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2013年7月 5日 (金)

「映画「立候補」」:オモシロ素敵なマック赤坂

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6月29日からポレポレ東中野で公開されている『映画「立候補」』が妙にヒットしているようで、午後7時からの回を観たのですが、なんと満席。通路に座布団敷きで観てた人もおりました。みんなマックが好きなんだね。

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2011年の大阪府知事選に立候補した泡沫候補たちの選挙戦を追ったドキュメンタリーで、その主役はこのたびの参議院選にも立候補しているマック赤坂。そう、大江戸が何度かお伝えして来た異色のエンタテイナー候補です。彼を主役格に据えながら、外山恒一、羽柴誠三秀吉らの泡沫候補の方々も出演。こういうストレンジな泡沫候補って、日本独自の存在なんでしょうか(映画の中では「自分の国にはこんな候補者はいない」と言う外国人も出てきましたが)。

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とにかく今年公開された映画の中でもトップクラスの面白さです。笑えます。そして終盤、不思議な感動めいたものまであります。時折挿入される字幕がまたオフビートな笑いを誘うんですよねえ。

京都大学農学部卒で、伊藤忠商事に25年勤めたマック。根本的には頭良くて真面目な人なんだと思います。そんな人がなんでこのような奇行を?という問いの答えは映画の中にはありませんでした。そこがちょっと残念ですが、まあ最終的には「人間って不思議で面白いね」と言ってしまえるとこだと思います。

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終盤に登場する橋下徹陣営や安倍首相などに対する時のマックの姿は、まさに巨大風車の前のドン・キホーテ(そういえばサンチョ・パンサもいますね)。こういう時には基本的に弱小なものの方につく大江戸としては、判官びいきの血が沸き立つ場面でした。だってあいつら、マックに「帰れ」コールを浴びせたり、日の丸持ちながら罵倒したりするんですぜ。どこかヘイトスピーチにすら似ているような全体主義の恐ろしさを見事に表現していて、そこがこの映画の価値を高めたことは言うまでもありません。人間マックの表情、そして息子の取った意外な行動。やっぱり小生はマック赤坂さん、好きですねえ。ま、だからと言って投票するかどうかは、また別の話ですけど。

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監督:藤岡利充  音楽:田戸達英(主題曲)、岩崎太整、佐藤ひろのすけ 製作&撮影:木野内哲也  出演:マック赤坂、羽柴誠三秀吉、外山恒一ほか http://ritsukouho.com/ ――2011年11月 ...... [続きを読む]

受信: 2013年7月27日 (土) 17時35分

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