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2013年8月11日 (日)

「第七の封印」:死神の魅力

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ユーロスペースのベルイマン3大傑作選、1957年の『第七の封印』は、小生も未見でした。ここ数十年、映画館での上映機会って、ありませんでしたから(フィルムセンターでは、たまにやってましたが)。

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でもウディ・アレンの『愛と死』とか、その他の映画やらマンガやらで、本作の影響下にある死神をさんざん目にしてからこれを見ると、どうも笑っちまうんですよねー。ま、本作には笑える場面がそこここに散りばめられていますし、そんなにこわい死神ではないんですけれどね。それにしても死神にチェスの勝負を申し込むあたり、あまりにウディ・アレン的で(と言うのもヘンな話ですけど)笑わずにはいられない感じでした。

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そして本作の魅力は、やはりこの死神の魅力に尽きるのです。黒装束に白く無表情な顔(デッド・パン)。初登場場面の「ただ立って、そこにいる」感じなんて、『羊たちの沈黙』におけるレクター教授の登場シーンみたいですもん。そういえば、映画史上の(魅力的)悪役ベスト10の第1位に、『サイコ』のノーマン・ベイツやダースベイダーを抑えて、ハンニバル・レクターが選ばれていましたが、この死神だって負けず劣らずいい線行ってると思うんですけどね。

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話自体は、ちょっと宗教がらみの部分とかがグダグダしていて、研ぎ澄ました洗練とはいかないのですが、野いちごとミルクの場面の幸福感とか、ラストあたりの詩的な浄化感が、作品を救います。かの有名な「死の舞踏」の風景とかね。ああ、そういえば『オール・ザット・ジャズ』だって、本作の変奏曲ですよね。死神も出てくるし、ラストの「死の舞踏」や浄化感もあるわけですからね。

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» 第七の封印 [象のロケット]
遠征に失敗した十字軍の騎士が故国で目にしたのはペストが蔓延し、廃退しすさんだ心でうつろう人々。 そんな騎士のもとに死神が迎えにやってくるが、騎士は死神に生死を賭けてチェスを挑戦する…。 生と死の問題を信仰の中に問い詰めた作品。... [続きを読む]

受信: 2013年8月13日 (火) 07時30分

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