「世界にひとつのプレイブック」:われなべにとじぶた
映画『世界にひとつのプレイブック』は、賞レースの好調さや批評の良さを見ても高い評価なのですが、でも小生はほとんどノレませんでした。 「こんなアメリカ映画、ごく普通じゃん。可レベルじゃん」って感じで・・・。
一番の問題は演技が絶賛されている主役の二人。ぜんぜん共感できないし、何か芝居が迫って来ないのです。ブラッドリー・クーパーの「食い込んで来ない」淡白芝居と、ジェニファー・ローレンスの怒ったり機嫌悪そうな顔したりの強気芝居が、ちっともこちらの心に迫りません。その影響もあってか、ロバート・デ・ニーロまでもが、ドコモのCMに負けるような芝居。なんかすべてがTVサイズの映画です。
基本的に大江戸はジェニファー・ローレンスの顔がキライってことがあります。不機嫌な不満顔で、攻撃的で、イヤなんだよお、役柄も含めて。 この人たちのことはまあ別にどうでもいいやって気持ちになってしまったのでありました。われなべにとじぶた・・・。
描写自体も不足してるんです。二人の恋する気持ちが進展する過程の描写が足りませんし、ダンスの練習の描写も足りてません。なので、ウェルメイドな仕上がりに至っていません。ラストなんかも、伏線が不足していて唐突だと思うんですけどねえ。
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