「恋のロンドン狂騒曲」:アレンの欧州制覇進行中
映画『恋のロンドン狂騒曲』は、ウディ・アレンが『それでも恋するバルセロナ』と『ミッドナイト・イン・パリ』の間に撮った作品。バルセロナーロンドンーパリとヨーロッパ観光旅行のようですね(この順番では回らないでしょうけど)。2012年の新作はローマが舞台なんだそうです! 次はドイツか?
本作では監督に専念しているアレンが、もう「余裕」の仕事ぶり。女4人+男4人がついたり離れたりしながら繰り広げる大人の人間模様。 こちらは「そうだよねえ」とか「なるほどねえ」とか「わお!」とか、巧さに感心しながら観てていれば、さっさと終わっちゃいます。恋のかけひきや微妙な心情のリアルで繊細な描写は、まさにアレンならではの名人芸です。
そしてエンディングはもろもろとっちらかったまま。むしろ不安の雲が垂れこめてきて、「あーあ、人生ままならない」もしくはそれ以上のデスパレート状態での劇終。うーん、「恋のから騒ぎ」ですねえ。
ナオミ・ワッツとフリーダ・ピントが極めて魅力的に(美しく)撮られていました。最近はペネロペ・クルズとかフリーダとか、エキゾチック美女をキャスティングしてくるアレン翁であります。 そしてジョシュ・ブローリンが極めてサイテーに撮られているのでありました。
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