「マン・オブ・スティール」:速っ!強っ! そしてダイアン
映画『マン・オブ・スティール』には赤パンツではないスーパーマンが出てきます。ボディースーツも青ではなく紺に近いダークな色。素材の質感も当世風。それにしても2006年にブライアン・シンガー監督の『スーパーマン・リターンズ』なんて作品があったことをすっかり忘れてました。7年前なのに正直何も思い出せません(笑/汗)。ま、そんな作品だから続編が作られなかったのでしょうけど。
地球での子供時代のクラークの父がケヴィン・コスナー。で、母親が、あれ?誰だったかな、この顔は?とちょっと考えて、おおダイアン・レインではないか!と思い当った時のちょっとした驚き。すっかり「おばあちゃん初期」に入っていて、しわもしみも白髪も隠さないナチュラルな感じが素敵でした。それにしても、あのダイアン・レインがですよ。『リトル・ロマンス』の少女がですよ。うーむ、人間は年を取るのですね。でも、、いい年の取り方だと思いました。なんか彼女の顔見てたら、妙に感動して泣きそうになりました。
それと、このスーパーマンの物語って「桃太郎」や「竹取物語」に似てたりもするのだなあと気がつきました。
肝腎のスーパーマンは・・・メッチャ速い! メッチャ強い! スティールどころではなく、ダイヤモンドの男か?! 飛ぶシーンなんか速すぎて、もうほとんど動体視力への挑戦。目も脳も疲れちゃうほどです。
悪役ゾッド将軍がアクが強くて、なかなか結構。これぐらい憎々しいと、正義の味方が「生きる」ってもんです。リチャード・ドナー版ではテレンス・スタンプですよね。あれは存在感なかったからなあ。
中盤の田舎町での戦いも凄いスピード感とパワーで圧倒しましたが、クライマックスは都会のビル群を破壊しまくるド派手なバトルが延々続きます。スゴ過ぎる映像です。10年前、いや5年前にこの映像を観たら、誰もが「凄い! 画期的!」と思ったでしょうが、近頃は超迫力VFXのインフレーションで、凄さの感受性がマヒしちゃってますから、これでも「ああ、こんな感じね」と埋もれちゃいがち。でもでも、やっぱりけた違いに凄いんです! ここまでやるか?!的な徹底ぶりにはあきれるほど感心するしかありません。
(以下ネタバレあり) ゾッドとの最後の決戦では、プロデューサーのクリストファー・ノーランらしいテイストで、ヒーローの苦悩が出てましたねえ。あの叫びの重さ。でも、あの力で首ねじったら・・・取れますわな。まあ、そうしたらハリウッド映画になりませんが。
ラストのデイリー・プラネット社の件り、ああいう描き方、まとめ方って、王道だけどやっぱり好きです。重苦しく終わらせないためにも良かったのではと思います。クラーク・ケントめがねも、よく似合ってましたしね。
p.s. スーパーマンの目から出るビームを見て、ALSOKの吉田沙保里を連想しました。 あるいは、きゃりーぱみゅぱみゅ『インベーダー インベーダー』の歌詞、♪目からビームぅ~♪
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