「天使の分け前」:銀座テアトルシネマもうすぐ閉館
京橋の「銀座テアトルシネマ」が5月31日で閉館になります。あとわずか。最終上映作品『天使の分け前』を観に行きました。 そもそもここホテル西洋銀座が建つ前は、かのテアトル東京だったわけですもんねえ。
エレベーターを5階で降りて、券売所&入口前の壁面には館名表示。その周りに、愛ある落書きの数々が・・・。 ミニシアターの割にスクリーンが大きく、適度なスロープがあって見易い映画館でした。小生は中2階(後ろから3列)が好きでしたね。 1987年の開館時は「銀座テアトル西友」って名称でした。開巻作品は確かコーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』じゃなかったかなあ。
てなわけで『天使の分け前』ですが、貧困層の社会問題やハードなプロブレムも混ぜながら、最終的にはハッピー・エンディングに着地させるという、肩の力を抜いた時のケン・ローチらしい作品。フットボールはからませず、今回はスコッチ・ウィスキーのお話です。軽めのエンタテインメントに仕上がっておりました。
主人公が妙にナイナイ岡村のニュアンスを持っております。こいつの成長譚になっているわけです。そして彼の仲間の一人(メガネのスキンヘッド)が、とんでもなくバカなトラブルメーカーで、笑わせてくれながらイラッとさせてもくれるんですね。
まあそれにしてもウィスキーを飲みたくなる映画です。帰宅後、当家には平生スコッチを置いていないので、バーボン(「フォアローゼス」のブラックラベル)をストレートで飲みましたけどね。
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