「アウトロー」:五十路のトムは、やっぱり強い
トム・クルーズの新たなシリーズになるという『アウトロー』(原題:Jack Reacher)は、懐かしい’70年代アクション(広く言えば’60-80年代)の匂いがする作品。あまりCG臭のしないアクションにも好感が持てます。
トム・クルーズも『ミッション・インポッシブル』シリーズに比べると、そこそこ老けた印象(それでも若いけどね)。ってゆーか、もう50歳なのに今までが郷ひろみ的に異常な若さだった! ヒロインのロザムンド・パイクが妙にビックリお目目のオバさん顔なのに33歳で、そっちの方もびっくりです。 それにしてもトムの「上半身脱ぎたがり病」は本作でも。
カー・チェイスが見事です。リアルに速く、リアルに危険な感じが出ています。そう、昨年の『ドライヴ』みたいな感じ。 そして、その最後の部分(バス停のあたり)で描かれたベースボールキャップのやり取りに漂う洒落っ気。ここらのユーモアと味わいが、映画を豊かにふくらませてくれるのです。うん、わかっているねえ。 ロバート・デュヴァルとのやり取りとかも、往年の映画に漂う味わい(現代アクションのみならず、西部劇とかね・・・)です。
(以下ややネタバレあり) ヘルツォーク監督が演じた悪役は実に魁偉ながら割とさっぱりした奴で、最後の一暴れはなし。 ま、この映画全体がしつこくなくて割と淡白なのも、往年の映画のテイストってことでしょうかねえ。アクションも銃器より、体のぶつかり合い重視ですし。
まあそれでも、『アウトロー』といえば小生にとっては、クリント・イーストウッド監督・主演の西部劇(現代:The Outlaw Josey Wales)なのです。あれはいいですぜ。ソンドラ・ロックもステキですしね。
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コメント
こんにちは。
懐かしい感じの雰囲気とゆったり感、よかったですね~。
で、決める所はキメる!。トムさんの良さ活かした作品だと思いました。
投稿: みぃみ | 2013年2月18日 (月) 10時06分
みぃみさん、ありがと。
「流れ者にゃ女はいらねえんだ!」的な所も良かったですね。
投稿: 大江戸時夫 | 2013年2月18日 (月) 22時21分