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2013年4月25日 (木)

「県庁おもてなし課」:テンポの遅さと紋切り型

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試写会で観ました。おととし公開の『阪急電車 片道15分の奇跡』は、ちょっと拾いもの的な愛すべき映画だったのですが、そのスタッフが揃ったという(監督の三宅喜重、脚本の岡田恵和、原作の有川浩)本作の出来やいかに?

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うーん、2時間超と聞いて嫌な予感がしたのですが、案の定テンポが遅すぎてダメでした。この作品の風体からして、1時間45分が適切な上映時間。カット尻の長さや、不要なつなぎカットの挿入など、単に作品をもたつかせるだけでした。

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まあ実によくあるタイプの娯楽作ですから、その範疇でしっかり楽しませてくれればいいんですけど、あまりにありきたりで・・・。これは原作のせいなんですかねえ。 この手の「ダメダメチームが助っ人の働きで一念発起して、障害を乗り越えながら頑張って、奇跡的な勝利を得る、または勝利は得られずともその代わりの大切なものを得る」という路線の定番通りに物語が進み、その細部がいちいちありきたり過ぎて参ってしまいます。ちょっと気恥ずかしいほどに。しかも小生の好きな岡田恵和さんが脚本だってーのに、どうしたことなのでしょうか(もちろん紋切り型すぎる演出の問題もありますが)。

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昨年の『綱引いちゃった』に割と似通った雰囲気があり・・・、あ、そーか、あちらは大分の、こちらは高知の「県おこし」映画なのでした。

(以下ややネタバレあり)  この手の作品は、クライマックスにある程度の「達成」(勝利とか、成長とか)を持って来ないと成り立たないのですが、本作の場合、単にTVに出て「高知はいい所!」と力説しただけみたいな話。いくらなんでも、ちょっとキツイっす。少なくとも「高知県全体をレジャーランドに」という壮大な構想のほんの一部でも、具体的に実現したところが絵にならないと、映画として成り立たないと思うのです。

堀北さんは感じ良かったですけど、見ようによっては錦戸くんを「戦略的に手玉に取るような言行」をものの見事に実行しているようにも見えました(そういう描き方なんですもん)。 一方の錦戸君の「男女間の機微が読めない」鈍感さかげんには、結構笑わせていただきました。

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