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2013年1月 5日 (土)

「ニッポンの、みせものやさん」:絶滅危惧種の記録

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映画『ニッポンの、みせものやさん』は、消え行く見世物小屋の最後の1つとなった大寅興業の人々を追ったドキュメンタリー。今こうして映像を残しておくことに意味がある作品です。そして、面白かったです。

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とはいえ、本作で見ることのできる見世物はほんのわずかです。へび女と、ろうそく芸&火吹きの太夫が、その芸を披露するのみ。あとは、呼び込みの口上そのものが芸の内ではありますけど。 こうなったのもいくつかの理由が重なっているわけですが、1975年以降身体障害者の出演が厳しく取り締まられるようになったことも大きな理由でしょう。良い悪いは別として、その見世物小屋本来の禍々しい俗悪巻、背徳感を醸し出していたフリーク・ショウの側面は今やありません。

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でも、へび女がへびを食いちぎって生き血を飲む場面はやはり、相当ないかがわしさ(「いいのか、コレ?」的な)とダークサイドのスリルに満ちていました。

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篇中には見世物の歴史の紹介もあり、太夫さんたちも昔は若い女性が多かったとか、大衆娯楽としての隆盛を誇っていたのだなとかが、よくわかります。 そして関わる人々が、みんな見世物の世界を愛しているんだろうなということが、伝わってきます。

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興行主の大野裕子さんも、見世物稼業を去ってダーツ屋をやっている齊藤宗雄さんも、愛すべきいいキャラクーですもんねえ。

奥谷洋一郎監督自身によるナレーションが素人っぽすぎるとか、やけに「わたしは・・・」という私的思い入れの世界で語っているのが映画の力を弱めるとか、そこらは気になりました。でも作った当人にしてみれば、「自分のための記録」(ナレーションでもそんなことを言っていました)なんでしょうね、きっと。 「消え行くものへの哀惜」よりは、絶滅危惧種の貴重な記録として意義のある映画だと思います。

今年の酉の市は花園神社に行って、ナマで見ておかなくっちゃ!

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「ニッポンの、みせものやさん」 最後の見世物小屋一座と言われる、大寅興行社。日本全国、旅から旅に回っている。目的地に着けば荷物をトラックから下ろし、一座全員で仮設の小屋の設営にかかる。見世物小屋の名物とも言える看板がかかり、夜になると興行が始まる。小屋...... [続きを読む]

受信: 2013年1月 6日 (日) 00時33分

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