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2012年5月 6日 (日)

「新しき土」:火山国ニッポン

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恵比寿の東京都写真美術館で映画『新しき土』を鑑賞。1937年作品、つまり75年前の映画ですね。デビュー間もない原節子16歳の主演作です。ドイツ人のアーノルド・ファンクと伊丹万作の共同監督いうことからもわかるように、ドイツと日本との合作です。ハーケンクロイツと旭日旗がT0012981並んでるシーンもあったりします。

さすがに相当時代を感じさせる映画で、洋装をさえ良しとしないような日本の旧家だとか、許嫁(いいなずけ)だとか、そもそもドイツ語原題が『サムライの娘』だとか・・・、なかなか凄いです。

原は現代の16歳とは大いに異なる落ち着きよう。既に顔が完成されておりますね。ドイツ語の台詞なんかも、懸命にしゃべっています。 対するドイツ帰りの男(小杉勇)は、香川照之を彷彿とさせる顔立ち。かの早川雪舟も、原の父親役で出演しています。

日本が「神秘の地震国&火山国」という風に撮られていて、北アルプスで撮影されたというクライマックスは、噴煙や蒸気が立ち上る険しい火山! そこを着物姿の原節子が難なく上っちゃうのでびっくり。追う小杉は、なんと靴下姿で上って、足を火傷してしまいます。 円谷英二による特撮(家のミニチュアが壊れるとか)も、ある意味見ものです。

その後のナレーションで、「この日本の国土に比して、あまりにも人口が多すぎる」みたいなことが言われると、最後のシーンは満州で畑仕事に精を出す二人。 いやー、あからさまにプロパガンダですね。だから『新しき土』だったのか。 75年ぶりのリバイバルということで、今観るといろんな意味で珍品・怪作となっておりました。

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