「ハンガー・ゲーム」:なんでこれが全米大ヒット?
映画『ハンガー・ゲーム』は全米で大ヒット。でも日本ではダメでした。日本人の感覚の方が優れていると思いますね。 根本的に、しょーもない作品です。
設定からして『バトル・ロワイアル』のパクリですし、『カイジ』や『インシテミル』あたりの悪趣味な感覚もありますよね、金持ち連中が貧乏人の命をもてあそぶゲームってあたり。まあ古くは『ローラーボール』あたりに遡るんですけど。一言で言っちゃえば、「ゲーム感覚」ってやつです(PTA的に言えば「教育上よろしくない人命軽視」)。
そもそものこのゲームの存在意義という大前提が薄弱で、もう土台がぐらぐらしちゃってます。ディテールに至っては、ツッコミ所だらけで、よくもまあこんな原作がアメリカではベストセラーになったものです。 そしてアメリカ映画お得意の「頭の悪そうな若者」勢揃い。キャラクターも子供も大人も含めて、類型的で薄っぺら。 しかも1時間以上たたないと、この「ゲーム」がスタートしないんですから、もうじれったいのなんの。
そして最後まで「ご都合主義満載」で物語は進行します(これがまた、アクション以外の場面になると、かなりタルい)。 これで主人公が美少女だったりしたら、まだ救われるのですが、ジェニファー・ローレンスじゃねえ・・・。 今後アメリカでは続編がどんどん作られていくみたいですけど、何かいろんなもののムダとしか思えません。誠に遺憾であります。
| 固定リンク
コメント