アルガルベ杯開幕:陽子ちゃん代表デビュー
今年も女子サッカーのアルガルベ・カップ(in ポルトガル)が開幕しました。日本の初戦は対ノルウェイ。最初から澤と宮間は呼ばなかった今大会ですが、日本の先発メンバーのうちロンドン・オリンピック経験者は川澄、田中明日菜、岩清水だけ&初代表7人というトンデモ布陣。佐々木監督の、ほとんど「負けてみようか」的な、ショック療法的な「なでしこ脱皮計画」。慣れないメンバーが、平静を装いながらもドギマギしている間に8分、16分と左を破られて失点してしまいました。「こりゃあ10点ぐらい取られそうだな」ってぐらいの流れ。それを考えるとよく0-2のままで終わったとも言えますけど、十分同点または逆転に持っていける試合ではありました。とにかく序盤は、川澄ちゃん以外ちゃんと走っていませんでした。先輩方に比べてヘタなんだから、余計走らなきゃダメでしょ!走って、数的優位を作ってボール奪取して、ワンタッチパスをつないでなんぼの「なでしこ」サッカーでしょ。
前半の30分ぐらいで出来の悪かった二人を引っ込めて鮫島、高瀬を投入した采配が奏功して、そこからは日本ペース。後半までほとんどボールを支配していました(決定期は少なかったけど)。でも結局無得点。そういった意味では、多くの問題点があぶり出されたことに意味があった試合なのでしょう。 鮫島、近賀以外のサイドバックの質について、ますます心配になってしまった試合でもありました。そして大滝、ストライカーならもっと強引に行けよ!自分でシュート打てよ!
とにかく、なでしこジャパンが日本人の体格で日本的なサッカーで勝ってきたのは、ギリギリのところで一所懸命走って、泥臭く粘ったから。そこを忘れてはダメ。そんなメッセージの読みとれる試合ではありました。「勇気ある実験」だったのかも・・・。
この試合限定でキャプテンを務めた川澄ちゃんが(一頃妙にオバサン化していたのですが)再びキュートになって、そこは良かったです。もちろんプレイもね(相変わらず一番走ってたし)。
そして遂に途中出場でフル代表デビューの田中陽子! ボランチでの起用でしたが、悪くは無いものの今一つな出来。次はもっとリラックスして、らしさで攻めていってもらいたいと思います。
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