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2013年1月31日 (木)

「LOOPER ルーパー」: タイム・パラドックス全開

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映画『LOOPER ルーパー』は、タイムトラベルものSFの正統派にして異端。ハードに時間の問題を扱っていくのかと思いきや、そんなことどうでもよくなっちゃう展開が、ある意味ステキです。

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ジョセフ・ゴードン=レヴィットの30年後がブルース・ウィリスって、・・・まあ映画のマジックですから。それなりにメイクや表情で似せようと努力してますけど、あの眉毛とかかえってヘンな気が・・・。

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終盤はタイム・パラドックス全開! 考えると疑問符だらけになるので、何も考えないに限ります! 深く考えなければ、それなりに面白く出来てます。 

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(以下ややネタバレあり)  大江戸なんぞは、むしろ途中から入ってくる「エスパーもの」の側面の方が(意外性もあって)面白かったです。『キャリー』とか『フューリー』とか『炎の少女チャーリー』とか大友克洋の『童夢』みたいでね。 それにしてもこの少年の顔がスゴイんです。CG子供か?!って思っちゃいました。やってることは『ブリキの太鼓』的でもあるし。

未来なのにピカピカではなくて、むしろ古めかしい汚れだらけのプロダクションデザインが、「なるほど。やるね。」って感じでした。 そして、あのトウモロコシ畑から白いユニフォームの野球選手たちが出てきたら、かなり笑えるギャグになっただろうと妄想するのでありました。

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2013年1月30日 (水)

イチゴの誘惑

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コンビニやスーパーの棚には、年末から1月にかけて例年イチゴのお菓子が溢れます。

カバヤ「ピュアラルグミ」の『味わい苺』です。2種類入ってるのがミソ。まんじゅう型の「あまおう苺」は、ぷるっぷるんの食感。円錐型の「紅ほっぺ苺」はそこまでぷるっぷるんではないけれど、適度に軟らかくてザラメ状のすっぱいパウダーがついてます。グミの中身は共にとろーりとジュレが。どちらもコラーゲン入りで、魅力的な競演です。

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こちらはカンロの「ピュレグミ」『幸せの赤いいちご味』。コラーゲン&ビタミンC入り。ピュレグミ独自の薄いハート型で、堅めの噛み心地とすっぱいパウダー。悪くないです。「恋の味」だそうです。

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で、明治アーモンドチョコの姉妹品で『アーモンド ストロベリー』。うーん、やはりアーモンドチョコほどには、味が一つにまとまりません。イチゴチョコとアーモンド、それぞれの味でありまして、組み合わせたことによる相乗効果というものはありませんでした。うすピンクでかわいいんですけどね。

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そして九州限定「キットカット」の『あまおう苺』。

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ピンクで、イチゴ味もかなりフルーティーに感じられて、おいしいです。さすがは「あかい・まるい・おおきい・うまい」の「あまおう」です。

ちなみにタイトルの『イチゴの誘惑』ってのは、その昔の竹内まりやの曲(シングルカットされた)なんでーす。キュートなポップ・チューンで、大好きでーす。

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2013年1月29日 (火)

マダムシンコのブリュレとクーヘン

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有名なマダムシンコの『マダムブリュレ』(1,470円)です。メープルシロップをしみ込ませたバウムクーヘンの表面に、フランス産カソナード(赤砂糖)をたっぷりまぶし、一気にキャラメリゼしたという、ここんちの名物です。

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ガチガチにキャラメリゼされた表面が、生地のクーヘンのやわらかさと相まって、独特の味わい。レンジで20-30秒ほどチンすると、生地がふわふわになった上にカラメルが溶けて、また別の味わいに。おいしいんですけど、大江戸の好みからすると、この濃いカラメルはいらんのです。

てことで、こちらの方Dsc_2209が好きかもという感じの『バウムクーヘン』(1,365円)。かなりふわふわなんですけど、一方ではしっとり感もあって、何と言っても生地そのものの妙なるおいしさがちゃんと生きてます。一般的に「ふんわり」タイプのバウムクーヘンは、らしさを失ってシフォンケーキ的になってしまう中で、この「繊細なのにしっかり者」的な味は、評価してしかるべきでしょう。飽きずに後を引く味Dsc_2210です。

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2013年1月28日 (月)

ミスドの新作たち

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はい、「♡を〇く(こころをまあるく)。」というコピーとシンプルなドーナツ・ビジュアルの袋に入っているのは、ミスタードーナツ話題の新作たち。

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まずはポン・デ・リング誕生10周年を記念した限定商品『ポン・デ・リング生』(136円)。CMでマツコ・デラックスや木下ユッキーナが「いい男の二の腕」だとか「赤ちゃんのおしり」だとか形容しているもちもちの柔らかさがポイントのもよう。しかして・・・、うーん、よくわかりません。普通のポン・デ・リングも十分にもちもちしたものなので。これは並べて比較食いしないと、わからないです。でも、いずれにしてもおいしいです!

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で、こちらは『ハートチュロ チョコ』と『ハートチュロ ホワイト』(共に147円)。カリカリじゅわっとしたチュロスをハート形にして、チョコやホワイトチョコでコーティング+トッピングにカラーシュガー。見た目のかわいさが最高ですね。赤いマーブルチョコみたいなのがアクセントになってますし。お味はまずまずおいしいです。好みから言うと、チョコの方。この他に「ストロベリー」もあるんですよね。

ミスドのお店もますます少なくなってるようで、中央区とか文京区とか豊島区には1軒づつしかないんですよ。オドロキであると共に遺憾であります。日本にもっとパイとドーナツの店を!

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2013年1月27日 (日)

「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」:物語と映像のセンス・オブ・ワンダー

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映画『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』は、アン・リーがしっかりと物語を語って行きます。驚くべき物語を驚くべき映像で「This is 映画」として描き出します。映画にきちんと「気品」がありますね。

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とにかく3Dで表現される「センス・オブ・ワンダー」の映像が次から次へと目を奪います。嵐の猛烈な激しさ、夜中に輝くクジラのジャンプ、トビウオの大群、ミーアキャットの大群・・・。ナショナル・ジオグラフィック的に圧倒的な映像です。

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(以下ネタバレあり)  しかしこの映画が「マジック」を見せるのは、最後の最後。一通りの冒険物語が収束したところで、意外にも「もう一つの物語」が立ち現われるのです。そして、驚くべきことにそちらの物語の方が事実なのでは・・・?と思わせるように撮っています。しかしながら主人公の口を借りてアン・リーは観客にも問いかけます、「君はどちらの話が好きか?」と。

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よく言われる「事実」と「真実」の関係を巡る物語でもあったのです。すべて事実が尊いとは限らないのです。しばしば事実はつまらなかったり、辛すぎたり・・・。だから、事実を超えるフィクショナルな真実が輝きを得て後世にまで残る、それはそれで正しいことなのだと思います。

それにしても、何のために出ていたんだ?ジェラール・ドパルデュー!

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2013年1月26日 (土)

「泣くな、はらちゃん」とか「書店員ミチルの身の上話」とか

日テレ土曜夜9時の『泣くな、はらちゃん』。1、2話と見たところで、大江戸的にはこれが今クールのドラマ中ベスト作品でしょうか。清い心で素直に感動できるハートフルな作品。いいなあ。岡田恵和脚本だもんなあ。市井のラブ・ファンタジー、好きだなあ。

久々連ドラ出演の麻生久美子がやっぱりいいなあ(ちょっと老けたかもですが)。この越前さんの内向的なキャラクターが、良いです。 一方の長瀬智也も、「マンガの人」という変なキャラなので、彼の濃くて暑苦しい持ち味がかえって生きてます。 薬師丸さんも徐々にいい感じになってきましたし、怱那汐里も今はやけに攻撃的で嫌なキャラなんですけど、そのうち善玉に転換しそうな雰囲気です。 『川の底からこんにちは』でも「しじみ工場」で白い作業着に作業帽だった稲川実代子さんが、本作でも「かまぼこ工場」で同じような格好をしていますが、またもお似合いです。

今クールでは、仲間さんや相武さんといった好みの方々が、あまりにもコワそうな役をやっているので(『サキ』、『おトメさん』)、ちょっと見る気が起きません。神経的にコワかったり、ドロドロしたりのTVドラマって、大江戸は苦手なんです。いたたまれなくって、毎週見る気になんてなれませんので。 そういう意味から言うと、ちょっと見て出来が良さそうなんだけど『最高の離婚』も、きっと見続けないんだろうなあ。真木よう子と尾野真千子がいい感じで、気になりますが・・・。

あとNHKの火曜よるドラ『書店員ミチルの身の上話』は、面白いです。戸田恵梨香がさらっと普通感覚で演じて、いい感じです。共演者も安藤サクラ、新井浩文、柄本佑、高良健吾、濱田マリ、波瑠など、映画のキャスティングのようなクセ者揃い。 これからもどんどんえらいことになっていきそうでスリリング。 大森南朋のナレーションがそんな予感と謎に満ちていて、楽しみです。

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2013年1月25日 (金)

「フラッシュバックメモリーズ3D」:映画のキュビスム

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映画『フラッシュバックメモリーズ3D』は、72分とコンパクトな音楽ライブ映画。しかしながら、驚くべき実験を行った作品でもあります。

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ディジュリドゥというオーストラリアのアボリジニのデカイたて笛みたいな楽器、これを演奏するGOMAさんのライブ映像のバックに彼の足跡をたどるライブを中心とした記録映像が流れます。極端に言えば、それだけの映画です。でもそこに巧みな企みが仕込まれているのです。

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松江哲明監督が「3Dはレイヤー」と語る通り、ここでは前面にGOMAを中心とするバンドのライブ、後景にホームビデオのような記録映像、時として最前景に字幕、といった二重三重のレイヤーが同時に多くの情報を投げかけてきます。同時に発信する複数のレイヤーが、「文字と映像」「過去と現在」「ステージと生活」「心と体」といった相反する要素を統合し、掛け算効果を生じさせているのです。 3Dを単に視覚効果として使うのではなく、情報伝達の新しい形態として使うという試み。あたかも絵画における「キュビスム」が、前から見た顔と横から見た顔を一つの画面に統合して表現し、脳内に3Dとしてのイメージを構築させたような働きです。 本作は、映画におけるキュビスム的な挑戦だと言えるでしょう。

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事故で記憶喪失になったGOMAが、突然アボリジニ絵画みたいなものを描きだしたり、反対にディジュリドゥの吹き方を忘れちゃってたり(でも体は覚えてたり)ってあたり、素材の特殊性に頼ってはいるのですが、やはり凄いですねえ。ライブのステージの大きなカンペに「静岡でライブ中」とか書いてあるんですよ。そう343965_007しないとステージ上で自分がどこで何をしてるのかわからなくなっちゃうかも知れないってことなんでしょう。うーむ。

それにしてもディジュリドゥってのは不思議な楽器ですね。プリミティブで、スーパー・ナチュラル。そもそも、この楽器のこっち側に飛び出している様を表現したいってとこから、松江監督は3Dにしたいと思ったんじゃないかなあ、まず最初は単純に。

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2013年1月24日 (木)

へびパン

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へび年だもの。リアルに長くのたくっているへび型のパンです。

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お顔は・・・、まあかわいい。お目目が愛らしいへびちゃんです。

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胴体の中身は、あずきでした。甘く煮たあずきがはいっていますが、イマイチな感じ。大江戸の好みとしてはやはり「あんこ」が入っててほしかったです。 

『あこべる』というパン屋さんの商品でした。

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2013年1月23日 (水)

品川のアンナ・ミラーズ

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品川駅前の「Wing高輪」2階にパイ・レストラン『アンナ・ミラーズ』があります。ここ、日本で1軒だけ残っているアンミラのお店なんです。

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’80-90年代に一世を風靡したアンナ・ミラーズについては、こちら(↓)でご確認いただくとして、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%8A%E3%83%9F%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%82%BA

http://www.imuraya.co.jp/brand/anna/

最盛期に(首都圏に)20店舗を数えたアンミラが、今やここだけっていうのが「諸行無常」な感じですね。祇園精舎の鐘の音です、はい。

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ウッディーな内装とか背の高いコーヒーカップとかも昔のまま。ただ、店員さんは(少なくとも大江戸が行った時には)あのアンミラの制服の方がいませんでした。おじさん一人と、黒いパンツスーツの女性、もう一人の女性もあの制服ではなかったですねえ。ま、それほど強い思い入れがあるわけではないのでいいんですけど、でもアンナ・ミラーズっぽさが減少することは確かですよね。

大江戸が頼んだのは、チェリーパイとホットコーヒー。これで1,000円を超えちゃいました。今日び、ちょっと高額すぎますよねえ。まあ、今はもう「それでもアンミラ」「それでも食べる」って人しか来ないから、いいんでしょうか? お味は昔と同じなんでしょうけど、しまった!アンミラではやはり、クリーム系統のパイがいいんだった! チェリーパイはあまり甘みがなく、すっぱさが強い小生の嫌いな味でした。 そしてコーヒーは正統派アメリカン、つまり薄ーいの。 これで1,000円超はキツイすね。 もっと、気軽においしいパイを食べさせる店であってほしいなあ。そうすれば復活の道だってあるかも、なのに。 それでも「次回は絶対クリーム系を食べるぞ」と固く心に誓う大江戸なのでした。 

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2013年1月22日 (火)

「映画 立川談志」:天才の芸の凄さ

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『映画 立川談志』は、映画とは言いつつも「シネマ歌舞伎」以上に“劇場中継”的なコンテンツだとは知っておりました。確かに、挿入されるプライベート・ショットやインタビューはごくわずか。しかし、それでOK。カメラなんて据えっぱなしでいいんです。アステアのダンス・シーンは、フルショットの据えっぱなしがベストなのと一緒です。 ま、あえてタイトルに「映画」と入れるのも何ですけどね。

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小学生の頃から落語好きで、図書館に行って落語大全集とか読んでいた小生ではありますが、その後情熱のベクトルが映画に向いてしまったため、ほとんど落語から疎遠になってしまい、高座を見たことも数えるほど。なので、談誌に関してもほとんど「初体験」なのです。だからこの文章に「何言ってんだ」ってところがあっても、よく知ってる人は目くじら立てないでくださいね。

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で、しびれました。衝撃です! まぎれもない天才の芸です。 ジャズで言えばマイルス・デイヴィス、ポップ・ミュージックで言えばボブ・ディラン、絵画で言えばピカソといった名前が頭に浮かびました。それまでの型をぶっこわして、誰にも真似のできない偉大なものを築き上げた異才。どの噺も、他の落語家と全く違うものになってしまうのです。

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「やかん」における天衣無縫な闊達さ。オーバードライヴなすっ飛び方。 そして、「芝浜」(たっぷり1時間見せてくれます)における、何やら芸の神様がとりついたかのような圧倒的引力。過去に見たどんな「芝浜」とも違います。枕から本題への入り方の凄さ。クライマックスの夫婦の掛け合いは圧巻で、目頭が熱くなりましたよ。そしてキレイにさらっと落とすサゲ。 うーん、談誌が言うように「江戸の風」が吹いておりました。 ああ、生で見ておけばよかった。

パフォーミング・アートとして、これだけ圧倒的な芸ってのは、・・・頭をよぎったのはマイケル・ジャクソンのダンスや全盛期のピート・タウンゼント及びジミ・ヘンドリックスのギター・パフォーマンスなのでした。 久々に寄席に行きたくなりました。

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2013年1月21日 (月)

2012邦画トップテン

洋画に引き続きまして、「2012マイ邦画トップテン」by大江戸時夫をどうぞ。

1.DOCUMENTARY of AKB48  show must go on  少女たちは傷つきながら、夢を見る(高橋栄樹)   2.ライク・サムワン・イン・ラブ(アッバス・キアロスタミ)   3.おおかみこどもの雨と雪(細田守)   4.わが母の記(原田眞人)   5.夢売るふたり(西川美和)   6.生きてるものはいないのか(石井岳龍)   7.おだやかな日常(内田伸輝)   8.ALWAYS三丁目の夕日'64(山崎貴)   9.先生を流産させる会(内藤瑛亮)   10.桐島、部活やめるってよ(吉田大八)   次点.SPEC スペック 天(堤幸彦)

<その他の記憶すべき作品>   ニッポンの、みせものやさん  KOTOKO  ヒミズ  終の信託  天地明察  ふがいない僕は空を見た  BRAVE HEARTS 海猿  踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望  ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q  映画 立川談志

※オムニバスの1篇なので選外だが、『BUNGO ~ささやかな欲望』内の「幸福の彼方」(谷口正晃)はトップテン上位クラスの秀作 

監督賞:アッバス・キアロスタミ(ライク・サムワン・イン・ラブ)  脚本賞:奥寺佐渡子(おおかみこどもの雨と雪)  撮影賞:芹澤明子(わが母の記)、板倉陽子(セイジ 陸の魚)   主演女優賞:樹木希林(わが母の記)、松たか子(夢売るふたり)  主演男優賞:神木隆之介(桐島、部活やめるってよ)  助演女優賞:宮崎あおい(わが母の記)、安藤玉恵(夢売るふたり)  助演男優賞:田中泯(外事警察 その男に騙されるな)  怪演賞:戸田恵梨香(SPEC スペック 天)  新人賞:波瑠(「BUNGO ~ささやかな欲望」の1篇『幸福の彼方』)  

2年連続でAKB48のドキュメンタリーが1位になりましたが、特段ファンというわけではなく、ここに現在の日本がものの見事に捉えられているからなのです。たかみなのリーダーシップは、この国の総理大臣にしたいくらいです。野戦病院と化したコンサート会場裏の凄まじさ! それにしても1位がドキュメンタリー、2位が外国人監督の特殊な作品、3位がアニメーションとなると、日本の実写ドラマが心配になってきます。現に、『キネマ旬報ベストテン』1位にふさわしい作品が2年連続で“無い”異常事態が起きています(実際には『一枚のハガキ』('11)、『かぞくのくに』('12)が1位ですが、『キネ旬』1位に置いて座りの良い作品でないと思いますし、かと言って他にも無いのです)。 でも今年は既にOK。少なくとも『東京家族』なら、座りが良いことは確かですもん。

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2012洋画トップテン

お待たせしました!恒例の「2012マイ洋画トップテン」by大江戸時夫。(  )内は監督名です。

1.ヒューゴの不思議な発明(マーティン・スコセッシ)   2.メランコリア(ラース・フォン・トリアー)   3.ニーチェの馬(タル・ベーラ)   4.戦火の馬(スティーヴン・スピルバーグ)   5.ダークナイト ライジング(クリストファー・ノーラン)   6.ダーク・シャドウ(ティム・バートン)   7.J・エドガー(クリント・イーストウッド)   8.HICK ルリ13歳の旅(デリック・マルティーニ)   9.トガニ 幼き瞳の告発(ファン・ドンヒョク)   10.ルビー・スパークス(ジャナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス)   次点.メリダとおそろしの森(マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン)

<その他の記憶すべき作品>   人生の特等席  ドライヴ  Virginia ヴァージニア  スーパー・チューズデー 正義を売った日  アルゴ  映画と恋とウディ・アレン  恋のロンドン狂騒曲  少年は残酷な弓を射る  サイド・バイ・サイド-フィルムからデジタルシネマへ  クロスファイアー・ハリケーン  恋と愛の測り方  The Lady アウンサン・スーチー ひき裂かれた愛  ヴァンパイア  コーマン帝国  ワン・デイ 23年のラブストーリー  ル・コルビュジエの家  007 スカイフォール  声をかくす人  アベンジャーズ  汚れた心  

監督賞:マーティン・スコセッシ(ヒューゴの不思議な発明)  脚本賞:ジョン・ローガン(ヒューゴの不思議な発明)  撮影賞:ロバート・リチャードソン(ヒューゴの不思議な発明)   主演女優賞:メリル・ストリープ(マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙)  主演男優賞:ショーン・ペン(きっと ここが帰る場所)  助演女優賞:エヴァ・グリーン(ダーク・シャドウ)  助演男優賞:デイヴィッド・シューリス(The Lady アウンサン・スーチー ひき裂かれた愛)  充実賞:クロエ・グレース・モレッツ(ヒューゴの不思議な発明、ダーク・シャドウ、HICK ルリ13歳の旅)  

1位の『ヒューゴ』は3Dの最高作にしてスコセッシの最高作。映像が圧倒的に凄い上に、映画への愛と敬意に溢れています。タイトルが子供っぽくて損してるのでは? 2位・3位は「世界の終末」つながり。3位と4位は「馬」つながり。5位と6位は「ダーク」つながりってな具合。1位・6位・8位の作品に出演したクロエ・グレース・モレッツには「充実賞」を贈ることにしました(この部門の次点は5位と『ワン・デイ 23年のラブストーリー』と『レ・ミゼラブル』のアン・ハサウェイです)。10本以外にもレベルの高い良作が目白押しな年でした。  (続いて邦画篇)

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2013年1月20日 (日)

「会田誠展」と東京タワーと富士山

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六本木ヒルズの森美術館で『会田誠展 天才でごめんなさい』(~3/31)を鑑賞。日本で最も危険な(ヤバイ)アーティスト会田誠の全貌を現わした展覧会。 会場入口には「本展には、性的表現を含む刺激の強い作品が含まれています。いずれも現代社会の多様な側面を反映したものですが、このような傾向の作品を不快に感じる方は、入場に際して事前にご了承いただきますようお願い致します。なお、とくに刺激が強いと思われる作品は、18歳未満の方の入場をご遠慮いただいている特定のギャラリーに展示されています。」との掲示が出ていました。

なのに会場内にはやけに小学生の男児女児を連れた親御さんの姿が・・・。いいのか? さすがに最後の「18X」的作品の部屋(エロと残酷の世界)には入れないんですけどね。

会田作品はとにかく俗悪の3要素「エロ・グロ・ナンセンス」で押し切る露悪性や反社会性が強くて、知らずにポスターの『滝の絵』なんかで入って来たオバサマなんかはビックリしちゃうんでしょうけど、このスキャンダラスで挑発的な力が紛れもなくアートです。

大作の並ぶ部屋は圧巻でしたねえ。『ジューサーミキサー』や『灰色の山』や『滝の絵』や『ジャンブル・オブ・フラワーズ』の素晴らしいこと! 会田の作品の理想化されたようなイノセントな少女たちのかわいらしさは、一方での俗悪さと対極でありながらも、奇妙な調和を見せています。「清濁併せ飲む」とはこのことでしょう。

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で、美術館を出て隣の展望台から見やれば、おお冬の空気の中の東京タワーは、相変わらず素敵なお姿です。 スカイツリーの展望台からの景色って、高過ぎてよく見えない上に、まわりに対して面白いものがないんですよね。やっぱり東京タワーの勝ちです。

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そして反対側にはなんと赤い夕焼け空に富士山という、見事な絵!

いやー、なかなか見られるものではありません。絶景絶景。ありがたいありがたい。

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遠景の荘厳な富士と茜空、そして近景として眼下のビル群。素晴らしき対比ですね。東京バンザイです。

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夜空に赤く輝く東京タワーは、やっぱりキレイ。これだから「東京ファン」はやめれれないのです。

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2013年1月19日 (土)

「ホビット 思いがけない冒険」:思いがけない良作

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映画『ホビット 思いがけない冒険』は、ファンタジー嫌いで『ロード・オブ・ザ・リング』(LOTR)もちっとも面白いと思わない大江戸にしてみれば、「思いがけない良作」でした。ユーモアたっぷりで、アクションもスペクタクルも凄くって、ニュージーランド+CGによる景色も只ならぬ美しさ(随所の滝!とかね)でした。

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主人公のビルボ・バギンズが、おっちゃんみたいな顔なのに子供みたいな格好で、なんだかコントっぽく感じましたが、この役者さん(マーティン・フリーマン)も既に41歳ってことで、『LOTR』みたいな少年の話ではないのですね?

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ガンダルフをはじめ、『LOTR』とかぶる登場人物も多いのですが、何と言っても「いとしいしと」のゴラムが場をさらいます。ゴラムとビルボのなぞなぞ合戦なんて、珍妙な場面ながらかなり良いです、楽しめます。 『LOTR』に較べると、妙に深刻にならず笑いのシーンが多いのが良いですね。

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岩石の巨人の戦いなど、驚くばかりのスペクタクルも満載。縦横奥行きの空間をスピーディーに駆け抜ける凄まじいアクションも圧倒的でした。

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通常1秒24フレームのところを倍の48フレームで撮影したってことで、映像のクリアネス、画面の明るさが違います。3Dで観たのですが、普通3Dメガネをかけると画面が暗くなるんですけど、本作の場合は全く気になあらない明るさでした。特に暗い場面で、闇がつぶれずにダークネスの階調で表現されていました。そのせいか2時間50分もあるのに、目はそんなに疲れませんでした。3D映画にとって、有意義な進歩だと思います。

 

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2013年1月18日 (金)

伊藤銀次の40周年ベスト

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'12年12月12日に発売されたCD『伊藤銀次ゴールデン☆ベスト ~40th Anniversary Edition~』。ボーナストラック3曲を含む全37曲の2枚組(こういう場合のボーナストラックって、本来の意味と違うような・・・)。 ジャケット写真も、35年前の彼のアルバム『Deadly Drive』と同じように見える高速道路のトンネルあたりで、同じ服着て撮ってます(知ってる人はニヤリですね)。

銀次さん、デビュー40周年って・・・長過ぎです! 大江戸もソロ・デビュー前から沢田研二や佐野元春とのつながりで知ってましたし(ハートランドのギタリストとしての銀次は、ピート・タウンゼントばりに手を回したりジャンプしたりで、カッコ良かったなあ)、ソロ・デビュー以降のアルバムは全部買いました。コンサートも何度か行きましたね。

J-popの黎明期から台頭期にかけて幅広く活躍したロックの偉人の一人であり(佐野がメンバー紹介で「プロフェッサー、伊藤銀次!」と紹介していたのが印象的)、その後『イカ天』の審査員でも辛口評価で後進たちを叱咤していましたね。

ソロでの銀次は、あの甘く弱っちい声を生かすためか、「スイートなポップ・キッズのためのバブルガム・ポップ」的な路線を(多分に戦略的に)進んで、そこそこの人気と評価は得ていました。 今までにもベスト盤は(少なくとも2種類)ありましたが、今回は曲数も多く決定版的なもの。ただ、正直曲数が多すぎてイマイチなものも結構入ってる印象。『チェリー・ナイト』が入ってないことだけが残念無念です(『Beat City』がないのも、ちょっとだけ残念)。

ボーナストラックとしてラストを飾っているのが、誰もが知っている一番有名な銀次の曲。そう、『笑っていいとも!』のテーマ曲である『ウキウキWATCHING』です。小粋なアコースティック・バージョンが収録されています。

現代のJ-popにも多くの影響を与えた「ポップ職人」のカラフルな作品たち。音は確かに時代を反映しているのですが、「古めかしい」感じよりは普遍的な良さを味わえます。構えずに聴けて胸キュン感覚なので、よろしければどうぞ。

小生の銀次ベスト3は『泣きやまないで、Love Again』『チェリー・ナイト』『彼女のミステイク』かな。

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2013年1月17日 (木)

バタークリームの「塩ロール」

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京都にある「ル・パティシエ・ヤマダ」の『塩ロール』です。お店のサイトから通販でお取り寄せできるので、買ってみました。 

何と言ってもこれ、バタークリームなんです。大江戸のバタークリーム好きは前から述べている通りでして、あの硬めの食感と深いコクがたまらんのです。 こいつは『塩ロール』という名前の通り、塩味が(と言っても、甘さを生かすための、通常のケークサレ程度のものですが)少しだけして、粉砕ナッツと粉砂糖がトッピングされております。

うーん、おいしい。ケーキ生地もバタークリームも最高です。 がんばれ、バタークリーム! 進め、バタークリーム!

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2013年1月16日 (水)

「ももいろそらを」:世も末な少女たち

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映画『ももいろそらを』は、国内外各方面で評判が良いようですけど、大江戸はぜんぜんダメでした。たいていの少女映画は好きなんですけど、これは小生の好みと真逆なもんで・・・。

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とにかく主役の高校生女子が傍若無人に独善的かつ生意気で口汚くって、もうげんなり。自分のことを棚に上げて他人(っていうか世界のすべて)をシニカルに批判してばっかり。最後に中途半端に反省するけれど、その気持ちもどこまでもつことやら、です。

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彼女に輪をかけてひどいというか、類は友を呼ぶというかなのが、彼女の友達の女子2人。 そして、金持ちのボンボンもこれまたひどい。これだけ共感のできない、踏みつぶしたいようなキャラクターが勢揃いしていると、さすがに観るのが辛いです。 例えばAKBのドキュメンタリー映画とか『映画 鈴木先生』とか観てると、日本の未来って少女たちにまかせておけば意外と大丈夫かもと思うのですけど、本作など観てしまうと、世も末だ、日本ももう滅亡だと暗澹たる気分になってしまうのです。

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それとモノクロにした意図がわかりません。特段の効果を上げているわけでもないし・・・。 長回しもまた、同様です。 ああ、相米の長回しの圧倒的な凄さが懐かしい(そういえば1月19日から渋谷ユーロスペースで、相米慎二特集やるんですよね!)。

本作では、お金を巡る筋立ての巧みさを評価したいと思います。次回作はむしろ大人の話を作ると良いのではと感じました。

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2013年1月15日 (火)

キャラメルあれこれ

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じゃん。森永なのに白いんです。「白いギター」のような「白いブランコ」のような『白いキャラメル』。うん、まあバニラ系の白っぽい味ですね。特段おいしいわけじゃありません。

ちなみに黄色い方の大定番『森永ミルクキャラメル』は、今年で誕生100周年なんですって。

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で、こちらも森永で『DARSキャラメル』だーす。期間限定だーす。ダースミルクチョコの味わいをイメージしたんだーす。こちらも特段おいしくはないんだーす。

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そしてこちらはセイカ食品(そう、ボンタンアメや兵六餅でおなじみ鹿児島のお菓子屋さんです)の『むらさきいもソフトキャラメル』。むらさきいも50%使用で。カルシウム強化だそうです。ボンタンアメや兵六餅同様、オブラートに包んであって、そのまま食べられます。味は確かに紫いも。割とあっさりしているし、キャラメルというよりも「アメ」であり「餅」であるので、口解けがよくて、後を引きます。悪くないっす。

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2013年1月14日 (月)

「レ・ミゼラブル」:予告編の方が感動した

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映画『レ・ミゼラブル』が、ゴールデングローブ最優秀作品賞(ミュージカル・コメディー部門)を取りましたね。でも大江戸は、そこまで良い作品だとも思っていないんですよねー。 昨年夏以来、予告編には常に感動させられてきました。壮大な絵が撮れていましたし、アン・ハサウェイの『夢破れて』に目頭が熱くなったものです。でも、予告編の方が良かったんですよ。

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『レ・ミゼラブル』は、NYブロードウェイで本場もんミュージカルを観て、帝劇で東宝版を観て、10年位前の非ミュージカル映画版も観ておりますが、今回ようやくどんな話かディテールまでよくわかった気がします(バカ丸出しですね)。 でも舞台では成り立っても、リアルに映像にしてしまうことで嘘っぽく感じられる事柄が多かったのも事実。

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(以下ネタバレあり)  大江戸が一番ひっかかってしまうのは、ジャヴェールの自殺。自分の信念と信仰を根底から揺さぶられたとはいえ、あそこまで頑なに人生を送って来た人なんだから、あれでひっくり返されたりはしないでしょ。百歩譲ってひっくり返されたとしても、悔い改めて新たな生き方をするべきなのでは?キリスト教信者が自殺してはいかんでしょう。 などと言っても相手はヴィクトル・ユーゴーなので、勝負にならないのですけど・・・。

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学生たちのバリケードも舞台で見ると壮観なのですが、リアルな映像にしてしまうと、「あっ、こんなもんなのね」って感じ(娼家の場面などもそうですね)。 一方オープニングの造船場だとか、ジャヴェールが身を投げる奔流だとか、悪臭が漂ってきそうに汚い地下下水道だとか、なぜか「水」関係のシーンは迫力を持って描けています。

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ヒュー・ジャックマンは堂々たる主役っぷりです。そしてアン・ハサウェイは、髪切るまでがとてつもなく美しいですし、そこからの落差でも見せてくれます。彼女の『夢破れて』はやはり評価すべき熱唱ではありますが、この曲を聴くとどうしてもゲジゲジまゆげのオバサマの顔が頭をかすめてしまうってのが・・・、悲劇ですよねえ。ああ無情。

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2013年1月13日 (日)

妙法寺界隈ランニング

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珍しくも連日のランニング。今日は杉並区の妙法寺方面へ。

空地にこんなモノリス? 『2001年宇宙の旅』?

どうやら建設予定地に、こんなもんが建ちますよっていう告知の紙を貼ったのが、落ちちゃったみたいですね。

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で、またも初詣(初じゃないけど)ってわけすが、この妙法寺は昨年の元日に詣でた所。

木製の札に願い事を書いてお納めするようになっているのですが(300円也)、昨年「湘南ベルマーレJ1昇格!」と願ったところ、見事昇格を果たしたという、大変ご利益のあるお寺です。もちろん今年も書いてきました、「J1残留!」。大望ではないけれど、極めて現実的な願いです。

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なぜかお坊さん大集合。

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手水舎の竜! 怪獣っぽくて、カッコイイっすねえ。

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昨年は工事中で拝めなかった本殿も、今年はキレイになっていました。

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そこから高円寺方面へ、環七を北上します。

近くの公園にあった手押しポンプ井戸。ちゃんと水が出ました。この手のポンプ、好きなんです。

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高円寺の駅を折り返し地点として、南へ。10mごとに1軒と言っても過言ではないほどのラーメン屋密集地帯がありました。スゲー。

南下すると堀之内にあったのが、この熊野神社。けっこう由緒ある神社のようです。またも初詣。いや、別に初詣マニアじゃないんですけど。

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ここの境内にも手押しポンプがありました。そう、むしろポンプマニアかもです。

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そのそばの善福寺川には鴨さんたち。

今日は1時間半程度のファン・ランでした。

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2013年1月12日 (土)

「映画 鈴木先生」:教育だけが世界を変えられる

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『映画 鈴木先生』は本日公開。視聴率2.1%だったというテレビ東京のドラマは第1話を見たっきりでしたが、その高評価はもちろん知っていました。

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極めて現代的な、ということは非「金八」的な学園ドラマなのですが、軽量級に見えてその実、多くの問題提起とそれに対する鈴木先生なりの解答をきちんと用意しています。 本作で描かれる生徒会選挙にまつわる問題提起とか、異分子排除の問題とか、みんな現在の日本社会に敷衍できる事柄ですもんね。

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原作の漫画も古沢良太の脚本も良いのでしょうけど、名言の数々が発せられます。 「グレーゾーンがあるってことが大切」とか「教育だけが世界を変えられる」とかね。

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富田靖子演じる足子先生のエキセントリックな笑顔のコワさや、でんでんのしみじみと人間的な味わいも見ものですし、浜野謙太の引きこもり青年役がリアルに見事です。

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鈴木役の長谷川博己は、まさに彼ならではの役。軽量級で透明感にあふれ軽妙洒脱かつ清潔でモダーンでニュートラルという個性が生きています。 ちょっとカッコつけすぎてたような気もしますが・・・。

(ややネタバレあり) ただクライマックスの大跳躍とその救出は、あまりと言えばあんまりではないかなあ。トゥー・マッチですよね。 全体的に、もっと良くもなれた作品のような気がします。 ただ、ラストの鈴木の台詞からも窺われるように、生徒たちへの全面的な信頼とその未来への期待、このポジティブな光明が本作の良さだと思います。

それはそうと、生徒たちが文化祭で行う演劇が武田泰淳の『ひかりごけ』。その練習場面も出てきますが、この作品は大江戸が高校1年の時にクラスの出しものとして文化祭でやったのです。小生は2幕の船長役でしたが、本作でもその場面が演じられていました。

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青梅マラソンへ始動

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今年の青梅マラソンは2月17日(日)。いつも練習不足の大江戸は(12月なんか月間走行距離20kmぐらいだったからな)、年明け後からちょっとは真面目に長めに走るようにして、なんとか間に合わせるという調整を毎年続けております。それでも何とか30kmを3時間程度で完走するベテランの凄さ!?

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というわけで、始動です。 代々木公園を抜けて原宿・竹下口へ(←)。さすがにここらを走ってると、やや恥ずかしい。

そこから千駄ヶ谷界隈へ。 鳩森八幡神社で、今年何度目かの初詣。

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ここに来たら境内の富士塚に恒例の登頂。山頂まで20秒もかかりません。

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山頂にも小さなお社があって、そこにもお参り。パンパン。

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近くには国立能楽堂もあります。ここも神社同様に神聖な空気に満ちています。

今日はあっち行ったりこっち行ったりしながら、約2時間のランでした。ふう、かなり久々にちゃんと走ったぜ。

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2013年1月11日 (金)

2012キネマ旬報ベストテン発表

本日、「2012キネマ旬報ベストテン」が発表されました。今年は邦画洋画ともに「キネ旬」1位に置いて座りの良い作品が明らかに無いって思っていたので、いつもよりも注目していました。

邦画1位は『かぞくのくに』。うーむ、2位『桐島、部活やめるってよ』、4位『終の信託』あたりを抑えて、そう来ましたか。いずれにしても「今年ならでは」ですね。豊作の年だったら、この10本のうち1本も入らなくてもおかしくない程度の出来だったと思います。小生も何十年もこのベストテンは注視しているし、読者の部に投票もしているの、でよくわかるのです。

それにしても安藤サクラの主演女優賞&助演女優賞のダブル受賞ってのは、凄すぎる! おそらく史上初の快挙では? ただ大江戸などは、主演の方は樹木さん、松さん、宮崎さん、草刈さん、田畑さんなど、もっとふさわしい人が大勢いたのになぁと思いますけどね。

洋画の方は『ニーチェの馬』1位に快哉を叫んだ口です。「さすがは『キネ旬』」といったところ。3位『ヒューゴの不思議な発明』(スコセッシ)、7位『戦火の馬』(スピルバーグ)、9位『J・エドガー』(イーストウド)っといった巨匠作品も、まずまず良い位置につけました。それにスコセッシは監督賞取ったしね。

詳しい結果はこちら ↓

http://www.kinejun.com/kinejun/best10/tabid/281/Default.aspx

そして大江戸のテンも近日発表しますので、乞うご期待です!

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2013年1月10日 (木)

「サイド・バイ・サイド」:映画関係者&ファン必見

343975_001映画『サイド・バイ・サイド フィルムからデジタルシネマへ』は、キアヌ・リーブスが企画制作しナビゲーターを務めるドキュメンタリー。映画の記録フォーマットがフィルムからデジタルへと劇的で急激な変化を遂げている現在の状況とそこに至る歴史を、多数の映画人へのインタビューを通して描き出します。

343975_004とにかくインタビュイーたちが豪華で、マーティン・スコセッシ、デイヴィッド・リンチ、ジェームズ・キャメロン、デイヴィッド・フィンチャー、クリストファー・ノーラン、ウォシャウスキー姉弟、ラース・フォン・トリアー、ダニー・ボイル、スティーブン・ソダーバーグらの監督たちに加え、ヴィットリオ・ストラーロ、ヴィルモス・ジグモンドをはじめとする撮影監督に加え、編集者、技術者、機材屋さんなどが、キアヌのインタビューに答えていきます。

343975_007中ではやはりスコセッシとリンチが印象的でしたねえ。特に超然とした面持ちのリンチが「誘導するなよ、キアヌ」なんて言うところは最高ですね。 それから、ウォシャウスキー兄弟が「姉弟」に変わってから、動く映像のラナ(姉)を初めて見ました。 とにかく多彩な映画人たちを観てるだけで、映画ファンとしてはたまらなく面白いのです。

343975_01094x941_3今、制作から興業に至るまで映画界の仕組みを大転換させつつあるデジタルシネマについてわかりやすく、しかも多面的な視座からの証言や意見をまとめた本作の価値は、かなり高いものだと思います。本作はフィルム派、デジタル派、どちらにも偏ることなく作られていますが、フィルム派の人々も「近い将来はフィルムが特殊なものとなり、ほとんどの映画はデジタル撮影になる」ということを予期し、理解しているのが印象的でした。 そして、「デジタルはフィルムのように退色しないから、永久保存には最適なのだろう」と考えていたらさにあらず、保存と言う面では、なんとフィルムこそが一番なのだと知って驚きました。ハード・ディスクだと結構動かなくなってしまうことがあるし、再生できる機器がなくなってしまったらアウトなのです。これには目からウロコが落ちました。

まあ何だかんだ言っても、結局はリンチ343975_019の言う通り「全員に紙と鉛筆を持たせたからといって、秀逸な物語がたくさん生まれるわけじゃない。今の映画の状況も同じだよ」っていうのが真理なのでありましょう。 映画に関わる人々にも、映画ファンにも是非観てもらいたい作品です。

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2013年1月 9日 (水)

「脳男」:二階堂ふみがスゴイ!

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映画『脳男』を試写で観ました。予想以上に上質なエンタテインメントに仕上がってました。栗田豊通撮影による見事な画の中に、サスペンスとアクションとがスタイリッシュでクォリティー高く両立しています。まあ、少々マンガ的ではありましたが。

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生田斗真の「脳男」がハマってます。若き美形のハンニバル・レクターといった趣きです。後姿から振り向く彼の横顔のショットが多いのですが、その時の鼻の稜線のカーブが実に特徴的な「生田斗真の鼻」でして・・・絵的にもすごくキマリます。彼が上半身脱いだ時の筋肉も、意外なほど凄かったし、必殺のアクションもなかなかサマになってました。

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松雪泰子も、強弱とりまぜた良い芝居。 ですが、江口洋介の刑事は常にバカみたいに怒ってわめいて威張ってて、ちょっと劇画的すぎやしませんか?

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でも本作を成り立たせているのは・・・と言ってしまいたいほど凄いのは、二階堂ふみの異様な芝居! この邪悪な、全く心というもののない凶暴キャラを、眉毛を剃って狂気全開で演じています。女の子っぽい声と、非道な暴力性とのギャップもインパクト大ですし。 『ヒミズ』や『悪の教典』とあまりにも違うんでビックリ。いやはや大した実力です。

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本作の数々の爆破シーンは、邦画洋画通してちょっと例を見ないほどの凄まじさです。CGではなく、本当に爆破させているということですが、迫力や炎の大きさ、音響などハンパなく凄いです。技術スタッフがよく頑張ったと思います。

ヒットしたら続編も・・・みたいなエンディングでしたが、エンドタイトルに流れるキング・クリムゾンの『21世紀のスキッツォイド・マン』がこれまた、実にマッチしているのでありました。

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2013年1月 8日 (火)

「つやのよる」:女優競演も、やや不調

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映画『つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語』の完成披露試写会@新宿バルト9に行って来ました。 阿部寛、大竹しのぶ、小泉今日子、風吹ジュン、野波麻帆、怱那汐里&行定勲監督による舞台挨拶がありましたが、予定されていた真木よう子が体調不良のためとかで欠席し、ちょっと残念でした。

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この映画は、「艶(つや)」という女性を巡る男と女の群像劇。5つのエピソードを(大竹と怱那は母子役なので二人で1つ)それぞれの女優が引っ張る形のオムニバス形式。ユニークなのは、中心となる艶さんが最後まで顔をはっきりとは見せないこと。幻のような「艶さん」を媒介にして、それぞれの愛を描いて行く趣向です。 この艶さんを演じるのが(ぼんやりとだったり、顔がほぼ隠れた状態だったりしますが)、『朱花の月』(河瀬直美監督)などの大島葉子(はこ)。タイトルロールにも関わらず、ほとんど目立たない珍しい役柄です。ヒッチコック『ハリーの災難』のハリーみたいなものでしょうか。

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複数のエピソードを描くとはいえ、2時間18分はちと長過ぎに感じられました。どうにも映画が弾んで行きません。もともと暗めの話ですしね。 それと恋愛のドロドロを描くにあたって、行定監督がけっこうユーモアを配置していて、笑える描写も多かったのですが、客席はやけに静かでした。みんな、恋愛ドラマでは笑っちゃいけないとでも思っているんですかい?

いずれにしても、「たぶん小説の方がいいんだろうなあ」と思えてしまうのが辛いところです。コントロールが定まりませんでした。

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役者では10kg減量したという阿部ちゃんが、げっそりして「役者魂」を感じさせました(ほとんど力石徹に見えましたね)。 岸谷吾朗は、川上宗薫を意識したような外見で笑わせます。 荻野目慶子はなんとも醜悪な女を演じてますが、彼女と小泉今日子のケンカシーンは、かなり激しいバトルでした。 真木よう子は今回とてもさっぱりしていて、感じ良かったなあ。いい顔でした。

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ちなみにポスターデザインは、清川あさみさんです。白、シルバー、ゴールドで、キラキラです。

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2013年1月 7日 (月)

集英社の正月広告

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毎年大みそかから正月三が日にかけて、新聞各紙には多くの企業の全面広告(全15段)または見開き全面広告(全30段)が掲載されます。この時ばかりは、何を売るってことではなく、その企業の姿勢や考え方を示す「企業広告」「メッセージ広告」がそろい踏みします。 大江戸は毎年結構注目しておりまして、優れたものも多いのですが、今年は全般的に大した出来ではありませんでしたね。

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でもその中のベストはこれ。こいつにだけは、唸らされました。集英社(女性誌)の広告(写真は1/1日経)なのですが、遠目にはぼんやりと少女の写真が見えますね。でも、写真には全面文章がかぶってまして、それを頭から読んでみると・・・圧巻でした。

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「はじめての光、はじめての腕の中、はじめての保育器・・・」、あっそうか、これ生まれた時からの出来事を追っているんだ!

「はじめての迷子」や「はじめての通信簿」を経て、「はじめての男子って子供ね」や「はじめての肩まで伸びた髪」があって、「はじめてのキス」や「はじめての二日酔い」へ。

Dsc_2192で、「はじめての名刺交換」や「はじめての12センチヒール」があって、「はじめてのダイヤモンド」や「はじめてのお母さんいままでありがとう」に至るわけですが、これでまだ半分ぐらい。

その後こどもが二人できて、育って、結婚して、一方では親が死んで、ローン完済して、孫ができて・・・と、まさに「女の一生」の大河ドラマなのです。 読んでて感動して、泣きそうになりました。見事なものです。言葉の選択や処理も、さりげないけど巧みなんですよ、これが。

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で、最後に写真の外に出て、「さぁ、今年は何をはじめますか?」と締めます。左下角には「女性をもっと、面白く。 2013 集英社」。 うーん、きっちりよくできています。プロらしい、いい仕事です。 拍手!

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2013年1月 6日 (日)

大国魂神社への初詣

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既に今年の初詣は渋谷の金王(こんのう)八幡宮で済ませ、その後中央区湊の鉄砲洲稲荷神社にも詣でた大江戸ですが、今日は後追いで府中の大国魂(おおくにたま)神社に行って来ました。

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京王線の府中駅から徒歩3分ぐらいでしょうか。南口の伊勢丹の裏手、駅から徒歩3分ぐらいの所にあります。

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境内はまだかなりの参拝客で賑わっていました。本殿で拝むために、ちょいと並びました(まあ1分かそこらですけど)。

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それにしても奉納のお酒の多さ! このお酒って、いったいどうなるのでしょうか? まさか神主さんたちがみんな飲んじゃうわけじゃないですよね? 謎です。

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それと、この神社の参道ってそこそこ長いんですけど、ずらりと左右に並ぶ出店の多さに驚きます。わたがし、ヨーヨー、あんず飴から、たこ焼き、やきそば、やきとりはもちろんのこと、ラーメンバーガーとかシロコロ・ホルモンなど興味深いB級グルメまで勢揃いで、都内近郊の神社としては珍しいようなスケールでした。

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どうでもいいけど、このちょうちんの列!壮観ですね。ほとんど現代アートの領域です。

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そして、この入口前の巨木が圧巻なんです。締め縄を巻かれたケヤキ。幹周6.8m、推定樹齢400年なんだとか。うーん、ありがたい感じですね。

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2013年1月 5日 (土)

「ニッポンの、みせものやさん」:絶滅危惧種の記録

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映画『ニッポンの、みせものやさん』は、消え行く見世物小屋の最後の1つとなった大寅興業の人々を追ったドキュメンタリー。今こうして映像を残しておくことに意味がある作品です。そして、面白かったです。

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とはいえ、本作で見ることのできる見世物はほんのわずかです。へび女と、ろうそく芸&火吹きの太夫が、その芸を披露するのみ。あとは、呼び込みの口上そのものが芸の内ではありますけど。 こうなったのもいくつかの理由が重なっているわけですが、1975年以降身体障害者の出演が厳しく取り締まられるようになったことも大きな理由でしょう。良い悪いは別として、その見世物小屋本来の禍々しい俗悪巻、背徳感を醸し出していたフリーク・ショウの側面は今やありません。

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でも、へび女がへびを食いちぎって生き血を飲む場面はやはり、相当ないかがわしさ(「いいのか、コレ?」的な)とダークサイドのスリルに満ちていました。

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篇中には見世物の歴史の紹介もあり、太夫さんたちも昔は若い女性が多かったとか、大衆娯楽としての隆盛を誇っていたのだなとかが、よくわかります。 そして関わる人々が、みんな見世物の世界を愛しているんだろうなということが、伝わってきます。

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興行主の大野裕子さんも、見世物稼業を去ってダーツ屋をやっている齊藤宗雄さんも、愛すべきいいキャラクーですもんねえ。

奥谷洋一郎監督自身によるナレーションが素人っぽすぎるとか、やけに「わたしは・・・」という私的思い入れの世界で語っているのが映画の力を弱めるとか、そこらは気になりました。でも作った当人にしてみれば、「自分のための記録」(ナレーションでもそんなことを言っていました)なんでしょうね、きっと。 「消え行くものへの哀惜」よりは、絶滅危惧種の貴重な記録として意義のある映画だと思います。

今年の酉の市は花園神社に行って、ナマで見ておかなくっちゃ!

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2013年1月 4日 (金)

無印良品からのお年玉

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去る1月2日に有楽町交通会館前を通ったら、振袖のおねーさんたちがこんな福袋を配っていました。

実は、印良品さんの太っ腹なお年賀サービスでした。

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中には新年のご挨拶とキャンペーン等のチラシもありましたが・・・

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横幅30cmのまったくプレーンなトートバッグと、アロマティー「さくらんぼ&台湾烏龍茶」のティーバッグ1袋も入っていました(このMUJIの無地のトートバッグは、創作意欲をかき立ててくれますねえ。何を描こうかなあ)。

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そして同封されていたくじを開けると、6角ペン×4色がもらえるというありがたい御託宣。

無印の店に行って、いただいて来ました。これ1本80円だから、320円分ですよ。しかもパープル系とピンク系の濃淡という、いかにも大江戸好みのカラーリングが嬉しいです。

よっ、MUJIさん! 初春っから、太っ腹だね、いなせだねえ。

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2013年1月 3日 (木)

「おだやかな日常」:日本ムラ社会への異議申し立て

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映画『おだやかな日常』は、あの忌まわしい緊急地震速報のチャイム音から始まります。3.11およびアフター3.11を題材にしたこれまでの映画の中では、最も感銘を受けました。また、あの頃の記録的意味合いからも、非常に意義のある作品です。

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直截に被害状況や現地を描写するわけではなく、二人の女性とその周囲の人々を通して、この大災害(=主に原発事故)がもたらしたあれこれを描くのですが、シリアスでデスパレートで、終始胸が苦しかったです。それは、あまりにも身近というか、「私たちの記録」と言いたいほど、2011年春の日本人の記憶や気分や感情を映像に定着させているのです。

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しかし本作では災害自体よりも、災害によってあぶり出された日本社会の「病い」を、より克明に描写していきます。 全体主義の恐怖と、日本社会が実は民主主義の衣をまとった全体主義=ムラだということを、これでもかと叩きつけます。男社会も女の社会も同様に歪んでます。そこでは突出した個人はおろか、個人の自由な意思や真実が、「出る杭」として叩きつぶされていきます。マジョリティーと言う名の暴力。こういう国民は政治家にとって、誠に扱いやすいものでしょう。たやすく誘導できてしまう。もっとも、この国では政治家もアレなんで、国民をうまく操作などできていません。そういう意味では、バランスが取れているって言うことができるんでしょうかね。

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ある意味、過敏なまでに放射能を恐れるようになった女性の描写としては、園子温の『希望の国』の戯画化した描写よりもしっくり来ましたし、より迫るものがありました。

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ラストあたりに垣間見られる「希望」のかけらは、作劇としては甘っちょろい気もしますが、これがあって良かった。これがないと、あまりにも辛すぎます。そんな暗いばかりの映画は、時を経て残っていかないのです。このラストがあったからと言って、本作の問題提起が弱まるってことはないのです。「見て見ぬふり」をして、何もなかったかのように「おだやかな日常」を送ることの欺瞞と狂気を、我々は自らの問題として問いかけねばならないのだと思います。

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2013年1月 2日 (水)

「砂漠でサーモン・フィッシング」:ロマン溢れる砂漠の男

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映画『砂漠でサーモン・フィッシング』は、いかにも良質のアメリカ映画らしき造りで、手だれの良質職人ラッセ・ハルストレムが監督しました。結果、米国内での映画賞にノミネートされたりしているようですが・・・、うーん、完全に「良質」な作品とは行きませんでしたね。

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序盤の導入はテンポもよく快調だったのですが、中盤以降映画の進行がちょっともったりとしました。いちいちカットが長過ぎる、とかね。 まあ、砂漠の国に水がある風景なども映画的に素敵な眺めなのですが、本作の最大の美点は、イエメンの大富豪シャイフに扮したアマール・ワケドの人間的魅力でしょう。清々しさと夢と希望と自信と行動力と知性と話術と容姿に恵まれていて、嫌味を感じさせない。それは行いに「ロマン」があるからなのでしょうね。大したものです。理想の男ですね。このキャラクターと役者の魅力が、本作の魅力の大きな部分を占めています。

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それに対比させるヒール的役柄の腹黒い首相広報担当官としてクリスティン・スコット・トーマス。彼女のワルモノ芝居で、映画にふくらみと笑いの余裕が出たことも事実です。 ついでながら、本作のユアン・マクレガーは妙に関根勤そっくりでありました(ハリソン・フォードも少々入ってましたが)。

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(以下ネタバレあり)  でも肝腎のラブ・ストーリー部分が、今一つな出来でして・・・。特に最後に鮭1匹のジャンプで、ヒロインの気持ちがコロリと変わっちゃうのってどうよ。あまりと言えばあまりの急変に、元恋人ならずとも「そりゃないだろ」と、あいた口がふさがらないのでありました。

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2013年1月 1日 (火)

(番外編)へんなもの アラウンド 北九州

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元日そうそう「東京温度」番外編です。わけあって行った北九州市のへんなものを・・・。

道路の向こうの看板は「白いたいやきと靴」。ん? 数年前から東京でも「白いたいやき」は結構見かけますが、なぜ靴?? シュール過ぎますぜ。 白いたいやきと靴・・・、部屋とワイシャツと私。 「白いギター」と「およげ、たいやきくん」と「赤い靴」? 謎は深まる一方です。

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「牛肉肉丼」。うーん、牛肉丼でいいですよね。豚とか鶏とか他の肉じゃなくて牛肉ですよ、と強調したいのかも知れませんが、それなら「牛肉丼」でかまいませんよね。 もともとあった肉丼が豚肉で、後から出来たのが牛肉バージョンだったとしても、同じ理屈で「牛肉丼」と言えばすむことですよね。 それとも牛「ニクニク」丼? どう考えても、ヘンです。

Rscn1241で帰りの飛行機が黒いボディーで有名なスター・フライヤーだったのですが、窓から翼を見るとこう書いてありました(写真は小さくて読めないですよね。すみません)・・・DO NOT WALK OUTSIDE THIS AREA ですって。 これって、ジョークなんですか? こんなとこ歩くのって、グレムリンぐらいです。

そして機内のTVでやっていたプログラムの一つに、あの『秘密結社 鷹の爪』がありました。

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センスいいぞ。大好きなんです、コレ。いやー、メチャ面白かったっす。たーかーのーつーめーー。

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