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2012年12月25日 (火)

「ルビー・スパークス」:スイートな佳品だが・・・

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映画『ルビー・スパークス』は、小説に書いた理想の彼女が実体化してしまうというSFラブストーリー。ちょっと胸キュンで、ちょっと深さと暗さもあって、でも基本的には軽くてポップなノリのスイートな佳品。さすがに『リトル・ミス・サンサンシャイン』の監督(ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス夫妻)作品だって感じです。

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それにしても主人公のメガネ男(小説家)が実に「のび太」チックなので、この物語自体が『ドラえもん』のエピソードみたいです。基本「コドモ」なところとか、すぐにパニクる情けなさとか、実にのび太です。

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一方でこの不思議な女の子を演じるゾーイ・カザンが、この作品の脚本を書いた人だってことでビックリ。しかも、なんとエリア・カザン監督の孫娘だってことで、2度ビックリ!(さらには主演のポール<のび太>ダノの彼女でもあるのだそうですが・・・) うーん、脚本の才能はもう1本見ないと、本物かビギナーズ・ラックなのかわからない気がします。そして女優としても、ちょっと微妙ですね。この役なら、同じ“ゾーイ”でも『(500)日のサマー』のゾーイ(ズーイーとも)・デシャネルがやった方がずっと魅力的になったことは確かでしょう(と言ってしまうと、身もフタもないのですが)。こういう役は、非現実的なぐらいキュートでないとね。

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なかなかラヴリーな作品ではありますが、これでラストにもう一段の「切なさ」「やるせなさ」が漂っていれば、もっと名作になれたのにと思ってしまいます。『タイム・アフター・タイム』までとは行かずとも、谷口正晃版『時をかける少女』あたりまでは行けたのではないかと・・・。

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投稿: 日本インターネット映画大賞 | 2012年12月27日 (木) 22時05分

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