銀座シネパトス閉館へ
あの三原橋の、銀座シネパトスが来年の3月に閉館との発表がありました。大江戸はつい最近も成瀬巳喜男特集に3度足を運んだだけに、万感の思いがありますね。去年も『レイキャヴィク・ホエールウォッチング・マサカー』初日の裕木奈江舞台挨拶(舞台がないんでフロアレベルでしたが)に馳せ参じましたし。
'70年代には銀座地球座という「洋ピン(洋画ピンク映画)」のコヤでしたし、変遷を経てシネパトスとなってからも、いろんな試みで独自の生き残り路線を模索してきたユニークな映画館です。近年は「名画座宣言」を行い、3つあるスクリーンのうち1つを往年の日本映画専門館として名作からカルト作までを上映し、「映画の学校」としても貴重な活動をしてきました。
映画を観ていると時々、地下を日比谷線の通るガトゴト音がするってのもひとつの味わいでした。そもそもあの地下通路ゾーン自体が、カビくさい匂いと「銀座の中の魔界」的ないかがわしさ(以前は大人のおもちゃショップとかもありましたっけ)に満ちていて、銀座という街にとっても貴重なエリアだったと思います。
耐震ねえ・・・。まあ、反論の出来ない理由ではありますが、まことに残念です。 同館を舞台にしたラストショー用の映画『インターミッション』が作られるということで、それがせめてもの救いだと思います。
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