「キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け」:さすがのスーザン姐さん
映画『キング・オブ・マンハッタン 危険な賭け』は十年前だったらもっとキチンと公開されたであろうメジャーなハリウッド映画。リチャード・ギア、スーザン・サランドン、ティム・ロスと、スターがそれぞれ良いですね。ただ、この作品ネタバレなしには書けません。
(以下全面的にネタバレあり) 一方では投資の失敗で会社が窮地、もう一方では自動車事故で愛人を死なせる・・・と、もう13日の金曜日仏滅大殺界的なドツボ状況の主人公。特に後者は、状況から言って、「隠すのムリでしょ、いくらなんでも」ってところを・・・必死でやっちゃうんですよねー。当然刑事なんかはすぐにピンときちゃうわけですけど、このデスパレートな状況がどうなるのかというサスペンスが結構面白いんです。
ギアの奥さんがスーザン・サランドンなんで、ここらはある意味予想通りの展開になっていきます。(役の上で)大物であるギアを掌の上で転がせるマダムってことで、これ以上の適任はいないキャスティングです。夫が愛人を(事故ですが)殺しちゃったことなんかみじんも気にしていない、そんなビッチの1人や2人死んだってどうでもいいって感じが、さすがとしか言いようがありません。『クラウド・アトラス』では顔に絵が描いてあったりで、なんだかよくわからないスーザンでしたが、今回は久々にゴージャス感が漂って堂々とステキです(腹周りあたりがちょっと気になりましたが)。ま、最終的にはギアが「鵜飼いの鵜」になりながらも、名誉や人生は保たれたので、スーザン姐さんのコントロールが見事!としか言いようがないわけですが・・・。
ギアが家で「マッカラン25年」を飲むシーンがあり、「へー、12年あたりしかしらないぜ。さすがは金持ち」と思って調べてみたら、なんと1本85,000円もするのですね! うーん、さすがは「キング」です。
| 固定リンク
コメント