「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」:柴崎コウが素敵すぎる
『すーちゃん まいちゃん さわ子さん』は、大江戸の好きなタイプの映画でした(ま、いろんなタイプが好きでもあるんですが・・・)。淡々と洒脱に日常のあれやこれやを描きながら、ほんのりじわりと胸に来るタイプ。
「女子の友情モノ」(そんなジャンルがあるのか?)に弱いのです。『ジュリア』とか『花とアリス』とかね(あ、でも意外と少ないな、このジャンル)。柴崎コウ、真木よう子、寺島しのぶという3人のアンサンブルもなかなか結構です。美人過ぎる(特に3人中2名)かも知れませんが、ま、それはそれで・・・。
本作の柴崎コウが、それはもう素晴らしいんです! 柴崎史上最高の素敵さ。もともとの派手な顔を、地味目の役柄、地味目のメイク、地味目の服装で覆って中和させて、なんとも愛おしい味わいが出ています。柴崎コウがこんなに良い役者だったとは! 性格とかもいちいち良くって・・・、このキャラクターには惚れちゃいますね。
真木よう子も寺島しのぶもさらっとナチュラルで、いいですねえ。すーちゃんとまいちゃんのの自転車相乗りシーンとか、3人での東京タワーが見える億ション満喫シーンとか、すーちゃんのヘリコプター搭乗・東京夜景シーンとか、名場面もそこかしこに・・・。
男性陣は相当に不利なこの映画。普段はクールな井浦新も垢抜けない服装の垢抜けない男として、鼻血など流しながらあたふたと、カッコ悪くバタついてました。それに対するすーちゃんの「あのことは墓場まで持って行かせていただきます」なんて、カッコいいもんなあ。
観ていて、悩みをいろいろ抱えながらも真摯にタフに生き抜くこの3人を、本当に応援したくなったのでありました。あなた方の人生に幸多かれ、と。
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