« (番外編)へんなもの アラウンド 北九州 | トップページ | 「おだやかな日常」:日本ムラ社会への異議申し立て »

2013年1月 2日 (水)

「砂漠でサーモン・フィッシング」:ロマン溢れる砂漠の男

343680_004

映画『砂漠でサーモン・フィッシング』は、いかにも良質のアメリカ映画らしき造りで、手だれの良質職人ラッセ・ハルストレムが監督しました。結果、米国内での映画賞にノミネートされたりしているようですが・・・、うーん、完全に「良質」な作品とは行きませんでしたね。

343680_005

序盤の導入はテンポもよく快調だったのですが、中盤以降映画の進行がちょっともったりとしました。いちいちカットが長過ぎる、とかね。 まあ、砂漠の国に水がある風景なども映画的に素敵な眺めなのですが、本作の最大の美点は、イエメンの大富豪シャイフに扮したアマール・ワケドの人間的魅力でしょう。清々しさと夢と希望と自信と行動力と知性と話術と容姿に恵まれていて、嫌味を感じさせない。それは行いに「ロマン」があるからなのでしょうね。大したものです。理想の男ですね。このキャラクターと役者の魅力が、本作の魅力の大きな部分を占めています。

343680_003

それに対比させるヒール的役柄の腹黒い首相広報担当官としてクリスティン・スコット・トーマス。彼女のワルモノ芝居で、映画にふくらみと笑いの余裕が出たことも事実です。 ついでながら、本作のユアン・マクレガーは妙に関根勤そっくりでありました(ハリソン・フォードも少々入ってましたが)。

343680_001

(以下ネタバレあり)  でも肝腎のラブ・ストーリー部分が、今一つな出来でして・・・。特に最後に鮭1匹のジャンプで、ヒロインの気持ちがコロリと変わっちゃうのってどうよ。あまりと言えばあまりの急変に、元恋人ならずとも「そりゃないだろ」と、あいた口がふさがらないのでありました。

|

« (番外編)へんなもの アラウンド 北九州 | トップページ | 「おだやかな日常」:日本ムラ社会への異議申し立て »

コメント

違うんですよ〜 たった一言で恋って冷めてしまうんですよ〜(汗)をそこを物凄くわかり易く表現している点で、私はこの映画を高く評価しております。

投稿: onscreen | 2013年1月 3日 (木) 20時46分

onscreenさん、そうなんですか。
うーん、大江戸はこどもだから(?)わからなかったのです、そこらへん。

投稿: 大江戸時夫 | 2013年1月 3日 (木) 21時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/42098/48575564

この記事へのトラックバック一覧です: 「砂漠でサーモン・フィッシング」:ロマン溢れる砂漠の男:

» 砂漠でサーモン・フィッシング [映画的・絵画的・音楽的]
 『砂漠でサーモン・フィッシング』をTOHOシネマズシャンテで見てきました。 (1)ユアン・マクレガーが出演するならハズレはないだろうと思って出かけたところです。  物語は、英国の漁業・農業省に勤務する水産学者・ジョーンズ博士(ユアン・マクレガー)のもとに、...... [続きを読む]

受信: 2013年1月 3日 (木) 06時24分

» 砂漠でサーモン・フィッシング [佐藤秀の徒然幻視録]
ムチャブリ政治主導のサプライズ劇 公式サイト。原題:Salmon Fishing in the Yemen。イギリス映画。ポール・トーディ原作、ラッセ・ハルストレム監督、ユアン・マクレガー、クリスティン・ ... [続きを読む]

受信: 2013年1月 3日 (木) 09時44分

» 映画:砂漠でサーモン・フィッシング Salmon Fishing in the Yemen 予想外にクリーンヒット=ベスト10確定? [日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜]
主人公はユアン・マグレガー。 で、実は彼が主演と知り、期待度は低かった。 彼の最近の映画では「人生はビギナーズ」「パーフェクト・センス」「エージェント・マロリー」とかで、あまりいい印象が久しくなかったから。 だがこの映画の彼は、ジョークも下手な役のせい...... [続きを読む]

受信: 2013年1月 3日 (木) 20時44分

» 砂漠でサーモン・フィッシング [映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評]
Salmon Fishing in the Yemen/砂漠でサーモンフィッシング[英語字幕のみ]][リージョンA]途方もない夢が人生を輝かせる「砂漠でサーモン・フィッシング」。釣りの奥義が人生の奥義と重なる。 ... [続きを読む]

受信: 2013年1月 4日 (金) 09時56分

« (番外編)へんなもの アラウンド 北九州 | トップページ | 「おだやかな日常」:日本ムラ社会への異議申し立て »