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2013年3月31日 (日)

「ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの」:敬愛すべき二人の続編

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映画『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』は、2010年に劇場公開された『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の続編。監督はどちらもニューヨーク在住の日本人・佐々木芽生(めぐみ)さん。NY在住の奇跡のアート・コレクター(元郵便局員と元図書館司書の夫妻)を追った傑作ドキュメンタリー、その後日談です。

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彼らのコレクションを50点づつ、全米すべての州の50か所の美術館に寄贈して展覧会を開かせるというプロジェクト。つまり2,500点(!)もの作品を手離して、アメリカ中で観客に公開していくという有意義な試みの模様を追っていきます。

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相変わらずこの二人、いいんですよ。敬愛すべき存在であり、絶妙のコンビです。常にクレバーで、渉外能力も高い実務家のドロシーと、ほとんどしゃべらずとも存在感たっぷりに「目利き」の冴えを感じさせるハーブ。後半、ほとんどもうボケかかってんじゃないのかと思っていたら、展示スペースへの作品の掛け方を彼が指示する時の、適切でテキパキとした毅然さはさすがでした。まさに目がキラッと輝いて、アートの神が降臨したかのようで・・・。

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(以下ネタバレあり) 日本でも報道されましたが、夫のハーブさんは昨年夏89歳で亡くなりました。映画はその後のドロシーの姿も追っていますが、「あくまでも夫婦の共同作業だったのでもうアート・コレクションはやめた」と宣言する彼女。うん、それでいいですよ。あなたたちは本当によくやってくれました、とドロシーさんをねぎらって、これからの彼女に穏やかな日々を与えてあげたくなるような終幕でした。

(当ブログでの前作の記事はこちら) ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post.html

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2013年3月30日 (土)

「ジャンゴ 繋がれざる者」:短いエンドタイトルに拍手

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映画『ジャンゴ 繋がれざる者』は、タランティーノ作品として決して出来が良い方だとは思えません(そもそもそんなに出来の良い作品を作っている人ではありませんが)。ま、単にマカロニ・ウェスタン(アメリカ流に訂正すれば「スパゲッティ・ウェスタン」)を作ってみたかったんでしょうね。

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主人公のジャンゴが黒人だっていうのが、タランティーノらしいところ。差別の問題を提示してはいるのですが、あくまでも娯楽映画の背景として。むしろリベラルな白人として、終始ジャンゴを擁護するクリストフ・ヴァルツが今度もまた圧倒的な芝居で、オスカー受賞も頷けるところ。彼がいなくなってからは、映画の魅力が一段階ダウンする感じです。 それに較べると、悪役ディカプリオは明らかに芝居で負けてます。

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言われているほど残酷描写は多くなく、むしろタラにしては抑制してます。銃で撃たれると血は出ますけど、まあそこまでのことですし・・・。クライマックスの銃撃戦も、うーん、この程度ですかい? もっと伝説となるぐらいのスペクタクルを見せてもらいたかったです。 役者タランティーノとダイナマイトの場面は、笑えました。

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2時間45分はさすがに長過ぎで、終盤などムダに引っ張ってる割に効果薄。 本作で何が一番良かったかって言うと、エンドタイトル(キャストやスタッフのクレジット)がかなり短かったこと。'6-70年代の映画のそれに近づけたってところでしょうが、よくぞやってくれました。その英断には拍手を送りましょう、パチパチ。

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2013年3月29日 (金)

「ベーコン展」と「東京オリンピック'64デザイン展」

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竹橋の東京国立近代美術館前の夜桜も満開。でも花見に来たわけじゃなくって、あくまでも展覧会が目的です(金曜は夜8時まで開館なのです)。

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まずは『フランシス・ベーコン展』(~5/26)。日本での大規模なベーコン展は、なんと1983年以来30年ぶりだというから驚いてしまいます。ベーコン、好きなんですよ(いや、油がじゅくじゅく出る方じゃなくってですね)。

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この画家の全体像を概観した展覧会になっていました。とは言え、作品の強力さから言うと今一つ。ベーコンの中でも圧倒的に凄い代表作は出ておりません。この手の不満は1年前にここで開催された『ジャクソン・ポロック展』の時にも感じた思いです(まあ、ポロックは読売主催で、ベーコンは日経主催なのですけど)。ま、東京の近美はMOMAでもポンピドゥーでもプラドでもないから、しょうがないとはわかってますけど・・・。 でもベーコンの暴力的で悪魔的な部分や、独自のオレンジ色をもっと見たかったというのが正直なところです。

それにしても若い頃から晩年まで、ベーコンはブレません。絵の中の人物はブレまくってるけど、姿勢やスタイルはブレません。他の人には描けない悪夢。 ベーコンが額のガラスを好んだことがよくわかる展示でもありました。

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で、もう一つの展覧会は、2階のギャラリーでコンパクトに展示されている『東京オリンピック1964デザインプロジェクト』(~5/26)。2020オリンピック招致活動たけなわのタイミングに、昭和39年のアジア初の五輪を「デザイン」の切り口から取り上げています。これが実に面白い!

かの有名な亀倉雄策のポスターから始まって、原弘の封筒や入場券、柳宗理のトーチホルダー、丹下健三の国立屋内総合競技場模型、田中一光、福田繁雄らによるピクトグラムなどなど、日本モダンデザインの巨匠たちが働き盛りに手掛けた仕事の数々に圧倒されます。記念切手、コイン、タバコ、バッジ、メダルなど盛りだくさん。

今も古びないどころか、今よりもモダンでカッコいいデザインの質の高さ。マックなんか影も形も無い時代に、定規と鉛筆でデザインしたあれやこれが、ここまで素晴らしかったとは! ムダがなく、わかりやすく、美しい。これぞデザインの本質みたいな、これらの展示物は、今デザインを学ぶ若い人にこそ見てもらいたいと思いました。必見です!

モダン以外の領域からも、岡本太郎、横尾忠則、杉浦康平らが関わっていますし、あの「日の丸レッド」のブレザーもあり、なんと本物の表彰台まであり、そして最後には市川崑監督の映画『東京オリンピック』が放映されてました。

あの頃日本にやって来た外国人は、建物や交通機関よりもむしろこれらのデザインワークを見ることで、一流国たる「モダナイズド・ジャパン」を実感したに違いなかろうと思いました。 1,500円の図録もお買い得で、速攻ゲットいたしました。

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2013年3月28日 (木)

「草原の椅子」:何の映画?謎の企画

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映画『草原の椅子』は、東映のプログラムの中でよくこんな企画が通ったよなって感じ。いや、どこの配給や興行であろうとも、ここまで地味な映画は今日び(いや、昔っから?)難しいでしょう。案の定、興業的には苦戦の模様。「どういう映画?」と問われて、一言二言でまとめられないのがイタイところです。

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どうも日本映画界の名プロデューサー原正人さんが80歳を超えて最後の作品として作りたかった企画のようです。原さんのラストならってことで、みんな協力しちゃったんでしょうね。でもやっぱり「なぜ今こんな映画?」という根本の謎は解決されませんし、企画として弱いです。キャストもむしろ魅力薄ですし、そもそもこのタイトルの意味が(少なくとも映画を観ているだけでは)わかりません。

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基本的には応援したいんですよ。大人の映画だし、善意の映画だし、ほんのりとポジティブな映画だし・・・。 でも、意外なほど浅くて。原作のせいかもしれませんが、エピソードが類型的で、意外性や深みがない、もしくは唐突過ぎるので、なんだか切実な気がしません。役者陣もごく普通の演技で、そこらへんの穴をカバーできてはいないのです。

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唯一小池栄子だけは凄かったですねえ。やり過ぎとのギリギリのライン。最初登場した場面では、あまりにも焦燥したすっぴんだったので、彼女とはわからなかったぐらい。今、狂気を演じさせたら日本一になっていましたね、いつのまにか。邦画史上でも極めて珍しい、女性の怪優のポジションを固めております。 あと地味ながら、黒木華もなかなか良かったですよ。

いろいろあるけれど、こういう大人の映画を作るというチャレンジは、途絶えないで欲しいと願います。

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2013年3月27日 (水)

GINZA花道

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今朝銀座通り(中央通り)で行われた新・歌舞伎座オープン記念の「お練り」(パレード)。題して『GINZA花道』。

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銀座通りの京橋際1丁目からスタートして、4丁目交差点までのパレード。ただ車上から手を振るでもなく、ゆっくりと練り歩くだけのシンプルなものです。

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雨の中、人人人、カメラカメラ、傘の波。新聞には10時から11時と書いてあったのですが、実際に始まったのは10時40分と45分の間ごろ。 

中央区長や銀座通連合会長・理事長、松竹の迫本社長らを先頭に、歌舞伎役者さん達60数名が紋付袴で手を振ります。

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沿道のみならず、銀座通り沿いのビルの窓から手を振ったり写真を撮ったりする人の多さ! いろいろ難しかった銀座通りも昨年春以来、ファッションショー「銀座ランウェイ」だとか「「オリンピック凱旋パレード」とか、結構やるようになってきました。

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新しい歌舞伎座の開場は4月2日。隈研吾さんが設計を担当しながら、先代の建物の完璧さに敬意を表して、そのまま復活させたってのが感動的です。

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ヨルダン戦 アウェイの洗礼1-2

ワールドカップ最終予選、これに勝つか引き分けでW杯一番乗りとなるはずだったアウェイのヨルダン戦。結果はあっと驚く1-2の敗戦。ピッチもそれほどひどくはなかったし、審判も必要以上に反則を取らない、かなり良いフェアなジャッジ。それでも負けました。日本代表がアジア・チームにこういう感じで負けるのって、なんか久しぶり。

でも結局1点目の失点も2点目も、日本がやられる時のパターン。特に2点目の時は点取りに行って前掛かりになっちゃってたからなあ。ああいう時、止められないんだよねえ。 そもそもヨルダンのフィジカル・レベルはかなり高かったです。9番(オダイ)にボール持たれると止められなかったし、1対1ではなかなか勝てなかったですね。キーパーも鉄壁だったし。

香川の得点シーンは清武の浮かしたワンタッチパスが生きたけど、それ以外の清武はちょっと・・・。もっと早く乾か中村憲剛に変えて欲しかったです。

それにしても、まさか遠藤がPKを止められちゃうとは・・・。当然そこが一番悔やまれるところではありますが、but そもそも前半がゆるすぎましたよねえ。余裕もち過ぎ。そういった意味からも、カナダ戦を踏まえて、今日の先発には憲剛を入れといて欲しかったと思うのでありました。

収穫としては酒井高徳。カナダ戦とヨルダン戦共に、レベルの高い攻守(特に攻)を見せ、長友不在の穴をを感じさせない仕事ぶりでした。

ま、先延ばしになっちゃったけど、ホームで決めた方が盛り上がるってことで、次のオーストラリア戦で決めましょう!決めますとも!

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2013年3月25日 (月)

ワッフルとシュークリーム

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渋谷のマークシティ内に最近オープンしたばかりのワッフル・ショップ「ワッフルズ」。お隣にあるアイスクリームの「コールド・ストーン・クリーマリー」の新ブランドってことのようです。

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小さなお店で、持ち帰りもできるし、隣の「コールド・ストーン・クリーマリー」と共有の席で食べていくこともできます。

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カスタード(280円)と「生クリーム」(280円)を買いました。 大ぶりのソフトタイプ・ワッフルで、クリームもはみ出すほどたっぷりなのですが・・・。うーん、肝心かなめのクリームが、なんてことなくて。フツーです。大江戸はカスタード好きなだけに、これでは物足りないです。もっとこってりとコクがないと。

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そこいくと、こちらのカスタードはさすがにしっかりしてます。永遠のロングセラー、コージーコーナーの『ジャンボシュークリーム』。普段は115円なのですが、コージーコーナーの65周年キャンペーンで100円の日に買いました。

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濃厚でとろーりとしたカスタードは、タマゴ感もバニラ・ビーンズもコクもたっぷり。うん、間違いのない味です。大きさも申し分なく、この値段でこの質は、ロットの多さゆえにできることでしょう。だって、名うてのケーキ屋さんのシュークリームより、絶対こっちのがうまいですもん。まさに、「ザ・定番」です。

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2013年3月24日 (日)

地下化なった下北沢駅と駅前市場の最期

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小田急線の下北沢駅が昨日から地下化となり、南口の階段降りた所に新しい改札口ができました。

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だもんで、駅の中から旧駅舎や線路を見ると、うわー、無人で看板や広告が取り払われて・・・。あっという間にゴースト・ステーションと化していました。

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うーん、確かに魂が抜けてあの世に行ってしまった感じがいたします。

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よく見ると、結構ユニークな、他に似た駅の少ない、あるいは昔の小田急的な要素を強く持った駅だなあと思います。

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おかげで南口と北口を結ぶ「開かずの踏切」が開いちゃいました。てか、踏切なくなっちゃいました。

南北問題の解決です。ノー・ストレスです。 ラク!

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そうなると気になるのは「駅前食品市場」ですが、こちらも地上駅舎と運命を共にするようにクローズされ、幕が下りてしまいました。

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いや、正確には(比較的新参の)居酒屋「てっちゃん」だけが営業を続けていましたが、他の店は全てシャッターを下ろしておりました。

鉄パイプを組んで、通れなくしてある区域もありました。

Dsc_2364で、下から4枚の写真は、ひと月前(2/23)に撮影したもの。

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この時もほとんど閉まっていたとはいえ、豆屋さんだけは開いていたりして、まだかろうじて「生きている」感があったんですけどねえ。

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また昭和がひとつ消えていきます。世の流れとはいえ、残念なことです。

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特に下北沢という、新しいものと古いものが雑多に混ざり合う街を象徴する一角だっただけに、哀惜の念もひとしおです。

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東横線渋谷駅のStation Park

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先日惜しまれながらその生涯を終えた東急東横線の渋谷駅ですが、5月頃まで各種イベントが行われて行くようで、まずは「Station Park」と題した3日間の催し(本日6PMまで)。

入場料120円を払い、ちょっと覗いてきました。

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入口すぐにはこんな東急文化会館時代のジオラマ模型が! 東急プラネタリウムのドームが懐かしいですね。

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そしてこちらは現在の模型。ヒカリエがそびえ立っております。屋根にはカマボコが並んでおりますね。

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もと線路だった所をプラットフォームのレベルに合わせて平らにして、グリーンの人工芝風マットを敷きつめています。

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ホームの先端部に近いあたりはマットも無く、そこにまでは入れません。

ただ、屋根の向こうの風景のヌケ感が、いかにもここの駅って感じ。

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会場内にはやはり「鉄分」の高そうな人が多かったです。

各種記念商品を売るワゴンも出ており、東急さん、しっかり商売もしておりました。

正直、大江戸としてはそれほど思い入れの強い駅ってことはないのですが、横浜に行く時(桜木町)、等々力陸上競技場にサッカーを見に行く時(武蔵小杉)、その昔「武蔵野推理劇場」に映画を観に行く時(自由が丘)は必ずここからだったなあ・・・と思い返されるのでありました。

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2013年3月23日 (土)

「フライト」:お酒はほどほどにね

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映画『フライト』は、良くできているんだけど、同時に現代のアメリカ映画作りの難しさを表してもいるいる作品。その昔のフランク・キャプラ時代だったら、もっとシンプルなヒーロー譚になったことでしょうし、'70-80年代だったら主人公をダーティー・ヒーローまたは悪役に設定したニューシネマ的もしくはピカレスクものの方向性を得たことでしょう。でも現代は、いろいろと複雑であります。

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序盤の飛行機事故に至るシークェンスの描写が見事過ぎます。さすがはゼメキス。細かい部分の描写がリアル感を出すことを熟知しています。編集も見事。

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とにかくデンゼル・ワシントンの達者さに感心すべき映画ではあるのですが、脇がみんな魅力的で、この映画に厚みを与えています。ドン・チードルにブルース・グリーンウッドのコンビネーション、メリッサ・レオの最後の表情、ガン患者ジェームズ・バッジ・デールの凄い存在感。そして突然コメディーから乱入してきたようなジョン・グッドマン(ストーンズ」の「悪魔を憐れむ歌」や「ギミー・シェルター」をバックに登場するあたりが、これまた笑えます)!

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それにしても「アル中は身を滅ぼす」キャンペーン的な作品でもありますね。まあ、そりゃこんな機長の運転にはつきあいたくないですし、この「やめられない」感にも、ああやっぱりそういうものなのねと思います(あの、ミニバーのあたりの描写!)。とは言うものの、「禁煙」に次いで「禁酒」に再び突き進むかのようなアメリカという国を見ていると、「それもいいけれど、そのエネルギーの何分の一かを銃規制に向けた方がいいんじゃないの?」と思ってしまう大江戸なのでありました。

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2013年3月22日 (金)

女子カーリング、厚い壁に阻まれる

大江戸はサッカーと並んでカーリングが大好きなので(裏を返せば、他のスポーツにはあまり興味がないので)、ここんとこちょくちょく見ておりました。女子カーリングの世界選手権。

結果は5勝6敗の7位という成績の日本チーム=中部電力 でしたが、うーん、妥当と言えば妥当な線ですね。数試合見ただけですが、確かにイタリアや中国よりは強かったけど、それらの試合でもミスは出ていました。そしてロシアやアメリカには、全く歯が立たなかった印象。ヤツらは本当にミスしません。対する日本は、残念ながらスキップの藤澤が調子悪すぎました。勝負どころで全く決められず、というかミスショットだらけ。サードの市川までは悪くない、むしろ市川さんなんか精度高いしナイスショット連発なのに・・・。残念なことです。

NHK-BSの解説が敦賀信人さんだったり、小笠原(旧姓:小野寺)歩さんだったりしたのですが、これまたちょっと残念。以前は解説と言えば小林宏さんだったのですが、あの人のカーリング伝道師のような、素人にもわかりやすく面白い見事な解説+絶叫によるワクワク醸成に較べると、二人とも北の方の人らしい口の重さがどうも・・・。時々不自然に黙っちゃったり、選手出身らしい正統派解説のツボ外しとかがあって、小林解説と較べると面白さが何割かダウンしていました。小林宏さんって、カーリング界の池上彰だなあ。

ソチ五輪の切符獲得に向けたチャレンジは、この秋へと続いていくのです。まあ、その前に中部電力が国内で勝ち抜いて、また代表にならないといけないってのが、カーリングの特殊なところなんですけどね(サッカーで言えば、サンフレッチェ広島が日本代表として海外の代表チームと戦っているイメージ)。

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2013年3月21日 (木)

ネコ写真とダヤン展

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松屋銀座に『ダヤン誕生30周年 池田あきこ原画展 ねこのダヤンと不思議の国』(~3/25)を見に行きました。

ですが、その前に店内の中央ホール脇の階段踊り場で・・・。

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巨大ダヤンがバイオリン弾いてました。

うーん、でかい。

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で、その前でやっていたのがこの「猫の写真館」っていう、にゃんこ写真の展示コーナー。

大江戸は犬派か猫派かと言われれば、それはもう猫派なので、見てみますと・・・。

おおカワイイったらありゃしないじゃないですか!

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つぶらな瞳の子、鉄板のカワイさです。その下の子の聡明そうで思索的な横顔も素敵ですね。

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ぷ。 うさぎコスプレですぜ。しかも異様にくっきりと整ったお顔立ち(ネコ界の柴崎コウか?)。

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わお、ちっちぇー。かわいいー。ネズミみたいなネコ。耳も寸詰まりだし。たまりませんわ。

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そして「人事部は見ている」んだそうです。そういう目つきの黒ネコちゃんです。でも・・・、猫事部?

ほかにも猫マニア垂涎もののキュート・フォトがいっぱいなのでした。

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で、肝腎の展覧会の方はと言うと、なかなかの見応え。

30年のダヤンの軌跡を追いつつ、最近池田あきこさんが力を入れているボルネオの森を守る活動にからめたものまで、模型や映像を交えての展示です。

会場内にあった木製フレームの大型モニター(表裏両面から見られるタイプ)なんか、目新しくて面白かったなあ。

会場出口のグッズ・コーナーには数多くのダヤン・グッズが大集合。この手の展覧会記念グッズはいろいろ目にしてますが、ブックエンドは初めて見たので斬新でした。

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で、会場そばの階段を上がって屋上に行くと、じゃーん、ここにも大きなダヤンの人形が!

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手元をよく見れば、ネズミパンを持っているではありませんか。

会場内にもこんな絵の展示がありましたが、ネズミパン・・・コワイようなカワイイような、微妙なラインですね。

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その他にも店内随所にダヤンの記念撮影コーナーがあったりして、今だけはダヤンづくし、ネコづくしの松屋銀座なのでありました。

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2013年3月20日 (水)

「クラウド アトラス」:意外やトンデモ映画?

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映画『クラウド アトラス』は2時間52分の長尺で、6つの物語が時空を超えて交錯するって形。 ウォシャウスキー姉弟+トム・ティクヴァ監督だし、それなりにやってくれると思っていたのですが、違う意味でやってくれちゃいました。

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話を交錯させながら、その積み重ねが醸し出す大きな世界を表現したかったのでしょうが、残念ながらできていません。6つの物語はさすがに多すぎるんじゃないかと・・。しかも、交錯させることによる効果や、それが統合されるスリリングな技などもありゃしません。これだったら、素直に6話構成のオムニバスとして、一話一話時系列でつなげていった方が、よっぽど効果的だったんじゃないかと思った次第。

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そして最高に困ったちゃんなのは、役者さんたちの特殊メイク。ま、中には「おお、よく化けたな!」って驚く人もいますけど(エンドタイトルで種明かしされます)、多くはかなり無理矢理感が漂うもの。特に東洋人を西洋人が演じるのにあたって、みんな同じ感じの「つり目メイク」にしちゃってて、これは「おいおい」な感じ。他にもムリムリなものが多く、ほとんど「コントですかい?」の世界。トム・ハンクスの老けメイクとかハゲヅラとかも、笑えちゃいます。

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女優さんが男性に化けているケースも男優さんが女性に化けているケースもあり、「なぜ、そこまでして・・・」と思わざるを得ない珍プレイなのです。そこらの貢献により、この映画がけっこう歴史的トンデモ映画として後世に名を残しそうな気がしております。来年のラジー賞に選ばれても、何の不思議もありません。 ヒュー・グラントなんてあまり目立たなくて、何のために悪役や怪役ばかりやったのやら・・・。

それと暴力描写も、やけに直截的なものが多かったです。飛び降り自殺をあれだけしっかり描いたのって、いまだかつて無かったですよね。

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とはいえハル・ベリーの運転する車が回転しながら水底に転落し、窓ガラスにヒビが入り、水が浸入してくるあたりの映像はこれまでに見たことのない見事なものでしたし、ペ・ドゥナがらみの未来都市ネオ・ソウルのエピソードなんかはまずまず評価できるんですけどねえ。

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2013年3月19日 (火)

かっぱえびせん たらこ味 と クリアアサヒ プライムリッチ

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カルビー『かっぱえびせん』の「あえるパスタソース たらこ味」です。パッケージを見てわかるように、キューピーの♪たーらこー、たーらこー・・・のパスタソースとのコラボ期間限定商品です。

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ご覧のように、かなり赤い粉が混ざってる感じ。でもたらこであって明太子ではないので、色から連想される辛さはありません。たらこ味ってのも、意識しないと何の味だかわからない程度。成分表を見ますと、一応えびも入っているようです。「えびでたらを釣る」状態です(それは「たい」でしょ)。まあ、バターも混ざってて悪くはない。でも絶賛するほどでもないってところ。

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で、それに合わせてたりしたのが、この新作『クリアアサヒ プライムリッチ』。コピーを見れば、「最高級のコク クリアな後味」なのだそうで、アルコールは6%。

いやー、大きく出ましたね。第3のビール(新ジャンル)なのに。スーパーで110円だったのに。そもそもこいつに「プライムリッチ」なんて言葉をつけちゃって、今後高級ビールを出すって時に困ったりしないのかしらん?

まあ、でもおいしいです。クリーミーさとクリアさとコクとが、いいバランスで調和してます。このジャンルではサッポロ『麦とホップ』、キリン『濃い味デラックス』を追いぬいて、大江戸のパーソナル・トップに躍り出た感があります。

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2013年3月18日 (月)

桜の季節のミスド

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春のミスタードーナツの桜ドーナツ。左が「ポン・デ・桜」(126円)。 もっちもちです。中身はかなり強いピンクです。そして桜の香りがとっても濃厚。シュガーグレイズの甘さと食感も、とっても結構です。 

で、右が「桜チョコファッション」(136円)。大江戸は「桜ファッション ハニー」(136円)を注文したつもりだったのですが、これが入ってました。たぶんハニーの方がうまかったと思います。こちらは、甘みが足りず、桜の香りも足りず、チョコのうまみも足りずという、ちょっと苦しい展開。 どうしたって「ポン・デ・桜」に軍配が上がりますね。

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そしてこちらは桜もち風味のミニドーナツってことで、『ポン・デ・Jr.(ジュニア)』の「桜ストロベリー&桜ハニー」(2個で105円)。桜もち風味のポン・デ・リング生地が、おいしい~! コーティングのストロベリーやシュガーグレイズがおいしい~!2つの味がうれしい~! と、お買い得な商品です。

4月1日からは「ハローキティ・ドーナツ」が新登場ってことで、そっちに寄せる期待も大な大江戸です。

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2013年3月17日 (日)

エドワード・スタイケン展

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世田谷美術館にて『エドワード・スタイケン写真展 モダンエイジの光と影1923-1937』を鑑賞。そうです、先日の羽根木公園梅まつりで、招待券をゲットしたので来たのです(2/23参照)。

最近、日本では写真展が久方ぶりの好調で昨年来、鋤田正義、繰上和美、篠山紀信、森山大道、蜷川実花、アンリ・カルティエ=ブレッソン、ロバート・キャパらの写真展が開かれております。そういった流れの中、このスタイケンも登場。こう来ると、小生の好きなケルテスあたりもどこかでやってくれないかなあ。

最初のファッション写真家とも言えるスタイケンは、『Vogue』誌などで活躍。商業写真の芸術的優秀さを極めました。またガルボ、ディートリッヒ、チャップリン、ジョージ・ガーシュインなど、ハリウッド・スターや音楽界をはじめとする各界のセレブリティの肖像を多数撮った人でもあります。非常にモダナイズされた表現は、ファッション写真の原型を作ったと言えるでしょう。

でも、なんかこの人、堅実すぎて面白みがないんですよね。クセがなく、揺るぎなく、ムダがない、そんな写真です。だから、クセやゆらぎや過剰性が好きな大江戸的には、ちょっと乗れない、お友達になれない感じの写真なんですよねー。

むしろスタイケンの功績は、後年MOMAの写真部長になってからではないでしょうか。あの写真展の歴史に残る『The Family of Man』を送りだしたこと。展覧会場を出た所に、モニターがあり、『ファミリー・オブ・マン』展を日本橋髙島屋で開催した時の会場写真のスライドショーがかかっていました。今観ても斬新な展示方法だったりもしますし、わんさかいるお客さんの数にも驚きます。

それに比べて、本展の入りは残念ながらかなり寂しい感じなのでありました。

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2013年3月16日 (土)

きゃりーぱみゅぱみゅーじあむ

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六本木テレビ朝日脇のumuで開催中の『きゃりーぱみゅぱみゅーじあむ』(~3/25)に行って来ました。

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きゃりーちゃん初の衣装展。会場内は適度な混み具合。平日や夜はもっと見やすいんでしょうね。

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入場料は当日800円(小生はインターネットで日にち指定前売り券を狩って600円)で、プラス500円を出すと会場内の各ポイントできゃりーちゃんの声で解説が聞ける「もしもし」という機器を貸してもらえるって寸法。ていうか、これがないと楽しさ半減。 で、この「もしもし」が、きゃりー仕様になってて大きなリボン付き! 会場内はほとんどの人が、女子も男子もリボンつけて歩いていました(もちろん大江戸もパープル・リボンで!)。いいぞ。

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会場内にはPVやTVやコンサートで目にした数々の衣装が展示されています。おお、あれだあれだ!って感じです。それぞれに趣向が凝らしてありますし、鏡を利用して、自分がきゃりーちゃんの衣装を着ているように写真を撮れる展示なんてのもありました。

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『ファッションモンスター』の衣装では、あのPVで使われた楽器も一緒に展示され、あの世界観が出ていました。ウサギ男さんもいて、写真撮ってたし。

そして紅白歌合戦で着た衣装も。もこもこふさふさな『ファッションモンスター』衣装が反転すると、今度はびっくり目玉の『つけまつける』衣装に早替わり。

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最後には大きめステージにいろんなコンサート衣装の展示。昨年の武道館で宙を飛ぶときに着ていたパープルの妖精衣装もありました。

Dsc_2474自由でハッピーな「カワイイ」ワールド=きゃりーワールド。いいですね。

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会場出口の所には、今年の成人式に出たきゃりーちゃんご本人が着ていた「日本一派手な」振袖も展示されておりました。

小ぶりな会場ではありましたが、ファンとしてはそれなりに楽しませていただきました。

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「横道世之介」:いい人&喪失感

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映画『横道世之介』、評判がいいですね。確かに愛すべき作品かとは思いますが、もっと良くなれた作品だよなあとの思いもあります。なんで2時間40分もあるの?って気もしますし(ま、長過ぎるって気もしなかったですけど、最適な長さとも思えません)。

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1987年が舞台となってますが、もう冒頭の新宿「マイシティ」(今はルミネですね)前のAXIAの斉藤由貴の大看板(と、文章が「の」だらけになるぐらいに)から始まって、ぐいぐいと近過去時代考証の頑張りが目立ちます。衣装もですけど、ヘアメイクがあそこらの時代ですねー、男も女も。世之介みたいなヘアスタイルの人、確かにいましたもん。

341931_002世之介を中心に置いた群像劇とも言えますね。とりわけ深い関わりを持つのが、吉高由里子演じるお嬢様なわけですが、この素っ頓狂な感じがなかなか生きてました。かなりヘンで、吉高さんに合ってました。彼女とお屋敷のメイドさんのからみを見て「おお、吉高と広岡のダブル由里子だ!」と発見したエライ小生。

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(以下ややネタバレあり)  終幕はなかなか切ないですね、バス停のあたりからラストまで。喪失感が何とも言えず漂って・・・。過ぎ去った時間は戻って来ないし、帰って来ない人も帰って来ません。でも関わった人が生きている限り、その人の「存在」は消えることがありません。母親のモノローグの言葉は、ちょっと涙腺に来ました。

でもやっぱり、ホンと演出次第ではもっと名作たり得たんじゃないだろうかって気がしてならないのです。映画としての「奇跡」が、意外と起こっていないのでありました。

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2013年3月14日 (木)

養豚界

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世の中いろんな業界誌があるもんだなあ。

新聞広告を出す意味が、ちと不明ですが・・・。

(日本経済新聞より)

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アルガルベ杯最終戦:課題の山

アルガルベ・カップの5位決定戦、女子日本代表は1-0で中国を下しましたが、うーん、何ともじれったい内容でした。 中国には勝てると踏んだのか、また初戦のように新人中心の先発メンバー。大儀見とゲームキャプテン熊谷、ボランチ宇津木以外は新入りなでしこたちだったわけですが、「先輩を脅かす」ようなことが全く無く、むしろ「このレベルで代表って…(汗)」な人たちばかり。結局使い続けても特段の成長も見られないといったところ。世代交代を狙いとしていろんな実験を行っている佐々木監督には、厳しい現実ですね。

両サイドバックのていたらくには、ますます近賀、鮫島の偉大さを思い知るだけですし、187cmの巨大キーパー山根のフィードのまずさ、足もとのおぼつかなさにはあきれました。

新人の中ではむしろ田中美奈、田中陽子が良かったのですが(前への姿勢とかボールを追うガッツとか)、まだまだ歯がゆい感じ。とにかく配給役がいないので、前の方の選手が生かされないのです。

日本代表の抱える課題がハッキリ見えたということに異議を見出すしかない大会でした。「光明」までは全く見出せませんでしたが・・・。佐々木監督も大変です。

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2013年3月12日 (火)

築地木村家のあんぱん

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築地に「木村家」という、何ともレトロな愛すべき建物のパン屋さんがあります。なんでも銀座木村家から明治時代にのれん分けされたお店のようです。

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ヨーロッパ風とも言える看板には「since 1908」の文字が。つまり、100年以上の歴史を誇るってことですね。あっぱれです。

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袖看板には「あら!懐かしや明治のあの味 あの香り 築地木村家ケシあんパン」なるコピーが・・・。郷愁を誘いますね。

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店の前ののぼりにも名コピーが!「ハム ビーフ 玉子 野菜を挟み 夢も又はさむ ああ 何とヘルシー なんとビューティフル!」 「挟み」と「はさむ」とか「何と」と「なんと」とか漢字とカナの使い分けが成されている(不統一とも言う)のが、芸の細かいところです。「夢も又はさむ」にはノックアウトです。いいなあ、夢入りサンド。

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ここんちの一番の名物は「けしあんぱん」。でも、ちょっと甘さ抑え目で、物足りないんです。大江戸はきっちり甘いあんこが好きなもんで。

なので小生の好物は「小倉あんぱん」。つぶあんの方が好きなんですよねー。ここんちのはあんこの量が多くて、あん:パンの比率が7:3ってことで、みっちり詰まってます。ヤマザキの「薄皮あんぱん」の元祖とも言える商品かも知れません。いいですねえ、このまんじゅうのようなあんぱん。1個180円に値する名品です。銀座の木村家のあんぱんよりも、断然好きです! 

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2013年3月11日 (月)

ようやく「らしく」のデンマーク戦

サッカー女子日本代表のアルガルベ・カップ第3戦の日本vs.デンマーク。ようやく「なでしこらしく」なりました。高い位置からのプレスから始まって、人数をかけてのボール奪取。1タッチ、2タッチでの小気味よいボール回し。終始ボールと試合を支配した90分。2-0という結果以上の完勝でした。逆に言えば、4-0ぐらいで勝たんとダメだろってところ。

田中明日菜がようやく機能したし、今日は意図的に大儀見や川澄を裏に抜けさせるパスを多用していました。まあ、まだ「なでしこレベル」じゃないんじゃない?って選手もいましたけど、1、2戦目に比べて全体が危なげなく戦っていました。 川澄ちゃんらしいクロス風ロングシュートも、落ち着いて切り返した大儀見のシュートも、さすがで良かったなあ。大儀見の口内にジャパン・ブルーのマウスピースが覗いたところは、お歯黒風で引きましたが(結婚したからなのか?)・・・。

この展開なら最後の交代選手2人の投入などはもう少し早い方が良かったのではとか、将来のために田中陽子を使ってあげればいいのにとか思いますけど、まあもうひと試合ありますからね。

それはそうと、金曜はフジテレビのピッチサイド・レポーターが素晴らしいと書いたのですが、今日のTBSのレポーターはボケた声と用意した平凡な質問で、おまけに冒頭で「○○選手です」とすら言いやしない。あまりに素人っぽくて、相当差がついちゃいました。困ったもんです。

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2013年3月10日 (日)

「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」:柴崎コウが素敵すぎる

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『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』は、大江戸の好きなタイプの映画でした(ま、いろんなタイプが好きでもあるんですが・・・)。淡々と洒脱に日常のあれやこれやを描きながら、ほんのりじわりと胸に来るタイプ。

343691_012「女子の友情モノ」(そんなジャンルがあるのか?)に弱いのです。『ジュリア』とか『花とアリス』とかね(あ、でも意外と少ないな、このジャンル)。柴崎コウ、真木よう子、寺島しのぶという3人のアンサンブルもなかなか結構です。美人過ぎる(特に3人中2名)かも知れませんが、ま、それはそれで・・・。

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本作の柴崎コウが、それはもう素晴らしいんです! 柴崎史上最高の素敵さ。もともとの派手な顔を、地味目の役柄、地味目のメイク、地味目の服装で覆って中和させて、なんとも愛おしい味わいが出ています。柴崎コウがこんなに良い役者だったとは! 性格とかもいちいち良くって・・・、このキャラクターには惚れちゃいますね。

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真木よう子も寺島しのぶもさらっとナチュラルで、いいですねえ。すーちゃんとまいちゃんのの自転車相乗りシーンとか、3人での東京タワーが見える億ション満喫シーンとか、すーちゃんのヘリコプター搭乗・東京夜景シーンとか、名場面もそこかしこに・・・。

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男性陣は相当に不利なこの映画。普段はクールな井浦新も垢抜けない服装の垢抜けない男として、鼻血など流しながらあたふたと、カッコ悪くバタついてました。それに対するすーちゃんの「あのことは墓場まで持って行かせていただきます」なんて、カッコいいもんなあ。

観ていて、悩みをいろいろ抱えながらも真摯にタフに生き抜くこの3人を、本当に応援したくなったのでありました。あなた方の人生に幸多かれ、と。

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湘南ホーム開幕戦と新BQ

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Shonan BMWスタジアム平塚でのホーム開幕戦は、なぜか夜7時のキックオフ(暖かい日で良かった)。ベルマーレvs.サガン鳥栖は在日韓国人監督と韓国人監督との変則コリアン・ダービーでもあるのです。

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スコアレスの前半はうーん、両チームつばぜりあいでもどかしい印象。後半に期待がかかったわけですが・・・、果たせるかな後半5分にキリノの粘ったクロスを梶川が決めて先制!スタジアムは盛り上がります。

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しかし、そのまま一進一退だった82分に鳥栖にやられて、結局は1-1でドロー・勝ち点1を分け合う形。まあ妥当な結果と言えるでしょう(もちろん勝てた試合と言うこともできますけど)。

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マリノス戦に続いてみんなよく走ったと思います。やはり走ってなんぼのベルマーレ・サッカーです。勝利のダンスは持ち越しとなりましたが、まずは勝ち点1を手に入れました。ここからです。ハッキリ言って、2010年のチームよりは確実に上だと思います。

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で、今日は新しいベルマーレクイーン4名のお披露目でもありました。

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大きなIDカードをぶらさげて手を振りながら、ハーフタイムに競技場内を1周です。

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今年の4人、なかなかいい感じです。

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小さくて暗い写真ですみませんが、試合中は「定位置」のベンチ裏スタンド下での応援。ベンチコートはまだ彼女らのサイズのものが用意されてないみたいで、足もとまで来るデカイやつ(選手用でしょうね)を着てました。

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チョウ監督の後ろでずっとタテノリジャンプで頑張ってました。熱心さが伝わります。左端の子なんか、そのうちベンチコートを脱いでユニ姿になってました。今年は出来るだけ多くの「勝利のダンス」を踊らせてあげたいものです。

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2013年3月 8日 (金)

日本女子、もどかしい敗戦

アルガルベ・カップの第2戦、日本vs.ドイツは1-2で日本の惜敗。うーん、もどかしいです。多くの「たられば」に彩られた試合。あんな大雨が降らなければ・・・、海堀が2点目のロングループシュート(クロスだと思うが)の目測を誤らなければ・・・、残り15分ぐらいで、もっと元気なメンバーを投入していたら・・・、最後はもう雨ピッチを利用した混戦狙いのパワープレイに切り替えていれば・・・などなど。

でも根本の「たられば」は澤と宮間がいたら・・・ってことになっていまうのですが、それは言っても詮無いこと。なでしこの世代交代、次世代育成のためには、避けて通れぬ道です。それよりも、今大会の初戦と2戦目であらためて、近賀と阪口の重要性を思い知りました。大江戸の選ぶ2011ワールドカップの影のMVPは阪口だし、2012オリンピックの影のMVPは近賀ですもん。この二人のサッカー能力の高さは、実になでしこの生命線だったなあと再確認できました。 このチームの一番の課題は「不動」の両サイドバック=近賀、鮫島に代われる選手の育成なんです。言っちゃあ何ですけど、有吉では力の差がありすぎて・・・。

それにしても川澄ちゃんは本当にエライ! 初戦から中1日なのに、よくあれだけ上下動して走り回れるものです。あんな悪条件のピッチなのに。2回あったキーパーと1対1の場面で、どちらも決め損なったのは残念なのですが・・・。

大儀見にしても川澄にしても、2試合とも無得点なのは、決定的なパスを出せる選手=宮間、澤が不在だからでしょうねえ。ここも大きな課題ではあります。

1,2戦とも試合後のインタビューで印象的だったのが、インタビュアーの女性が(すみません、お名前をチェックしてませんでした)クレバーだったこと。ちゃんとサッカーをわかっていて、質問の内容も明確で、選手とのやりとりの流れも上手にコントロールできていました。男子代表の試合なんかでよく、用意した質問を順番に出すだけで選手の答を聞いてないもんだから、既に話したことをまた尋ねたりしてる男性レポーターって結構いますもんね(中田ヒデなんか「僕の話聞いてました?」って、ムッとしてましたもん)。 答える選手たちもクレバーで感じのいい受け答えができていて(大儀見もカドが取れて、丸くなったし)、ここらも男子に見習ってもらいたいところです。

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2013年3月 7日 (木)

「ムーンライズ・キングダム」:ウェス・アンダーソンの最高作

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映画『ムーンライズ・キングダム』は曲者ウェス・アンダーソン監督の第5作にして、大江戸的には初めてフィットした作品。いつものゆるくてオフビートなだけの気取り作品とは、どっか違って素晴らしいんだなあ。

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1カット1カットが完全にコントロールされたアートな絵作り。ボブ・バラバン(久しぶり)の真っ赤なコート(+緑のキャップ+ガムシュー)が効いてます。今まで以上の凝りようで、ステキに美しい。

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でも今までと一番違うのは、物語の骨格がしっかりしていて、ちゃんとストーリーを語れていること。映画がきちんと走ってます。それができれば鬼に金棒なんですから、この才人は。

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役者たちも、いつものビル・マーレイに加えて、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンと豪華に曲者揃い。皆さん、いい味へんな味出してます。

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まあ、でも本当は子役の二人がさらっちゃてますけどね。終盤の、電気がビビビ!と走るキス、最高でした。

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アルガルベ杯開幕:陽子ちゃん代表デビュー

今年も女子サッカーのアルガルベ・カップ(in ポルトガル)が開幕しました。日本の初戦は対ノルウェイ。最初から澤と宮間は呼ばなかった今大会ですが、日本の先発メンバーのうちロンドン・オリンピック経験者は川澄、田中明日菜、岩清水だけ&初代表7人というトンデモ布陣。佐々木監督の、ほとんど「負けてみようか」的な、ショック療法的な「なでしこ脱皮計画」。慣れないメンバーが、平静を装いながらもドギマギしている間に8分、16分と左を破られて失点してしまいました。「こりゃあ10点ぐらい取られそうだな」ってぐらいの流れ。それを考えるとよく0-2のままで終わったとも言えますけど、十分同点または逆転に持っていける試合ではありました。とにかく序盤は、川澄ちゃん以外ちゃんと走っていませんでした。先輩方に比べてヘタなんだから、余計走らなきゃダメでしょ!走って、数的優位を作ってボール奪取して、ワンタッチパスをつないでなんぼの「なでしこ」サッカーでしょ。

前半の30分ぐらいで出来の悪かった二人を引っ込めて鮫島、高瀬を投入した采配が奏功して、そこからは日本ペース。後半までほとんどボールを支配していました(決定期は少なかったけど)。でも結局無得点。そういった意味では、多くの問題点があぶり出されたことに意味があった試合なのでしょう。 鮫島、近賀以外のサイドバックの質について、ますます心配になってしまった試合でもありました。そして大滝、ストライカーならもっと強引に行けよ!自分でシュート打てよ!

とにかく、なでしこジャパンが日本人の体格で日本的なサッカーで勝ってきたのは、ギリギリのところで一所懸命走って、泥臭く粘ったから。そこを忘れてはダメ。そんなメッセージの読みとれる試合ではありました。「勇気ある実験」だったのかも・・・。

この試合限定でキャプテンを務めた川澄ちゃんが(一頃妙にオバサン化していたのですが)再びキュートになって、そこは良かったです。もちろんプレイもね(相変わらず一番走ってたし)。 

そして遂に途中出場でフル代表デビューの田中陽子! ボランチでの起用でしたが、悪くは無いものの今一つな出来。次はもっとリラックスして、らしさで攻めていってもらいたいと思います。

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2013年3月 5日 (火)

衝撃の英文

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入浴剤のパッケージですが・・・、

Humanity arre fighting against tired.

CHARLEY SUPPORT YOU.

って・・・。

まあチャーリーってのはこの販売元の株式会社名だとわかったので、それはいいとして・・・、いや、よくない。三人称単数現在系だから、「SUPPORTS」でしょ。

本文の無茶苦茶かげんに茫然としますね。 「Humanity is」ですよね。なぜ「are」? で、わざわざ現在進行形で「Humanity」が戦っちゃってるのは・・・え、「tired」? なぜ形容詞なの?ここは百歩譲っても「tiredness」にしなきゃダメでしょ。 たぶん「人類は疲れと戦っている」と言いたいのでしょうけど、なんかヘンなんです。明らかな間違い以外にも、なんか「こうは言わないだろ」的ニュアンスに満ちています。

どうしてもこういう英文コピー(ポエム?)を載せたかったんでしょう。トホホです。

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2013年3月 4日 (月)

今日の点取占い203

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お前は感心出来ない事ばかり言うね   4点

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2013年3月 3日 (日)

「15歳、アルマの恋愛妄想」:妄想少女のキュートな佳品

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映画『15歳、アルマの恋愛妄想』は珍しやノルウェイ映画。森は出てきません(←この写真はセミ森ですけど)。なかなかにキュートな小品(76分)です。

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退屈な田舎町の閉塞感が、よく描かれています。その中で、若さをもてあまし気味の主人公アルマとクラスメイトたち。 ここで目新しい趣向なのが、アルマが妄想癖を持っているってこと。男子の妄想映画は古今東西数多く作られてきましたし、今年も宮藤官九郎の『中学生円山』が妄想全開風で楽しみなのですが、女子のセクシャルな妄想をそれなりにシリアスに描いてくれてるところが、まあお値打ちです。

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主人公がひょんなことから「チンチン・アルマ(PIKK-ALMA)」なる不名誉な仇名をつけられてハブにされる、そこらの鬱屈=青春の蹉跌 が、物語の中心です。アルマたちのみならず、大人たちもみんな体温が低い感じなのが、いかにも北欧の映画。空気がひんやりと澄んでいます。笑いもオフビート。

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それにしても、あこがれの男の子の顔がイケてないなあ。変なサル顔。 登場人物も映画全体も垢抜け無い感じながら、ポップでガーリーなところもあり、キライにはなれない佳品なのです。

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2013年3月 2日 (土)

湘南、イキのいい敗戦

Dsc_2409いよいよJリーグ開幕! ベルマーレの昇格初戦はアウェイの日産スタジアム。今年は神奈川3チームの対戦を「SKYシリーズ」(Shonan/Kawasaki/Yokohama)と呼んで盛り上げるそうで、その一環としてフロンターレのふろん太君が来てました。

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もちろん王様も(ピンボケ失礼)。

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スタンドはまだまだ寒くて、たまりません。とはいえ、スタジアムにはいれば自動的にビールなのです。そのお供には豚まんと、そして「じゃがバター」(400円)。シンプルこの上ないけれど、アツアツでうまーい! じゃがマーガリンな気がしますが、バター(マーガリン?)の量が異常に多くて半分くらい残しましたが、こりゃいいもんです。

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Fマリノスを相手に、チャレンジャーらしい果敢なプレイを見せる湘南イレブン。目いっぱい走って、球際も激しく行って、必ず数的優位を作ってボールを奪取します。ハッキリ言って、マリノスを押してます。去年の開幕戦、対京都サンガを思い出すような嬉しい積極性に満ちていました。

Dsc_2415運営費の厳しさもあり、地味な補強しかできなかった湘南ですが、昨シーズンのメンバーがほとんど残っているので、コンビネーションの熟成度は一番のはず。一人ひとりの技術、能力では負けるだけに、対戦チームの新メンバーの連繋、戦術が整わない序盤戦に勝ち星を重ねておきたいところなのです。しかもこの「がむしゃらに走るサッカー」だと、夏場にはガクンとくるもんですから・・・。

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押し込んでチャンスも多く作りながら得点に至らずにいたら、前半40分に中村俊輔の「さすが!」なフリーキックで先制を許しました。しかーし、その1分後にキリノのゴールですぐさま同点! 後半に入り61分にはキリノが2点目を決めて逆転! その後に3点目が入ったぞ、スゴイ!とみんな大喜びしたら・・・オフサイドでした。えー、マジかよお! 幻のゴールに救われたFマリノス。

70分以降、さすがに走りのスピードが遅れてきた時間帯を狙われての3失点。まあ横浜が老獪な試合運びを見せたってことなんでしょうけど、あまり負けた気がしないのに2-4という結果。そこらがJ1の厳しさでしょう。今日の出来でJ2なら、絶対勝ってますもん。 でも引き分けが妥当な試合だったと言っておきたいところです。

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いずれにしても、3年前にここでマリノスに手も足も出なかった試合と較べると、堂々たる出来でした。「暴れん坊」らしいサッカーでした。キャプテン永木やハン・グギョン、古林将太あたりのボール奪取からの展開、そしてキリノの献身的な動きと決定力、見事でした。このチームのこれからに期待しましょう。

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2013年3月 1日 (金)

「世界にひとつのプレイブック」:われなべにとじぶた

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映画『世界にひとつのプレイブック』は、賞レースの好調さや批評の良さを見ても高い評価なのですが、でも小生はほとんどノレませんでした。 「こんなアメリカ映画、ごく普通じゃん。可レベルじゃん」って感じで・・・。

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一番の問題は演技が絶賛されている主役の二人。ぜんぜん共感できないし、何か芝居が迫って来ないのです。ブラッドリー・クーパーの「食い込んで来ない」淡白芝居と、ジェニファー・ローレンスの怒ったり機嫌悪そうな顔したりの強気芝居が、ちっともこちらの心に迫りません。その影響もあってか、ロバート・デ・ニーロまでもが、ドコモのCMに負けるような芝居。なんかすべてがTVサイズの映画です。

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基本的に大江戸はジェニファー・ローレンスの顔がキライってことがあります。不機嫌な不満顔で、攻撃的で、イヤなんだよお、役柄も含めて。 この人たちのことはまあ別にどうでもいいやって気持ちになってしまったのでありました。われなべにとじぶた・・・。

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描写自体も不足してるんです。二人の恋する気持ちが進展する過程の描写が足りませんし、ダンスの練習の描写も足りてません。なので、ウェルメイドな仕上がりに至っていません。ラストなんかも、伏線が不足していて唐突だと思うんですけどねえ。

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