「ドライヴ」:東映任侠路線
映画『ドライヴ』はクールなアメリカン・ノワールです。主人公役のライアン・ゴズリングが、『ブルーバレンタイン』とは全く違って、寡黙なタフガイをクールに演じます。
ド迫力かつサスペンスフルなカーチェイス・シーンは、近年のCGだらけのアクションとは違った、映画本来の魅力に溢れています。そして、そこに裏社会やら道ならぬストイックな恋やらをからめた復讐劇という作劇は、まさに往年の東映任侠映画(もっと遡れば『無法松の一生』とか・・・)。任侠といえば、主人公がつま楊枝をくわえているのも、『木枯し紋次郎』みたいですしね。
ゴズリングも最近大活躍ですが、キャリー・マリガンも負けておりませんよね。 うーん、やっぱりカワイ素晴らしい(『SHAME シェイム』でのヌードは、いろんな意味でビックリでしたが)。篇中で彼女が夫と初めて出会ったのが「17歳」って設定は・・・、当然『17歳の肖像』を意識したものなんでしょうね。 あとマフィア役のロン・パールマンが、いつも以上に魁偉なゴリラ!で、そりゃもうスゴイです。
前半はスタイリッシュに、ノン・バイオレントに見せといて、後半はエグイ
暴力が全開で、血がじゃぼじゃぼ出ます。 ラストはピシッと決まり損なった感がありますが、でも十分に評価できる「作家の映画」(監督はデンマーク人のニコラス・ウィンディング・レフン)になっていました。
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