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2012年3月 5日 (月)

「ドラゴン・タトゥーの女」:最優秀タイトルバック賞

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映画『ドラゴン・タトゥーの女』はスウェーデン映画『ミレニアム  ドラゴン・タトゥーの女』のハリウッド・リメイク。あの暗く寒々しい世界は、なるほどデイヴィッド・フィンチャーと相通じるものがありますね。

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『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』『ソーシャル・ネットワーク』と2作連続でその年の大江戸のベストワン作品を作ったフィンチャー。その新作だけに期待も高まるというものですが、一方では『ミレニアム』をさほど気に入らなかった小生であるだけに、さあどうなるのかと言ったところ。序盤から短いシークェンスをつないで、猛スピードで物語を進めていきます。なるほど『ソーシャル・ネットワーク』の速さと通じるものがありますね。それなのに2時間38分もあるとは、どんな物語だよって感じもあります。まあオリジナルの方も、永遠のように長かったですけど。

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まあ結論としてはそれほどの傑作には至っていなかったし、オリジナル以上に「的確に話を伝えること」ができていませんでした。昔っからハードボイルドってやつは、話なんかどうでもよくなっちゃうところがあるので、本作も現代のハードボイルドとして、その轍を踏んだのでしょうか。

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ヒロインのリスベットを演じるルーニー・マーラは、オリジナルのノオミ・ラパスと比べるとだいぶ口当たりの良い印象。なにしろノオミは凶暴でクレイジーな感じが強かったからなあ。あのインパクトに較べると、ちょっとか弱い印象なのですが・・・。まあそこで観客の共感や感情移入を可能にさせるという、ハリウッド流のマジックあるいは戦略でしょうか(ラストを含め、やや乙女チックなリスベット)。

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フィンチャーらしく、映像のクォリティーの高さは見事。でも、映画としてはオリジナル版の方が面白いんじゃないかなあ(まあ、あちらもそんなに評価してるわけでもないんですが)。 本作の白眉はメイン・タイトルバック! 「移民の歌」のカバー・バージョンに乗せて、黒い悪夢といった感じの圧倒的にデモーニッシュでサイバーパンクでロバート・メイプルソープ的な映像が炸裂します。圧巻でした。

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コメント

オープニングクレジットは素晴らしい出来でしたね。

投稿: 光太 | 2012年3月31日 (土) 23時26分

光太さん、その通りですよね! タイトルシーンが30分ぐらいあれば良かったのに。(なんだそれ?)

投稿: 大江戸時夫 | 2012年4月 1日 (日) 00時21分

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