「ザ・ローリング・ストーンズ “スウィート・サマー・サン” ストーンズ・ライヴ・イン・ロンドン・ハイド・パーク2013」:最高の奇跡
『ザ・ローリング・ストーンズ “スウィート・サマー・サン” ストーンズ・ライヴ・イン・ロンドン・ハイド・パーク2013』は10月26日-11月1日の1週間限定公開中のライブ映画です(長い題名ですね)。東京では角川シネマ新宿のみ、連日夜7時15分からの1回のみの上映です。
大江戸ですらうっかり見逃がすところだったので、知らない人も多いことでしょう。場内はかなり少ない観客でした。
しかしながら内容的には特別興業2000円均一が安く感じられるほどに圧倒的でした! やはりいつ見ても、いつまでも、ストーンズのライブは凄い!凄すぎます。どれ見ても、いつ見ても、ほとんどおんなじってのもまた凄いところです。いつもの曲をいつものように演奏する。それだけ。その「それだけ」の偉大さ。
ライブ・フィルムとして良く出来てます。模範的な出来というか、何台ものキャメラで撮った多くの素材を、かなり細かいカット割りでつないでいき、この歴史的コンサートの全貌を伝えてくれます。映像のクリアネスも音響も良く、映画館の大きなスクリーンで観て良かった作品です。
相変わらずミックが細い!よく動く!変わりません。な、70歳ですよ!!! 世界最大の奇跡です! キースはさすがにここに来て、かなりのジジイになりました。あごと喉が一体化してきて、腹はかなり出ています(時々ギターがめりこむ感じで)。ロニーとチャーリーも変わらんなあ。そして、ミック・テイラーが後半参加していますけど、まあ、太りましたね。
映画の構成としては、すべてが良かったのに、ラストの『サティスファクション』の前にワンクッションいれてしまったのが、ノリノリで来た流れに水を差すことになり、ちょっと残念。ここは一気呵成に突っ走るべきですよね。
ストーンズにとって、あの「ハイド・パーク・コンサート」は1969年のこと。それから44年ですよ。信じられないことです。エンドタイトルの時に、終了後のハイドパークで初老のオジサンが「凄いショーだった。信じられん。」とか言ってましたが、まさにその通り。 44年前に、いや30年前だって20年前だって、彼らが70歳までバリバリでやってるなんて、誰が考えられたでしょうか。奇跡です。しかも、(晩年のチャック・ベリーみたいに)じいさんの懐メロ的にではなく、現役最強の王座を保ち続けての奇跡なのですから。人類必見です。
ここでユーチューブの予告編が見られます。↓
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