オシムの「本田ボランチ」論
今、NHKのスポーツニュースでイビチャ・オシム氏が日本vs.セルビア戦を見て語っていたのですが、相変わらずのユニークな視点の鋭さ! さすがです。
あの0-2で「完敗」と騒がれた試合を、むしろ「日本はいいサッカーをしている。選手たちは自信を持ったはず」と言い、その組織的な守備や、ゴール前で何人もが絡む攻撃などを高く評価していました。こうしてオシムに「日本の方向性は間違っていない」といわれると、なんだか安心します。
そして、守備の問題点を見ながら(ペナルティーエリアで遠藤の寄せが甘く、ゴールにつながるクロスを上げられてしまった場面)、本田が「持ち過ぎ」でボールを取られたりテンポを遅くしたりしていることにも言及し、「本田ボランチ論」を打ち出したのには驚きました。確かにフィジカルの強さ、ボール奪取能力、ボールを奪われない能力、スルーパスを出せる能力、攻撃参加力など、ボランチに好適な条件は備えています。中田ヒデがボランチやっていた感覚や、むしろ澤穂希のボランチに近い感じでしょうか。 しかも、そうすれば柿谷や香川も今よりうまく生かせそうな気がします。今は前の方が、ゴチャゴチャ詰まりすぎている印象で・・・。
うーむ、さすがはオシム。まさに慧眼と言うべきでしょう。しかしそうなると遠藤か長谷部のどちらかが外れる形になるのでしょうから、大きなリスクも背負っての大英断となります。それでも見てみたいなー、本田のボランチ。
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