「めめめのくらげ」:メメクラゲとの関係は?
TOHOシネマズ六本木ヒルズで村上隆初監督作品の『めめめのくらげ』を鑑賞。エントランスやファサードが『めめめ』仕様になっちゃってました。ってゆーか、これ自体がアート作品ですね。
(→)内側から見てもやはり『めめめ』なデザイン。
こんなに金かけちゃっていいのかって感じですね。都内ではこことお台場の2館のみの公開で、4月26日の初日から2週間ちょっとで今はもう1日1回限りの上映(100席程度のスクリーンで)になっちゃってますから。 まあ観客ターゲットの問題ですけど、村上さんは子供に見てもらいたかったのかもしれませんが、結局これだと村上アートのファンが観るに留まってしまう印象です。
それでも今日は「村上隆と蜷川実花のトークイベント」があったため満席。蜷川さんはともかく、村上さんってほんと「一般人オーラ」しか出てない人だなあ。蜷川さんとお子さんは本作にハートをつかまれたような話でしたが、果たして・・・。
うーむ、頭の中にはけっこう「???」が・・・。まさに「子供向け」のファンタジー冒険ドラマ。なんで村上さんがこれを作りたかったのか? このシリーズを10年は作りたいなんて言っているのか? わからないなあ・・・。終映後の場内も微妙な空気に包まれておりました。
そこはかとなく「3.11後の日本」を匂わせていますが、今のところそれが意味を持ったり効果を上げたりはしていません。これって、既に制作されている2作目とか、その後をサーガとして見ていかなきゃダメな世界なのかしらん? いじめとか引きこもりとかゲーム中毒とかも、ごくごくありきたりな描写でしかなかったし。
この題名を聞いて小生がまず連想したのは、つげ義春『ねじ式』に出てくる「メメクラゲ」。あれは、そんなクラゲはいなくって、実はつげが「××クラゲ」としておいたところ編集者の勘違いで「メメクラゲ」になってしまったとかいう話を聞いたことがあります。まあ、本作とは何の関係もありませんが・・・、っていうか村上さんのネーミングの源もそこなのでは?
クライマックスの怪獣のCGは質的に優れていますが、いかんせんバトル・シーンが(ここに限らずどの箇所も)長過ぎてねえ。でも、あの怪獣を見てたら、このCGスタッフによる『白鯨』(モビー・ディック)を見てみたくなったのでありました。
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