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2012年12月 3日 (月)

「HICK-ルリ13歳の旅」:C.G.モレッツ=陽明門説

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映画『HICK-ルリ13歳の旅』は、とにかくクロエ・グレース・モレッツを見る映画。オープニング・ショットの歪んだ唇から始まって、全編クロエちゃんの顔で飽きさせません。撮影時たぶん13歳の彼女が演じる13歳の主人公のロードムービーとして、悪くない出来です。

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とは言えかなりクセ球というかブレ球というか、予想した所に飛んでいかないことがしばしばありますね、この作品。ストーリーにしても人物にしても、分裂症気味というか予想外が持ち味のようです(観ていて、笑っていいのか怖がるべきか微妙だったりしてね・・・)。

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そこらのモヤモヤを、とにかくクロエの魅力で強引に突っ走っちゃってる感じ。彼女の唇こそ真正の「アヒル口」でありますし、その唇のアーティスティックな独創性ときたら、ミック・ジャガーやティナ・ターナーに追いつけ追い越せといった勢いなのであります。唇だけではなく、独特の目といい眉といい鼻といいアゴといい、いやー、いい顔です。いくら見ていても飽きない顔です。目が離せません。日光東照宮の陽明門が、一日中眺めていても飽きないってことで「日暮らしの門」と呼ばれたように、クロエの顔はまさに「日暮らしの顔」です。この顔で映画が成り立っちゃってます。

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(以下ネタバレあり)  それにしても、人1人撃ち殺しておいて何事もなく人生は続く・・・っていう妙に爽やかなラストは、道徳的にはいかがなものかと思ったりもしますけれど、まあ大岡越前的な裁きだと思えば許せる気もしますね。アレック・ボールドウィンにそれなりの説得力がありますし。

最終的には、けっこう好きな作品なのです。

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