« 秋元康のドキュメンタリーが凄かった | トップページ | 「う」の完結と うなぎパイVSOP »

2013年2月12日 (火)

「DOCUMENTARY OF AKB48  NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』:涙ナミダの3作目

344278_008

気がつけば3日連続のドキュメンタリー紹介。 映画『DOCUMENTARY OF AKB48   NO FLOWER WITHOUT RAIN  少女たちは涙の後に何を見る?』は毎年この時期に公開されるAKBドキュメンタリーの第3弾。おととし、去年の第1弾、2弾をその年の邦画トップテンの第1位に選出している大江戸ですが、今回もやはり圧倒的でした。

ちなみに第1弾と第2弾の感想はこちら↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/documentary-of-.html

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2012/01/documentary-of-.html

344278_004

前田敦子の卒業宣言、東京ドーム公演、総選挙、組閣、じゃんけん大会など、相変わらず「怒涛」の2012年を追いながら、今回は終始メンバーの涙、涙、涙に溢れています。だからサブタイトルも上記のようになってます。 もちろん、あっちゃんの卒業ってことがあるんですけれど、それ以上に何度も何度も繰り返される恋愛発覚→謝罪→処分の辛さ、厳しさによる部分が大きいのです。

344278_001
平嶋の謝罪をバックステージで峯岸が聞いているって絵には凄いものがあるなあと思ったら、終盤には峯岸が「私たちは恋愛をしちゃいけないんですよね」とか言って涙するという、あまりにもタイムリーすぎる映像があって驚きました。 そもそもこの「恋愛禁止ルール」って、新撰組の局中法度みたいなところがありますよねえ。指原とか峯岸とかの処分を見てると、「山南さんの切腹」みたいな感覚がありますもん。泣いて馬謖を斬るってとこです。

344278_005

それにしても組閣における配置転換への動揺やチーム4消失への失意と涙、総選挙での落胆と涙などなど見ていると、サラリーマン社会よりも厳しいよなあと、感じ入ります。やはり本作も全国民必見だと思います。 処分や謝罪に関しては、よく撮った、よく出せたという厳しい映像もありますし・・・。

344278_003

また本作では「センター」の栄光と重さを縦軸に描いてもいます。次世代としてぱるるの顔をのぞかせながらも、高橋栄樹監督の視点としては「前田から松井珠理奈への王位継承」を示しています。 前田が最終公演を終えて、深夜の作業で秋葉原駅周辺から撤去されるポスターや大型シート。諸行無常感さえ感じさせる、そんな映像が心に残りました。

たかみな総監督は、今回もまた「男前」。この肝の座り方とリーダーシップは、安倍総理にも見習ってもらわないといけません。

3作目もやはり傑作なのでした。ただ、あと少し削れたかも。上映時間2時間7分を2時間以内に納めたら、よりタイトでシャープになったろうとも感じました。

|

« 秋元康のドキュメンタリーが凄かった | トップページ | 「う」の完結と うなぎパイVSOP »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「DOCUMENTARY OF AKB48  NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る?』:涙ナミダの3作目:

» DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る? [映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評]
AKB48の活動に密着したドキュメンタリー映画の最新作「DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る?」。見た目の可愛さとは対象的に貪欲な上昇志向の塊の彼女たちに ... [続きを読む]

受信: 2013年2月13日 (水) 09時17分

» DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る? [単館系]
DOCUMENTARY of AKB48 No flower without rain 少女たちは涙の後に何を見る? MOVIXさいたま 公開日2/1 2012年はAKB48にとってエポックな1年となった。 現在は数少なくなった1期生として初期からグループ...... [続きを読む]

受信: 2013年2月13日 (水) 23時13分

« 秋元康のドキュメンタリーが凄かった | トップページ | 「う」の完結と うなぎパイVSOP »