「DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』:涙ナミダの3作目
気がつけば3日連続のドキュメンタリー紹介。 映画『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』は毎年この時期に公開されるAKBドキュメンタリーの第3弾。おととし、去年の第1弾、2弾をその年の邦画トップテンの第1位に選出している大江戸ですが、今回もやはり圧倒的でした。
ちなみに第1弾と第2弾の感想はこちら↓
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/documentary-of-.html
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/documentary-of-.html
前田敦子の卒業宣言、東京ドーム公演、総選挙、組閣、じゃんけん大会など、相変わらず「怒涛」の2012年を追いながら、今回は終始メンバーの涙、涙、涙に溢れています。だからサブタイトルも上記のようになってます。 もちろん、あっちゃんの卒業ってことがあるんですけれど、それ以上に何度も何度も繰り返される恋愛発覚→謝罪→処分の辛さ、厳しさによる部分が大きいのです。
平嶋の謝罪をバックステージで峯岸が聞いているって絵には凄いものがあるなあと思ったら、終盤には峯岸が「私たちは恋愛をしちゃいけないんですよね」とか言って涙するという、あまりにもタイムリーすぎる映像があって驚きました。 そもそもこの「恋愛禁止ルール」って、新撰組の局中法度みたいなところがありますよねえ。指原とか峯岸とかの処分を見てると、「山南さんの切腹」みたいな感覚がありますもん。泣いて馬謖を斬るってとこです。
それにしても組閣における配置転換への動揺やチーム4消失への失意と涙、総選挙での落胆と涙などなど見ていると、サラリーマン社会よりも厳しいよなあと、感じ入ります。やはり本作も全国民必見だと思います。 処分や謝罪に関しては、よく撮った、よく出せたという厳しい映像もありますし・・・。
また本作では「センター」の栄光と重さを縦軸に描いてもいます。次世代としてぱるるの顔をのぞかせながらも、高橋栄樹監督の視点としては「前田から松井珠理奈への王位継承」を示しています。 前田が最終公演を終えて、深夜の作業で秋葉原駅周辺から撤去されるポスターや大型シート。諸行無常感さえ感じさせる、そんな映像が心に残りました。
たかみな総監督は、今回もまた「男前」。この肝の座り方とリーダーシップは、安倍総理にも見習ってもらわないといけません。
3作目もやはり傑作なのでした。ただ、あと少し削れたかも。上映時間2時間7分を2時間以内に納めたら、よりタイトでシャープになったろうとも感じました。
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