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2013年6月30日 (日)

日本女子、ドイツに2-4

日本女子代表の国際親善試合vs.ドイツ(アウェイ戦)は結果2-4でしたが、惜しい展開(2度追いつく)でした。しかしながら技量もフィジカルもドイツが日本を圧倒していて、チャンスの数から言ってもまあ妥当な点差でしょう。いやー、ドイツうまい。ドイツ、さすが。これだけ目に見えて実力差があると、勝てそうな気がしませんね。

宮間が戻って来たはいいけれど、長いスランプと言うべきか、ミスが多くてピリッとしません。それでもセットプレイの時は、さすがに精度が高いのですが・・・。やはり両サイドバックのレギュラー(近賀、鮫島)不在が今回の3連戦の苦しかったポイントです。それでも右の有吉は1試合ごとに成長していった感じです。左は宇津木も今日先発の田中明日菜もなかなかしんどくて、特に今日の田中はかなりやられちゃってましたしミスが目立ちました。

安藤もここのところパッとせんのですが、今日の終盤ももっと早く岩渕に代えるべきでしょう、佐々木監督! まあ高瀬の不在とか、ケガ人の多さに同情すべきところはありますけど、日本このままでは世界のトップクラスには勝てません。大儀見がもう1人2人欲しいところです。今回は招集されなかったヤングなでしこ世代の押上げに期待するとしましょう。

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2013年6月29日 (土)

「イノセント・ガーデン」:精緻な映像世界

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あの傑作『オールド・ボーイ』のパク・チャヌクのハリウッド進出第1弾である『イノセント・ガーデン』は、いやー、見事な映像世界でした。

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全てのカットが隅々まで精緻に計算された色彩設計と映像設計。衣装や美術も含めて、ここまで完璧に映像をコントロールしている作品ってのも久しぶりですし、それをハリウッド1作目で成し遂げたパク・チャヌクは、やはり只者ではありません(まあカメラのチョン・ジョンフンだけは韓国から連れていったわけですが)。

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妖しいチャーリー叔父さんといえばヒッチコックの『疑惑の影』なのですが、本作はあの話とは違っていて、より現代的なサスペンスとなっています。そのあっと驚く「ひねり」が、たまりませんね。

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色彩的には白が、黒が、緑が、赤が、・・・神経症的に効いています。 そしてピアノ連弾シーンやシャワー・シーンの官能だとか、二コール・キッドマンの髪を梳くアップが野原の草にモーフィング的にディゾルヴしていく驚嘆すべきアイディアとか、もうパク・チャヌク最高です。

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それにしてもニコールは相変わらずお美しい。

ファースト・シーンにつながるラスト・シーンも美しく幻惑的。そしてエンドタイトルロールが、なんと上から下へと流れていきました! ありそうで無かったアイディアです。驚くべきパク・チャヌク映画。小生にとって、今後がますます楽しみな映像作家です。

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2013年6月28日 (金)

きゃりーぱみゅぱみゅの「なんだこれくしょん」

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きゃりーぱみゅぱみゅのセカンド(フル)アルバム『なんだこれくしょん』が出ましたね。早いもので『ぱみゅぱみゅレボリューション』から1年。初回限定のフォトブック仕様。12曲入りのCDに加えて、シングル4曲のMVを収録したDVDがついております。

タイトル通りに「なんだこれ!?」って感じの曲が揃いました。『にんじゃりばんばん』だとか『インベーダーインベーダー』あたりのシングルもそうですけど、アルバム・オリジナル曲も『み』とか『のりことのりお』とか『くらくら』とか、輪をかけてヘンな曲が揃いました。ってゆーかたぶん後追いで「なんだこれ!?」ってナンバーを作ったんだろうなあ。

その一方で『ファッションモンスター』などは、あまりの名曲ぶりに改めて感銘を受けるほど。ここは中田さんの凄さだなあ。

うーん、今のきゃりーは無敵ですね。日本最強です。そして遂に「ヘン」がメインストリームになってきたのですねえ。ワールドツアーの模様などを追った初めての映画が公開を控えてるってことで、楽しみでなりませんです。

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2013年6月27日 (木)

銀座松坂屋もうすぐ閉店

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銀座松坂屋が6月30日でいよいよグランド・ファイナル=88年の銀座での歴史に終止符を打って、閉店します。ハッキリとした発表はされていませんが、数年後にオープンする銀座最大級の複合商業施設に松坂屋が再び入る可能性はゼロに近いと思いますので、まさに終幕です。

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入口には「あと4日」の電光表示。午後6時ごろ行ったのですが、店内はかなり混んでいました(数か月前までのこの店ではあり得ないこと)。

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その脇や、入って階段を上ったあたりには懐かしの写真展示が。1966年には屋上にゾウがいて、120万円の値札がついていたんですねえ。

そもそもがこのデパート、1924(大正13)年12月に銀座初の百貨店として出店。松屋よりも半年早いわけです。ただ近年の裏ぶれ方はかなりのもんで、最後の方はもうデオデオからフォーエバー21から無印良品から入れて、つぎはぎのスペース貸しになっちゃってましたから。百貨店の体をなしていませんでしたから。力尽きたって感じでした。

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大江戸自身も特に思い出はなく、食堂街にある赤坂飯店の坦々麺が食べられなくなることだけが残念です。

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屋上はいつもこの時期にはビアガーデンをやっていましたが、今年なし。だだっ広いスペースの脇に、子供向けの遊具コーナーが寂しげに残っていました。

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屋上の靏護(かくご)稲荷神社はどうなってしまうんでしょうか? 火災除けの御利益があると聞いておりましたが・・・。

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7月からのクリアランスセールを前に閉店ってことですね。確かに、今の状況ではクリアランスに集客力のあるファッションブランドなど、ほとんどありませんでしたからねえ。

合理的経営の大丸と同じグループにならなければ、もう少し延命できたのでしょうか。そこらへんのことはわかりません。

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出口を出て振り向くと、ウインドウに「88年間の感謝をこめて “ありがとう” また逢いましょう」という銀座店従業員一同からの感謝のメッセージ。ちょっと、ぐっと来ちゃいます。何だかんだ言って、やっぱりそこには愛(店への、銀座への、お客様への、仲間への)が感じられたからです。 日本の場合、百貨店が閉店するたびにマスコミで大きく取り上げられます。それは日本における百貨店というものが、「文化」だから(少なくとも「だったから」)。そして人々や家族の人生における、このページやあのページとして、色々な思い出に結びついているからなのです。その根底にあるのは「ちょっとしたあこがれ感」、「小さな驚きと感動」だと思います。日本の百貨店は、その原点を忘れないでほしいと思います。

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2013年6月26日 (水)

女子サッカーのイングランド戦

女子サッカー日本代表の国際親善試合イングランド戦(アウェイ)は、試合前から厳しい見通し。先日のホームでのニュージーランド戦がまったくピリッとせずじまいで、課題山積だったところに加え、過去の戦績も最近のイングランドの好調ぶりも、そして宮間は出場停止、故障で澤、近賀、鮫島、高瀬らを欠くことなど、どう考えても負けそうな状況。

先発メンバーでは熊谷が澤の代わりにボランチに入り、センターバックには長船が。とにかくこの二人が注目のポイントでした。熊谷はさすがに上々のプレーでしたが、長船が前半40分の失点シーンに絡んでしまいましたね。でも彼女も後半などはまずまずのプレイでした。この選手あたりが経験を積んで成長してくれないと、矢野も抜けた代表のDFとしては困ってしまいますからね。 その点有吉などは1試合ごとに成長している気がいたします。

前半の頭こそバタついたものの、その後はしっかりボールが奪えてパスを回せるという日本ペース。あと一歩でゴールというシーンも多かったものの、そこできっちり決める澤や宮間を欠いていまして、おまけに安藤と宇津木の出来がよろしくなかった。宮間を欠いて、精度の高いプレイスキックができなかったあたりも(特に前半)決め切れなかった一因。で、決め切れずにいるうちに、ポーンと1発で抜け出られてやられるという、男子も共通の日本らしい失点パターン。

日本の得点シーンはようやくという感じでしたが、大野ー川澄の旧アイナック・コンビによる実に「らしい」得点。大野のドリブルの粘りと、川澄のキーパーを見ての落ち着いたシュート。結局追加点は奪えずでしたが(むしろオフサイドに救われた危ない場面もありましたが)、同じ1-1でもニュージーランド戦の1-1とは段違いの、充実のドローでした。やっぱりこうでなくっちゃね!

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2013年6月25日 (火)

東京大江戸化計画22

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浅草花やしきにて(上・中)

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都立大江戸高校サイト(下)

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2013年6月24日 (月)

「フィギュアなあなた」:石井隆はまだまだこんなもんじゃない

Figure都内では、いや関東では池袋のシネマロサ1館だけの公開となっている映画『フィギュアなあなた』が、巷で高評価です。銀座シネパトスが健在なら、間違いなくかけていた作品でしょう。

うーん、これを高評価にするってのは、「ひいきの引き倒し」っていうか、石井隆ホメ殺しになってしまうのではないでしょうか? ダメ男、天使のような女、闇、雨、暴力、血、ネオン、廃墟、光と影、絶望、希望・・・。石井隆映画を形作る要素はたっぷり含まれているのですが、どれも過去の石井作品に較べると密度が薄いというか、ぬるい感じがします。

巻頭の竹中直人がらみのシーンや、フィギュアの彼女が戦闘少女よろしくアクションする場面などは、「笑っていいのか?」「ギャグなのか?」って感じに石井映画離れしたトーンで、ちょっと困りました。

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エロスとタナトスの苦いお伽噺で、観る者を酔わせてくれる石井隆にしては、設定自体があまりにもお伽噺すぎて、逆にファンタジーが機能しません。また、こんな無表情な役であってもやはり演技力の無さが明白で、発声する場面ではやはり相当苦しいんですよねー。

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柄本佑のダメダメぶりも、いかにもロマンポルノの系譜ではありますが、相当鬱陶しい奴ですね。

ラスト近く、佐々木心音が純白のバレエ衣装で夜の闇を空中浮遊(ワイヤーワーク)する場面は、なかなか美しかったです。その後のお祭り騒ぎと共に、「フェリーニ的」だと言えるでしょう。 (以降ネタバレあり)そして魂の移動する主観シーンには、やはり『天使のはらわた 赤い眩暈』(石井の初監督作品)を思い出さずにはいられませんでした。

ああ、やはりもっと暗く、もっとやるせなく、もっと哀しい石井映画を観たいものです。

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2013年6月23日 (日)

コンフェデ3連敗でした

コンフェデ杯3戦目の対メキシコ戦、白いユニが続いたので初めて新仕様のホーム・ユニフォームのお目見えでした。でも黄色い背番号、胸番号が昔の阪神みたいで違和感大アリ。なんかうるさい感じでイヤだなあ。

始まって10分程は日本が攻めて攻めて、「あ、これは勝てるんだ」というムードだったのに、あの香川の先制機をはじめ外し続けてるうちに相手のペースになってきて・・・という「よくあるパターン」。とにかく前半途中からは延々ずっとメキシコのペースで、これは納得の負け試合でした。

ますますもって磨きのかかるザックの不可思議采配。内田、吉田を外したのはいいとして、なぜ彼らを3人の交代枠で投入したのか?(しかもこの二人の出来が悪くって・・・) なぜ1度も成功したことのない後半の3バックをまたしても?(で、またしても長友のアクシデントで4バックに戻しましたが) 今日は憲剛の投入がロスタイムになってからじゃないだけ良かったのでしょうか?

見ていて辛い試合ですね。救いがない。光明がない。本田もぜんぜんダメだったし、長友は膝が心配だし。 小生なら、本田を早めに憲剛に代えて、長友を早めに酒井高徳に代えたかったところです。 ディフェンスの危機がこれだけ浮き彫りになってしまたのは、代表史上でも初めてのことではないでしょうか?

まあ3チームともFIFAランクが日本より上ですし、3連敗は普通に(かなりの確率で)あり得る事態ではありました。 だからポジティブに考えれば、ここで1年前に悪い所を出し切って、課題を把握し切って、1年後への準備を真剣に行えるということができるわけです。 いつやるの?今からでしょ。 

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2013年6月22日 (土)

「箱入り息子の恋」:純度の高い恋愛映画

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映画『箱入り息子の恋』が予想以上に素晴らしく、夏帆ちゃんも久々にらしくって良くって、うん、嬉しい嬉しい。夏帆は妙なチャレンジしなくても、こういう路線でいいじゃないですか。やっぱり適材適所ってことですよ。

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純正の「ボーイ・ミーツ・ガール」の物語であり、『ロミオとジュリエット』にオマージュを捧げていることは明らか(バルコニーの場も用意されております)。そしてそういう古典的な骨格があるから、ディテールのくすぐりも生き、登場人物(特に主役二人)のキャラクターも浮かび上がってきます。

344621_006星野源演じる箱入り息子君の奮闘がいじらしく、夏帆のまっすぐなイノセンスが輝いて、この「恋のはじめの日々」がキラキラまぶしくてたまりません。大好きなんです、こういうの。本作は恋愛映画としての純度が高くって、手をつなぐことのときめきとかキスのドキドキ感とかが、丁寧に表現されていて、そういう積み重ねが上質な映画世界を形作っています。

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吉野家が特別協賛とクレジットされていますが、2回出てくる吉野家での二人の場面が、そりゃもう素敵なんです。特に2度目の二人の位置関係と「泣きながら牛丼」は、映画史に記憶されるべき名場面です。

市井昌秀監督(脚本も)の演出は瑞々しくも安定した達者なものですが、二人が初めてホテルに行った時に何が起きたかだとか、吉野家で星野が突然席を移動したのはなぜかだとかが明確に描かれないだけに、いくつかの解釈が可能で(あるいはだいぶ後にならないとわからない)、そこらへんちょっとマイナス。あと、バルコニーの場で引っ張り上げるシーンは、ちゃんと柵を乗り越えるカットを撮らないとダメ。あそこ省略したらアマチュア映画なんです。更に言えば、星野の母親(森山良子)が事故の後で夏帆のことを非難するのも説得力がありませんでしたね。 でも、愛すべき映画には違いなく、奔放な同僚の女(穂のか)の存在が最後の方で効いてくるあたりも、映画を豊かにしています。

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ラストが意外とだらしなくて、名作になり切れませんでした。ここでもうひとふんばりしてくれたらなあ、との思いが・・・残念です。でも笑えて、感動できて、気持ちのいい娯楽映画でした。 

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2013年6月21日 (金)

「バレット」:ウォルター・ヒル復活

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映画『バレット』は、ウォルター・ヒル11年ぶりの監督作品。そしてまぎれもなくヒル流の、タイトでクールな男の世界です。91分というサッカー1試合分の上映時間も、いかにもヒル流ですし。

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それにしてもこのスタローン、いくら年期の入った殺し屋とはいえ、あまりにも簡単に人を撃ち殺しまくります。しかしそれが異常者に見えないようにするためか、敵や周囲の連中も何のためらいもなく撃ち殺しまくっています。まあ、『エクスペンダブルズ』が機関銃でやっているところを、単発の銃に替えたってことかも知れませんが・・・。

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ウォルター・ヒルらしさは夜の映像やら、シーンの変わり目のギミックやら、無駄のない直線的な展開やら、相棒とのいがみ合いやら・・・とキリがなく、斧のバトルまで出てくるに至っては、もう拍手喝采モノです。エンディングの車が走り去る夜の街なんて、もろ『ストリート・オブ・ファイヤー』で、あれだけ人が死んでる割にはすがすがしさすら感じるラスト。そこらがまたウォルター・ヒルらしさですよねえ。

今回のバディは韓国人。スタローンとの凸凹ぶりがなかなか結構です。『48時間』の時代には白人のバディはアフリカ系でしたが、時代は変わるのですねえ。その分、黒人は悪役になっておりましたが(別に政治的に気を使わないで済む存在になったということ)。

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いやー、予想以上に面白かった。なのに本作は3週間で上映終了(今日が最終日)、場内に観客はまばらでした。 シュワルツェネッガーの『ラストスタンド』といい、スタローンの本作といい、実に面白い「映画らしい映画」なのに、今の観客には全くアピールしないようで・・・、困ったものです。観れば面白いと思ってもらえるはずなんですけど。

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2013年6月20日 (木)

男子イタリア戦と女子NZ戦

サッカー・コンフェデ杯第2戦の対イタリア戦、ひとことで言って「あっぱれな敗戦」ではありました。負けは負けと言う人もいるでしょうが、負けの質って大きいと思うのです。この前のブラジル戦みたいな負け方と今日の負けを較べて見れば、雲泥の差でしょ。コンフェデは来年の本番に向けての予備テスト的側面が強いので、ここでは結果よりも戦いの質が重要と言ってみたくもなります。ただし、グループリーグ敗退だと3試合しかできないのが、痛いところではありますけどね。そして2-0から逆転負けしちゃいけませんよね。

ポゼッションもパス回しも攻撃も決定機も、ほとんどやりたいことができていました。2-0とリードしたのも当然と言えるような、「日本のサッカー」がキチンとできていました。コンパクト・フィールドで、数的優位を作って、速いパス回しでゴールに迫る・・・ブラジル戦とは全く違うチームのようでした。

だからこそ多くの「たられば」が頭に浮かびます。吉田が普通にクリアーしてたら・・・。あの岡崎=ポスト~香川=ゴール上のどっちかが入ってたら・・・。あそこで吉田がオンサイド・ポジションにいてくれたら・・・。もっと早めに憲剛を投入していたら・・・。詮なき事ではありますが、残念です。やっぱり。

しかし結果的に3点取って勝ち点を1つも奪えなかったというのは、サッカーの場合「想定外」です。イタリア人のメンタリティーからすれば、「雑な試合」という印象になってしまうのではないでしょうか。日本の守備の課題は浮かび上がりましたが、解決の特効薬がないこともよくわかりますからねえ・・・。

でも試合終了後にイタリア選手の多くが、自ら日本のユニフォームとの交換をしに行った場面を見ても、イタリアが日本のサッカーを認めてくれたことは確かだと思います。ザッケローニ監督としても、(残念ではあるけど)悪い気はしていないことでしょう。 せめてメキシコに勝ちましょう!

夜には日本女子代表のニュージーランド戦@ベアスタがTV生中継。澤、宮間を復活させて、怪我から戻った阪口や海堀も加わって、現状のベストメンバーで臨んだのですが、前半終盤に宮間が2枚目のイエローで退場。以後を10人で戦うという想定外の事態。

結果不本意な1-1のドロー。有吉→大儀見のゴールは美しかったけど、追加点が取れなかったし、守り切れなかった。 アルガルベ杯の時と較べて、やはり澤、阪口の力の大きさを再確認しましたが、一方で日本の誇る両サイドバック=近賀、鮫島を怪我で欠いている物足りなさは最後まで(有吉も今までの中では一番良かったですが)。佐々木監督の苦悩(歯がゆさ)はまだまだ続きそうです。

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2013年6月19日 (水)

ロングブレスのグミ

Dsc_2832UHA味覚糖の新機軸『ロングブレス サポートグミ』(監修 美木良介)です。ブルーベリー味とフルーツミックス味です。量多め、お値段高めです。でも目の付けどころがいいですよね。

「噛む! たんぱく質エクササイズ」というコピーの通り、こまめにたんぱく質を摂り、しっかりと噛むことで、ロングブレスダイエットを効果的にサポートするのだそうです。アミノ酸たっぷりです。なるほど。

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でもねえ、うまくはないっすよ、これ。どちらも微かな苦みがあって・・・。ま、良薬口に苦しってところでしょうか。

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2013年6月18日 (火)

wearer 「the blue album」発売!

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縁あって、wearer(ウェアラー)というバンドのヴォーカル「YK」くんとお友だちな大江戸なのですが、渋谷や下北沢あたりのライブハウス中心に活動していたそのwearerが、ついにCDミニアルバム(7曲入り)を出しました!パチパチ!!

題してwearer『the blue album』(ふぞろいレコード・6/19発売・1,800円)。さっそく予約していた新宿のタワレコで買ってきました。

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ついでに神父の、いや新婦の、いや新譜の棚を見ると、なんということでしょう((c)ビフォーアフター)!3列積みです。「J-ROCK好き必聴!」のPOPつき。やりましたね。誇らしいぞ、YKくん。サラリーマンと2足のわらじで大変なYKですが、ジャケ写もカッコいいぞ!

ライブハウスで売ってた自主製作盤のCDは持っていまして、あの荒削りな音も魅力ではありましたが、今回は随分と洗練された「プロの音」になりました。エネルギッシュな轟音ライブの一方で、センチメンタルな歌詞と切なくも美しいメロディーが持ち味のwearerですから、ようやくその魅力をきっちり打ち出せたということもできるでしょう。ギターの音色も分離良く、美しい限りですし、ベイビー・ヴォイスのえいちゃん&苦悩と格闘しているサムライみたいな声質のYKによるツイン・ヴォーカルのバランスもよくなりました。

とにかく7曲とも珠玉の名作なんだよー。買うべし。聴くべし。「センチメンタル日本代表」=YKのやるせなくも切ない都会派ワールドを体感すべし。青臭いパッションと、東京の大人ならではのメロウの融合。 中でも小生が最高に好きなのは、「Survive」と「東京の夜が廻り出す。」なのですが、「Survive」の歌詞を読んで、今まで「エイトビートの愛だって」だと思っていた所が、正しくは「AとBとの間で」だということがわかり、愕然としました(笑)。

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で、こちらは予約特典でいただいた3点(4点?)セット。「Survive」のDVDとレア・トラックのCDR、(えいちゃんが描いた)YKの顔のステッカー、そして7/27渋谷タワレコでのミニライブ優先観覧&サイン会参加券です!

で、この「Survive」のPVを見てみると、サラリーマン姿のYKが渋谷の街を歩き回り、そこに演奏シーンがはさみこまれるという構成。なかなかいいですぜ。 音楽の世界でもsurviveしていってくださいね! 

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2013年6月17日 (月)

「はじまりのみち」:本物の映画

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映画『はじまりのみち』は、名匠木下恵介の若き日のエピソードを描く小さな秀作。いくつもの名作アニメを生んできた原恵一監督の実写版第1作で、想像以上に面白く、良く出来ていました。オールドファッションではあるけれど、まさに「本物の映画」なのです。

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兄とリヤカーを引いて困難な山越えを行い、母を疎開させるエピソードに絞り込んだ上で、巧みに木下恵介と映画の話に持っていく脚本が素晴らしく、それ以上に演出が古典的な映画のありようを堂々と示していてあっぱれ。構図が、カットの長さやつながりが、そこでの芝居が、実に「映画」らしいんです。アニメも実写も関係なく、やっぱり映画監督ってのは「センス」なんだってことを痛感します。きっちりした演出力が感じられるのです。

344447_001田中裕子がもう助演女優賞総ナメを予感させる素晴らしさ。加瀬亮が彼女(母親)の顔についた泥を拭いてあげる場面では、彼女の(無表情な)顔で厳粛さと感動を醸し出して場面を成立させてしまうのですから、大したものです。 加瀬の兄を演じるユースケ・サンタマリアも、いつもとは違って抑制の効いた演技でいい味。

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ラストに時系列で、木下作品のフッテージがかなり長いこと使われています(全作品ではありません)。音声はなしで音楽をかぶせてなのですが、その最後の『新・喜びも悲しも幾年月』における大原麗子(母親)が海上自衛隊観閲式で船上の息子を見て、「戦争に行く船じゃなくて良かった」というシーンだけ台詞が聞こえて、胸に迫りました。このコンテクストでこうして『陸軍』との対比で見せられると、そこに木下恵介の人生までもが浮かび上がって来るのです。 てなわけで、何か所も落涙しました。終盤はかなり釣瓶打ちで泣かせます。どうせ泣かせるのなら、死病ものなんかじゃなくて、こういう風に泣かせていただきたいものです。

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2013年6月16日 (日)

コンフェデ、ブラジルに完敗

さあ、いよいよ始まりましたね、コンフェデレーションズ・カップ。しかーし、見事に出鼻をくじかれて、日本中のサッカー・ファンはしおしおになってしまいました。0-3、うーん、実力差通りと言えばそうなんでしょうけど、昨年0-4で敗れた親善試合と較べても、「日本のいい所」を見せられずじまい。完敗と呼ぶにふさわしい内容で、選手も監督も私たちもトホホな結果でした。

入り方が悪いよなあ。前半・後半ともに「3分」での失点ってのは、あまりにもブラジルを軽く見ていませんかい? それに「ギリギリまで一所懸命走って、数的優位を作って、近い間合いのパスを重ねて敏捷性で勝負」という日本の戦い方をみんな忘れちゃっていませんかい?一対一では案の定ことごとく負けちゃってますし、敵のボールを奪えないし、パスミスも多かったし、深い芝に手を焼いていたし・・・。先日のイラク戦の選手起用で心配したことが(遠藤や岡崎や本田のスタミナ切れ)が現実になりましたしね。今日の清武先発も全くの空振り(っていうか、清武最悪でした)だったし、いつも通り3人目(乾)の投入が遅すぎるし・・・。ここに来てザッケローニ采配へのクエスチョンマークは増殖の一途です。

それにしてもアディショナルタイムにおける3点目の失点は、余計でした。前掛かりになっていて、内田もかわされ吉田が戻り切れなかった。ブラジルも特に取ろうと思っていなかった3点目なのに、あれをプレゼントしてはいけません。

もともと3連敗してもおかしくない相手(ブラジル、イタリア、メキシコ)ですが、はてさてどうなってしまうのでしょうか? 今日も本田は通用していたのですが、香川や長友の復調が待たれるところです。

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2013年6月15日 (土)

「リアル 完全なる首長竜の日」:黒沢×アイドル娯楽映画=(‘jjj’)

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映画『リアル 完全なる首長竜の日』は、黒沢清が東宝のメジャー娯楽作を手がけるってことがオドロキなのですが、ん?それって・・・。あ、’89年の『スウィートホーム』がそうだったじゃないですかあぁ。以来四半世紀近くたって、独自の作風で「世界のクロサワ」になって、またこんな日が来ようとは! しかしながら、『スウィートホーム』は娯楽映画として、いや、映画として破綻していただけに、本作にも心配が・・・。

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果たして、心配した通りに困ったちゃんな作品でした。何か佐藤健&綾瀬はるか主演の娯楽映画として間違ってる感じがしてなりませんし、そうかと言ってアート・フィルムのわけもなく、非常に宙ぶらりんな感じ。いずれにせよ、おそろしくテンポが悪いことは確かです。そのゆったりリズムの中から何かが立ち上がってくればいいのですが、そんなこともなく・・・。

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いかにも黒沢清的な不安感、居心地の悪い違和感が随所に登場しますが、それを見せるならやっぱり小品の方が効きますよね。 (以下ネタバレあり)  それなのに、首長竜が出てきて大暴れとあっては、「な、何なんだ?この映画」と戸惑うほかはなく、ミスマッチな失敗作として今後のトンデモ映画史に名を残すことは疑う余地がありません。だって、「超時空的に大山鳴動して子供のヤキモチ」ってな話なんだもん。

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中谷<叫び>美紀とか小泉<トウキョウソナタ>今日子とか松重<地獄の警備員>豊とかオダギリ<アカルイミライ>ジョーとか、「黒沢組」の役者たちは、それぞれいい味を出しています。特に小泉さんは、同じ母親でも『あまちゃん』のヤンママとあまりに違う穏やかさなので、我が目を疑うほどでした(じぇじぇ!)。

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2013年6月14日 (金)

「オブリビオン」:監督の本質とのミスマッチ

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映画『オブリビオン』は、なんともミスマッチ感覚のSF大作。何がミスマッチかというと、まずジョセフ・コシンスキー監督の本来の資質とSFとが合ってないんじゃないかと思われます。『トロン:レガシー』も撮ってるのに、そんなバカなと思うかもしれませんが、あの作品も静謐で無機質過ぎて面白くもなんともなかったでしょ。本作もその匂いを多少なりとも感じさせます。

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そして巨額をかけたVFXや戦闘シーンと、監督のやりたいことのミスマッチ。VFXもスペース・ヴィークルでのバトルも、銃撃アクションなんかも、なんだかおざなりでありきたりで、監督の興味がそこにないことがミエミエ。NYの街角やエンパイア・ステートビルや森のロッジやワイエスの『クリスティーナの世界』の方に、この監督の興味とやる気が注ぎ込まれているのは間違いありません。

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だから、終盤にネタを割って以降の展開にこそこの監督の本質が覗いていて、その「ドラマ志向」とか「切なさ、やるせなさ」がちょっといいんですよ。 ただプロコルホルムの『青い影』が流れた時には笑いそうになりましたが(いや、数ヶ月前のTVで、この曲のヘンテコな大昔のPVを見て大笑いしたもので・・・)。

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『2001年宇宙の旅』とか『スター・ウォーズ』とか『惑星ソラリス』などからのパクリ(オマージュ?)描写も多かったですよね。 いずれにしてもこの監督、次回作はSFやアクション以外のカテゴリーのものを観てみたいものです。

オルガ・キュリレンコは、意外に豊かな目の表情豊かさに感心しました。時として、裕木奈江にも似ていたりして・・・。 ところで大江戸はキュリレンコと聞くといつも、相米慎二『お引越し』のレンコ(田畑智子)および江口寿史の『パパリンコ物語』を連想してしまうのであります。

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2013年6月13日 (木)

今日の点取占い210

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あしたはおこづかいを澤山もらえる   9点

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2013年6月12日 (水)

イラク戦のモヤモヤ

ワールドカップ・アジア最終予選、既にブラジル行きのチケットを手にした日本の最終戦はvs.イラク。日本ホームでの対戦時には、ジーコが率いていたチームです(現在の監督はペトロヴィッチ)。 結果は89分の日本の得点で、1-0と勝利。今回も相当もたつきました。じらされました。でもあのカウンターにおける岡崎、遠藤の走りと、最後の遠藤の「確率を上げるための」横パスはさすがでした。

それにしてもザック采配はまたしても??です。4日後にはるかブラジルでコンフェデ初戦があるっていうのに、このゲームで香川や遠藤や岡崎や長友や今野を休ませない謎。どう考えても、控え組を試すと共に、出場で彼らのガス抜きをして、しかも主力組を休ませるべき試合でしょう。酒井高徳や乾や中村憲剛を最初から使えばいいのに。3人目の交代選手として高橋秀人を投入したのがアディショナルタイムに入ってからというのには、もう開いた口がふさがりません。誰のためにもなりゃあしません。

いずれにせよイラク選手が想像以上に良かったことは確かです。速いし、体強いし、スタミナあるし、「個」では負けることも多かったと言えるでしょう。この1戦に賭ける思いも多きあったでしょうし、慣れていないメンバーの組み合わせだった日本が苦戦したのも当然かも知れません。

てなわけで多くの不安を抱えたまま、コンフェデレーションズカップが始まってしまいます。ただ日本チームの常で、本気出すと機能するし、試合を重ねるごとに連繋が取れていくんですよね。3敗しても何の不思議もない対戦相手(ブラジル、イタリア、メキシコ)ですけど、期待するといたしましょう。

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2013年6月11日 (火)

森永キャラメル黒と白と100周年

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数ヶ月前から出ている森永の『黒いミルクキャラメル』です。「ほろ苦さと深いコク」というコピーの通りカラメルが香ばしくほろ苦く、ダークな甘さです。まあ、それほど好みの味ではありませんでしたが・・・。 

どのタイプでも森永ミルクキャラメル・シリーズなら「滋養豊富/風味絶佳」の行書文字がパッケージの両サイドを固めます。

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そしてこちらは『ヨーグルトキャラメル』。新製品のようです(従来「ヨーグルト・キャラメル」といえば、明治でしたもんね)。こちらは白いキャラメル。あまり押しの強くない、控えめで爽やかな風味です。それだけに後を引くおいしさです。 パッケージは水色(珍しい!)で、セロファンには「森永ミルクキャラメル100周年 since 1913)の文字と赤リボンが。そう、黄色い箱の森永ミルクキャラメルが発売されてから、今年で100周年なのです。100年前は大正2年(その前年にタイタニックが沈んだ、そんな時代です)。今年100周年を迎える同い年さんには上智大学、岩波書店、宝塚少女歌劇、京王線、東京ファッション専門学校などがいます。

新製品の発売やマイナーチェンジを続けながら、伝統ある名品は、明日へと生き続けていくのですね。

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2013年6月10日 (月)

「アンチヴァイラル」:ビョーキとアート

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デイヴィッドの息子、ブランドン・クローネンバーグ初の長編『アンチヴァイラル』は、父親同様に体温の低い変態性に満ちています。

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主演のケイレブ・ランドリー・ジョーンズがまさにその世界を体現していて、肌全体に浮かぶソバカスともども心も体も「ビョーキ」そのものです。彼が幻想の中で「ひょっとこ」(としか言いようがないのですが)に変貌してしまうあたりは、この映画のビジュアル的(“クローネンバーグ”的)コアであります。

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題材やテイストがここまで父親似だと・・・って思うけど、そうは言っても個性ってのは消せないもので、クローネンバーグJr.の方がよりクールに21世紀的な印象。対するシニアの方は、やはり20世紀が薫ります(アップ・トゥ・デイトな意匠の『コズモポリス』においてさえ)。

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そして子クローネンバーグの方が、明らかにアート寄りに思えます。写真のブレて歪んだ顔は、モロにフランシス・ベーコン。枕についた血が、抽象画に見えます。白い床に血を吐いてその上をのたうちまわる様は、アクション・ペインティング。ラストの奇妙な物体も、まさに現代美術の一典型ですよね。

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しかしながら抑制が効きすぎて、今一つ面白くなり切れなかったことも事実。 いずれにせよ2作目で点が線になり、3作目で面になった時の、この映像作家の全貌を括目して待つとしましょう。

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2013年6月 9日 (日)

浅草寺のおみくじと花やしき

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日の出桟橋から水上バスに乗っちゃったりなんかしちゃったりして((c)広川太一郎)、快晴の隅田川を上ること40分。浅草に行ってまいりました。

仲見世から浅草寺にかけては相変わらずの賑わい。

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浅草寺のおみくじは「凶」の率が高いことで有名ですが(小生は3回続けて「凶」を引いた人を知っています)、今日の大江戸はなんと「大吉」でした!! 「あまちゃん」の杉本哲太は「大吉さん」ですが、いやー、めでたいですね。何でもかなっちゃうみたいです♪

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その後で「花やしき」に行けば、ステージでは地元アイドルの「葵と楓(あおいとかえで)」(推定14歳ぐらい)が三味線を手に熱唱。素晴らしいですね。

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大好きな「ビックリハウス」は、中の照明がちょっと暗かったり、反転がなくなったりして、昔の方が楽しかった印象。うーん、ちょっと残念。

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今日は名物の「ローラーコースター」が点検および月末の「還暦」に向けたお色直しのためお休みだったのが実に残念でした。でもパワースポット「しあわせ橋」の前の滝は、今日もいい感じに流れておりました。ビックリハウス、お化け屋敷、Beeタワー、メリーゴーラウンド、スペースショットなどを制覇したので、まあいいでしょう。やはり何年に一遍かは尋ねるべきスポットであります。

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2013年6月 8日 (土)

「ビル・カニンガム&ニューヨーク」:この道一筋

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映画『ビル・カニンガム&ニューヨーク』は、現在84歳(撮影時でも80歳は超えていたはず)になるニューヨーク在住のストリート・ファッション・フォトグラファーを追ったドキュメンタリー。半世紀以上にわたり、マンハッタンの街角で人々のファッションを撮り続けた「生きる伝説」の存在自体が圧倒的に凄くて、目を離せない面白さです。

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自転車に乗ってマンハッタンを駆け巡り、素早い身のこなしで道往く人々のファッションをとりまくるこのおじいいちゃんの若々しいこと! いつも着ている青いスモック風ジャケットが、パリの日用品百貨店で買った「パリの清掃員の制服」だってのにビックリ。「安くて実用的でカメラが当たって擦り切れてもいいから」着ているという理由にもビックリ。でもこのブルーのキレイなこと。さすがはパリですね。 それとしばしば着ているコットンパンツのシルエットと丈の絶妙さ!実に素敵な着こなしなんです。自分のファッションには無頓着だとはいえ、やっぱり流石なんです。

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それにしてもこのおじいちゃん、魅力的な人です。見ていて、愛さずにはいられないキャラクターです。終盤に職場の仲間が集まって、誕生日のサプライズでみんながビルのお面を着けて、青いジャケットでという場面があるのですが、いやー、愛されてますビル。ビルにまつわるあれこれの歌詞をつけた歌まで歌ってもらっちゃって・・・。

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ビルは生涯独身なのですが、別にゲイではないらしく、「ファッション写真の仕事が面白くて忙しくて、女性と付き合うような時間はなかった」みたいなことをおっしゃってました。我々はこういう人を他にも知っていますよね。そう、「映画と結婚した」淀川長治さんです(もっとも淀川さんはゲイだったようですが)。生涯のすべてをかけて、好きな道一筋・・・そういう人はやはり面白いし素晴らしいですよね。

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勲章をもらった時のパリでの授賞式では、流暢なフランス語を交えたスピーチ。うーん、ますますステキで幅の広い方です。 彼の言葉に「美を追い求める者は、必ずや美を見出す」というのがありました。その通りだと思います。逆もまた真で、美を見出そうとしない限り、どんな名作を見てもその輝きに気がつかないのだと思います。そういえば、淀川さんもどんなしょーも無い映画でも、その中に美を見出そうとしてましたよねえ。

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2013年6月 7日 (金)

「探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点」:前作の勝ち

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映画『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』は、前作同様’70年代東映映画、なかでも東映セントラルフィルム(TCF)作品の匂いが漂うプログラム・ピクチャー的な1本。大泉洋と松田龍平のホームズ&ワトソン的コンビが今回もいい味出してくれます。

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1作目の小雪につぐ今回の「マドンナ」は尾野真千子。ただ、この関西弁のガラッパチ・キャラがどうにも鼻について、あきまへん。シリーズ第3弾が決まったそうですが、これからも続いていくのならヒロイン役の方向性にはもう一考お願いしたいと思います。 それにしてもバイオリン似合わなかったな、彼女。

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前作の高島政伸みたいなキャラが立ちまくった悪役がいないのが、本作の残念なところ。波岡一喜は笑えたけど、前作にも出てるわけなんで・・・。近藤公園のキャラじゃちょっと弱いし、説得力に欠けててねえ・・・。

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ほとんど意味のないヌードやエロシーンが入ったりするあたりもがいかにも’70年代東映映画ですし、エレベーターの内側を赤ペンキで塗ってあるあたりがいかにもTCFだったりします。でも一抹の哀愁も、大泉がカッコ良く見えるマジックも、やっぱり前作の方が上だと思います。 とはいえ第3作が気になる作品には違いありません。願わくは、同じ東映の『トラック野郎』シリーズ・全10作を抜いていただきたいものです。

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2013年6月 6日 (木)

今振り返るトルシエの迷言

サッカー日本代表5大会連続W杯出場記念!面白過ぎるフィリップ・トルシエ元日本代表監督の言葉---

・中田(ヒデ)は携帯電話のCMに出てるけど、30回かけても全然つながらない。

・レギュラーは一人もいない。しいて言えば私だけだ。

・スター気取りになってはいけない。でないと、城や前園のように地獄に落ちることになる。

・3人の個性派に、8人の明神がいればチームはできる。

・(遠征中、ジャージ姿で外出しようとした中村俊輔を呼び止めて)おまえはパリの街をなめてるのか!

エキセントリックな人でしたねえ。 ま、小生はオシムが好きなんですけど。

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2013年6月 5日 (水)

昨日の埼玉スタ(補遺)

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昨日の追加分でーす。 

職場からそのまま駆けつけたいでたち。サムライブルーのタイとチーフです。バッグは日本代表グッズ。

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代表のタオルマフラーは新たに買っちゃいました。でも入場者全員に配られた袋の中には、ブルーのフラッグやドコモ・ギャラクシーのタオルマフラーなんかも入ってたんですけどね。

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代表マスコットのヤタガラス君たち。

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サムライイレブンの雄姿。

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アルベルト(ザッケローニ)の孤影。

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ザックとオジェック(「あなたの次はオレに日本代表監督やらせてよ・・・」)。

ほとんど「引き分けだった」という事実を忘れて喜ぶ日本国民。それでいいのだ。小生もその一人です。

それにしても50万を超える応募数があったというこの試合のプラチナチケット。小生の席から程近いあたりが数日前に渋谷の金券ショップに出ていましたが、

なななんと「2枚で32万円」 じぇじぇじぇ!!!(‘jjj’)  なのでした。 

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日本W杯出場決定!@埼スタ

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行ってきました!埼玉スタジアム!! やりました、日本!!!  

とは言え、ちょっと物足りない1-1ドローではありましたが、ま、5大会連続のワールドカップ出場が決定したんだから、ま、よしとしましょう。

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6万2千人の観客で埋め尽くされた埼スタは、試合前からすんげーヒートアップ度。何しろ在日オーストラリア人を中心とする黄色い人たちのゾーンは、1~2千人ぐらいではなかったかなあ。あとの6万人は青い人たち。

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こんな状況下なんで、バーレーンの審判団もかなり日本寄りの笛を吹いてくれて助かりました。

ついでに国歌も、へんな独唱ではなくて、吹奏楽(録音)だったので助かりました。

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小生の席はメインスタンド、オーストラリア・ベンチのすぐ後ろ3列目だったので、いやでもオジェック監督ばかりが目に入る状態。「うまくいかねーなー」的なジェスチャーに終始してました。失点の場面では怒ってましたが・・・。

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日本が6割ほどはポゼッションして、チャンスも多く作っていたのは皆さんご覧になった通り。でもペナルティーエリアに入ってからの香川、本田、岡崎が、意外と脅威を与えなかったというか、しっかり押さえられちゃった感が強かったですね。オーストラリアがしっかり対策してきて、意外なほど組織的に、そしてゴール前は固く、守りぬいてましたもん。

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今日良かったのは、内田の上下動と守備。それから本田のキープ力。遠藤のフェイントを入れてのシュートは、決まっていれば最高でしたね。長谷部のボール奪取も素晴らしかったです。香川、長友はイマイチくんでした。 

で、大江戸のMVPはと言うと、これが今野なんですね。近くで見てるとよくわかります。見事なディフェンス能力、というより見事なフットボール能力! ザックが重用するのもわかります。ピンチの、及びピンチの芽のつぶし方が凄いんです。

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オーストラリアに(クロスがそのままゴールインして)先制された場面では、「なんだよ! またこの、ありがちなパターンかよ」と思ったものの、同点を信じて疑わなかったことも確か。かえって劇的な引き分けとなったのでありました。

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それにしても0-0狙いだったのか、後半終盤に栗原を投入して(よせばいいのに)3バック風にした直後に案の定やられちゃって、今度は内田を下げて今野を右SBに回してまた4バックに戻すという、かなりバタバタと不可解なザッケローニ采配。コンフェデでは冴えた所を見せてほしいものです。

スッキリ勝って決めたかったところですが、まあ結果オーライです。ザックの胴上げや、水かけ合戦、場内1周まで見届けて帰ったら、さすがに混雑して、家に着いたのがぎりぎり日付け変わる直前でした。

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2013年6月 3日 (月)

今日の点取占い209

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算数がクラス中で一番よい   10点

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2013年6月 2日 (日)

「俺俺」:シリアスな哲学が邪魔かも

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映画『俺俺』は三木聡脚本・監督作でありつつも、原作ものということもあり、ジェイストーム(ジャニーズ事務所の映画)ということもあり、いつもと少々毛色は違います。でもしっかり三木聡の世界も出てるんですけどね。

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でも遂にTV界前人未到の『熱海の捜査官』の地点にまで達してしまった三木聡が、久々の映画をどう展開させるのだとうと思っていたのですが、うーん、笑いの世界と不条理の世界のバランスが今一つよろしくない感じ。確かに『熱海~』同様の、デイヴィッド・リンチを彷彿とさせる描写はところどころに見られるのですが・・・、一方でふせえりに代表される三木ワールドの小ネタ笑いがちょっと噛みあわない感じと言いましょうか。

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まあ、むしろシリアス部分が退屈なんですよね。ここで哲学やられても、不条理の中に自己と他者の関係性だとかコピーとオリジナルの考察を打ち出されても、どうにもピンと来ないのです。

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それにしても亀梨君って太りやすいタイプみたいですね。腰回りなんかかなりバンッとしてるし。エンドタイトルで「○○○  亀梨和也」「××× 亀梨和也」みたいなのが2列にわたってズラッと33人分出てくるのには笑いました。彼の演じ分けは、なかなか良かったですよ。

例によってジャニーズ事務所の人が写っている画像は使えないので、なんか別の映画みたいで困りものですよね。

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2013年6月 1日 (土)

「きっと、うまくいく」:普通に面白いけど・・・

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インド映画『きっと、うまくいく』が、スピルバーグはじめ内外の方々から絶賛の嵐なので、期待に胸ふくらませて観てみたのですが・・・。うーん、「こんなに面白い映画はない!」とまで絶賛するほどの作品だとは思えませんでしたねえ。いわゆるボリウッド映画らしくない感覚の、普通にまずまず面白い作品でした。

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ドラマが中心で、歌や踊りもあるものの少なめの印象。一昔前のハリウッド映画的感覚で、2時間50分のエンタテインメントとして走り抜けます。1時間半ほど経ったところでインターミッション(画面には“interval”の表示)となりますが、日本公開版では休憩とならず、そのまま後編の上映。

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それにしても主役のアーミル・カーン(トビー・マグワイア似)が44歳!なのに大学生役ってことを知って、びっくりしました。インド人にビックリ! その他にも玉木宏入ってるやつとか、小雪入っている彼女とかいましたもんねえ。アジアは広くて狭い。

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ラストの白い砂、青い空、透明ブルーな水の美しい光景ときたら! 映画の中でここまで美しい風景を見たのも、本当に久しぶりな気がします。

ただ、ウェルメイドのドラマなら別にインド映画観なくてもいいんだよなあ・・・。インド映画にはやっぱり、ラジニカーント主演作のような歌と踊りと荒唐無稽さを期待してしまう大江戸なのでありました。もっと突き抜けて欲しい、と。

 

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