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2013年7月 3日 (水)

「恐怖と欲望」:封印を解いちゃった・・・

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スタンリー・キューブリックのデビュー作は『非情の罠』('55)とされていますが、本作はその2年前に作られた幻の劇場映画デビュー作。しかしながら自作のクォリティとそのコントロールに厳しいキューブリックとしては、「アマチュアの仕事」という評価を下し、長い間封印されていた作品なのだとか(なんでもプエルトリコの映像資料庫で発見されたのだそうですね)。

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モノクロ・スタンダード、確かにどうってことのない62分の小品です。製作費も恐ろしく安かったはず。登場人物もコンパクトです。 で、哀しいかな、キューブリックがお蔵入りさせたわけがよくわかるような作品なんです。時代を斟酌しても「普通、時々拙劣」程度の出来であり、同じモノクロの戦争映画としても'57年の『突撃!』と較べて、大いに劣ってしまいます。

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戦争の狂気とか言ってみても、(特に現代の目で観ると)なんだかぬるいというか、牧歌的ですらあります。

結論としてはキューブリックの判断は適正だったということでしょうし、そのまま寝かせといてもよかったのになあってところです。ご本人は墓の下なので、どうすることもできず、残念無念でありましょう。

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