神田川本店のうなぎ
お茶の水や秋葉原から程近いビルの間に突如現れる日本家屋。素敵です。文化2(1805)年創業のこのお店、今の建物は昭和27年に建ったものなのだとか。 予約して行ったからいいようなものの、12時なのに「御免蒙 今日御予約以売切相成候」の札が・・・。
扉を開けると、中もさすがの風情。老舗旅館みたいでもあります。下足番の兄ちゃんと部屋に案内してくれる兄ちゃんがそれぞれいたりします。
個室に通されると、これがかなり広い畳の間。いきなり掛け軸に「玉堂」の落款だったりするわけです。で、床の間があって、八重桜が生けてあったりするんです。多少のビビリと大いなる満足感が同居する感じ。
「肝焼き」は既にして無いとのことだったので、「玉子焼き」と「うな重」と「吸い物」(ここは肝吸いが無い)、そしてビールを注文。
ビールのつまみには、空豆と魚介系がついてくるって寸法。
しばし待つと、実に美しい玉子焼きが出てきました。東京風の甘い玉子焼きで、だしも効いています。大江戸は「甘い玉子焼き」派なので、大変気に入りました。
で、うな重も思ったほどかからずに、いいタイミングで出てきました。吸い物はあおさ海苔と貝柱。漬物も良く漬かっています。 うなぎはやわらかで、かつ食べ応えもあって、満足のいくもの。割と甘みを抑えたタイプのたれでして、小生の好みとしてはもう少し甘いやつなんですが、そうはいってもこれ、バランスが良くてやっぱり素晴らしくおいしいのです。あー、「人生最後の晩餐」で何を食べるって言われたら、やっぱり「うな重」です! 大満足の贅沢でした。
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