神は細部に宿る
神は細部に宿る
20世紀を代表するドイツのモダニズム建築家、ミース・ファン・デル・ローエの言葉。英語だと、
God is in the details.
シンプルモダンな柱と梁だけみたいなデザインでも、その大きなコンセプトを成り立たせるために、細部のディテールはミリ単位で研ぎ澄ましている、そこが勝負の分かれ目ってことを言いたかったのでしょう。
何も建築やデザインだけの話ではなくて、アートやものづくりって多分にそういうところがありますよね。 ジャクソン・ポロックのドリッピング絵画は、あんなにデタラメに見えて、実は絵の具を滴らせる位置や線の形を慎重に検討して、綿密に配置しているのです。 またディック・ブルーナは、あのシンプルなミッフィーちゃんの×印の鼻を描くのに、1ミリの狂いもないように、点描のように慎重に30分ぐらいかけて仕上げていきます。
そして私たちの日々の仕事にも応用できる言葉です。こういう文章を書いていても、読点(、)の位置とか漢字の使い方とかに関して、「まあ、通じるからいいや」と妥協するのと、手間をかけて面倒な作業を行ったものとでは、読む者に迫る力がかなり違ってくるはずなのです。 ああ、手を抜いちゃいけませんよね。自省自省・・・。
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コメント
勉強になりました。
自省自省・・・。
投稿: risi@いけばな | 2012年11月 2日 (金) 07時32分