「LOOPER ルーパー」: タイム・パラドックス全開
映画『LOOPER ルーパー』は、タイムトラベルものSFの正統派にして異端。ハードに時間の問題を扱っていくのかと思いきや、そんなことどうでもよくなっちゃう展開が、ある意味ステキです。
ジョセフ・ゴードン=レヴィットの30年後がブルース・ウィリスって、・・・まあ映画のマジックですから。それなりにメイクや表情で似せようと努力してますけど、あの眉毛とかかえってヘンな気が・・・。
終盤はタイム・パラドックス全開! 考えると疑問符だらけになるので、何も考えないに限ります! 深く考えなければ、それなりに面白く出来てます。
(以下ややネタバレあり) 大江戸なんぞは、むしろ途中から入ってくる「エスパーもの」の側面の方が(意外性もあって)面白かったです。『キャリー』とか『フューリー』とか『炎の少女チャーリー』とか大友克洋の『童夢』みたいでね。 それにしてもこの少年の顔がスゴイんです。CG子供か?!って思っちゃいました。やってることは『ブリキの太鼓』的でもあるし。
未来なのにピカピカではなくて、むしろ古めかしい汚れだらけのプロダクションデザインが、「なるほど。やるね。」って感じでした。 そして、あのトウモロコシ畑から白いユニフォームの野球選手たちが出てきたら、かなり笑えるギャグになっただろうと妄想するのでありました。
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