「ムーンライズ・キングダム」:ウェス・アンダーソンの最高作
映画『ムーンライズ・キングダム』は曲者ウェス・アンダーソン監督の第5作にして、大江戸的には初めてフィットした作品。いつものゆるくてオフビートなだけの気取り作品とは、どっか違って素晴らしいんだなあ。
1カット1カットが完全にコントロールされたアートな絵作り。ボブ・バラバン(久しぶり)の真っ赤なコート(+緑のキャップ+ガムシュー)が効いてます。今まで以上の凝りようで、ステキに美しい。
でも今までと一番違うのは、物語の骨格がしっかりしていて、ちゃんとストーリーを語れていること。映画がきちんと走ってます。それができれば鬼に金棒なんですから、この才人は。
役者たちも、いつものビル・マーレイに加えて、ブルース・ウィリス、エドワード・ノートン、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンと豪華に曲者揃い。皆さん、いい味へんな味出してます。
まあ、でも本当は子役の二人がさらっちゃてますけどね。終盤の、電気がビビビ!と走るキス、最高でした。
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