ピサの郵便ポスト?
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新富町駅付近にある「築地菊栄ビル=菊正宗酒造株式会社東京支店」が、いつの間にやら解体中になっておりました。
白い建物に黒グリッドの窓枠で、1階部分だけが黄色っぽいスレート(タイル?)というコンパクトな6階建て。コーナーを斜めに切ってあるあたりが瀟洒にオシャレです。
で、調べてみたらなな、なんと!1927(昭和2)年に松竹キネマ(現・松竹)の本社として建てられたビルだったのでした! 様式はチェコ共和国のキュビズムの影響を受けているってことで、うーむ、なるほど。ここは近くの京橋税務署も明治時代の歌舞伎小屋「新富座」の跡地ですし、芸能に縁があるゾーンのようです。
1階の道路際の窓は非常に低い位置にあり、ここらが欧米によくあるタイプ。
タイルの貼り方も縦横取り混ぜて、センスありますよね。
もう解体作業は始まっていて、窓も開いてました。今年一杯で解体してしまうようです。ちなみにこの5月に三菱地所が買い取ったみたいですね。時の流れとはいえ、淋しいものがあります。しくしく。 今のうちに、♪菊正宗を見に行こう~。
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新宿花園神社で「酉の市」(三の酉)。ある目的のために行って来ました。
その目的とは、「見せ物小屋」を体験すること。1月に観た映画『ニッポンの、みせものやさん』の影響ですね(そのブログ記事はこちら ↓)
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-8145.html
参道や境内は歩きにくいほどぎっしりと人の渦。お参りの列がズラーッと並んでいるので、あきらめました。ま、平生たまーにお参りに来たりはしますので。
で、隅っこにありました、見せ物小屋。もう、東京界隈ではここだけ(のはず)、今のうちでないと見られないという絶滅危惧感もあり、足を運んだのです。小屋の前では女の人が呼び込みの口上。おどろおどろしさはほとんどなく、明るいイメージ。料金は大人800円の後払いシステム。いつでも入れるようなので、早速中へ。
場内は立ち見の観客が100人ほどぎっしりと。舞台上のMC的な男性がしきりに奥へ詰めるよう指示しています。舞台下手側から入れて、徐々に上手側にずれながら見ていき、一通り見終わったら上手脇の出口で木戸銭を払って出るシステム。なるほど、うまいことできてます。
大江戸が見始めたのは、「へび女」が始まる時。なんでも「埼玉の山奥」で発見されたのだそうです。映画では本物の蛇を食いちぎっているようでしたが、今回の人は虫を食べます。虫と言っても、ミミズや釣りの餌みたいなニョロニョロ系のワーム。何匹も口の中で噛みながら食しておりました。いかがわしい雰囲気が漂います。
その後のラインナップはこんなところ(一人ぐらい忘れちゃったかも・・・)
・「見せ物界のアイドル」というアマゾネス・ピョン子ちゃんが、ロウソクに火をつけて、口の中をあぶるように炎を食べる。次には扇風機の回転する羽根を舌でストップさせる。
・タイのメコンデルタの首狩族2人(雑な黒塗り)による、ドライアイス食いや、剣山の上を歩いたり、剣山に寝たり。
・「病気だらけの寝たきり老人」(若い男+雑なメイク)による、鼻の穴から口にチェーンを通し、そのチェーンでバケツを持ちあげる技(ほとんどシュール!)。
・右の頬→口中→左の頬と金串が貫通している中国人が、金串にロープをかけて台車を引っ張る。
・「巨大な寄生虫を体内に飼う男」が、突然発作を起こし舞台奥に引っ込んだかと思うと、口からウナギ?の尾の方出して(これが寄生虫だってこと)、ぶら下げながら動き回る。
こんな人たちが次々と登場し、怖いというよりほとんど笑えます(もしくは痛そう!)。出演者たちの変な間(ま)や、MCの人の面白さもあって、なんか楽しい演芸みたいなノリで笑えてしまうのです。それはいいのですが、想像したような「いかがわしさ」「禍々(まがまが)しさ」は影を潜めており、妙に健全。うーん、やはり「間に合わなかったか」感に打たれたことも確かでした。
出口には大寅興業社のおばちゃん(そう、映画に主役級で出てた人)がいて、「映画観たよ」と声をかけたらニッコリしていましたけど、うーん、この正統派「見せ物」の終焉には残念な気持ちもあるんじゃないでしょうかねえ。もっと「反社会的」なものであったはずですし、そういうものを許容する社会の方が規制する社会よりも息苦しくないと思うのですが・・・。
でも面白かったです。来年も見たいものです。
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映画『ブランカニエベス』を試写会で観ました。事前にモノクロ作品だということは知っておりましたが、サイレント(音楽&一部効果音付き)だってことは知らなかったので、字幕画面が出てきた時にはちょっと驚きました。こういう試みも『アーティスト』の影響なのでしょうか?→と思って調べてみると、『アーティスト』のフランス公開は2011年5月、本作のスペイン公開は2012年9月。やはり影響ありそうです。
スペインらしい映画ですよねー。闘牛meets白雪姫(そもそも「Blancanieves」ってのはスペイン語で「Snowwhite」ってこと)だなんて。描かれている風景や建築や人々もスペイン的ですが、それ以上に奇妙なユーモアと残酷さがないまぜになった感覚とか、現実と超現実、聖と俗が入り乱れる感覚、その土の香りがスペインっぽいんですよねー。
ものすごくサイレントっぽい感覚と、昔っぽい映像を作りながら、ノスタルジアや模倣に留まらない現代の個性を放っていると思います。ところどころケン・ラッセル(意外や『トミー』とか、まあ『バレンチノ』とか)やデイヴィッド・リンチ(『エレファント・マン』)を連想しましたもん。
「悪い魔女」にあたる役の女優さんは、その濃い表情が妙に『ロッキー・ホラー・ショー』のティム・カリーっぽかったです。あと「7人の小人」のうちの一人は少々「リトル・マツコ・デラックス」でしたし。
エンディングはどうなんですかねー。ちょっと微妙すぎて戸惑ったというのが正直なところ。どう解釈すれば?自分の解釈で合っているのか?と考えてしまったのでありました。 でも、ここのところの『白雪姫』映画(『スノーホワイト』とか)の中で一番面白いことは確かです。
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有楽町・交通会館前にいつも出ている移動式コーヒーショップ「DOCTORS' CAFE」。名前から察するに、「ドクター」の資格を持ってる人が2人(またはそれ以上)で始めたんでしょうかねえ? そのヴァンの前に何席かあって、そこで屋外飲食できるタイプ。
独特の「逆富士山型」紙コップに入れてくれるコーヒー(250円)は一杯づつその場でドリップしてくれます。確かに見事においしいのです!
で、ドーナツとかもあってなかなかおいしいのですが、こいつは珍しくてよかったのでご紹介。コーン入りアイスクリームを思わせる形状のこいつは、なんとピザ!こんな風な皮に入っていて、立ちながら歩きながらでも食べやすい。なるほど、なかなかのアイディアです。でもアイディア倒れにならずに、味はなかなか本格的。クアトロ・フロマージュ(4種のチーズ)を食べましたが、かなり美味なのです。あとマルゲリータもありました。1個300円、お試しあれ。
ヴァンや椅子、テーブル、容器など全体的に「安らぎ」感のあるデザインで小ざっぱりとまとめてあるのも、いい感じです。
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映画『清須会議』は、歴史マニアの三谷幸喜が作りたくてしょうがなかったんだろうなーってことが透けて見える一作。撮っているのが楽しくってしょうがないって感じがするのです。しかし「大好き」というマニア心は、往々にして冷静な判断ができずに道を誤るもとになるってことも真理でして・・・。どうにもテンポが悪くて、面白くなり切れませんでした。もっとテキパキと面白く作れるはずの題材なのに。監督が力作のセットの中で豪華な役者にじっくりと芝居させすぎてしまったのでしょうか。
一応は歴史の素養があった方が楽しめる作り。まあNHK大河ドラマをいくつか見ていればオッケーって程度ではありますけど。大河といえば、妻夫木聡とか松山ケンイチとか近年の主役たちもしっかりキャスティングしています。それと『新選組!』の人々(佐藤浩市、中村勘九郎、鈴木京香、小日向文世)も。
役所広司さんは汗臭く男臭そうなむさくるしさで熱演ですが、今回の勝者は演技面でも秀吉役の大泉洋でしょう。怜悧さと非情さ、狡猾さを持ちながら、愛嬌があって憎めない「人たらし」的人格を見事に演じました。 でも大江戸がさすがだと思ったのは小日向文世さん。あの厳格で思慮深い感じ、最後に見せる「いい人」らしさ。素敵でした。
女優陣では中谷美紀さんがダントツにチャーミングでした。眉毛は太いものの、笑顔がステキでナチュラルな愛嬌があって。 それに比べて鈴木京香と剛力彩芽という能面お歯黒コンビは、まあ奇っ怪! それでも最後の方の剛力さんの表情などは芝居として「おお」と思わせるものがありましたけど(でも奇っ怪)。
史実に縛られた部分もあり、長い割にさらっとしていて強度が足りず、自由に飛翔できなかった感のある作品。でも歴史マニアとしての三谷さん自身は、この世界を撮っているということだけで十分に満足なのでしょうね。
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とうとうこの時がやって来ました。ベルマーレの来期J2降格が決定してしまいました。まあ実質的には前節で決まってしまったようなものだった(得失点差を考慮すると)のですが、今日湘南が負けて、甲府は勝って、理論上の可能性も消えてしまったわけです。
試合は味の素スタジアムのFC東京戦。多くのベルサポも駆けつけ、寒さを吹っ飛ばすほどの歓声やコールやチャントで選手たちを鼓舞します。今日の声援は最後まで熱がこもって、素晴らしいものでした。
前半はFC東京に押されながらも守り通して、「これは勝てるパターン」と思ったら、やはり後半になるとベルマーレのペースで展開して行き、先制点は流れるパス回しで崩して高山薫(金髪を黒の短髪に変えてました)のゴール! よしっ!!と思ったのもつかの間。2分後に同点にされてしまうという、前節鹿島戦のアディショナル・タイムと同じような展開。学習しろよーー(泣)。
で、いくつもの決定機を決められずに、結局そのままアディショナル・タイムに突入。勝つしかない湘南は前掛かりになっていたので、そこを突かれてヴチチェヴィッチにやられてしまいました。大野を前に上げたりしてリスクを冒していたので、しょうがないところです。
でも今回の降格は、不思議と絶望感がないのです。それはこのチームが後半戦になってから、ぐんぐん力をつけてきて、最後の方には十分J1の実力がついたことが誰の目にも明らかになってきたから。外国人ストライカー頼みとかじゃなくて、ほとんど若くて給料の安い選手だけで、走って攻めての「湘南スタイル」を貫いて、そのレベルを上げてきたのですから。よくやったと言いたいし、それだけにJ2に降格してもスタイルが変わらずに力を発揮できるサッカーだと確信できるのです。1年で戻って来ることは間違いないでしょう(宮市弟も入団するしね)。
ロンドさんやベルマーレ・クイーンの4人もアウェイ応援に足を運んでくれてました。クイーンは試合中ずっと跳びはねたり手拍子を打ったり、奇跡を信じて応援し続けてくれていました。今年の4人は、関東エリアのアウェイ・ゲームにもみんなで参戦してくれて、ホントえらい! 「ベルマーレ愛」を感じます。
あ、あと真壁社長も試合終了後にサポ席でメガホンを握って、挨拶をなさってました。
あと2試合。なんとか連勝して有終の美を飾りたいものです。最終戦にはホームで勝利のダンスを!!
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もう終わってしまったのですが、先日渋谷マークシティの催事コーナーに「ジャック・イン・ザ・ドーナツ」という店が出ていて、あの『モヤさま』でもLAの新名物的に紹介されていた「クロナッツ」を販売しておりました! クロナッツ、そう、その名の通りクロワッサン生地のドーナツってことで、これから日本でもしばらくの間「来る」ことでありましょう。
♪ナツナツナツナツ、クロ~ナーッツ!
ドーナツ生地がミルフィーユ状っというか、まあクロワッサンなので、普通のドーナツとは食感が違うのです。むしろデニッシュとかに近い味かも。 「ショコラ」はチョコレートにナッツのトッピングで、味は思いのほか薄味(甘さ控えめ)でした。そこが気に入らない大江戸です。 「ブリュレ」は表面のカラメルのパリパリ感が、まさにクレームブリュレ風。中にはカスタードも入っているのです。こちらはしっかり甘くておいしいですね。 そして「グレーズ」は、砂糖でカチカチにコーティングしてあって、一番美味だと思いました。きちんと甘くて、ミスドの「オールドファッションハニー」みたいな感じです(ハニーじゃないけど)。
こういうのも含めて、日本におけるドーナツ屋さん、もっと増えて欲しいなーと、切に願います。
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日本代表、年内最後の親善試合=アウェイのベルギー戦は、いやーオランダ戦に続いて良い所をきっちり出して、しかも逆転で3-2の勝利!来年=ワールドカップイヤーに向けて、最高の「締め」となりました。自信につながります。
そもそもベルギーがFIFAランキング5位ってのもなんだかなあ・・・と思いますけど(日本の44位ってのも、あんまりだと・・・)、デカさと個人技のチームに、概ね効果的な戦い方ができました。ただ失点シーンはやはり目を覆いたくなる惨状で、1点目はいくつかのミスが重なった上に、酒井高徳があまりにもゆるゆるの「感じていない」守備だったことが要因。2点目のCKから高いヘッドで合わされた場面も、その数分前に同じような場面を川島が防いだパターンと同じなのに改善されずにフリーで撃たれてしまったもの。普通はこれで2点取られたら勝てないパターン。
でも最近の日本代表は2点取られても、「攻撃サッカー」で3点取って勝ってしまうのですねー。調子いい時のベルマーレみたいです。
この2連戦で先発をいじったりして、ようやくいろんなメンバーを試してくれたザッケローニ。山口蛍や酒井宏樹に「使える」目途がついたのは大きいのではないでしょうか。逆に酒井高徳はフル代表レベルに達していないことが(これまでの代表戦と合わせて)わかってしまいました。大迫、柿谷の得点も明るい材料。特に柿谷の代表初得点がようやく生まれた、しかも年内にっていうのは大きいことだと思います(ま、足じゃなくて頭だったとしてもね)。柿谷はむしろ3点目のアシスト=岡崎へのふんわりループパスが、最高でした。ペナルティエリアで落ち着いてあんなパスを出せるのって、日本には遠藤と柿谷しかいないんじゃないでしょうか。
この2戦、チームとしてやるべきこと、どうすれば日本チームが機能するかということを、メンバー全員が共有できていました。良い方向に進んできていることは確かです。あとは来年6月までにいかに調子を上げられるか、コンビネーションを熟成させられるか、ミスを減らせるか、そしてケガしないか、ということですね。
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東京ドームでのポール・マッカートニー『OUT THERE TOUR ジャパン』を見てきました! これまでも来日のたびに必ず行っておりますが、いよいよ71歳では「これが最後か?」感が強かったもので・・・。 NEWアルバム『NEW』もちゃんと予習して、行きました。
あまり知られていないと思いますが、大江戸はポールの大ファンでして、ビートルズ、ソロ、ウイングスのアルバムは全て持っています。今日は3塁側1階スタンドから。会社帰りのおじさんたちを中心に5万人の観客でいっぱいです。
いやー、ポール元気でした。前回来日時よりも若々しい印象。ステージ左右に設置された縦長ビジョンに映し出される細身のパンツ姿のポール。1曲ごとにベースやギターを取り替えたり、ピアノやキーボードを弾いたり、お得意の(?)日本語MCで盛り上げたりと、フレンドリーでエンタテイニングなのはいつも通り。 ミック・ジャガーほどに動き回りはしませんが、全31曲(でしたっけ?)を熱唱する姿は50歳程度にしか見えませんでした。 先日TVで、日本のアーティスト(誰だか忘れちゃった)が「ジョンの歌は歌えるけど、ポールのは無理。あの太い声質でシャウトする音圧は、真似できない」みたいなことを言ってましたが、そう、それがポールなんです。
バックバンドがまた、めっちゃうまいのです。世界最高峰のバック・ミュージシャンを揃えてるんだろうなあ、きっと。アレンジはビートルズの曲もウイングスやソロのナンバーも、割と原盤に忠実。原点帰りのようでした。
縦長ビジョンは映像的にも面白かったのですが、MCの時はポールの英語を追って5秒差ぐらいで日本語訳が出ておりました。へー、すごい。でも妙なタイミングで・・・。
『エイト・デイズ・ア・ウイーク』に始まり、『ヘイ・ジュード』で幕を閉じた後、アンコールは『デイ・トリッパー』『ハイ・ハイ・ハイ』『アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア』。そして2度目のアンコールで「福島に捧げる」とい言葉と共に歌われたのが『イエスタデイ』。これでしっとり終わるのかと思いきや、もう1曲ド派手な『ヘルター・スケルター』で締めました!すげーや! 『007死ぬのは奴らだ』の時に物凄い炎の演出がありましたが、よく消防関係をクリアできたものです。びっくりのスケール!
20分押しでスタートし、ちょうど10時に終わる2時間40分のステージ。これだけ元気なのだったら、ポールが最後に「また会おう!」と言っていた言葉は、かなえられるに違いありませんよね。
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映画『キャリー』は、ブライアン・デ・パルマの出世作をクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクしたもの。'76年作品だったので、もう37年も(!)たっているのですね。 ちなみに小生はクロエのファンであります。
しかしながら、前作の主演女優シシー・スペイセク(なんと26歳で、日本でいう高校3年生役を演じていた!今回のクロエは16歳)の、あの不気味な、見るからに変わり者でいじめられっ子の陰惨な芝居には、誰だってかなうわけがありません。だからタイプの全く違うキャリー像を目指したのは、正解かも知れませんね。
おまけにクロエは、いくら猫背でうつむき加減に暗い表情をしていたって何だって、十二分にかわいいのです。体からして、あの鳥ガラみたいだったスペイセクに対して、キュートにぽよぽよしてますし。お手製ドレス姿で巻き髪にした彼女は、もうフツーにプロム・クイーンになれちゃいそうですもん。
だからやっぱり説得力に欠けるんですよねー。キャリーの状況の悲惨さやキャリーへの悪意や心が壊れるほどの絶望と怒りが、どうにもきっちり伝わってきません。現代のVFXを使っている割には、クライマックスもいまいちパワー不足で・・・。もっとアウトレイジャスな荒れ狂う「力」の暴走を見せてくれないと。 血の色も、頭上からかぶるところは妙にイチゴシロップ的に半透明すぎるし、顔や体についた血は最初から茶色すぎるし、映画的効果からは疑問です。
(以下ネタバレあり) ラストも、あのデ・パルマ版の衝撃!がまったくないのです。寂しいなあ。もちろん、普通に考えれば、アレは2度と使えない手なのかも知れませんが、そこはもう割り切ってやってくれちゃった方が・・・ステキで楽しめたと思います。うーん、がっかりだ。
こうなりゃ日本でポップにリメイクだ! 主演はもちろん、「キャリー」ぱみゅぱみゅだ!
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サッカー日本代表vs.オランダ代表の親善試合@ベルギー・ゲンクは、2-2のドローでしたが、内容的には日本は「勝った気分」、オランダは「負けた気分」の一戦だったことでしょう。試合後のインタビューで口々にオランダの監督や選手が、「負けないで良かった」と語り、日本を賞賛していたことからも明らかです。そもそもはオランダが2-0とリードしていた試合なのにですよ。
長谷部→大迫の1点目も見事でしたが、遠藤のロングパスから細かいパスをつないで本田が決めた2点目の華麗な美しさは興奮ものでした! まさにザッケローニがやりたかったであろう、いやそれ以前にオシムが目指した日本のサッカーが、まさにあのシーンなのだと思います。このシーン以外にも細かいダイレクトパスの連続でオランダ守備陣を翻弄する場面が多かった日本。10月の惨めな試合に較べて、どうしちゃったんんでしょうか?と思うぐらいの素晴らしさでした。
ただ、その後に香川、柿谷が決定機を決め損なったのは極めて残念。勝てた試合ではありました。ま、ここで勝っても何にも出ないからいいけど。難を言えば、オランダに1点目を与えた内田のミスはいただけなかったけど、ウッチーもそれ以外は攻守ともに良かったです。
この戦い方をちゃんと全員で共有して、ワールドカップ本番までに更にチームのレベルを上げていってもらいたいと願います。 20日朝5時からのベルギー戦ががぜん楽しみになってきました。早起きしなきゃ(見終わってから出勤できますもんね)。
代表の新しいユニフォームも、W杯仕様のニュー・バージョンになりました。円陣を組むと一つの大きな輪になるという背中の(ピンクに近い)赤が、袖口や裾にもあしらわれており、結構主張しています。遠目から見るとFC東京か??って感じでした。
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レインボーブリッジ越しの東京タワーがロマンティックな晩秋のお台場。
ダイバーシティでは、ガンダム越しにツリーのイルミネーションが白く輝きます。
なんで、ここにいたかっていうと・・・
Zepp東京ダイバーシティで8PM開演の「名盤ライブ 佐野元春『SOMEDAY』」ってやつを見に来たのです。
名盤とされているCD(レコード)をまるまる1枚分アタマからエンドまでライブ演奏しようっていう新企画の第1弾だとのこと。佐野元春のベストであり、生涯に100回とは言わずとも50回は聴いたであろう愛聴盤ですから、これは行かねば!だったのです。
2階の一部を除きオール・スタンディングのライブですが、客層の大多数は中年男女。アルバム『SOMEDAY』のリリースは1982年5月21日ですから、それから30+1年後にこんなライブがあり、こんなに「大人がロックのライブをノリノリで楽しむ」状況が生じていようとは誰も想像できませんでした。
佐野元春とTHE HEARTLANDやHOBO KING BAND
の連中が寄り集まっての演奏。久々のダディ柴田の「スーパー・ダイナマイト・サキソフォーン」も高らかに響き渡っておりました。 1曲目『Sugartime』、2曲目『Happy Man』を歌っている時には、佐野さん、ボストンフレームの黒ぶちメガネ姿でした。そして3曲目『Down Town Boy』までの3連発ホームランみたいな展開はホント凄いです、このアルバム。 そして、かなりアルバムに忠実に演奏&歌唱してくれてます(佐野さんはライブで随分と崩す人なんで)。
ライブのオープニングに出てきた映像は、『SOMEDAY』のLP盤を取り出してレコードプレイヤーにかける場面。そして6曲目の『SOMEDAY』まで終わると、今度はLPをA面からB面へひっくり返す映像! まさにあの時代の再現です(なんせCDというものの登場は'82年10月1日で、その世界で初めて発売された10タイトルの中に、『SOMEDAY』もあったのだそうです)。
で、B面も『I'm in Blue』から『Rock & Roll Night』まで駆け抜けて暗転→灯りがつくとステージ中央には佐野の後ろになんと伊藤銀次! 一緒に『サンチャイルドは僕の友達』を歌ったのでした。
そしてアンコールの3曲は『SOMEDAY』と同時期にアルバム『ナイアガラ・トライアングルvol.2』に納められた『Bye Bye C-Boy』、『マンハッタンブリッジにたたずんで』、『彼女はデリケート』。もしかしたら、『SOMEDAY』の方に入っていたかも知れない作品たちです。なるほどの選曲。しかも、ラストの『彼女はデリケート』の時には再び伊藤銀次が呼ばれ、年期と魂のこもったギター・プレイを見せてくれました。
ライオンヘアーのままオール白髪になった佐野さんは、相変わらずカッコ良くて、終始ニコニコしてました。非常にハートフルで、「長年の仲間が集った」ような居心地の良いライブでした。アンコール込みで1時間20分とコンパクトでしたが、客層=中年+オール・スタンディングってことで、これぐらいが適当なのかも知れませんね。
おみやげについているのが『SOMEDAY』の全ての記録を納め、インタビューや証言満載のTHE BOOKと、同様の趣旨のTHE DVD。ライブが終わってからも、じっくり楽しめる趣向のようであります。15,000円というフィーは高いけれど、これらを含めればそれ相応の料金と言えるでしょう。ロックが大人の楽しみに成熟してきた現代に見事にフィットした企画なのだと思いました。
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このブログで過去に1,2巻を紹介している泉昌之のマンガ『食の軍師』。第3巻が出ましたね。
今回もこだわりのB級グルメを紹介していきますが、アイテム寄りではなく、名店寄りの紹介方法。カレー、天丼などの料理や、浅草、銀座などの場所を切り口にしながらも、デリー、いもや、神谷バー、ライオンなどの店を紹介していくという方法です。しかも、デリー→テリー、いもや→えもや、神谷バー→神山バー、ライオン→ライヲンといった具合に、ちょっとだけ店名を変えてあるのです。でも描かれた店や料理はまさしく、あの店だったり、この店だったりしているので、この程度に店名をフィクショナライズすることに、どれほどの意味があるのかはよくわかりません。
その他にも豆腐の根岸・笹乃雪、並木の藪蕎麦、洋食の日本橋たいめいけんなど、東京人におなじみの店が次々と出て来て、主人公・本郷とライバル力石との関係もますます面白く、いやー今回も楽しゅうございました。『孤独のグルメ』がTV番組になるんだから、こいつがなってもいいじゃないかと思いましたね。
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しばらく前に東京駅八重洲口にオープンした「グランルーフ」に行って来ました。
文字通りのでっかいお屋根がバーン! まあ極論すれば、それだけです。でも長さ230m、高さ(最長)27mなんですと!
2階部分に行くと、こんな感じ。造形的には何だか美しいし。屋根の日陰と風通しの良さで、夏は過ごし良さそうな気がします。
実際、壁面の緑化によって涼しげです。しかも夏場にはここにミストが噴出するのだとか。
そこにまた透明アクリルの椅子があるってのも、気持ち良さげではありませんか。
花で絵を描くイベントも、このペデストリアン・デッキで催されておりました。
ほら、こんなビビッドにカラフルな絵が・・・。
まだ前庭は工事中でしたが、東京駅の裏正面(?)にふさわしいスケール感を持つ建築でありました。
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丸の内仲通りの日比谷側、ペニンシュラの裏あたり。今年もしばらく前から街路樹のイルミネーションが始まっております。ああ、冬が来るのですねえ。
シンプルな白い光が美しいのです。丸の内界隈の静けさの中で、この光はなぜかくもロマンティックなのでしょうか。こんな写真ではとうてい表せません。
寒い冬は嫌いだけど、都会の夜を照らすイルミネーションは大好きなのです。
そういえば山下達郎の『クリスマス・イブ』30周年記念盤にショート・フィルムがついて、そこに牧瀬理穂もゲスト出演するんですってね。これは見たい!です。でも、ってことは牧瀬さんも47歳かあ。若々しいですけどね。
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映画『ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD1987』は、'87年の夏に熊本の阿蘇で行われた伝説の野外ロックフェスのライブ・フィルム。10組のトップ・アーティストが登場するオールナイトのほとんどが豪雨の中で行われる過酷な状況。広告コピーの通り、まさに「史上最低で、最高のロックフェス」だったわけです。
阿蘇の丘陵地に作られた会場はまさに日本版ウッドストック。のどかで、きれいな所です。ここに集まった72,000人が地獄を体験することになろうとは・・・。地面は泥沼、雨が気力と体力を奪い、体温を下げ、疲労や眠気も募っていく--寒いのが嫌いな大江戸としては見ているだけで辛そうでした。状況を想像するに、観客も地獄、アーティストも地獄、スタッフも地獄、主催者も地獄って感じだったでしょう。今さら返金できないし、夏休みになけなしの金で遠くから来ている連中も多いし、売れっ子アーティストのスケジュールは代替もきかないだろうし、・・・とにかくやるしかない状況だったわけです。「天は我々を見放した」って、『八甲田山』かって言うぐらい過酷でして、実際バタバタ倒れた人たちが500人以上も体育館に収容されたのだとか。シドイもんです(今なら大ニュース、大問題です!)。
映画に関して言えば、状況説明は必要ですけど、トップバッターのザ・ブルー・ハーツが登場するまで30分以上ってのは長過ぎます。そして、妙に紋切り型の不要な言葉がだらだらと続き、最後までウザいナレーションには、がっかりします。そんなもん、いりませんよ。映像で語れます。ナレーションが役に立ったのは「渡辺美里が感電の危機を省みず裸足になった」ということぐらい。それだって、字幕でOKですし。
レッド・ウォリアーズのダイヤモンド・ユカイは、あんなに矢沢永吉みたいにマイクスタンド・パフォーマンスが得意だったのか。岡村靖幸は、あんなにマイケル・ジャクソンを意識したパフォーマンスだったのか。ボウイの布袋さんがピート・タウンゼントみたい、いやむしろアンガールズ山根みたいだ。尾崎豊がやけに丸っこく太目に見えて、ちょっと前髪クネオすら入っているぞ。・・・などといろんなことを思いながら鑑賞いたしました。
雨を免れたのはブルー・ハーツとレッド・ウォリアーズぐらいで、あとは全滅(まあトリの佐野元春の頃にはほとんどきましたが)。4組目の白井貴子の苦闘っぷりに較べると、ボウイの氷室京介などは易々と見事なパフォーマンスを繰り広げてました(映像では、雨は同じぐらいに見えるんですけどね)。尾崎豊に至っては、あたかも雨を自分の演出に利用しているみたいで・・・。世が明けて、ラスト・ナンバーが佐野の『サムデイ』ってのは、実に「ふさわしい」感じがいたしました。 でもせっかく感動のエンディングを迎えたのに、主催者のプロデューサー(現在)が画面に出てきて、「あの時はすみませんでした!」って言って謝るという場面にはずっこけました。苦笑するしかありませんね。
時代の記録としても貴重です。ケータイはなくて緑電話のコーナーがあるし、ペットボトルは目につかないし(渡辺美里は駅弁のプラ容器のお茶を飲んでいる)、女子たちはみんな大きなアラレちゃんメガネだし。
映像も音もかなり頑張って撮って(録って)いたと思います(特に音のミキシングは見事)が、かの名作『ウッドストック』には遠く及ばぬ出来でもあります。ナレーションの問題もありますが、『ウッドストック』はあのマーティン・スコセッシが編集してますから。映画も音楽もわかっている才人のワザの冴えがあまりにも見事なのです。ま、あれと較べちゃいけませんやね。
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チョコクロのニュー・バージョン(前にもあったっけ?)「ミルクロ」です。わかりやすいネーミング。中に入っているのがミルククリーム&チョコレートバー。
まあ、ミルキーマイルドになって、それなりにいいんですけど、大江戸的には「普通のミルクなしチョコクロでいいんじゃない?」って感じです。
そしてこちらはヤマザキが不二家とタッグを組んだ『生ミルキー クリームパン』。
パッケージの中は4つに割れるタイプ。パンの中身に「北海道産生クリーム入りのミルキークリーム」が入っているだけではなく、パン自体が「北海道産生クリーム入りパン」なんだそうです。
ま、こんなもんでしょねって味。残念ながら、特段の素晴らしさは感じられませんでした。
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久々のBMWスタジアム平塚。いよいよ残り4試合。残留のかかっているベルマーレとしては絶対に負けられない崖っぷちです。対戦相手は鹿島アントラーズ。
ベルマーレは出場停止3人と故障・体調不良3人で、いつもとはかなり違うスタメン。しかし、悪くないサッカーで、鹿島よりもむしろ得点機を作っていました。
しかし審判にやられました。前半15分のこちら側のFKの際に遅延行為でイエローって・・・?? 何のために?どういう基準?こんな変なイエロー、見たことがありません。しかもその岩尾が34分に2枚目のイエローで退場に。そこからベルマーレは60分ほどを10人で戦ったのです。(前田拓哉主審は前半だけで4枚のイエローを湘南に突きつけました+鹿島にも1枚。神経質にファウル取り過ぎて、ゲームがブツ切れになったし、ようやく70分ぐらいから試合が落ち着きました。)
しかし10人となってもバランス良く、運動量豊富なベルマーレは、鹿島相手に「受けがち」にはなったものの、堂々たる戦いっぷり。いくつか危ないシーンはあったものの、2人、3人で囲む守りがしっかりしていました。特にJリーグ1のチビッコ選手、中川寛人(155cm)が牛若丸よろしく、ボール奪取しドリブルやパスで展開する小気味よさは素晴らしかったです。
後半7ゲートの向こうの空に虹も出て、「これはいける!」と思っていましたが、試合巧者のアントラーズによって、時計の針は0-1のまま進んで行きます。そして4分のアディショナルタイムに入って1分後、遠藤の豪快なスーパー・シュートが決まり、なんと同点に! スタジアム中が歓喜に包まれました!
だがしかし!その30秒後に、まさに「スキを突かれ」、大迫の個人技で1-2に。試合はそのまま終わりました。 何とも言えない試合でした。サッカーの醍醐味も、サッカーの恐ろしさも、不条理も、いろんなものが詰まった1戦でした。
試合後インタビューで、鹿島のトニーニョ・セレーゾ監督が、「引き分けに値する試合だった」「10人になっても運動量を上げて素晴らしいサッカーを行ったことを讃えたい」などと褒めてくれたのが、この試合の性質をよく表していると思います。
アディショナルタイムの天国と地獄を味わったのはベルマーレクイーンの4人も同じ。本当に悔しかったですね。ホームゲームは最終節1試合を残すのみとなってしまいましたが、最後まで心一つに勝利目指して応援しましょう!戦いましょう!
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映画『42 世界を変えた男』は、古き良きハリウッド映画の伝統を今に伝える良心作。VFXだ、ファンタジーだ、超絶破壊アクションだ、ではないこういうハリウッド映画は作られ続けられるべきですし、もっとヒットしてもらいたいものです。終映後の観客もみな、作品の出来に満足そうでしたもん。
それにしてもここ3年、ポスト・シーズンのこの時期にハリウッドの野球映画の良作が公開され続けていますね。『マネーボール』『人生の特等席』そして『42』。どれもそれぞれに素晴らしく、来年にまた期待しちゃいます。
戦後すぐのアメリカにおいて、まだ有色人種への差別はこんなに根強いものだったのですね。まあ南部などは『ミシシッピー・バーニング』あたりを観てもわかるように、公民権運動の頃まではずっとそうだったわけですが・・・。トイレは白人専用が多いし、ボールパークの入口だって客席だって有色人種用は分かれています。同じ“colored”の日本人として、辛い光景です。 その他にもとにかくこのジャッキー・ロビンソンを迎え撃つ差別や侮蔑の嵐の凄いこと。現在の視点で見ていると義憤を感じるしかありませんが、こういうものって環境、教育、無知から来ているので、そこが憂鬱なところでもあります。ハリソン・フォード演じるチームのGMが、「(みんなが差別するのは)無知だからだ」とか「戦争ではナチズムと戦った。今度はracism(差別主義)と戦うんだ」的なことを言いますが、いやー、いいことをおっしゃる方です。
ジャッキーが黒人選手第1号として切り拓いた道を、次々と後に続く者が進み、すぐに時代と人々の常識は変わりました。’80年代のサントリー・リザーブの広告コピーに「時代なんかパッと変わる。」ってのがありましたけど(秋山晶さんのコピー)、本当にそうですよね。ただ、そのはじめの一歩を踏み出すのはどれほど大変なことか・・・。
リベラルな正義感あふれる作品。良識派エンタテインメント。ヘイト・スピーチの方々に観ていただきたい1本です。
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全国のTOHOシネマズで『ネオ・ウルトラQ』(今年、WOWOWでやってた)の特別上映があるんですって。東京だとTOHOシネマズ日劇での上映で、11月9日からの1週間がパート1、以下12月、1月、2月と、パート4まであるのです。で、各回3本の『ネオ』作品にプラスして、オリジナル『ウルトラQ』のカラライゼーション版も1本づつつくのだそうです。『ゴメスを倒せ!』に『海底原人ラゴン』に『カネゴンの繭』に・・・。
何といっても1月9日からのパート3には『2020年の挑戦』がつくのです! つまり、カラー版ケムール人を巨大スクリーンで見ることができるということ。うーん、これだけは見たいかも。ケムール・グッズ売ってくんないかなあ。
情報はこちら↓
https://www.tohotheater.jp/event/neo-ultra-q.html
http://news.mynavi.jp/news/2013/10/09/251/
それにしても「2020年」まで、あとたったの7年かあ。びっくりだ。
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映画『ばしゃ馬さんとビッグマウス』は、『純喫茶磯辺』『さんかく』の吉田恵輔監督だっていうんで期待したのですが、前2作ほどにはスリリングな佳品になり切れませんでした。119分使っちゃうと、ちょっと長すぎる題材ですしね。
全編を通してウェリントン・メガネ姿の麻生久美子、似合ってます。こういう薄い顔の人って、大きなメガネが似合うんですよね。なかなかに34歳の夢追い人のイタさを表現しておりました。
対する関ジャニの安田章大がまさに題名通りのビッグマウス大バカ野郎で、ウザイことウザイこと! 参りますね。終盤に「身の程を知って」からも、バカが治るってわけじゃないし。
キャストの中では、マツキヨ役の山田真歩がクセ者的にいい味出してました。えらくナチュラルなんだけど、どこかひっかかる芝居。この人、小生は『レンタネコ』で注目しておりました。
苦い話です。挫折と諦めの物語。でも「それが実際の人生ってもんだよね」と思わざるを得ないリアルな苦さ。苦かろうとも主人公二人の人生は、それぞれに続いていくのです。
でも小生の好みとしては、例えばこれで『アマデウス』になっていったら、面白かろうと思いました。ビッグマウス野郎が実は天才的脚本を書ける奴で、でも落選して、でもその凄さを彼女だけは理解できて、「完全に自分を超えている」と呆然とする。そして・・・みたいな。 ね、面白そうでしょ。
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下丸子のフラワーショップにあった謎の貼り紙。「犬猫サラダ」って、・・・まさか。いやいや、犬や猫が食べるサラダじゃないでしょうし、ましてや犬や猫の肉が入ったサラダ(ツナサラダみたいにね)じゃありません!
ペットを飼っていない大江戸なのでピンと来なかったのですが、どうやら「犬や猫の胃にたまる毛玉や不純物を吐き出させるための草」なんですって。なるほど。
そしてこちらは井の頭線の車内で中吊り広告としてかかっていたもの。東京ディズニーリゾートが広告主なのですが、片抜きされたミッキー雪だるまがつながっていて、首には本物の小型マフラーがかけられています。酔っぱらって、取って帰っちゃうやつとかいるんだろーなー、と思いました。
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映画『潔く柔く』は、実に少女マンガ原作らしい作品。休日午後の渋谷の客層は、異様に小中学生率高かったっす(女の子同士、初々しいカップル、母と娘)。
驚くべきことに、いきなり長澤まさみや高良健吾が高校1年生役ですよ! その後、「8年後」になるわけですが、うーん、健闘はしているものの・・・(方法論が『陽だまりの彼女』とは全く違いますね)。 そこいくと、小生の好きな波瑠さんなどはナチュラルに違和感なく高1役も23歳役もハマってました。思えば波瑠さん、『みなさん、さようなら』でも、中学生、高校生~成人を好演してましたもんねえ。
大人になってからの長澤まさみは、易々とこなせる役柄。仕事女子って点で、ちょっと『陽だまりの彼女』の上野樹里とかぶります(ま、樹里ちゃんの方がちゃんと仕事やってる役ですが)。 相手役の岡田将生くんは、序盤こそ『謝罪の王様』とかぶりそうになっていましたが、だんだんと彼らしい王子様タイプになっていきました。髪形も彼らしいクリンクリンの王子様調で(いや、『リーガル・ハイ』では無理して大人っぽくしてるもんで)。
ああだこうだあって、結局いい感じで収まります。ピュアな世界で、後味は悪くないし、これなら小中学生の皆さんも良き映画体験になったのではないでしょうか。
新城毅彦監督も、ソツのない職人的な仕事ぶり。(原作マンガは未読ですが)きっと原作を上手にこなしているのでしょう。個人的趣味としては、もう少し「時の流れ」への情感とか、リリシズムが出てくれた方がベターではありますね。この人の作品では宮﨑あおい主演の『ただ、君を愛してる』が好きな大江戸なのでした(地味でメガネっ子のあおいちゃんが良くて良くて)。
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映画『ニューヨーク・バーグドルフ 魔法のデパート』は、最近とみに増えたファッション系ドキュメンタリー映画の中にあっても、1店のデパートが主役という目の付けどころが珍しい作品。そして実に面白いのです。
そもそもこのバーグドルフ&グッドマンのユニークなところは、「ワン・アンド・オンリー」だってこと。支店が一つも無く(メンズ館はあるけど)、マンハッタン5thアベニューの57-58丁目のあの小ぶりの美しい店だけがバーグドルフであり、この絶対的金持ちのための高級デパートは常にファッション界の神話であり、ニューヨークの象徴でもあり続けてきたのです。大江戸も過去6回のNY訪問の度にチェックしております(高いんで買い物はできないんですけどね)。
原題は“Scatter My Ashes at Bergdorf's”=「私の遺灰をバーグドルフに撒いて」。篇中のインタビューにも出てくる言葉ですが、凄いですねー。そして、バーグドルフだからこそ成り立つ言葉です。
この魔法のデパートの様々な面を、デザイナー、経営者、販売員、ウインドウ・ディスプレイ、ファッションディレクター、パーソナルショッパー、ジャーナリスト、顧客などへの多くのインタビューで解き明かしていきます。みんな一癖も二癖もあり、自信に溢れ、スゴイです。みんなバーグドルフの歴史をリスペクトしながら、今も唯一の最高峰であり続けるバーグドルフを担う人々なのです。特にラガーフェルド、アルマーニ、ジェイコブズ、ルブタン、ブラニク、トリー・バーチらデザイナーの豪華さには圧倒されますね。
そしてバーグドルフといえばウインドウ・ディスプレイ。クリスマスのウインドウに向けてのもろもろの準備作業や設営・展示の模様を、興味深く見ることができます。スタッフの一人が言うように、まさに「インスタレーション」なのです。その美的クォリティと、品格のあるゴージャス感は、他の追随を許さない独自のものだと思います。あんなに広い装飾品倉庫があれば、色々と便利ですよねえ。
ワン・アンド・オンリーに近い高級路線という意味では、銀座の和光とか松屋銀座とかが多少近いポジションにはあるのですが、やはり大金持ちのファッショニスタがわんさかいるニューヨークだからこそ成り立つ店だと言えるでしょう。 現在はニーマン・マーカスの傘下に入っているわけですが、このニーマン・マーカスって店のスマートな洗練とアート感覚の方が、実は大江戸の趣味なのであります。
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昨日のナビスコカップ決勝は柏レイソルが浦和レッズを1-0で下して優勝杯を掲げたわけですが、実に面白い試合でした。リーグ戦2位と好調なレッズは6日前の対戦でもレイソルに勝っていて、万全。しかもレイソルは主力4人を怪我と出場停止で欠く状況。この差がポイントでした。
勝負師ネルシーニョ監督(柏)は、この状況で現実的に勝つための戦い方を選択しました。レッズからは攻められる。だから堅く守って、カウンターに賭ける。そのゲームプラン通りに、前半ロスタイムにレイソルが工藤のヘッドで先制! そして後半は、この1点を守り抜く戦い方を徹底し、そして勝ったのです。5バック、時によっては10人(クレオ以外)でガチガチに固めて、レッズの侵入を許さない守備。そこをこじ開けようとするレッズが有効な手を打てないまま、時間が経過していくスリリングな展開。「守り」という、ともすれば消去的に思われる戦い方が、これほどまでに積極的で面白いものとなり得ることを示して、見事でした。小生は特に柏のファンではないのですが、「弱者の戦法」を貫いて、よくやったと思います。ネルシーニョも「監督やーめた」宣言から戻って来た甲斐があるってものでしょう。
レッズ後半ロスタイムの興梠がネットを揺らしたオフサイドは、明白なもの。今年の彼は5月のアントラーズ戦でも、誤審オフサイド問題(下のURL参照↓)があったので、実のところホッとした判定だったのかも知れません。「オフサイドだったと思う」との発言もしており、顔に似合わず爽やかなヤツなのかも知れませんね。
http://oedo-tokio.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/post-1982.html
で、今日は楽天ゴールデンイーグルスがジャイアンツを下しての日本一ってことで、基本的にサッカー以外はどうでもいい大江戸ですが、「判官びいき」的には実にめでたい! 昨日はレッズ、今日はジャイアンツという金力のあるビッグ・クラブに、それよりはだいぶ条件の悪いチームがなんとか勝つって図は、気分がいいものです。
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劇場版『SPEC 警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿 結close 漸ノ篇』ときたら、あまりに途中でちょん切って『爻ノ篇』に続くときたもんで、うーむ。蛇の生殺し。ま、単に上映時間の問題なのでしょうけど・・・。そして前編・後編をこのような表記にするあたりが、またこの作品らしいところ。しかも前編である本作は「漸」という字の意味通り「少しづつ進んでいく」状態で、ちょいとまだるっこしいのです。
展開もどんどんハードになってきており、その分軽いギャグは少な目になってきております。そして今回は、野々村係長大活躍の巻だったなあ。なので、その分当麻も瀬文も地味目で、当麻に至ってはあの書道~紙パラパラ「いただきました」のシーンが無かったもんなあ。ま、2本で1本の考え方でしょうから、後編で拝めるのでしょうけどね。
向井理と大島優子が神様なんだか何なんだかって感じに超越的な存在で、最後はこいつらとの最終決戦にでもなるのでしょうかねえ。
2本に分けた「余裕」のためか、作品後半のもろもろのシーンがちょっと長過ぎ、じっくり撮り過ぎで、テンポが悪かったです。ま、残り半分の急展開に期待!としか言いようがありません。2本で1本なので、エンドロールすらありませんでしたから。
どうでもいいけど、戸田恵梨香も有村架純も、脚がメッチャ細いです。
謎はまだたっぷり残っています。11.29『爻ノ篇』公開が待ち遠しゅうございます。高まるゥ。
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映画『ムード・インディゴ うたかたの日々』は、予告編を見た段階ではここまで奇想天外なやりたい放題の作品とは思えませんでした。良い意味でのオドロキでした。この夢のような、シュールでポップな映像イマジネーションの世界。ミシェル・ゴンドリー監督の作家性で埋め尽くされた驚異の映像玉手箱。大好きです!
ちなみに131分のディレクターズ・カット版を観たのですが、95分のインターナショナル版とは36分も違うだけに、どこが増えているのかが気になるところ。
原作未読の大江戸ですが、なんと結構「原作に忠実」な映像なのだとか! うーむ、そうなんですか。でも、ゴンドリー監督のことだから、さらにその上を行ってるに違いありません。この細部までのヘンテコな遊び方ときたら! 愛すべきおちゃめさかげんですね。妙にグロテスクな味もあったりして。
この世界にオドレイ・トトゥとロマン・デュリスの二人がとてもマッチしています。オマール・シーやその他の仲間たちも。こんな人工世界の中なのに、キャラクターが命を輝かせているのです。
でも終盤になって、いろいろ映像をいじる予算を使い果たしてしまったのでは?と勘繰りたくなるほど失速してしまったモノクロ映像のパートが、なんとも残念。急にトーンが落ちてしまい、作品としての全体バランスを欠いてしまいました。
そういえば利重剛監督の『クロエ』(ともさかりえ、永瀬正敏主演)もこの原作の日本への自由な翻案で、良い作品に仕上がっていましたね。
いずれにしてもミシェル・ゴンドリーという天才的ビジュアリストの実力が、縦横無尽に発揮された一作には違いありません。その昔はケン・ラッセルが好きだった小生ですから、こういう人はどうしても応援したくなっちゃうのです。
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