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2013年4月30日 (火)

ランニングシューズを新調

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ランニング用のシューズは常に2足を併用しているのですが、そのうちの1足がくたびれてクッションが悪くなったため、脚の故障を起こす前にということで、新しいのを買いました。

じゃん、アディダスの「adizero」です。色はライトグリーン+黒。どうしてもベルマーレ色に寄ってしまうのは、しょうがないところ。細身で軽くて、でもレース用と違って軽過ぎず薄すぎでずで、頼れる感じ。軽い分、脚への負担が少なく、フィット感もよく、速く走れそうです。ソール部分はエア入り。 以前にもアディダスのシューズを買ったことがありますが、その時も思った以上に履き心地が良かった覚えがあります。

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で、こちらがオシャカになったナイキ。けっこう長持ちしました=練習してない。大江戸は初心者ではないけれど、あまり走らないランナーでもあるので、クッション性がそこそこあるシューズを選びます。レースの時でもペッタンコの軽いのはダメです(後半、筋肉や関節に来るので)。こいつはヒールのラバーが一層なくなってしまったので、もう限界でした。

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そしてこいつがもう一足のナイキ「ルナグライド4」。やはりベルマーレ色だったりするわけですが、今年の1月に買いました。たまたま前の2足が近いタイミングで擦り減ってしまっただけで、本来は年に1足買うかどうかってところでしょう。やけにクッションが効いていて、ぴょんぴょん跳ねるような感覚です。その分ロスが多くて、スピードランナーには向かないでしょうが、ファン・ランにはもってこいです。

とにかく1年の中でも、今が一番走って気持ちの良い時期ですよね。紫外線が強い時期で、それが気になりもするのですけれど・・・。

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2013年4月29日 (月)

「ペタル ダンス」:観ることの至福

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映画『ペタル ダンス』は、石川寛7年ぶりの新作。市川準なき今、大江戸の一番好きな映画監督です。『tokyo.sora』や『好きだ、』を愛する小生としては、当然大大期待作です。

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今回の映像は徹底的に濁ったグレイの曇り空トーン。でもそれが、なぜこんなに気持ち良く、人を癒す映像なのでしょう。まさに石川マジックです。映像を観ることの眼福がここにあります。

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何が起こるでもない物語、というか切り取られた人生の中の時間。それがリアルに、日常生活の中のダイアローグそのままに、目の前の景色として流れていく。でも、その中に何か貴いものが含まれているんです。こんな表現から、そんなニュアンスが生み出せるって、まさに「これぞ映画」ではありませんか!

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宮﨑あおい、怱那汐里、安藤サクラ、吹石一恵の4人が4人とも、他の監督の映画では出て来ない「別の顔」を見せてくれます。 4人ともよくはきこんだデニム。でも、それぞれに表情が違うんです。素晴らしいなあ。

(以下ネタバレあり)  最後の方の宮﨑と吹石の会話で、「ごめんね、何もしてあげられなくて。」「大丈夫、いっぱいもらった。」(ちゃんと覚えてないので、ちょっと違ってるかも知れません)ってのが、この作品のさりげないクライマックス。逆光の映像の中、鳥肌ものの素晴らしさでした!

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2013年4月28日 (日)

「コズモポリス」:デジタル退廃とネズミ男

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映画『コズモポリス』は、作品の意匠としては久々にクローネンバーグらしい。つまり、前作『危険なメソッド』やその前の『イースタン・プロミス』あたりの、他の監督が作ったと言われたら信じてしまいそうな「普通の上質感」から、クローネンバーグらしいひんやりとした神経症的ダークネスの香る退廃世界に戻ってきたのです。

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レオス・カラックスの『ホーリー・モーターズ』同様の「リムジンもの」(あるのか、そんなもの?)として、室内の映像がイコール屋外の映像という幻惑感。外の世界の喧騒と車内の静謐。それとは対照的な主人公の静かな外見や行動と崩壊しつつある内面の狂気。ここらが、いかにもクローネンバーグらしいところです。今までよりもデジタルにつるんとした退廃。

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そして妙に観念的、哲学的な言葉がそのまま飛び交うあたりもまた、後年のクローネンバーグらしさでしょう。ここらが小生には退屈でげんなりしてしまうところなんですけどねえ。

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ジュリエット・ビノシュ、サマンサ・モートン、マチュー・アマルリック、ポール・ジアマッティと豪華な面々が脇を固めるというか通り過ぎていくのですが、いやーサマンサ・モートンがやけにオバサン化していてビックリでした。脛の太さがハンパなかったです。 そしてポール・ジアマッティが、実写版「ネズミ男」でした(大泉洋もビックリ)。あのほっかむりタオルの薄汚れたグレージュと、あのひがみ根性は、まさにネズミ男。 あ、そういえばこの作品の重要なモチーフとして終始ネズミが使われていましたっけ。なるほど。

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2013年4月27日 (土)

神田川本店のうなぎ

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神田明神下の神田川本店にて、うなぎを食す。

お茶の水や秋葉原から程近いビルの間に突如現れる日本家屋。素敵です。文化2(1805)年創業のこのお店、今の建物は昭和27年に建ったものなのだとか。 予約して行ったからいいようなものの、12時なのに「御免蒙 今日御予約以売切相成候」の札が・・・。

扉を開けると、中もさすがの風情。老舗旅館みたいでもあります。下足番の兄ちゃんと部屋に案内してくれる兄ちゃんがそれぞれいたりします。

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個室に通されると、これがかなり広い畳の間。いきなり掛け軸に「玉堂」の落款だったりするわけです。で、床の間があって、八重桜が生けてあったりするんです。多少のビビリと大いなる満足感が同居する感じ。

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「肝焼き」は既にして無いとのことだったので、「玉子焼き」と「うな重」と「吸い物」(ここは肝吸いが無い)、そしてビールを注文。

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ビールのつまみには、空豆と魚介系がついてくるって寸法。

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しばし待つと、実に美しい玉子焼きが出てきました。東京風の甘い玉子焼きで、だしも効いています。大江戸は「甘い玉子焼き」派なので、大変気に入りました。

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で、うな重も思ったほどかからずに、いいタイミングで出てきました。吸い物はあおさ海苔と貝柱。漬物も良く漬かっています。 うなぎはやわらかで、かつ食べ応えもあって、満足のいくもの。割と甘みを抑えたタイプのたれでして、小生の好みとしてはもう少し甘いやつなんですが、そうはいってもこれ、バランスが良くてやっぱり素晴らしくおいしいのです。あー、「人生最後の晩餐」で何を食べるって言われたら、やっぱり「うな重」です! 大満足の贅沢でした。

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2013年4月26日 (金)

「桜並木の満開の下に」:丁寧で真摯な上質の映画表現

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映画『桜並木の満開の下に』(タイトルからは『桜の森の満開の下』を連想してしまいますね)が思わぬ(と言っては失礼ですが)秀作でした。 舩橋淳監督の丁寧で、真摯な映画作りへの姿勢が感じられます。

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(以下全面的にネタバレあり)  きっと成瀬巳喜男の遺作『乱れ雲』を下敷きにしているのでしょう。事故で夫を殺してしまった加害者の男と、夫を喪った妻の禁断の愛。でも『乱れ雲』は成瀬だから観ていられるものの、小生にとっては加山雄三の悪びれないずうずうしさが噴飯ものでしたし、なんでこんな男に司葉子の未亡人が・・・というあたりが嘘っぽく感じられたものです。ところが本作は、二人の「拒絶から愛へ」の流れを少しづつ丁寧に描いていますし、三浦貴大の誠意溢れる人物像やその行動によって、非常に納得のいく展開となっています。

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納得のいく展開は怒涛の終盤の展開に至るも持続していて、事故に遭遇して女が夫の事故を思い出して決定的にうろたえるあたりが、これまた『乱れ雲』なんです。でもやはり『乱れ雲』以上にリアルで、切ない展開となっています。

それにしても工場をやめた三浦を臼田あさ美が待っていて、彼女が手を引っ張っていくところを仲間たちに見られ、でも意を決してそのまま歩いて行くあたりの映画的ダイナミズムときたら! そして二人で迎えた旅館の朝、臼田が三浦の足をなでるあたり・・・これぞ上質の映画的表現です。

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終盤に出てくる夜の桜並木も、見事に効いています。思い千々に乱れながら臼田が歩く頭上の満開の桜の妖しい美しさ。やはり「死体が埋まっている」感覚が出ていますし、それが人を狂わせもするのでしょう。これも「納得の描写」の一つです。

茨城県日立市の海辺の映像が印象的です。空が妖しい紅に染まったロングショットとか、波がうねる望遠ショットとか、人物の心情をも表して、これまた見事です。 映画全体の映像ルックも、(照明の足りなさを逆手に取ったのかと思うほど)暗めで静謐な感覚。3.11後の不安感や無力感を滲ませて、物語にマッチしています。

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本作ではとにかく臼田あさ美が頑張りました。これまではそれほどシリアスな演技力を要求されるような役は(たぶん)やって来なかった彼女ですが、ここでは大げさにならぬナチュラルな芝居の中で、この主人公の心の揺れ、乱れ、物狂い、決意などを過不足なく表現しています。 富士山型の上唇と厚めの下唇がいつも少し開いている彼女の口、とても印象的でした。

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2013年4月25日 (木)

「県庁おもてなし課」:テンポの遅さと紋切り型

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試写会で観ました。おととし公開の『阪急電車 片道15分の奇跡』は、ちょっと拾いもの的な愛すべき映画だったのですが、そのスタッフが揃ったという(監督の三宅喜重、脚本の岡田恵和、原作の有川浩)本作の出来やいかに?

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うーん、2時間超と聞いて嫌な予感がしたのですが、案の定テンポが遅すぎてダメでした。この作品の風体からして、1時間45分が適切な上映時間。カット尻の長さや、不要なつなぎカットの挿入など、単に作品をもたつかせるだけでした。

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まあ実によくあるタイプの娯楽作ですから、その範疇でしっかり楽しませてくれればいいんですけど、あまりにありきたりで・・・。これは原作のせいなんですかねえ。 この手の「ダメダメチームが助っ人の働きで一念発起して、障害を乗り越えながら頑張って、奇跡的な勝利を得る、または勝利は得られずともその代わりの大切なものを得る」という路線の定番通りに物語が進み、その細部がいちいちありきたり過ぎて参ってしまいます。ちょっと気恥ずかしいほどに。しかも小生の好きな岡田恵和さんが脚本だってーのに、どうしたことなのでしょうか(もちろん紋切り型すぎる演出の問題もありますが)。

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昨年の『綱引いちゃった』に割と似通った雰囲気があり・・・、あ、そーか、あちらは大分の、こちらは高知の「県おこし」映画なのでした。

(以下ややネタバレあり)  この手の作品は、クライマックスにある程度の「達成」(勝利とか、成長とか)を持って来ないと成り立たないのですが、本作の場合、単にTVに出て「高知はいい所!」と力説しただけみたいな話。いくらなんでも、ちょっとキツイっす。少なくとも「高知県全体をレジャーランドに」という壮大な構想のほんの一部でも、具体的に実現したところが絵にならないと、映画として成り立たないと思うのです。

堀北さんは感じ良かったですけど、見ようによっては錦戸くんを「戦略的に手玉に取るような言行」をものの見事に実行しているようにも見えました(そういう描き方なんですもん)。 一方の錦戸君の「男女間の機微が読めない」鈍感さかげんには、結構笑わせていただきました。

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2013年4月24日 (水)

今日の点取占い205

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なぐり合えばこっちの勝だ   6点

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2013年4月23日 (火)

「映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!!」:笑いと活劇!10年ぶりの面白さ 

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『映画クレヨンしんちゃん バカうまっ! B級グルメサバイバル!! 』は、久々に面白い「しんちゃん」映画。今回で21作目だそうですが、遡れば2003年の『嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード!!』以来10年ぶりと言える面白さなのではないでしょうか。タイトルに「嵐を呼ぶ」が入ってないのも久々ですしね。

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しんちゃんの世界と食べ物は相性が良いってことなのでしょうか? 焼肉食べたさのエネルギーで疾走していた『ヤキニクロード』同様、本作は「焼そば食べたさ」でしんちゃんとカスカベ防衛隊のメンバーが駆け抜けます。そのスピード感と活劇感が、映画をぐんぐん走らせます。ここ数年、おそろしくもったりと停滞したしんちゃん映画もあった中で、このパワーは嬉しい限りです。吊り橋のアクションとか飛行艇~パラシュートのアクションとか田んぼの中のT字路のアクションとか、見事に「映画になっている」じゃないですか!

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ギャグもしんちゃんの基本線(ブリブリ~ブリブリ~とか、おねえさんとか、ヒロシの靴下とか・・・)を守りながら、これまた近作にない充実ぶり。ギャグを単発で終わらせずに次々と釣瓶打ちにしてきますし、いいですよ、この密度の高い脚本(浦沢義雄、うえのきみこ)。そして躍動感に溢れ、笑いのツボも心得た演出(橋本昌和)。

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カスカベ防衛隊(幼稚園のおともだち)がこれだけ活躍したのも久しぶり(まあ、その分みさえとヒロシは抑え気味なのですが)。それぞれのキャラも良く立っていて、これまたいいんだなあ。

ラストはもうひと押し欲しいところでしたが、キッパリ潔い終わり方とも言えるでしょう。

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2013年4月22日 (月)

大江さんの後任・・・つらい

端(はな)っから負け戦は明らかだったでしょうから、言いたくはないのですが・・・、でもやっぱり『モヤモヤさまぁ~ず2』の大江アナの後任の狩野恵里アナ、かなり辛かったですよねー。 え?まあご本人も辛かったでしょうけど、見てる方もかなり・・・。「砂を噛む思い」とは、このことでしょうか。

しょっぱなから三村に「38歳?」と突っ込まれていましたが、とても26歳には見えない「おばさん」っぽさは何なんでしょう?  カラスの足跡があれだけ出ている26歳も珍しいのでは? まあこれ以上は言いませんが(←もうずいぶん言ってる)、「やはり大江さんに代わる人はいなかったんだなあ」っていう真実が、改めてよくわかりました。『アド街』の須黒清華アナも、ちょっと残念ですし・・・。

特に『モヤさま』の方は、番組自体の魅力が半減してしまっていました。さまぁ~ずの2人と大江さんが生み出す絶妙のケミストリーが、ある種の奇跡を生んでいたんですね。

無理にアナウンサーから選抜しなくてもいいんだから(まあ、その分ギャラはかかりますが)、女性タレントを使ってくれた方が良い結果を生むような気がするんですけどねえ。まあテレ東さんの若手育成って意味合いもあるのでしょうけれど・・・。ああ、無情。

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2013年4月21日 (日)

「愛、アムール」:あなたや私のことでもある

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映画『愛、アムール』は、確かに問題作ではありましょうが、作りは実に端正。ハネケらしからぬストレート・パンチです。前作『白いリボン』以上に、特有の「嫌な感じ」は薄められ、よりマジョリティーに支持される作品となっています。

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認知症と老老介護、この長寿社会ではどこの国でも抱えている問題でしょう。しかしながらこの問題は当事者にならないと、なかなかリアルなものとして受け止められないのも事実。そういった意味では、本作のリアルな描写と重苦しさは、かなり価値のあるメッセージなのだと思います。 しかしながら、本作を観てて何故かベルイマンの『叫びとささやき』が頭をよぎったのですが、あの厳しさと至高の芸術的テンションと較べると、『愛、アムール』はまだまだですねえ。

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ジャン=ルイ・トランティニャンが、すっかりいいおじいちゃんになってしまったので驚きました。彼も、そして彼以上にエマニュエル・リヴァおばあちゃんが素晴らしい演技。言葉に出ない感情や、日を追うごとの変化を見事に表現しています。

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イザベル・ユペール演じる老夫婦の娘の無理解や批評的態度が、「当事者以外の世間」を代表しています。無知による理解の不可能性。でもそれはあなたであり、私であり・・・、一方でトランテイニャンの取った行動もあなたであり、私であり・・・ということなのだと思います。そして病になったおばあちゃんもまた、あなたであり私であるのだと・・・。

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2013年4月20日 (土)

ベルマーレ今期初勝利!!!

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雨中寒中のBMWスタジアムはベルマーレvs.トリニータの昇格組対決。今日こそリーグ戦初勝利が濃厚、ってゆーか「いつ勝つの? 今でしょ!」ってわけで、バッド・コンディションなにするものぞの観戦でした。

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これまでずっと(対戦相手と比較した)チーム力としては湘南の方が低い中で精いっぱい戦ってきたのですが、今日の大分とは大きな差がないと思いますし、何と言っても昨年は互いにJ2、そしてホームです。 ポゼッションも優位に押し気味だったのは、やはり湘南。チャンスも多く作り、得点の気配がぷんぷんしてました。

前半20分に永木がフリーキックをゴールに叩きこんで先制! しかしその後大分のデカモリシに決められて同点で前半終了。 後半も湘南が主導権を握る中、55分に菊池が決めて2-1。その後の時間帯をしのいで、待望の勝利!!! サポーターから大きな歓声が上がりました。まあ良くを言えば、3点4点と取れた試合だとも思いますけど、今日の目的はとにかく「勝つこと」でしたからね。

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そして今期ホーム初の「勝利のダンス」にスタンドが揺れました。

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後ろの方でロンドさんに率いられたベルマーレ・クイーンも一緒にダンス。彼女たちにとっても「初のダンス」なのです。

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というわけで4人ともニッコリこの笑顔。いいねいいね。これからも「勝利の女神」となって、ダンスもいっぱい踊ってくださいね。

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2013年4月19日 (金)

「ぼっちゃん」:鬱屈と閉塞感

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映画『ぼっちゃん』は、息苦しいというか、非常に観るのが辛い力作。秋葉原無差別殺傷事件をモチーフにしたというよりは、あの事件にインスパイアされて自由に発想した作品となっています。

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’70年代の日本映画の匂いが濃厚ですね。このどうしようもない鬱屈と閉塞感。今これだけ暗く八方塞がりな主人公の映画を観ると、かえって新鮮に感じます。

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主演の水澤紳吾は「ブサイク、ブサイク」と自嘲する割には、さほどのブ男ではなく、むしろ大江千里に似てますよね。田中役の宇野祥平のおとなしい落伍者っぷりも、見事にハマッてます。 そして「イケメソ」犯罪者役の淵上泰史の「悪者」ぶりが、リアルにいやったらしくて凄いです。元スピードスケート選手だった彼の名が「黒岩」だってのが笑えますね。何せ大江戸の調査ではスピードスケート選手の6割は黒岩姓ですから(ウソ)。344526_003

中盤以降けっこう「ありえねー」と突っ込めるような不自然な展開が多く、これは笑うべきなのかしらん?と迷ったりもしてしまう映画です。狂ったコメディーとも呼べる代物です。 主人公をはじめとする登場人物たちがみな小学生レベルの行動や会話に終始するあたりも、やっぱり「狙い」なんでしょうね。

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過剰だったり暴走だったりと、完成度は欠いていますけど、今の時代にぐいぐいと切り込んでいく意欲作には違いありません。「皆まで描かなかった」ラストには、どうしても物足りなさ感が残ってしまうんですけどね。

 

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2013年4月18日 (木)

スヌーピー×日本の匠展

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松屋銀座で『スヌーピー×日本の匠展』を鑑賞。 ちょっと「ん??」となってしまうタイトルですが、果たして・・・。

話せば少々長いのですが、スヌーピーを使った平面や立体のアート作品を作って、原作者のシュルツさんからも認められた日本人アーティスト大谷芳照って人の作品を前半で紹介。そして後半では大谷さんが日本各地の伝統工芸作家に声をかけて作ってもらった「SNOOPY JAPANESQUE」40数作品の展示です。

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まず銀座駅から松屋までの間のショーウインドウで、スヌーピーがお出迎え。

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店内にもこういう撮影スポットだとか、スヌーピーのスタンプラリーなんかが随所にありました。

大谷さんの作品では、書(漢字)とスヌーピーをからませたものが印象的でした。「絆」とか「友」とか「夢」とか、上出来なコラボアートとなっていました。会場入口すぐの「寿」は勢いがあって良かったですね。

伝統工芸コラボの方は、何しろ九谷焼、伊万里焼、萬古焼、京焼などの焼きものから輪島塗、美濃和紙、大阪欄間、番傘、真珠などなど、匠(たくみ)が巧みにジャパナイズしたスヌーピーの数々が面白いDsc_2619企画です。和のクラフトとコラボさせるあたり、いかにも「松屋らしい」と感じました。一番面白かったのはスヌーピーとチャーリー・ブラウンの『風神雷神図屏風』!

会場出口を出た所のグッズコーナー(松屋の展覧会はここの多品種充実度がいつもハンパないんです)は、特段スヌーピーに興味がなくとも欲しくなっちゃうような珍しモノやオリジナル商品が山盛り。今回は「和」の小物雑貨が特に充実してました。

もう一度会場入口を眺めると、なんとアーチの上からスヌーピーが見下ろしてました。しゃれてますね。Dsc_2619_2

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2013年4月17日 (水)

明治の「グラン」ウマス!

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明治のアイスクリームTHE PREMIUM『 Gran 』(グラン)です。パッケージに5つ星ですもん。商品名だって金の箔押しですもん。THEのつくプレミアムですもん。おいしいはずです。

おいしい「5つの理由」があるそうです=「ミルクの豊かなコクと味わい」「コクがあるのに後味すっきり」「砂糖だけではない、ミルク由来の甘み」「北海道で製造された乳製品」「なめらかな口どけ」。 で、やっぱりおいしいんですよねー、これが。とにかく濃厚にミルキー。シルキーなまでのなめらかさ。高級感のある、さすがの味わいです。ハーゲンダッツやレディボーデンなどコンビニやスーパーの上級アイスと較べても、上だと感じました。

この「グランミルク」の他にも抹茶やキャラメル、いちごがあるみたいです。でもやっぱり「ミルク」に尽きるでしょうね。

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2013年4月16日 (火)

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」:良い小説

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村上春樹『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』を発売日(4/12)の朝8時39分に買いました。通勤時に駅前の書店がいつもより早くあいていたので(この本のためにあけたのでしょうね)。仕事帰りに見ると、もう売り切れてました。初版50万部なのに、凄いなあ。

一言で言って「良い小説」だと思いました。スムーズに読めて、文章を味わえて、心を波立たせたり、しめつけたり、ちょっと感動させたりしてくれる。小説でしか成し得ない方法で、読む者に何かを感じさせ、何かを考えさせ、何かを与えてくれます。

春樹さんは以前から大作やヘヴィーな作品を作り上げたその次に、(リハビリ的な意味も込めて)コンパクトで軽めのラブストーリーを書いています。 『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』の後に(もともとはもっと軽く短くの予定で書き始めた『ノルウェイの森』。『ねじまき鳥クロニクル』や『アンダーグラウンド』の後に『スプートニクの恋人』といった具合。本作も『1Q84』の次にふさわしい(良い意味での)軽さを持った変種のラブストーリーと言うことができるでしょう。 そして小生は、『国境の南、太陽の西』とか『スプートニク』とか本作とか、春樹さんのこの手の路線を(いわゆる大作よりも)こよなく愛する者なのであります。

というわけで、かなり好きです、『多崎つくる』。 時の流れと、喪失感と、象徴的な死と、心の闇と、溶けない謎・・・、そして愛は勝つ。村上春樹的要素がぎっちり詰まっているのです。とりわけ終盤のフィンランド・シークェンスが、心震える素晴らしさでした。

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2013年4月15日 (月)

「舟を編む」:仕事×年月=感動

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映画『舟を編む』は小生にしては珍しく原作を先に読んでいたのですが、良い映画化でした。原作を損なうことなく、しかも映画のオリジナリティーもちょっとだけ出しながら、きちんとまとめました。しかも映像化したことで生まれた「強度」もあり、理想的な映画化と言えるでしょう。 これで、細部をもっと丁寧にやろうってことでしたら、TVの連ドラ化もアリだと思います。

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石井裕也監督の作品では主演の役者がいい味出すんですけど、本作でも松田龍平が生かされています。今までのどんな龍平よりも良いぐらいです。極端な役柄と言えますけれど、翔太にも優作にも出せない、龍平ならではの味です。

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「本屋大賞」原作女優(「神様のカルテ」「天地明察」そしてコレ)の宮崎あおいは、いつものあおいちゃんでした。原作のイメージは、もっと男っぽく凛とした感じなのですが、まあ映画ですから。

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むしろ意外なほど良かったのが、オダギリジョー。彼のエキセントリックさを封じた等身大の「いいやつ」感がたまんないです。原作の西岡よりも素敵なキャラクターになりました。

343711_005仕事のこだわりや矜持などのプロフェッショナリズムを描いた作品には目のない大江戸なので、本作も描写が具体的になるほど引き込まれました。そして後半は数か所で落涙しました。「仕事に賭ける執念」とか「仕事冥利」的な描写に弱いんですよ。年月の重さという調味料まで、よく効いてますんで・・・。

大変ウェルメイドな作品で、堅実ながらじわりとコミカルな感覚もあり、山田洋次が褒めているのもむべなるかなでありますが、ラストが決まり損なったというか、ちょっと物足りない。そこが少しだけ残念です。

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2013年4月14日 (日)

ベルマーレにレッズの赤い壁

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埼玉スタジアムでの浦和-湘南戦。ここのスタジアムはアウェイのサポーターにとって非常に嫌な所で、狭いゾーンに押し込まれてあとは全部赤い人たちに囲まれてる状況。応援は一糸乱れないし、音圧は凄くて威圧的だし、声は野太いし、こっちの応援がかき消されるし、もう異常に疲れちゃうんです。向こう側見ると、試合前から集まってタテノリで跳ねて、スタンドが揺れている凄い眺め。今にコンクリート疲労で、スタンドが崩落したりしないのかしらん?

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J1の場合、アウェイでも結構第1ユニフォームを許してくれるのが嬉しいですね。試合開始から30分間は、まあ押されながらも何とか持ちこたえてカウンターを狙うというゲームプラン通り(たぶん)の進行で0-0。しかし興梠のゴールで先制されたのが苦しいところ。

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それでも73分まではそのまま持ちこたえていたんですが、柏木に2点目を決められて勝負あり。 結局、決められる場面で決められる人がいるかいないかってことです。0-2、完敗でした。

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それなりにベルマーレのことも研究されちゃってたみたいで、生命線の両サイド(古林、高山)と両ボランチ(永木、ハン・グギョン)をしっかり押さえ込まれちゃったので、成す術がありませんでした。それにしてもパスの精度はともかく、1対1の局面ですべて速さ負けしていたのが痛いです。前の連中はぜんぜんボールキープできないし。個の実力差がここまで大きいと、哀しいけど無理です。

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そんな中、ベルマーレクイーンがアウェイの地まで駆けつけてくれてました。相澤さん、桂木さん、久保さん

です(美月さんは来ていなかったみたDscn1306_convert_20130414213043い)。 自主参加なわけで、エライよキミたち!

次節の大分戦で、今期リーグ戦初勝利&初ダンス!とまいりましょう!!

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2013年4月13日 (土)

「リーガル・ハイ」のスペシャルが最高!

フジテレビで『リーガルハイ』の2時間10分枠スペシャルが放映されました。いやー、あいかわらず面白い! 昨年の連ドラ時のパワーを損ねることなく、絶好調でした。

弁護士の小美門(こみかど)先生に扮する堺雅人の振り切れたハイテンション演技が、ますますもって前人未到の境地に達しておりますし、対する新垣結衣との掛け合い、コンビネーションがいちいち笑えます。脇を固める里見浩太郎さんの味も相変わらず絶妙。そして今回のスペシャルゲストたち、北大路欣也、広末涼子、榮倉奈々もそれぞれにこの『リーガル・ハイ』ワールドで生きました。堺と広末のやり取りなんて、昨年の映画『鍵泥棒のメソッド』とあまりにも違って笑っちゃいます。「役者やのォー」です。

古沢良太の脚本がこれまた凄い出来で、コメディーでありながら社会派でもあり、でも真面目な社会派には終わらせないリアリティとシニカルな逆転を用意していて、それでもポーズの裏にしっかりメッセージは残しておいて・・・それらのバランスがもう見事。ただならぬワザです。役者が「裏に抜け出せる」とわかっているので、長めのスルーパスを出すみたいな感覚もあり、最高です。

そしてエンディング後に「今秋また連ドラ再開」の告知が! いやー、またまた楽しみですねえ。

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2013年4月12日 (金)

「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」:さすがのスーザン姐さん

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映画『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』は十年前だったらもっとキチンと公開されたであろうメジャーなハリウッド映画。リチャード・ギア、スーザン・サランドン、ティム・ロスと、スターがそれぞれ良いですね。ただ、この作品ネタバレなしには書けません。

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(以下全面的にネタバレあり) 一方では投資の失敗で会社が窮地、もう一方では自動車事故で愛人を死なせる・・・と、もう13日の金曜日仏滅大殺界的なドツボ状況の主人公。特に後者は、状況から言って、「隠すのムリでしょ、いくらなんでも」ってところを・・・必死でやっちゃうんですよねー。当然刑事なんかはすぐにピンときちゃうわけですけど、このデスパレートな状況がどうなるのかというサスペンスが結構面白いんです。

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ギアの奥さんがスーザン・サランドンなんで、ここらはある意味予想通りの展開になっていきます。(役の上で)大物であるギアを掌の上で転がせるマダムってことで、これ以上の適任はいないキャスティングです。夫が愛人を(事故ですが)殺しちゃったことなんかみじんも気にしていない、そんなビッチの1人や2人死んだってどうでもいいって感じが、さすがとしか言いようがありません。『クラウド・アトラス』では顔に絵が描いてあったりで、なんだかよくわからないスーザンでしたが、今回は久々にゴージャス感が漂って堂々とステキです(腹周りあたりがちょっと気になりましたが)。ま、最終的にはギアが「鵜飼いの鵜」になりながらも、名誉や人生は保たれたので、スーザン姐さんのコントロールが見事!としか言いようがないわけですが・・・。

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ギアが家で「マッカラン25年」を飲むシーンがあり、「へー、12年あたりしかしらないぜ。さすがは金持ち」と思って調べてみたら、なんと1本85,000円もするのですね! うーん、さすがは「キング」です。

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2013年4月11日 (木)

「桜、ふたたびの加奈子」:円環と映像センス

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映画『桜、ふたたびの加奈子』はなかなかの異色作。栗村実監督の映画的なセンスの良さが溢れ出ています。

皿、フライパン、円形モビール、丸いミラー、フラフープなどなど執拗に繰り返される円環のモチーフ。輪廻転生を暗示するのでしょうか。それら円環ショットの多くを俯瞰で捉え、さらに俯瞰に関しては川の流れを俯瞰で撮ったショットにより(水面を流れる木の葉や桜の花びらが)季節を表すなど、映像で作品を語り切ろうとする強い意志が感じられます。絵の力で物語が回っていきます。今の日本映画界において珍種となっている「映像派」の称号を捧げたい監督です。

T0015947a(以下ネタバレあり)  サイコホラー的なサスペンスを感じさせる展開で、途中から「どう着地させるんだろう?」と思いながら観ていました。すると、なんとなんと終盤に今までのミスリードをひっくり返す展開があり、「おお!」となります。原作の功績かも知れませんが、ホンも演出もきっちりしていて、嬉しい驚きでした。 最後の最後にもう一つ(軽い)驚きがあるんですけどね。

広末涼子が今回も達者な演技を見せてくれます。そして、あるシーンで「すっぴんメイク」の彼女をやや仰角で撮ったショットは、『二十世紀ノスタルジア』における16歳位の彼女と同じ顔でした。

予想以上に面白く、また質の高い作品でした。栗村監督の今後に期待大です。

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2013年4月10日 (水)

明治の甘すぎないやつ

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永遠の定番『明治アーモンドチョコレート』の新姉妹品『スマートスイート』です。「甘すぎない、大人の味わい!」というコピーの通り、いい感じのセミスイートです。スタンダード品の甘さももちろん安心でき、かつ陶酔できるおいしさ=ザ・鉄板なのですが、こちらもいいですよー、大人としては。さすがは「チョコがおいしい明治」だと思うのであります。

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そしてこちらは『明治マカダミア セミスイート』。こちらもスタンダード品からして極めて美味なのですが、いやー、これはうまい! 上のアーモンドと較べても、こっちのチョコの方が上です。深みがあります。ナッツとチョコのハーモニーもパーフェクト。9個入りと数が少なめなのが玉にキズとも言えますが、これだけおいしいのが9個も入ってこのお値段とも言えますね。

どっちも良く出来た商品だと思います。さすがはガッキーがCMやってるだけのことはありますぜ。

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2013年4月 9日 (火)

「暗闇から手をのばせ」:着眼点の勝利

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映画『暗闇から手をのばせ』は、NHKでドキュメンタリー等を手掛ける戸田幸宏監督が、ボツになったドキュメンタリー企画を劇映画として自前で制作した作品。障害者専門の性風俗というネタの着眼点で、ほとんど勝っちゃってます。

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「18歳以上の在宅身障者が全国に348万人いる」という台詞がありますが、驚くべき数字ですね。そこらへんのリサーチも生きて、本作はリアルな現代性を獲得しました。 そしてマネージャー役の津田寛治が、しっかりと画面を引き締めています。そのおかげで経験の浅い小泉麻耶も、いい感じの「味」を醸し出すことができています。

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時々カットつなぎが不自然なところや紋切り型が気になりますが、全体的には戸田監督、悪くない仕事です。

(以下ややネタバレあり) しかしながら車椅子が海に落ちる場面からその後の件りにかけては、かなり雑。 「え?朝日見てすべて解決かよ?!」って感じでした。 

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でも終盤のピュアな感じがけっこう美しいので、嫌いにはなれないですね。きれいごとだとしてもね。 ラストの「こんにちは」なんて、森田芳光『(ハル)』のラストの「はじめまして」を連想してしまいましたもん。

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2013年4月 8日 (月)

「あまちゃん」が面白すぎる!

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4月スタートのNHK朝ドラ『あまちゃん』が、メチャクチャ面白いです! 

(前作の反省を込めて?)朝ドラ王道の物語を描きながら、期待以上にNHKらしからぬ宮藤官九郎ワールド!TBSで磯山晶プロデューサーとやらかしてた、あの感じが匂い立ちます。キャスティングも宮藤作品おなじみの人が要所要所に含まれていて、けっこう意見や希望が反映されているんじゃないかなーと思った次第。

それにしても笑えます。「じぇ!」「じぇじぇ!!」「じぇじぇじぇ!!!」にまつわる件りなんか大笑いでした。コレ、流行りますよ。
ダイアローグの軽さ、ポップさ、巧みさはまさにクドカン流ですし、それに加えて朝ドラ風の「紋切り型」ナレーションを“あえて”使ってます(「○○は××と思った」みたいに説明的なナレーション)。クドカンとしては、あー、これラクでいいなーと重宝している気がします。その形骸化ナレーションを逆手に取ったりもしていますし。

バーのカウンター(内と外)に居並ぶメンツが、小泉今日子、杉本哲太、渡辺えり、菅原大吉、塩見三省、美保純、荒川良々、宮本信子って・・・、一つの絵にこの顔ぶれって・・・、どれだけスゴイの?どれだけ濃ゆいの? ほんとキャスティング、凄いっす(海女さんたちも片桐はいりとか木野花とか多士済々でして)。

宮本信子さんも、小泉今日子さんもいいけれど、やはり能年玲奈がイヌっぽくてかわいいったらありゃしない! 大江戸は映画『グッモーエビアン』で主人公の女の子の友達役で出てた彼女に注目しましたが、いやー、「ザ・少女」な感じで良いです。朝ドラ前作の「マグロのような目をした偉そうに怒りまくる女」に較べて、なんとすがすがしいのでしょう。普段の髪型と、オデコを出した時とで顔が全然違うのも不思議です。

橋本愛が早くも大物感を漂わせて登場したのには唸りましたし、このドラマ内での今後が楽しみ。 あと有村架純ちゃんがキョンキョンの少女時代を演じてて、デビュー当時のキョンキョンの髪形だったりして、横顔なんかけっこう似てるんですよ、これが。

カラオケでの「ゴーストバスターズ」(笑)なんて、まさにクドカン。まさに非NHK的。ホントに半年間ずっと楽しめそうなドラマです。

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2013年4月 7日 (日)

大江さんの「モヤさま」卒業

テレビ東京『モヤモヤさまぁ~ず2』の大江麻理子アナが4月からNY転勤ってことで、彼女の最終回的な3時間半スペシャル!!が放送されました。 大江さんあっての『モヤさま』だっただけに、発表以来ファンの悲しむ声は多かったはずですが、まあ大江さんの将来を考えると、これはしょうがないことですよね。

前半は鎌倉をいつものようにブラブラ。このゆるさが『モヤさま』だよなあと思っていると、ついに後任のアナウンサーの発表!その名は「狩野恵里」さんで、局アナに興味のない小生は知りませんでしたが、いきなり「検索ワード」のトップになったりしてますね。 まあ、前任が偉大だっただけに、大変なお役目ですよね。最初っから「大江さんは・・・だった」って比較されちゃいますし、相当なアウェイ状態。まあ、大江さんを真似したってしょうがないし、真似ようがないわけですから、自分なりの個性で進んでください。

後半はNY篇。絶好の理由を得て、さまぁ~ずもスタッフ一同もニューヨークに行けちゃいました。いいなー。マンハッタンやブルックリンの映像を見ていると、久しく行っていない大好きなNYに、もう行きたくて行きたくて・・・。 それはそうと、アチラの方と大江さんが英語で話す場面がほとんど無くて、不自然なほど。小生の頭の中では、「大江さん、英語大丈夫なのか?」疑惑が・・・。

それはさておき番組ラストで大江さん最後のスピーチ。泣かずにしっかりと話せましたが、その後のカップケーキ屋前の別れでは、やはり落涙しちゃってましたね。 でもむしろ、その後に6年間の番組での名場面を集めた映像にかぶせたスタッフ一同からのメッセージの文章の方が、より感動的でした。 誰からも愛された大江さん、より一層成長してご活躍なさるようお祈りいたします。

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2013年4月 6日 (土)

湘南vs.川崎、1-1の水入り

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嵐迫る!の報をものともせず、行って来ましたShonan BMWスタジアム平塚。川崎フロンターレとのSKYダービー(湘南・川崎・横浜の頭文字を取った神奈川県のJ1チームの対戦)。両チームとも今シーズンのリーグ戦でまだ未勝利(どちらも先日のナビスコカップで初勝利のみ)という下位対決。

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17時のキックオフでしたが、風の方はほとんど無くて、雨だけは多めに降っておりましたが、まあ恐れたほどでもなかったです。しかしながら後半にもなると、ピッチの水量はハンパじゃなくなり、たんぼ状態。それでもここBMWの芝は素晴らしく、大きな水たまりもできずに均一な状態を保ってました。

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2/3はフロンターレがボールを持ちながら、湘南もうまく守ってあまり決定機を作らせませんでした。前半は0-0。 で後半もつばぜり合いが続く中、84分にコーナーキックから高山が頭で決めて湘南先制! このまま逃げ切り態勢かと思いきや、すぐに川崎に同点にされ、その後もひどいコンディションの中、体を張った死闘が続き、結局は1-1のドロー。勝ち点1づつは、まあ妥当なところ。でも勝ちたい試合、勝てる試合でした。

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あんな雨の中なのに、ベルマーレらしく運動量で数的優位を作ったり、けっこう見事にパスをつないでいったり、コンパクト・フィールドにしてオフサイドを多く取ったり、最後まであきらめず走ったりで、魂を感じさせる選手たちのプレイでした。 川崎出身の高山はフロンターレ戦ではいつも、頑張ってくれますし、上下動を繰り返すクロス職人コバショーも、高い技術を見せた梶川も良かったです。

ベルマーレ・クイーンも今日はさすがに、メインスタンド下の定位置では応援してませんでした。残念。

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2013年4月 5日 (金)

アサヒのソフトドリンク系グミ

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アサヒからソフトドリンク系グミの3連発。

まずは『カルピスグミ』。「爽やかでやさしい味わい」というコピー通りの味。やや硬めの食感と、マイルドなカルピス味。悪くないけど、印象は弱いかな。

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続いて『三ツ矢サイダー しゃりっとかむ りんごグミ』。ザラメ状のつぶパウダーがけで甘酸っぱく、やはり硬めの噛み心地とザラメのゴリゴリ感。なぜこれが三ツ矢サイダー?って気はいたしますが、まあ及第でしょうかね。

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そしてこちらが『バヤリース フルーツグミ』。あの「バャリース」って、なぜだか「ヤ」が小さい「ャ」で表記されてるんですけど、こいつの場合はなぜか全角の「ヤ」。なんででしょうか?? 小粒でジェリービーンズ風にコーティング。・・・ていうか、ジェリービーンズですよね、これ。5種類入りで、苦みの強いレモン、ほのかな苦みのオレンジ、さわやかなマスカット、桃感控えめでやたら甘いピーチ、強すぎる香りと苦みや渋みや甘みがきついグレープというラインナップ。 パッケージ下部に透明な窓があり、そこからカラフルなこいつらが見えているのがカワイイところです。

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2013年4月 4日 (木)

「プラチナデータ」:後半がたるい

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映画『プラチナデータ』は作りの大きなサスペンスとして出だし快調だったんですが、後半テンポが悪くなってねえ・・・。かったるいったらありゃしなかったです。描写長過ぎ。

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大友啓史監督が、あの軽快かつ迫力あるアクションの『るろうに剣心』の後に撮った作品としては、ちょっと不満ですねえ。むしろ『ハゲタカ』や『龍馬伝』のような圧倒的映像とか、オトナの感覚で作ってもらいたかったというのは、まあマーケティング的には無い物ねだりですよね(はい、重々承知しております)。

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いつものキュートさを封印した水原希子の影とクセのある芝居が悪くありません。 久々の鈴木保奈美も、能面的クールさがいい感じだと思います。

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豊川さんは堂々たるものでしたが、対するニノが今回はちょっとミスキャストだったのでは・・・。スーツとコートで大人っぽくしたりすると、かえって幼い顔立ち(鼻とか)が目立っちゃって。むしろ、改めて仲里依紗に似てるなあと感心してました。

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2013年4月 3日 (水)

銀座シネパトスの終焉と新歌舞伎座の誕生

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3月31日で閉館した銀座シネパトス前を通りかかりました。映画館3つが無くなって、寂しい限り。

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それにしても飲食店や(百貨店以外の)小売店が消えても何の報道もされませんけど、映画館の場合はいろいろと報道されることが多いってことは、「腐っても映画館」というか、みんなそれぞれの思い入れがあるんでしょうねえ。

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通路にはファンの寄せ書きボードや、映画人たちのサインがいっぱい。

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地下街に残っている飲食店の命も、もうあとわずかなんでしょうねえ。

銀座の魔境の終焉です。

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でもまあ終わる命もあれば、生まれ出ずる命もあるわけでして、その翌々日の4月2日には新しくなった歌舞伎座が華々しくオープンしたのです。

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うーん、先代=四代目の建物とほとんど一緒の見た目ですねえ。色白になりましたけど・・・。

違うのは後方に高いタワーがそびえ立っていること。

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勘亭流歌舞伎文字の垂れ幕。やはり似合いますねえ。歌舞伎座らしい風情です。

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脇には新しく「歌舞伎稲荷大明神」の神社なんかもできていました。へー。

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で、地下鉄東銀座駅と直結している地下エリアには、弁当屋やコンビニやコーヒーショップと共に歌舞伎座土産を扱う広々としたスペースも。

歌舞伎座に入らなくても買えるお土産が色々揃っております。

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ちなみにロゴはこんな感じ。アディダス調の3本ラインは、後ろにそびえるビルを表しています。そうか、「(銀+歌舞伎)座」なのですね。

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2013年4月 2日 (火)

今日の点取占い204

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かへるの声を出してピョンと飛べ    6点

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2013年4月 1日 (月)

下北沢-東北沢あたりの線路跡

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当ブログでも3/24に記した通り、小田急線の東北沢・下北沢・世田谷代田の3駅が地下化されました ↓

http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-53eb.html

で、その続報です。

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下北沢駅の、あの階段上った所の出札と改札は閉鎖されています(→)。単に北口と南口を結ぶ階段になっちゃてますし、踏切が無くなった以上、その存在意義は消えてしまったので、ある程度たったら、取り壊されてしまうんでしょうね。

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で、先日は新しい南口を紹介しましたが、新しい北口はこちら。井の頭線のホーム下です。あまりにショボくて、見るからに「仮設」。これから驚くほど立派になっていくんでしょうねえ。

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東北沢側から下北沢駅方面を見るとこう(→)。踏み切り跡はどこも、ブルーのネットフェンスで区切られています。今のところ、まだ線路は撤去されておりません。

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これだけ大規模に線路跡や踏み切り跡が拝めることって、珍しいですよね。まさに期間限定の絶景です。

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東北沢駅のそばまで行っても同様です。今回9つの「開かずの踏み切り」が撤去されたそうですから。

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線路跡の使途ははまだ未定(小田急と東京都、世田谷区の間で協議中)ってことですが、どうなるんでしょうかねえ?そしていつになるのやら?

Dsc_2567最後の写真は以前の東北沢駅あたりです。

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