« 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」:メリルの芝居を見る映画 | トップページ | またもキャラメル »

2012年3月18日 (日)

「戦火の馬」:THE 古典

340426_001

映画『戦火の馬』は、堂々たる「古典(Classic)」です。何の情報もなしで1950年代の映画だと言われたら、信じかけちゃいそうなトーン&マナーを持っています。

340426_003

良くも悪くも古典的なので、この映画を悪く言う人もいるのでしょうけど、大江戸はスピルバーグを悪く言ったりはしません。映画らしい映画・・・実際には舞台の映画化なんだそうですが、もとの芝居が想像できないほど「ザッツ映画!」な作りです。それは「ミスター映画」=スピルバーグならではのことなんだと思います。1940-60年代の映画に見られた、ストレートな物語を正攻法で語る作劇。その復活に、本作のスピルバーグは力を注いでいます。

340426_005

鉄条網にからまった馬をイギリス兵とドイツ兵が協力して助ける場面なんて、オールド・ハリウッド的なヒューマニズム。こういった時代がかった描写も、今見るとなんか新鮮です。 また、銃弾飛び交う戦闘シーンや馬の疾走シーンなどの迫力は、まさにスピルバーグ印。

主人公の男の子は、日本版だったら340426_004岡田将生くんですね。似てます。 そしてエミリーちゃんみたいな美少女を用意してくれるあたり、やっぱりスピルバーグだなあ。 馬の演技、特に「眼」!が素晴らしいんだけど、あれはCGだったりするのかなあ。

緑豊かに美しいイギリスの田園風景を捉え、ラストの夕焼けにシャドーっていう、これまた古典的に圧倒的な絵作りをしてくれたヤヌス・カミンスキーの撮影は、今回も脱帽ものの見事さでした。

|

« 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」:メリルの芝居を見る映画 | トップページ | またもキャラメル »

コメント

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

投稿: 添え状 | 2012年4月 7日 (土) 16時13分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/44544057

この記事へのトラックバック一覧です: 「戦火の馬」:THE 古典:

» 戦火の馬/War Horse [LOVE Cinemas 調布]
マイケル・モーパーゴの手による同名小説を巨匠スティーヴン・スピルバーグが映画化。第一次世界大戦を舞台に、一頭の馬と青年との友情、そしてその馬の辿る数奇な運命を描いた感動物語だ。主人公の少年を映画初出演となるジェレミー・アーヴァインが演じている。共演にエミリー・ワトソン 、デヴィッド・シューリス、 ベネディクト・カンバーバッチら演技派が揃う。... [続きを読む]

受信: 2012年3月18日 (日) 23時04分

» [映画『戦火の馬』を観た(短信)] [『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭]
☆第一次大戦を背景に、信頼しあっていた少年と引き裂かれた馬・ジョーイが、多くの人々との巡り合いの中で、戦場を生き抜き、少年と再会するまでの物語。  ・・・と書いてみたら、意外に、この作品は「名犬ラッシー」みたいな人情ロードムービーであることに気づいた^...... [続きを読む]

受信: 2012年3月18日 (日) 23時20分

» 戦火の馬・・・・・評価額1700円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
その馬は、人々の希望。 第一次世界大戦を生き抜いた一頭の軍馬(War Horse)と、数奇な運命に導かれその馬と邂逅する人間たちの織り成す物語を描いた歴史ドラマ。 マーティン・スコセッシが、デジタル技術...... [続きを読む]

受信: 2012年3月19日 (月) 00時26分

» 「戦火の馬」 お馬さん版「マイウェイ」、ではない [はらやんの映画徒然草]
類いまれな資質をもって生まれたサラブレッド、ジョーイ。 そしてジョーイに愛情を注 [続きを読む]

受信: 2012年3月19日 (月) 06時17分

» 映画「戦火の馬」子供向け?おとぎ話のような出来上り [soramove]
「戦火の馬」★★★☆ ジェレミー・アーヴィン、エミリー・ワトソン、 デヴィッド・シューリス、ベネディクト・カンバーバッチ出演 スティーヴン・スピルバーグ監督、 118分、2012年3月2日公開 2012,アメリカ,ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン (原題:WAR HORSE ) 人気ブログランキングへ">>→  ★映画のブログ★どんなブログが人気なのか知りたい← 「映画製作... [続きを読む]

受信: 2012年3月19日 (月) 07時23分

» 映画「戦火の馬」感想 [タナウツネット雑記ブログ]
映画「戦火の馬」観に行ってきました。イギリスのマイケル・モーパーゴ原作の児童小説を、スティーブン・スピルバーグが実写映画化した作品。物語最初の舞台は、第一次世界大戦前夜... [続きを読む]

受信: 2012年3月19日 (月) 19時41分

» 戦火の馬・・・・・評価額1700円 [ノラネコの呑んで観るシネマ]
その馬は、人々の希望。 第一次世界大戦を生き抜いた一頭の軍馬(War Horse)と、数奇な運命に導かれその馬と邂逅する人間たちの織り成す物語を描いた歴史ドラマ。 マーティン・スコセッシが、デジタル技術...... [続きを読む]

受信: 2012年3月20日 (火) 21時03分

» 『戦火の馬』 アメリカは壊れているか? [映画のブログ]
 アメリカはずいぶん変わった。  2011年公開の『ワイルド・スピード MEGA MAX』を観て、私はそう感じた。  私の好きなアメリカ映画は、たとえば『大いなる西部』(1958年)や『大脱走』(1963年)である。 ...... [続きを読む]

受信: 2012年3月21日 (水) 01時08分

» 戦火の馬 [映画的・絵画的・音楽的]
 『戦火の馬』を吉祥寺オデヲン座で見ました。 (1)この映画は、“おすぎ”が、『週刊文春』の映画欄で、『ヒューゴの不思議な発明』を酷評するのとは反対に、下記(3)で触れるようにすごく高く評価していたところ、実際には『ヒューゴの不思議な発明』が素晴らしい出来栄え...... [続きを読む]

受信: 2012年3月22日 (木) 22時04分

» 戦火の馬 [だらだら無気力ブログ!]
146分はちょっと長かった。 [続きを読む]

受信: 2012年3月25日 (日) 22時32分

» 「戦火の馬」 [お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法 ]
2012年・米・ドリームワークス/配給:ディズニー 原題:War Horse 監督:スティーブン・スピルバーグ 原作:マイケル・モーパーゴ 脚本:リー・ホール、リチャード・カーティス 撮影:ヤヌス・カ... [続きを読む]

受信: 2012年3月30日 (金) 14時58分

« 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」:メリルの芝居を見る映画 | トップページ | またもキャラメル »