集英社の正月広告
毎年大みそかから正月三が日にかけて、新聞各紙には多くの企業の全面広告(全15段)または見開き全面広告(全30段)が掲載されます。この時ばかりは、何を売るってことではなく、その企業の姿勢や考え方を示す「企業広告」「メッセージ広告」がそろい踏みします。 大江戸は毎年結構注目しておりまして、優れたものも多いのですが、今年は全般的に大した出来ではありませんでしたね。
でもその中のベストはこれ。こいつにだけは、唸らされました。集英社(女性誌)の広告(写真は1/1日経)なのですが、遠目にはぼんやりと少女の写真が見えますね。でも、写真には全面文章がかぶってまして、それを頭から読んでみると・・・圧巻でした。
「はじめての光、はじめての腕の中、はじめての保育器・・・」、あっそうか、これ生まれた時からの出来事を追っているんだ!
「はじめての迷子」や「はじめての通信簿」を経て、「はじめての男子って子供ね」や「はじめての肩まで伸びた髪」があって、「はじめてのキス」や「はじめての二日酔い」へ。
で、「はじめての名刺交換」や「はじめての12センチヒール」があって、「はじめてのダイヤモンド」や「はじめてのお母さんいままでありがとう」に至るわけですが、これでまだ半分ぐらい。
その後こどもが二人できて、育って、結婚して、一方では親が死んで、ローン完済して、孫ができて・・・と、まさに「女の一生」の大河ドラマなのです。 読んでて感動して、泣きそうになりました。見事なものです。言葉の選択や処理も、さりげないけど巧みなんですよ、これが。
で、最後に写真の外に出て、「さぁ、今年は何をはじめますか?」と締めます。左下角には「女性をもっと、面白く。 2013 集英社」。 うーん、きっちりよくできています。プロらしい、いい仕事です。 拍手!
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