと併用するみたいです。びっくり。韓国代表と間違われちゃいそうですね(まあ中国や北朝鮮も赤ですが)。
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Bunkamuraのシアターコクーンで、舞台『ガラスの動物園』を観ました。5列目真ん中へんで、舞台まで5-6m。 言わずと知れたテネシー・ウィリアムズの名作をあの長塚圭史が演出。新しさを取り入れた古典として、成功していたと思います。
セットは遠近感をつけた部屋1つ。左右両側に3つづつのドアがあり、テーブルやソファーは場によっていろんな位置に動かされます。で、それらを動かすのは黒衣(くろこ)ではなくて、この部屋の壁と同じ色、同じ汚れ方の衣装を身に着けた珍妙なダンサーズ(9名全員女性)。彼女たちが、不気味な動きでドアから体の一部を覗かせたり、暗黒舞踊×不思議なキノコみたいなヘンな動きを見せるあたりが、今回の演出の冒険ですね。
あとはオーソドックスに、役者の力量に委ねます。母親役・立石涼子のハマリ具合と怒声の迫力。 鈴木浩介のアメリカ人成り切り具合と、「へー、こんな役もできるんだ」感(すみません、『ライアーゲーム』の印象が強すぎて・・・)。 そして瑛太、正直彼がここまでやれるとは思っていませんでした。立派に、上質な舞台の演技が出来ています。
そしてお目当ての深津絵里さんは近年の絶好調を維持し、非常に高いレベルでの良い仕事を今回も見せてくれました。まさにガラス細工のような繊細さで、対人恐怖症的な精神の脆さ、不安定さを見せながらも、哀しくも守りたくなるようなイノセンスを滲ませるあたりがふかっちゃんの独擅場です。こういう役柄の芝居って、割とステレオタイプになったりトゥー・マッチになったりしがちでして、彼女にしても前半はその陥穽にはまっているきらいがありました。でも鈴木浩介との長い二人芝居では、もう圧巻と言うしかない魂の演技を見せつけていました。さすがです。 ラストでろうそくの炎を吹き消す彼女の顔の神々しかったこと! それにしても重く救いのない話ではあります。でも普遍的で、心に迫る作品です。
カーテンコールでもふかっちゃんは微笑まず、緊張したかのように硬く真面目な表情。最後まで役に入り込んでいました。他の出演者と歩幅を合わせるべく、やけにズンズン急ぎ足で歩いていたのが印象的でした。
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ハンガリーの鬼才タル・ベーラ監督が、自らの「最後の作品」と宣言した映画『ニーチェの馬』は、凄かったです。モノクロ、2時間34分、孤高の傑作です。
横殴りの暴風が絶えることなく吹きすさび、その中を黒い灰のような小片が舞う、「終末的風景」の中での6日間。作品の9割以上の時間、登場人物は初老の男とその娘の二人だけ。淡々とその暮らしを描くだけという、「映画の極北」とでも呼ぶべきミニマルさです。二人が無言で水を汲み、労働をし・・・って、ほとんど新藤兼人の『裸の島』じゃありませんか。 食事だって、煮たじゃがいもの皮をむいて、ぐしゃっとつぶして、ほふほふと熱いのをほおばる(父の方は塩をちょっとつける)のみ。しかも半分も食べずに残して捨てちゃったりするので、「だったら二人で1個でいいじゃん」などと、いらぬ心配をしてしまいました。
先日観たラース・フォン・トリアーの『メランコリア』を思い出さずにはいられない内容でした。こちらでは明確に提示されはしないものの、地球の最後というか人類の最期というか、絶望的な黙示録的世界に違いはありません。どちらも「馬」が出てきましたしね。 そのほかにも、窓の外に見える1本の木はタルコフスキーの『サクリファイス』だとか、丘と斜めの道はキアロスタミだとか、いや丘の稜線はベルイマンの『第七の封印』だとか、いろんな作品を思わせてくれました。
長回しやじんわりズームが効いてます。その時間が、観る者に「終末の絶望」を感じさせるのです。退屈なほどルーティーンな日々の営みの延長線上に、世界の終わりが一歩づつ迫って来ます。いや、世界が終るその日までルーティンな日常を過ごしていくことこそが、我々にとっての「生」なのかも知れません。
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世田谷区は羽根木公園の梅林をちょろっと見たのですが、やっぱり梅は花よりも「枝ぶり」ですよねー。
こんな稲妻みたいにカクカクと折れ曲がったもの(↓)。角度によってループみたいに丸くなったところもあり、直線と曲線の織りなす美。まさに北斎の錦絵で描かれた梅林のごとしです。
左下の写真みたいに、1本ピーンと伸びているってのも梅らしいやね。こんなのもよく日本画にありますもんね。
一方で、ぐるんと輪を描く曲線の面白さも、まさに梅の味わいってやつですよね。
古木から緑の細い若枝がピンと生え出ている様子なんぞも、梅らしい不思議なところ。太さと細さ、老いと若さ、乾燥とみずみずしさのアンバランスな融合。
(最後の写真)いったいどうして、こんな曲がり方をしちゃうんでしょう? 梅ってヘンなやつ。
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映画『はやぶさ 遥かなる帰還』(東映)は、昨秋の堤幸彦版『はやぶさ HAYABUSA』(ワーナー)に次ぐ競作第2弾で、監督は瀧本智行。第3弾の本木克英版(松竹)は3Dで、ちょうど公開になったところ(3作の劇映画の前に、ドキュメンタリーも1本あり)。
本作は噂によると、競作の中で一番大人の男向けの、『プロジェクトX』的作品だとのことだったのですが・・・。うーん、まあ町工場の社長さんを出したり、JAXAの人たちとメーカー(NEC)の人との葛藤を描いたりはしていますが、『プロジェクトX』ほどキチンとは描かれていないし、そんなに面白くもなかったですねえ。
何よりも娯楽映画として致命的なのは、「何が起こっているのかを、ちゃんと伝えられていない」こと。あの親切丁寧(すぎるほど)だった堤版と較べるとあまりにそっけなくて、はやぶさの物語をあまり知らない人にとって不親切な作りです。はやぶさがどう動いて、どうなって、何がまずくて、そこを工夫してどうしたのか・・・といったあたりが、映像はおろか台詞でさえもあまり説明されておらず、「そこにこそ面白さがあるのになあ」と、残念でなりませんでした。
それにしても渡辺謙の役って、堤版では佐野史郎が演じた人でしょ。あまりのタイプの違い、体型の違いに驚いちゃいます(科学者とは思えないほど、ぱっつんぱっつんにガタイのいいケン・ワタナベ!)。 彼がカリントウ好きっていう設定は・・・、大江戸はカリントウと惑星イトカワの形が似てるからだと見ました!
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映画『おとなのけんか』は、なるほどいかにもって感じの舞台劇の映画化。映画においても基本的に1幕1場の作りで、ただ冒頭のタイトルシーンとエンディングに子供たちを捉えた公園のショットがついてます。登場人物は4人っきり。そして79分(いいですね、コンパクトさが)。すべてにわたって簡素です。
久々に見たジョディ・フォスター、けっこう老けちゃってましたね。でも知的な雰囲気とか、神経質そうな感じとか、タイプに合わせて上手に演じていました。 あとの役者さんたちもそれぞれ達者なのですが、まあ大江戸としては「どうでもいいや」な方々なので省略。
それにしても“Carnage”(修羅場、死屍累々)とはよくつけたものです、この原題。舞台劇らしい台詞の応酬で、徐々に仮面の裏の化けの皮がはがれていくスリリングさ。夫婦で敵と戦うと思いきや、さにあらずのブラックな展開。大人向けの会話劇ということでは、ちょっとウディ・アレン作品を思ったりもしました。
でもなんか物足りないことは事実です。あまりにも舞台のまんま的で、映画的な消化=昇華がなされていないですし、笑いも「もっとできたはず」って感じ。ストンと幕を下ろすエンディングも、今一つ決まりそこなったように思えます。やっぱり原作の舞台を見た方がい面白いんだろうなーと思わせる出来でした。
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アルガルベ・カップ決勝の日本vs.ドイツ戦、いやーあと一歩でした。女子日本代表の0-2からの追い上げで同点に。そして後半44分、PKで2-3となり万事休すかと思ったら、その直後に混戦から永里がゴールを決め3-3! しかしまたその80秒後にドイツのオコイノダムバビが本日のハットトリックとなる決勝ゴールを決めて3-4の敗戦。日本女子は準優勝となりました。
澤の欠場ももちろん痛かったのですが、それにしても海堀の調子が悪くてミスだらけだったなあ。 宮間は(男子の)遠藤以上に遠藤な存在だったし、永里がこの試合に限らず頑張っておりました。宇津木がセンターバックで良さを発揮していました。ボランチよりもこっちの方が「生きる」みたいです。ただセンターバックには岩清水、熊谷がいるだけに難しいところではあります。
でもまあ本当に制覇すべきは今夏のオリンピックですから、この優勝杯はW杯に出られないドイツに譲ったってことでいいんじゃないですか(負け惜しみ)。田中、高瀬、宇津木らに使える目途が立ったのが収穫でしょう。でもロンドンの枠って「18人」(W杯=23人)なんですよねー。厳しい競争はまだ続きます。
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アルガルベ・カップの1次リーグ最終戦、日本がアメリカを破りました。アメリカに勝ったのは26戦目にして初めてのこと(W杯決勝はPK戦なので、記録上は引き分け)。しかも体調不良でベンチ入りもできなかった澤抜きで、です。
今回もポストやらシュートミスやらに随分救われましたが、全員で踏ん張りました。我慢して我慢して、後半に1点取って、その後をしのぎ切る--(男子オリンピック代表がブラジルを下した)「マイアミの奇跡」にも似た日本のお家芸、“弱者の勝ち方”です。 それにしても宮間から高瀬へのCKのボール、見事でした。
さて次はいきなり決勝です。 もう勝つしかありません!
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映画『ドラゴン・タトゥーの女』はスウェーデン映画『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』のハリウッド・リメイク。あの暗く寒々しい世界は、なるほどデイヴィッド・フィンチャーと相通じるものがありますね。
『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』と2作連続でその年の大江戸のベストワン作品を作ったフィンチャー。その新作だけに期待も高まるというものですが、一方では『ミレニアム』をさほど気に入らなかった小生であるだけに、さあどうなるのかと言ったところ。序盤から短いシークェンスをつないで、猛スピードで物語を進めていきます。なるほど『ソーシャル・ネットワーク』の速さと通じるものがありますね。それなのに2時間38分もあるとは、どんな物語だよって感じもあります。まあオリジナルの方も、永遠のように長かったですけど。
まあ結論としてはそれほどの傑作には至っていなかったし、オリジナル以上に「的確に話を伝えること」ができていませんでした。昔っからハードボイルドってやつは、話なんかどうでもよくなっちゃうところがあるので、本作も現代のハードボイルドとして、その轍を踏んだのでしょうか。
ヒロインのリスベットを演じるルーニー・マーラは、オリジナルのノオミ・ラパスと比べるとだいぶ口当たりの良い印象。なにしろノオミは凶暴でクレイジーな感じが強かったからなあ。あのインパクトに較べると、ちょっとか弱い印象なのですが・・・。まあそこで観客の共感や感情移入を可能にさせるという、ハリウッド流のマジックあるいは戦略でしょうか(ラストを含め、やや乙女チックなリスベット)。
フィンチャーらしく、映像のクォリティーの高さは見事。でも、映画としてはオリジナル版の方が面白いんじゃないかなあ(まあ、あちらもそんなに評価してるわけでもないんですが)。 本作の白眉はメイン・タイトルバック! 「移民の歌」のカバー・バージョンに乗せて、黒い悪夢といった感じの圧倒的にデモーニッシュでサイバーパンクでロバート・メイプルソープ的な映像が炸裂します。圧巻でした。
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平塚競技場改め「Shonan BMWスタジアム平塚」に行って来ました、今期の開幕戦! 相手は去年最後に天皇杯のベスト4進出を賭けた試合で敗れた京都サンガ。 5:30PM開始の試合で、そりゃもう寒かった! こんなに寒い開幕戦は初めて!なのですが、試合の方は実に熱かったです!
チームを大きく若返らせ、平均年齢23歳で臨む今期の湘南。なにしろ坂本をスタメンから外す大胆さ。試合前には期待よりも不安の方が大きかったのですが、蓋をあけてビックリ! このチーム、面白いです。 走って走って、球際に強く、チェックは厳しく、コンパクトな陣形のため、常に相手より2人ぐらい多い印象。攻めには人数をかけ、カウンターは今まで通り鋭く、これまで弱点だったスローインはむしろ武器になり(古林や岩村のロングスローなども)、プレースキックも(坂本じゃなくて)岩上の精度が高くてマル。取られたら取り返す気迫など、今までのベルマーレに足りなかった部分が、ガンガンと迫って来ました。嬉しい驚きです。
前半からガンガン飛ばしたベルマーレは、京都を押し込んで攻め続け、惜しいシーンも作り出していました。このままいけば必ず点が取れると思った矢先に、相手から受けたファウルっぽいプレイで倒れた選手がいて、セルフジャッジで足が止まったスキをつかれて、先制されてしまいました。 しかし数分後にゴール前の混戦から岩上がしっかり決めて同点に! よし、行ける!って感じでした。 そこらへんのプレイを見てて、「このチームのサッカー、いいよ」と思ったのは、小生だけではないはずです。
後半は京都がけっこう反撃してきたものの、湘南も負けてはいません。一進一退の攻防が続き、引き分けが濃厚になってきたロスタイム、カウンターから菊池大介が劇的な逆転弾!! この試合でも好機を外し続けていた大介が、ここ一番でやってくれました。さすがは今期から「10番」を背負う男です! 昨年は3回戦って、全部0-1で敗れた京都に2-1の逆転勝ち! しびれます。 今期は意外と行けちゃいます! 一気に期待できるチームになってしまいました。 寒い夜を吹っ飛ばすような「勝利のダンス」でした。
岩上、古林、高山、大野、永木、ハン、鎌田、遠藤と若手が(と言っても、ほとんど全員若手ですが)素晴らしいパフォーマンス。GK阿部は、ちょっとあぶなっかしいプレイが多すぎたなあ(キムの方が良くはないか?)。
で、新しい(3年目の)ベルマーレクイーンが発表になったんですよね。去年の6人は多すぎると思ってたら、今期は4人。うん、いいとこじゃないですか。今期は「出戻り娘(笑)」が2人います。初代クイーンの井上ゆりなさんと大熊未沙さんがカムバックです。大江戸はネット投票でゆりなちゃんに入れたのですが、帰り際にお会いできて、「帰って来てくれたんだねぇ。勝利の女神だ!」と握手してきました。やっぱりちっちゃくてカワイイです。
よし! J1へ向けて、好発進です(いつも開幕戦は良かったりするんですが・・・)。チョウ・キジェ監督に期待しましょう!
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録画しておいたサッカー2試合を連続で観ました。 まずは男子フル代表のワールドカップ3次予選、対ウズベキスタン戦。結果は0-1でまさかの敗戦だったわけですが、非常に歯がゆい試合。まあそこそこ攻めて、惜しい場面も作っているのに、ゴールネットは揺れませんでした。まあちゃんと決めるべき時に決めないとダメだし(そうだろ岡崎!)、どうも最終予選進出がきまった後の試合なので、緊張感が欠けてました。泥臭く勝ちに固執するというよりも、キレイに点取ることを意識しすぎて点取れないという最悪のパターン。こういう時に闘莉王みたいな“闘将”がいるといいんだけどなあ。それにしても本田以外はほぼベストメンバーが組めたこの試合でウズベクに負けちゃうってのは、よろしくないですねえ。選手の出来にばらつきがあって、香川や遠藤は賞賛もののプレイを見せてくれるのに、ハーフナーや長谷部はイマイチでした。右サイドはU23代表から酒井を持ってきた方が、確実に内田より良さそうですよ。 まあこういう危機を何度も乗り越えては成長してきた日本なだけに、今回も乗り越えてくれるものと信じております。
続いて女子のアルガルベ・カップ@ポルトガル、初戦のノルウェー戦。1点を先取されたものの前半終了間際に永里が同点ゴール。そして後半に川澄のゴールで2-1の勝利。こちらは(時差のせいか)なでしこらしい連動性があまり見られず、ちょっと物足りない勝利でした。それでも勝つあたりが、今の日本の強さ。とにかく鮫島が運動量も豊富にキレキレの動きで大活躍でした。川澄ちゃんは髪の毛長めになって、メイクも含めますますビューティー度アップしてました。
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