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2012年11月13日 (火)

横尾忠則のブックデザイン展

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ギンザグラフィックギャラリー(ggg)で、『横尾忠則 初のブックデザイン展』(~11/27)を見てきました。’60年代から今日に至る横尾忠則の装丁の業績を、豪華本、全集本から週刊誌まで集めた展覧会。会場には所狭しと多くの本が並びます。

いやー、面白い! 全盛期の横尾さんの仕事がスゴすぎます!! かなりじっくりと見てしまいました。 中でも柴田練三郎との仕事のかっとび方、瀬戸内寂聴全集の“真っ赤”なデザイン、自由にやってる「週刊読売」、そして極めつけアヴァンギャルドな「少年マガジン」!!(これ、幼少時に読んでました! 大江戸の原点) 星飛雄馬のモノクロームだとか、東宝怪獣映画の「まんま」だとか、四谷怪談(?)の絵だとか、深いグリーンの中の対角線両端だけのドラキュラと美女だとか・・・。ほんと、「少年マガジン」が文化をリードしていた時代だったし、真に「前衛」だったのだと思います。

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三島由紀夫も寺山修二も、近年では村上龍も鈴木光司も、みんな横尾さんが大好きだし、横尾さんと切り結んでいます。’83年に「画家宣言」をして以降は、グラフィックの仕事をかなり減らしているものの、いまだにブックデザインに関しては次々と手掛けています。

会場づくりもなかなかバサラで、外側のガラスに貼ったピンクのシートに丸窓があいているところから始まって、イラストを大胆に引き延ばしたり、イエローを用いたりの横尾的デザインでガツンと引きつけます。その一方で、大量の本をしっかり見せる手堅さも見せているあたりがプロの仕事。ただB1会場の照明があまりにも暗くて、キャプションが読みにくいは、色がよくわからないは、さすがにやり過ぎでは?と思って、たまたま知己の会場デザイナーNさんに訊いてみました。そしたらやっぱり横尾さんのご意向で、「田舎の厠の灯りにしたい」ってことだったようです。うーん、それにしてもねえ・・・。

会場の随所に、横尾さんによる入稿時のデザイン指定原稿が展示されています。マックが無い時代のデザイナーは、頭の中に完成形を描いて、色や処理の指定をしていたのですよ。今の若いデザイナーやデザイン学生が見たら、ぶっとびますよね。見て、大いに刺激を受けて欲しいものです。

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