「キャリー」:クロエはあくまでもかわいいけど

映画『キャリー』は、ブライアン・デ・パルマの出世作をクロエ・グレース・モレッツ主演でリメイクしたもの。'76年作品だったので、もう37年も(!)たっているのですね。 ちなみに小生はクロエのファンであります。
しかしながら、前作の主演女優シシー・スペイセク(なんと26歳で、日本でいう高校3年生役を演じていた!今回のクロエは16歳)の、あの不気味な、見るからに変わり者でいじめられっ子の陰惨な芝居には、誰だってかなうわけがありません。
だからタイプの全く違うキャリー像を目指したのは、正解かも知れませんね。
おまけにクロエは、いくら猫背でうつむき加減に暗い表情をしていたって何だって、十二分にかわいいのです。体からして、あの鳥ガラみたいだったスペイセクに対して、キュートにぽよぽよしてますし。お手製ドレス姿で巻き髪にした彼女は、もうフツーにプロム・クイーンになれちゃいそうですもん。

だからやっぱり説得力に欠けるんですよねー。キャリーの状況の悲惨さやキャリーへの悪意や心が壊れるほどの絶望と怒りが、どうにもきっちり伝わってきません。現代のVFXを使っている割には、クライマックスもいまいちパワー不足で・・・。もっとアウトレイジャスな荒れ狂う「力」の暴走を見せてくれないと。 血の色も、頭上からかぶるところは妙にイチゴシロップ的に半透明すぎるし、顔や体についた血は最初から茶色すぎるし、映画的効果からは疑問です。

(以下ネタバレあり) ラストも、あのデ・パルマ版の衝撃!がまったくないのです。寂しいなあ。もちろん、普通に考えれば、アレは2度と使えない手なのかも知れませんが、そこはもう割り切ってやってくれちゃった方が・・・ステキで楽しめたと思います。うーん、がっかりだ。
こうなりゃ日本でポップにリメイクだ! 主演はもちろん、「キャリー」ぱみゅぱみゅだ!
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受信: 2013年11月18日 (月) 23時59分
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『おしん』の方は、
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受信: 2013年11月19日 (火) 01時09分
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地味で内気な女子高生のキャリーは、学校では変わり者扱いされ、家では狂信的な母親に厳しく監視され、孤独で鬱屈とした日々を送っていた。 遅すぎる初潮を迎えた日、キャリーは自分に物体を動かす超能力が備わってことを知る。 娘が他人と交流を持つことを極端に嫌う母親の反対を押し切って、キャリーは女子の人気を集めるトミーとプロム(卒業ダンスパーティ)に参加するのだが…。 ホラー。 PG-12。... [続きを読む]
受信: 2013年11月19日 (火) 15時40分
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ただ、普通でいたかっただけなのに。
スティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督によるSFスリラーの金字塔「キャリー」の、37年ぶりの劇場用映画としてのリメイク。
今回、シシー・スペイセクとパイパー・ローリーの代表作となった悲劇の母娘を演じるのは、クロエ・グレース・モレッツとジュリアン・ムーアだ。
元々デ・パルマ版からしてそうなのだが、本作も原作の流れに極めて忠実。
更に...... [続きを読む]
受信: 2013年11月19日 (火) 22時40分
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【CARRIE】 2013/11/08公開 アメリカ PG12 100分監督:キンバリー・ピアース出演:クロエ・グレース・モレッツ、ジュリアン・ムーア、ジュディ・グリア、ポーシャ・ダブルデイ、アレックス・ラッセル、ガブリエラ・ワイルド、アンセル・エルゴート
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CARRIE
ハイスクールに通う内気な少女、キャリー・ホワイト(クロエ・グレース・モレッ
ツ)は、性的な物事を忌み嫌う狂信的な母親(ジュリアン・ムーア)に育てられ、
周囲から 「変人」 の烙印を押されていた。プロムも近いある日、そんなキャ
リーにある 「変化」 が訪れる。
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有名作品のリメイクだから、どう作っても何かしら文句を言われそうなものだが、それにしては、それほど悪くはなかったと思う。 [続きを読む]
受信: 2013年11月30日 (土) 20時28分
コメント
実は買取が難しい?
これはまさに航空計器を具現化した物でありまさにBELL&ROSS(ベル&ロス)の真骨頂とも言うべきオススメの腕時計に仕上がっています。
航空機のコクピットに設置されていた計器デザインをそのまま腕時計に採用したことで注目を集めました。
戦闘機のダッシュボードメーターをそのまま取り外してセットしたようなリアルな質感と、強烈な存在感を放つファッション性、そして同社製品が実際に仏空軍に制式採用されているというバックボーンも大きな魅力となっている。
1000m防水機能を備えた本格的なダイバーズウォッチでありながらも無骨なフォルムではなくむしろ洗練された雰囲気すら漂う完成度の高いデザインで多くの支持を集めるBR02シリーズ。
20世紀にはソ連の衛星国としソビエト化された共産主義時代を経て、年代により反ロシア主義的な風潮もあった。
流れるような美しいケースの四隅に配置されたビスや、シンプルなインデックスから感じられる機能美を追求したBELL&ROSS(ベル&ロス)らしい雰囲気はまぎれも無くBRシリーズそのもので、そんな美しいダイバーズウォッチは渋い輝きのステンレススチールをケース部分に使用し、ストラップはラバーベルトを使用する事で本格的な使用にも耐える事ができるオススメの腕時計です。
2人の娘がいずれもポーランドの名門大貴族に嫁いでおり、自らもポーランドのジヴィエツに住み流暢なポーランド語を話したオーストリア=ハンガリー帝国の皇族カール・シュテファン大公(ポーランド名:カロル・ステファン・ハプスブルク)がポーランド国王の最有力候補で、カール本人も積極的であった。
ヴィンテージという名前がつけられる事もあるBR123シリーズは、まさに1940年代の雰囲気で航空飛行士達がこぞって使用していた腕時計の魂とも言うべきデザインを復活させる事で、BELL&ROSS(ベル&ロス)らしい無骨な雰囲気とシンプルで完成度の高い腕時計が完成。
ムーブメントの機能や文字盤とインデックスの見やすさ、さらにサテン仕上げのケースなど腕時計のガラス面の微妙なふくらみまで、当時の雰囲気を再現した腕時計は素晴しい出来映え。
ベル&ロスが掲げた”世界最高峰の時計を作る”というコンセプトに最も近いモデル”BR”シリーズが産声を上げます。
ルイヴィトンバッグ https://www.watchergz.com/watch/menu-pid-24.html
投稿: ルイヴィトンバッグ | 2020年6月 7日 (日) 09時03分